【2025年】近畿大学医学部の解答速報・過去問解答
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【2025年度】近畿大学医学部の各科目講評と全体統括
前期
1月26日に近畿大学医学部一般選抜前期入試が行われました。一般前期に関しては昨年度と同様の出題形式・出題範囲となっています。
英語・数学:他学部共通問題、マーク形式
理科:医学部独自問題、記述形式
志願者は昨年度の1,994名に対し、今年は1,569名と大きく減少しました。これは同日に「川崎医科大学」の入試があるためです。近畿大学の志望順位が高い受験生にとっては朗報かもしれませんね。
では、実際の出題を見ていきましょう。
英語
形式面では昨年度と大きな違いはありませんでした。分量は若干減少しました。取るべき設問でしっかり得点できたかどうかが勝敗を左右するでしょう。目標得点率は60%です。
数学
形式面での変化はありませんでしたが、難易度は上がりました。出題のテーマ自体は典型的でしたが、すべての問題で後半部分の難易度が高く、計算量も多いため、得点しにくい問題セットとなりました。目標得点率は55%です。
物理
形式面での変化はありませんでした。問題文の文章量が多く、素早く読み解き正確に作業することが得点のポイントとなるでしょう。難易度も少し上がったため、目標得点率は45%となります。
化学
設問の難易度は易化したものの、計算に時間を取られてしまうため、時間内に解き切ることが厳しいと感じました。また、問題文の表現がすべて新課程のものに変わっており、旧課程履修者は少し面食らったかもしれません。経験値と要領の良さが勝敗を分けるでしょう。目標得点率は65%です。
生物
出題形式は、大問3題構成です。2023年度、2024年度の問題が知識・考察力がバランスよく求められる良問であったのに対し、2025年度は入り組んだ考察問題がなく、全体的な論述量も少なくなりました。出題範囲も、「恒常性」「呼吸・発酵・ATP」「遺伝」とベーシックな範囲からの出題で、複数ある計算問題もオーソドックスなものばかりでした。結果として、基本的・標準的な設問に対して、いかに精度の高いアウトプットができたかで差がついたでしょう。目標は80%です。 こうした傾向が続くのであれば、対策としてはまず、典型題をしっかりこなして、身につけた知識を正確にアウトプットできるようにしておく、という当たり前の作業が重要になってきます。と同時に、2023年度、2024年度のような考察力を求められる問題に戻った場合に備えて、少し違った角度から問われても応用が利くように、それらの問題で問われている知識に対する理解を本質的なものにしておきましょう。
総評
数学・物理が難化、化学・生物が少し易化しました。理科の点数には「中央値補正」がかかるため、物理は少し加点され、生物は少し減点されることが予想されますが、合格点に大きな影響はなさそうです。志願者数が2割強減ったことによる合格最低点への影響は少ないでしょう。
数学・物理が難化、化学・生物が少し易化しました。理科の点数には「中央値補正」がかかるため、物理は少し加点され、生物は少し減点されることが予想されますが、合格点に大きな影響はなさそうです。志願者数が2割強減ったことによる合格最低点への影響は少ないでしょう。 一次合格突破ラインは昨年度の250点から少し下がり、240点と予想します。
後期
近畿大学医学部 後期入試データ
年度 | 志願者数 | 1次合格者数 | 最終合格者数 | 繰上げ合格者数 | 合格最低点 | 入試科目 | 配点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 2,047 | 400 | 30 | 多数 | - | 英、数、理(2)、面接 | 英100、数100、理200、面接- |
2024 | 2,008 | 400 | 30 | 多数 | - | 英、数、理(2)、面接 | 英100、数100、理200、面接- |
2025 | - | - | - | - | - | 英、数、理(2)、面接 | 英100、数100、理200、面接- |
総括
志願者数: 2023年度は約2,047名、2024年度は約2,008名と、後期入試においても非常に多くの志願者が集まっています。2025年度の志願者数は現時点では公式発表されていませんが、例年並みの高水準となる可能性があります。 1次合格者数: 過去2年間は400名で固定されています。2025年度も同様の傾向である可能性が考えられますが、公式発表を待つ必要があります。 最終合格者数: 過去2年間は30名と、前期入試と比較して募集人数が非常に少ないのが特徴です。2025年度も同様の合格者数となる可能性が高いです。 繰り上げ合格者数: 過去2年間「多数」の繰り上げ合格者が存在します。後期入試は特に繰り上げ合格が多く発生する傾向があるため、2025年度も同様の措置が取られる可能性があります。 合格最低点: 非公表のため、比較できません。 入試科目・配点: 過去2年間、英語、数学、理科(2科目)が1次試験で課され、配点はそれぞれ100点、100点、200点です。2次試験では面接が実施されます。2025年度も入試科目と配点に変更はないと考えられます。
まとめ
近畿大学医学部後期入試は、前期入試と同様に高い人気がありますが、募集人数が非常に少ないため、合格難易度は非常に高いと言えます。過去2年間のデータから見ても、最終合格者数はわずか30名です。繰り上げ合格は多数発生するものの、狭き門である状況は変わりません。2025年度入試においても、高倍率となることが予想されます。 より詳細な分析や最新の情報については、必ず近畿大学の公式ウェブサイトの入試情報を確認してください。
英語
前期に引き続き、生物系、特に進化論に関係のあるトピックが出題されました。前期ほどではありませんが、確実に正解を出すためには精緻な読解が求められ、それなりに時間がかかります。この大問で立ち止まることなく、残りの長文にしっかり取り組むことが得点に影響するでしょう。FGは話題という点でも、設問という点でも取り組みやすく、Hはビットコインという受験生にとって「聞いたことはあるが詳しくは知らない」トピックで、一見取り組みにくく見えますが、設問そのものは前提知識がなくても判断できるように工夫が施されていました。DEの影響を加味すると、目標得点率は60~65%です。
数学
2024年度からは、後期試験のみが医学部独自の問題となりました。2025年度に出題された分野は、数列、図形と計量(三角形)、数学Ⅱの微積分であり、例年通りといえます。大問1の(5)は難度が高いため、正解を導けた受験生はわずかだったでしょうが、それ以外は易~標準の難易度でした。例年より易しかった2024年度よりさらに得点しやすい問題の割合が多くなっています。一次合格の目標は85%程度とみています。
物理
2025年度推薦・前期の形式とは異なり、前年度後期と同じく大問3題の形式でした。力学(放物運動・衝突)、電磁気(コンデンサー)、原子(コンプトン効果)が出題されましたが、2025年度推薦・一般前期試験に比べて大幅に易しく、2024年度後期よりやや易化しました。時間にはかなり余裕があったはずですが、ケアレスミスがほとんど許されない高得点勝負となるでしょう。目標得点率は90%です。
化学
難問は一つもなく、時間を取られる出題ばかりで、2024年度後期や2025年度前期に比べてかなり易しくなっており、一つのミスが命取りになりかねない入試問題でした。分野的には有機化学が少なく、理論化学(特に化学基礎分野の滴定計算)に寄っていました。難易度としては過去の全学共通問題だった頃と同程度であることを踏まえて、目標得点率は90%です。
生物
出題形式は、前期試験と同様、大問3題構成です。2025年度の後期試験は、「遺伝」の分野からの出題をはじめとして、前期試験と重複する内容が非常に多かったため、前期試験の解き直しを丁寧にしていたかどうかで差がついたでしょう。たまたま同じ範囲から出題されたというよりは、意図的に前期試験と後期試験で扱う内容を揃えようとしているのではないかと思われます。目標は80%です。 こうした傾向が続くのであれば、前期試験の解き直しをしておくことが、後期試験に対しては、もっとも有効な対策になるでしょう。その際には、ぜひメビオの解答速報を活用してほしいと思います。内容的には2023年度、2024年度と比較すると、2025年度はそれ以前の出題に戻ったかのような印象で、この2年間減少傾向にあった空所補充問題が再び増えていますが、近年では問われることが少なくなった用語も問われているため、少し細かめの知識までフォローしておく必要があります。
総評
合格最低点は260点と予想します。
【2025年度】近畿大学医学部の各科目講評と全体統括(動画版)
1月26日に実施された2025年度近畿大学医学部の各科目講評と全体統括です。
2月22日に実施された2025年度近畿大学医学部(後期)の各科目講評と全体統括です。
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