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愛知医科大学の傾向分析2023

2023年度一般入試問題分析

英語

7年間ほぼ同じ問題構成が続いており、難易度もほぼ一定である。全体の問題量は多く、時間配分への意識は非常に大切であり、戦略的に立ち回る必要がある。大問3の語句整序問題は、2022年の2題から1題増えた。対応する日本語があるものの、特に不要語句の判断に迷うものも含まれ、深入りせずに後回しにすることも必要となる。大問4の語句挿入問題は、愛知医大独特の形式。事前に形式慣れしておくことが必要。内容一致は2022年と同様、3つの長文全てで出題されている。全て同じタイプで、正誤判断が必要な3つの英文に対応する箇所は、本文において順番に出てくるので、まず設問中の1つめの英文を読んだ上で、本文を読み進める作戦が有効。長文は、医学部受験生にはあまり馴染みがない内容が題材になることも多い。日頃から、様々な内容の長文に触れ、読んだことのないテーマが出題されても柔軟に対応する訓練を積んでいく必要がある。

大問 形式 難易度 内容
1 マーク ★★★★☆

【文法・語法】文法・語法、語彙力

2 マーク ★★★☆☆

【語彙】語彙力

3 マーク ★★★★☆

【語句整序】和文あり

4 マーク ★★★☆☆

【長文その他】適語補充

5 マーク ★★★☆☆

【長文総合】適語補充、内容一致

6 マーク ★★★☆☆

【長文総合】適語補充、語句整序、内容一致

7 マーク ★★★☆☆

【長文総合】適語補充、指示語、適節補充、内容一致

数学

2017年度以降、答だけを記す小問集合が1題と、記述式の大問が2~3題という形式。各問題文の直下が解答欄という体裁で、B4版3枚である。小問集合の出題分野は幅広い。設問数は2021、2022年度は4個、2023年度は3個だった。難易度は易~標準。部分点がないので、作業精度で大きく差がつき得る。記述式の大問は本格的な出題が多く、国公立2次のような雰囲気。出題分野は様々だが、しっかりとした議論が必要な問題や、典型題ではあっても受験生が手薄になりやすいテーマの出題が多い。2023年度は、小問集合では場合の数の問題はやや難易度が高かったが他は例年並。記述式の2問は難易度の差が大きかった。問題IIは完答したい。問題IIIは立体をイメージしにくかっただろうが、(2)までは何とか立ち回りたい。対策としては、やや発展的な内容を含む典型問題の演習、記述の訓練をしっかり積んでおくことが欠かせない。

大問 形式 難易度 内容
1 答のみ ★★★☆☆

【小問集合】
計算問題(微分、定積分、三角関数)、場合の数、群数列

2 記述 ★★★☆☆

【図形と方程式】【三角関数】
2直線の交点の軌跡を求める問題と、三角関数を用いて線分長の和の最大値を求める問題

3 記述 ★★★★☆

【積分法】【空間のベクトル】
座標空間内で積分を用いて立体の体積を求める問題

化学

愛知医科大の化学の出題形式は例年どおりで、2022年度からの大問数2問も踏襲された。毎年理科2科目100分でギリギリという問題量だったが、2023年度も所要時間は例年通り。前年度に出題されなかった有機化学の分野が復活し、理論、無機、有機がバランスよく出題された。知識問題を確実に得点し、思考力の必要な問題にいかに時間を残せるかが高得点のカギなので、テキパキと処理ができるような経験値が必要。そのために過去問をたくさん解き、典型題の解法は即座に浮かぶようにしておくのは重要である。また計算問題では前の小問で出た値を次で使うので、初めに間違えて数問全滅とならないよう計算を慎重に合わせなければいけない。普段から計算機に頼らず手計算で正答を出せるような訓練も必要だろう。無機の知識問題ではかなり詳しい内容を問うものもあるので、日頃から図録をよく読み広く知識を身につけておくことは高得点を取るために必須の勉強法である。

大問 形式 難易度 内容
1 記述 ★★★☆☆

【典型元素の性質】【電気分解】【結晶】【酸化還元反応】【熱化学】
Alとその化合物の性質、ホールエルー法、金属の結晶格子、テルミット反応の発熱量

2 記述 ★★★☆☆

【脂肪族化合物の性質】
分子式の決定、ヨードホルム反応、アルコールの分子内脱水反応、ザイツェフ則

生物

2科目100分で、この分量・難易度の論述・計算問題を解ききるのはかなり苦しい。とくに大問Iは、かなり取り組みにくかっただろう。大問Iの[A]の光合成曲線の問題は、近年、医学部全体で出題が減っているので、時間をかけて対策をしている受験生が少ない上に、典型題ではない。[B]も、生命表の埋め方をその場で解釈したり、標識再捕法の使い方そのものを考えなければならない。いずれも共通テストを意識した作りとなっているが、共通テストと異なり、選択肢が与えられているわけではないので、方針に確信を得にくく、かなり時間を取られるだろう。それに比べて、大問II・IIIはおおむね典型題であるので、こちらでしっかり得点しておくのが賢明だっただろう。対策としてはまず、典型題に対する処理速度をできるだけ上げておくことが必要である。次に、2科目100分に変わってからの過去問を解いて、時間感覚をチューニングしつつ、取り組む設問を取捨選択する練習もしておきたい。

大問 形式 難易度 内容
1 記述 ★★★★☆

【生物の多様性と生態系】植生とその構造、生態系のバランス

2 記述 ★★★☆☆

【生命現象と物質】遺伝子発現の仕組み

3 記述 ★★★☆☆

【生命現象と物質】呼吸とそのしくみ、ATPの収支

物理

理科2科目100分で小問数24問。2022年度からの変更点は特になし。用紙いっぱいまで問題が広く印刷されていることもあるので、作業スペースの使い方に注意。例年、問題は標準レベルから、少し突っ込んだ内容の問題まで幅広く出題されている。問題設定のオリジナリティも高い。高度な内容の出題もあるが、ストーリーがはっきりしていて丁寧な誘導がついていることが多く、その場で読解し思考する能力が試されている。試験時間に対して問題量が多いため時間の使い方の練習は必須。高度な内容の出題もあるが、基礎事項の確認問題、標準的な難易度の問題できちんと得点できれば、合格に必要な点数は確保可能である。与えられた時間の中で理科2科目での総得点を最大化することを意識して準備しておきたい。普段の学習のときから、なじみのない設定の問題で問題文を「読み解く」ことを意識しておくこと。

大問 形式 難易度 内容
1 記述 ★★★☆☆

【力学】はね返り係数、曲線運動の速度と加速度
モンキーハンティング、重心運動と相対運動

2 記述 ★★★☆☆

【波動】波の式、波の干渉と回折
ヤングの実験と波の式

3 記述 ★★★☆☆

【電磁気】電気容量とコンデンサー、気体の状態変化
コンデンサーの極板間引力、熱力学第一法則

受験者数および合格者数推移

  受験者数 一次合格者数 二次正規合格者数 合格最低得点/満点 得点率
2023年度 1,327名 402名 130名 251/500 50.2%
2022年度 1,989名 409名 188名 281/500 56.2%
2021年度 2,179名 445名 181名 262/500 52.4%

医師国家試験合格率推移

  全体 新卒
2023年度 96.7% 100.0%
2022年度 90.7% 94.1%
2021年度 94.3% 98.2%
2020年度 89.1% 94.2%

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