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近畿大医学部の傾向分析2019

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近畿大学医学部2019

2019年度一般入試問題分析

英語

試験時間60分。昨年より若干難易度は下がっているが,それでも他の私立医学部と比べて高得点が出しづらいことには変わりはない。内容一致問題や語句整序問題でも高度な単語・熟語の知識を前提としており,読解力に加えて十分な語彙力が求められる。大問2をはじめとして出題形式も独特であるため,過去問の研究を通じてしっかりと対策をしておくことが重要となる。大問の全てに共通して一部難解な問題が配置されているが,そうした問題にくじけず取り組む精神力や難易度を見極めて取捨選択する判断力も試されている。各大問の平易な問題や大問4,5を取りこぼさず,得点をどれだけ上積みできるかが鍵となる。

大問 形式 難易度 内容
1 マーク ★★★★

適語補充: 文法・語法,語彙力

10問。英検1級を超える難易度の単語・イディオムが多々含まれている。時制や文法知識ではなく,単語・熟語そのものの知識を説いており,時間を割きすぎないようにする必要がある。小問3,"abstention rate"は大問5に偶然ヒントが隠されている。

2 マーク ★★★☆

正誤: 英作文,文法・語法

時制・冠詞・前置詞の有無等,非常に細かい間違いに気づく必要がある。4択→2択と2択→1択の難易度に差がある問題も多い。他大の正誤問題より難易度は高いが,大問1と違い繰り返しの演習で得点増を目指すことができる。

3 マーク ★★★☆

語句整序: 文法・語法

日本語は与えられていないが構造だけでなく内容の理解を求めている。解答の前提としている単語・イディオムの知識レベルも高い。全ての空所を確定できなくても正解を導くことが出来る問題もある。

4 マーク ★★☆☆

長文その他: 適語補充

サメのDNA研究と絶滅危惧種の保護に関する英文。英検準1級レベルの単語・イディオム知識があれば全問正解できるように設計されている。易しくはないが,語法の対策で得点源とすることができるレベル。

5 マーク ★★☆☆

長文総合: 内容一致,和訳,文法,語法

因果関係と相関関係に関する英文。抽象的な内容だったため,第1段落で困惑した受験生は多かったと思われる。だが段落を読み進めていくにあたり具体例を当てはめることで理解を深めれば決して難解な長文ではない。

数学

第1問は空所補充,第2問は答だけを記す形式,第3問は記述形式である。頻出分野は数列,平面図形・空間図形,数Ⅱ微積など。それらに続いて,確率,三角関数もしばしば出題される。記述問題については近畿大学が出版している過去問集において「考え方や途中までの式をみて部分点を与える」といったことが明言されている。2014~2016は上位層が8割くらいの得点帯に集中しそうな易しめのセットだったが,2017,2018は問題が大きく難化した。2019はそれらの中間程度の難易度であり,典型題と言える第2問,第3問をいかに仕上げられたかが合否を分けたと思われる。前述の頻出分野について演習を重ね,部分点のない第1,2問で必要となる計算力,第3問に対する記述力を磨いておくことが重要となる。

大問 形式 難易度 内容
1 答のみ ★★★☆

場合の数: 数え上げの原則

「ポリオミノ」と呼ばれる有名なパズルの問題

2 答のみ ★★☆☆

微分・積分(数II): 倍角・半角の公式,関数の最大・最小,2曲線間の面積

三角関数で表された関数を,2倍角・3倍角の公式で3次関数に持ち込み,最大最小,面積を求める問題

3 記述 ★★☆☆

数列: 等差数列の一般項と和

等差数列の各項の符号変化を用いて和の最大値を求める問題

化学

例年通り大問は3問。そのうち2問が独立した小問に分かれており,実質5問の出題なのも例年通り。すべて記述式であるが,論述問題はあまり出題されない。理論,無機,有機がバランスよく出題される。無機化学では与えられた実験結果から物質の決定を行うタイプの出題が多い。気体の製法,無機定性分析などが頻出。理論化学はテーマを決めた大問で出ることが多く,計算過程を書かせることもある。(2018年を除くと)難易度は標準的なものが多いが,本年度の核酸の水素結合を書かせるような,新傾向の難問も出題されている。割り切れない計算問題もよく出題される。対策としてはやや難しめの有名問題を数多くこなしておくのがよいだろう。

大問 形式 難易度 内容
1 記述 ★★☆☆

無機物質,酸化還元,酸・塩基と中和: 酸化数,中和の量的関係

酸化還元反応を利用した実験室的気体の製法,中和滴定の計算。

2 記述 ★★☆☆

有機化合物と人間生活: アミノ酸,電離平衡

アミノ酸,オリゴペプチドの等電点

3 記述 ★★★☆

天然高分子化合物,有機化合物: 生命体を構成する物質,構造決定

A-T, G-C 間の水素結合の図示,構造決定(オゾン分解)

生物

大問Ⅰはオーソドックスな「細胞分裂」の問題だが,問題文の解釈に経験が必要な計算問題が含まれている。大問Ⅱは「内分泌系」の非常に易しい問題なので,満点を目指したい。大問Ⅲの「動物の行動」の問題は,細かい知識の有無で差がつくだろう。大問Ⅳは近畿大学医学部らしい受験生物の範囲を超えた「免疫」に関する問題で,どの受験生にとっても取り組みにくく,ここではあまり点差は開かないだろう。全体としては昨年に比べるとやや易化しているが,まとめにくい論述問題が多いため,目標は60%。対策としては,頻出の「免疫」の分野の理解を深めておくことや,標準的な論述問題でしっかり得点できるように練習しておくことが有効だろう。

大問 形式 難易度 内容
1 記述 ★★☆☆

生物と遺伝子: 体細胞分裂,DNAの複製

論述・計算あり

2 記述 ★☆☆☆

生物の体内環境の維持: ホルモンと内分泌腺, 体液の浸透圧調節

論述あり

3 記述 ★★★☆

生物の環境応答: 生得的行動

論述あり

4 記述 ★★★★

生物の体内環境の維持: 免疫,免疫の応用・疾患

論述あり

物理

前期日程での出題内容は標準的で見慣れないテーマから出題されることは少ない。計算量や問題量はやや多いが,計算用紙が与えられるので計算スペースは心配しなくてよい。力学と電磁気に加えて,波動,熱,原子の3つの分野の内1つから出題される。2分野の融合問題が出題されることもある。力学は単振動と万有引力の出題が多く,電磁気は荷電粒子の運動の出題が多い。2017前期,2018後期と原子分野からの出題が続いている。推薦と前期で同じ分野から出題されていることは少ない。2017年度からは前期は穴埋め完成式,後期は記述式の出題となっているが,2016年度までの傾向を考えると,穴埋め式と記述式が混在した出題を想定しておいた方がよい。記述式は途中の考え方を書かせる形式であったが,ここ数年は答えのみに変わってきている。2019年度前期は,大問1の遠心力の問題がやや難しかったが,残りの2問は標準的。分量が多いので要領良く計算しないと時間内に解ききるのは難しい。

大問 形式 難易度 内容
1 記述 ★★★☆

力学: 円運動と単振動,摩擦力

遠心力,単振動,摩擦力

2 記述 ★★☆☆

電磁気: 交流発電機の仕組み,交流回路

交流発電機,交流回路 描図あり

3 記述 ★★☆☆

熱: 気体の状態変化,気体の内部エネルギー

カルノーサイクルの熱効率 描図あり

受験者数および合格者数推移

  受験者数 一次合格者数 二次正規合格者数 合格最低得点/満点 得点率
2019年度 1,250名 253 103名 222/400 55.5%
2018年度 1,570名 241 125名 227/400 56.8%
2017年度 1,655名 268 151名 217/400 54.3%

医師国家試験合格率推移

  全体 新卒
2019年度 92.1% 95.1%
2018年度 89.6% 95.1%
2017年度 88.3% 91.6%

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