【2026年】近畿大学医学部の解答速報・過去問解答

各科目の講評および全体統括

前期

1月25日(日)、近畿大学医学部一般選抜前期入試が実施されました。 今年度の志願者数は1,791名となり、2025年度の1,569名と比較して222名の増加が見られました。 本学の入試は、英語と数学が全学部共通のマークシート方式、理科が医学部独自の記述方式で行われるのが特徴です。

英語

形式面では2025年度と大きな違いはありませんが、設問数を含め、全体の分量は2025年度より若干増加しました。長文の設問に関しては同義語選択問題が依然として難化傾向にあります。したがって、内容に関する問いのうち、判断しやすい設問でしっかり得点できるかどうかが鍵を握ります。文章そのものが特別難しかったわけではありませんが、そういったタイムマネジメントの巧拙で、点差がついていると思われます。一次合格のための目標得点率は60%程度です。

数学

形式面は2025年度と同様のマークシートです。出題内容については、2025年度よりやや解きやすい問題が増えているものの、大問Ⅰ(データの分析)をはじめとして作業量は多く、高得点を取るのは簡単ではないでしょう。また、大問Ⅱでは幾何的な直観力が得点を左右した面がありそうです。大問Ⅰ (1)~(4)、Ⅱ (1)~(3)、Ⅲ (1)~(4) を確実に取って、それ以外でもいくつか正解が欲しいところです。一次合格のための目標得点率は70%程度です。

物理

形式面では変化はありませんでしたが、2025年度入試と比べて大幅に易化しました。とはいえ問題文および計算量はともに60分の量としてはやや多く、すべての問題を解き切るには効率よく解き進める必要があります。大問Ⅰ、大問Ⅱともに、前半のミスが後半に影響する作りとなっており、ケアレスミスに気を付ける必要がありました。また、解答形式の指定に戸惑うような問題もいくつかあり、時間が取られた受験生も多かったと思われます。一次合格のための目標得点率は70%程度です。

化学

形式面・出題レベルともに2025年度前期から大きな変化はありませんでした。問題の分量が多く、かつ知識問題のほとんどが「すべて選べ」の形式であったことを踏まえると、高得点を取るためには一定以上の計算力と要領の良さが求められる出題だと言えるでしょう。ⅠやⅢでしっかり基礎点を稼いだ上で、Ⅱの特に後半で得点できたかの勝負になると思われます。一次合格のための目標得点率は65%程度です。

生物

2025年度と比較して、形式・出題レベルともに大きな変化はありませんでした。大問3題すべてが標準的な難易度であり、教科書レベルの知識をきちんと理解して運用できれば得点できるという意味で、よく練られた良問揃いでした。大問Ⅰが「遺伝子の本体」、大問Ⅱが「インスリンの分泌」、大問Ⅲが「免疫・マラリア」と、人体・免疫を中心とした医学部らしいテーマばかりで、医学部入試の「お手本」と言える内容でした。特に大問Ⅱについては、初見の受験生もいたと思われますが、問題文から丁寧に情報を集めて整理していけば確実に解けるようになっている秀逸なつくりでした。知識量と考察力をバランスよく測れる出題となっているため、明確に実力差が反映されるでしょう。一次合格のための目標得点率は75%程度です。

総評

今年度の入試全体を振り返ると、極端な難化や形式変更こそなかったものの、受験生の実力を測るための「分量」と「質」が維持された試験だったと言えます。
科目ごとの出題傾向に多少の凹凸はありましたが、全体を通して見ると、標準的な問題をいかに取りこぼさず、スピーディーに処理できたかが勝負の分かれ目となるでしょう。純粋な知識量だけでなく、限られた時間内で効率よく得点源を見極める「要領の良さ」と「正確な処理能力」が合否を分ける大きな要因となりそうです。
なお、2025年度の一次合格最低点は251点でしたが、今年度の出題内容と各科目の目標得点率に加え、志願者数が2025年度より増加したことによる競争率への影響を総合的に考慮すると、一次合格最低点は2025年度よりやや上昇する可能性があり、全体としては260点前後が一つの目安になると予想します。

【2026年度】近畿大学医学部の各科目講評と全体統括(動画版)

1月25日に実施された2026年度近畿大学医学部(前期)の各科目講評と全体統括です。

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各科目の講評および全体統括

推薦
英語

これまで近畿大学推薦試験の英語問題において、なかなか高得点を取らせてくれない大きな要因であった大問1の会話問題で、各設問の選択肢数が4個から3個に変化しました。また例年よりも解答の根拠として参照すべき範囲も狭くなっており、かなり解きやすくなった印象があります。とはいえ、大問2の長文空所補充問題、大問3の文法・語法4択問題、大問6の語句整序問題、大問7の長文内容一致問題でしっかり点数を確保するということが合否を左右するのは例年通りです。特に大問3の文法問題は、しっかり英語の勉強に取り組んできたかどうかが試される、標準からやや応用まで含んだ内容となっており、思った以上に差が出ている可能性があります。それ以外の大問として、大問4の熟語に関する同意文選択問題は、年度によってはマイナーな熟語の意味が問われることがあり、失点を覚悟しなければいけないのですが、今年度は通常の学習で十分対応可能なレベルの問題となっていました。また大問5の同義語選択問題についても、 conspiracy 「陰謀」以外は一般的な単語の学習で対応可能なものでした。以上を踏まえて、一次合格に対する目標得点率は80%程度と予想します。

数学

2023年度から全学部共通のマーク形式となりました。それ以前の医学部独自の出題と比較すると、 計算力と典型問題の経験値が重要となる傾向が強まっています。 今回もそれが当てはまる出題となっており、普段からの演習量が得点を左右したでしょう。 ただ、出題分野に目を向けると、例年は頻出である「数学Ⅱの微積分」「場合の数と確率」の分野からの出題がありませんでした。 また、大問Ⅰ(3)と大問Ⅱがいずれも図形分野であったり、大問Ⅱと大問Ⅲのいずれでも2次関数の平方完成が必要となるなど、 例年に比べると分野の偏りが見られた点は注意しておきたいところです。特に図形問題については、いずれも図形的なセンスが求められるものとなっていました。 大問Ⅲは完答に近いところまで仕上げて、大問ⅠとⅡでどれだけ立ち回れたかの勝負になるでしょう。一次合格に対する目標は 80%程度だと予想します。

物理

2025年度推薦入試と比べると大幅に易化しました。 前年度の出題形式(大問2問内部が中問に分割、空所補充式)に今回は描図問題が加わりました。総問題数は31問で、形式・問題数ともにほぼ例年並みといえます。問題の文章量は前年度までと比較して減少し、読解に要する時間はかなり少なくなりました。 出題テーマについては、大問1の「単振動」と大問2の「サイクロトロン」ともに標準的なものであり、2024年度入試から続いていた難問出題傾向から大きく変わりました。一方で、3年ぶりにグラフの描図問題が復活し、計4問出題されました。ここで時間を取られた受験者も多かったのではないでしょうか。 物理を得意とする受験生にとっては完答も可能な内容でした。とはいえ、計算量はやや多く、計算処理やグラフ描図に手間取り、時間が足りなくなった受験者もいたと思われます。一次合格に対する目標得点率は70%程度だと予想します。

化学

2025年度と比較して形式面での変化はなく、全体的な難易度の変化もありませんでしたが、解きづらい出題が目立った印象があります。 具体的には大問1と大問2の問1は標準レベルであり、失点をなるべく防ぎたい内容。一方の大問2の問2と大問3は難易度も高く、全体的に高得点の取りづらい問題でした。 また、標準レベルである大問においても、空気中の二酸化炭素含有率が一般的な値でなかったり、文字式で解答する出題であるため妥当性を確認しづらかったりと、ミスを引き起こしやすい内容となっていたことも高得点を取りづらい要因の一つになりそうです。 特に前半に与し易い出題が並んでいたことで、当日に理科の受験科目を選択した受験生は戸惑ったかもしれません。 一次合格ラインは 60 % の得点率と予想します。

生物

全体として昨年度よりもやや易化しました。大問1の「細胞分裂」は標準的でオーソドックスな設問が大半を占めるため、高得点を狙いたい分野です。一方、大問2の「血液凝固・線溶」はやや難しく、高校生物としては発展的な内容が多く含まれており、取り組みにくいと感じた受験生が多かったでしょう。大問3の「遺伝病と神経疾患」は標準的ですが、得点しやすい設問とそうでない設問がはっきり分かれており、点差はつきにくい傾向にありました。特に大問1は非常に取り組みやすいため、ここでしっかり得点しておくことが重要です。最終的な得点差は、大問2や大問3の細かい知識問題でどれだけ得点を積み上げられたかによってついたと考えられます。一次合格ラインの目標得点率は70%と予想します。

総評

2026年度の近畿大学医学部推薦入試では、理科の化学、生物、物理それぞれの目標点に大きな差がないため、中央値補正法による得点補正が行われても、合否に対する影響は少ないと見られます。一次合格の突破ラインは220点と予想します。

【2026年度】近畿大学医学部の各科目講評と全体統括(動画版)

11月23日に実施された2026年度近畿大学医学部(推薦)の各科目講評と全体統括です。

【大学別】 解答速報・過去問一覧

【2025年度】近畿大学医学部の各科目講評と全体統括

前期

1月26日に近畿大学医学部一般選抜前期入試が行われました。一般前期に関しては昨年度と同様の出題形式・出題範囲となっています。
英語・数学:他学部共通問題、マーク形式
理科:医学部独自問題、記述形式
志願者は昨年度の1,994名に対し、今年は1,569名と大きく減少しました。これは同日に「川崎医科大学」の入試があるためです。近畿大学の志望順位が高い受験生にとっては朗報かもしれませんね。 では、実際の出題を見ていきましょう。

英語

形式面では昨年度と大きな違いはありませんでした。分量は若干減少しました。取るべき設問でしっかり得点できたかどうかが勝敗を左右するでしょう。目標得点率は60%です。

数学

形式面での変化はありませんでしたが、難易度は上がりました。出題のテーマ自体は典型的でしたが、すべての問題で後半部分の難易度が高く、計算量も多いため、得点しにくい問題セットとなりました。目標得点率は55%です。

物理

形式面での変化はありませんでした。問題文の文章量が多く、素早く読み解き正確に作業することが得点のポイントとなるでしょう。難易度も少し上がったため、目標得点率は45%となります。

化学

設問の難易度は易化したものの、計算に時間を取られてしまうため、時間内に解き切ることが厳しいと感じました。また、問題文の表現がすべて新課程のものに変わっており、旧課程履修者は少し面食らったかもしれません。経験値と要領の良さが勝敗を分けるでしょう。目標得点率は65%です。

生物

 出題形式は、大問3題構成です。2023年度、2024年度の問題が知識・考察力がバランスよく求められる良問であったのに対し、2025年度は入り組んだ考察問題がなく、全体的な論述量も少なくなりました。出題範囲も、「恒常性」「呼吸・発酵・ATP」「遺伝」とベーシックな範囲からの出題で、複数ある計算問題もオーソドックスなものばかりでした。結果として、基本的・標準的な設問に対して、いかに精度の高いアウトプットができたかで差がついたでしょう。目標は80%です。  こうした傾向が続くのであれば、対策としてはまず、典型題をしっかりこなして、身につけた知識を正確にアウトプットできるようにしておく、という当たり前の作業が重要になってきます。と同時に、2023年度、2024年度のような考察力を求められる問題に戻った場合に備えて、少し違った角度から問われても応用が利くように、それらの問題で問われている知識に対する理解を本質的なものにしておきましょう。

総評

数学・物理が難化、化学・生物が少し易化しました。理科の点数には「中央値補正」がかかるため、物理は少し加点され、生物は少し減点されることが予想されますが、合格点に大きな影響はなさそうです。志願者数が2割強減ったことによる合格最低点への影響は少ないでしょう。

数学・物理が難化、化学・生物が少し易化しました。理科の点数には「中央値補正」がかかるため、物理は少し加点され、生物は少し減点されることが予想されますが、合格点に大きな影響はなさそうです。志願者数が2割強減ったことによる合格最低点への影響は少ないでしょう。 一次合格突破ラインは昨年度の250点から少し下がり、240点と予想します。

後期

近畿大学医学部 後期入試データ

年度 志願者数 1次合格者数 最終合格者数 繰上げ合格者数 合格最低点 入試科目 配点
2023 2,047 400 30 多数 - 英、数、理(2)、面接 英100、数100、理200、面接-
2024 2,008 400 30 多数 - 英、数、理(2)、面接 英100、数100、理200、面接-
2025 - - - - - 英、数、理(2)、面接 英100、数100、理200、面接-

総括

志願者数: 2023年度は約2,047名、2024年度は約2,008名と、後期入試においても非常に多くの志願者が集まっています。2025年度の志願者数は現時点では公式発表されていませんが、例年並みの高水準となる可能性があります。 1次合格者数: 過去2年間は400名で固定されています。2025年度も同様の傾向である可能性が考えられますが、公式発表を待つ必要があります。 最終合格者数: 過去2年間は30名と、前期入試と比較して募集人数が非常に少ないのが特徴です。2025年度も同様の合格者数となる可能性が高いです。 繰り上げ合格者数: 過去2年間「多数」の繰り上げ合格者が存在します。後期入試は特に繰り上げ合格が多く発生する傾向があるため、2025年度も同様の措置が取られる可能性があります。 合格最低点: 非公表のため、比較できません。 入試科目・配点: 過去2年間、英語、数学、理科(2科目)が1次試験で課され、配点はそれぞれ100点、100点、200点です。2次試験では面接が実施されます。2025年度も入試科目と配点に変更はないと考えられます。

まとめ

近畿大学医学部後期入試は、前期入試と同様に高い人気がありますが、募集人数が非常に少ないため、合格難易度は非常に高いと言えます。過去2年間のデータから見ても、最終合格者数はわずか30名です。繰り上げ合格は多数発生するものの、狭き門である状況は変わりません。2025年度入試においても、高倍率となることが予想されます。 より詳細な分析や最新の情報については、必ず近畿大学の公式ウェブサイトの入試情報を確認してください。

英語

前期に引き続き、生物系、特に進化論に関係のあるトピックが出題されました。前期ほどではありませんが、確実に正解を出すためには精緻な読解が求められ、それなりに時間がかかります。この大問で立ち止まることなく、残りの長文にしっかり取り組むことが得点に影響するでしょう。FGは話題という点でも、設問という点でも取り組みやすく、Hはビットコインという受験生にとって「聞いたことはあるが詳しくは知らない」トピックで、一見取り組みにくく見えますが、設問そのものは前提知識がなくても判断できるように工夫が施されていました。DEの影響を加味すると、目標得点率は60~65%です。

数学

2024年度からは、後期試験のみが医学部独自の問題となりました。2025年度に出題された分野は、数列、図形と計量(三角形)、数学Ⅱの微積分であり、例年通りといえます。大問1の(5)は難度が高いため、正解を導けた受験生はわずかだったでしょうが、それ以外は易~標準の難易度でした。例年より易しかった2024年度よりさらに得点しやすい問題の割合が多くなっています。一次合格の目標は85%程度とみています。

物理

2025年度推薦・前期の形式とは異なり、前年度後期と同じく大問3題の形式でした。力学(放物運動・衝突)、電磁気(コンデンサー)、原子(コンプトン効果)が出題されましたが、2025年度推薦・一般前期試験に比べて大幅に易しく、2024年度後期よりやや易化しました。時間にはかなり余裕があったはずですが、ケアレスミスがほとんど許されない高得点勝負となるでしょう。目標得点率は90%です。

化学

難問は一つもなく、時間を取られる出題ばかりで、2024年度後期や2025年度前期に比べてかなり易しくなっており、一つのミスが命取りになりかねない入試問題でした。分野的には有機化学が少なく、理論化学(特に化学基礎分野の滴定計算)に寄っていました。難易度としては過去の全学共通問題だった頃と同程度であることを踏まえて、目標得点率は90%です。

生物

 出題形式は、前期試験と同様、大問3題構成です。2025年度の後期試験は、「遺伝」の分野からの出題をはじめとして、前期試験と重複する内容が非常に多かったため、前期試験の解き直しを丁寧にしていたかどうかで差がついたでしょう。たまたま同じ範囲から出題されたというよりは、意図的に前期試験と後期試験で扱う内容を揃えようとしているのではないかと思われます。目標は80%です。  こうした傾向が続くのであれば、前期試験の解き直しをしておくことが、後期試験に対しては、もっとも有効な対策になるでしょう。その際には、ぜひメビオの解答速報を活用してほしいと思います。内容的には2023年度、2024年度と比較すると、2025年度はそれ以前の出題に戻ったかのような印象で、この2年間減少傾向にあった空所補充問題が再び増えていますが、近年では問われることが少なくなった用語も問われているため、少し細かめの知識までフォローしておく必要があります。

総評

合格最低点は260点と予想します。

【2025年度】近畿大学医学部の各科目講評と全体統括(動画版)

1月26日に実施された2025年度近畿大学医学部の各科目講評と全体統括です。

2月22日に実施された2025年度近畿大学医学部(後期)の各科目講評と全体統括です。

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