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【講師監修】近畿大学医学部の入試傾向と対策ガイド|2027年度入試対応|医学部進学予備校メビオ

基本情報

2026/06/29(月)

(最終更新日2026/06/29)

近畿大学医学部を受験する場合、まず確認すべきなのは、入試方式ごとの募集人員、試験日程、試験科目・配点です。2027年度入試では、推薦入試の募集人員が増える一方で、一般入試・前期の募集人員が減少します。一般入試・前期を中心に受験を考える場合、この変更は確認しておく必要があります。

この記事では、2027年度入試に向けて、近畿大学医学部の一般入試を中心に、入試制度、過去の入試結果、科目別の出題傾向、受験対策・勉強法を整理します。出願時には、必ず近畿大学入試情報サイトおよび最新の入試要項を確認してください。

1. 2027年度 近畿大学医学部入試の概要

1-1. 選抜方式・募集人員・日程の一覧

2027年度の近畿大学医学部医学科では、例年と同様に、推薦入試、一般入試、共通テスト利用方式、医学部地域枠入試が実施されます。

入試方式 募集人員 一次試験 二次試験
推薦入試 30名 2026年11月22日(日) 2026年12月6日(日)
一般入試・前期 50名 2027年1月31日(日) 2027年2月14日(日)
一般入試・後期 5名 2027年2月28日(日) 2027年3月11日(木)
共通テスト利用方式(前期) 5名 大学入学共通テスト 2027年2月21日(日)
共通テスト利用方式(中期) 3名 大学入学共通テスト 2027年2月21日(日)
共通テスト利用方式(後期) 2名 大学入学共通テスト 2027年3月11日(木)
地域枠入試【一般前期型】 8名 一般入試・前期と同じ 一般入試・前期と同じ
地域枠入試【一般後期型】 4名 一般入試・後期と同じ 一般入試・後期と同じ

2027年度入試では、医学部医学科の募集人員が、2026年度入試の108名から107名に変更されます。内訳では、推薦入試が25名から30名に増える一方で、一般入試・前期は55名から50名に減少します。一般入試・後期、共通テスト利用方式(前期・中期・後期)の募集人員は、2026年度入試から変更ありません。

地域枠は、2026年度入試の13名から2027年度入試では12名に変更されます。内訳は、大阪府1名、和歌山県1名、静岡県10名です。

地域枠入試【一般前期型】は、一般入試・前期との併願が可能です。ただし、地域枠入試【一般前期型】に合格した場合、一般入試・後期、地域枠入試【一般後期型】、共通テスト利用方式(前期・中期・後期)は判定対象外となります。

地域枠入試【一般後期型】は、一般入試・後期との併願が可能です。ただし、地域枠入試【一般後期型】に合格した場合、一般入試・後期は判定対象外となります。

推薦入試については別記事で扱うため、本記事では以下、一般入試・前期、一般入試・後期、共通テスト利用方式、地域枠入試を中心に説明します。

1-2. 一般入試 前期・後期の出願資格・配点・試験内容

一般入試に出願できるのは、次のいずれかに該当する者です。

  1. 高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者、および2027年3月卒業見込みの者。
  2. 高等専門学校の3年次を修了した者、および2027年3月修了見込みの者。
  3. 近畿大学で出願資格を認定した学校を卒業した者、および2027年3月卒業見込みの者。
  4. 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者、および2027年3月31日までにこれに該当する見込みの者。

近畿大学の独自入試では、選択科目間の問題難易差による不公平をなくすため、選択科目ごとに「中央値補正法」による得点調整が行われます。

一般入試 前期

一次試験は、英語・数学・理科2科目の合計400点満点で実施されます。

教科 科目 試験時間 配点
理科 「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から2科目選択 120分 200点
数学 数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列)・数学C(ベクトル) 60分 100点
外国語 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 60分 100点

一次試験合格者に対して、二次試験として小論文と個人面接が実施されます。

内容 試験時間 評価
小論文:与えられた主題について論述 40分 段階評価
面接:個人面接 1人10分程度 段階評価
項目 日程
出願期間 2026年12月18日(金)~2027年1月14日(木) 消印有効
一次試験日 2027年1月31日(日)
一次試験合格発表 2027年2月10日(水)
二次試験日 2027年2月14日(日)
二次試験合格発表 2027年2月23日(火)

一般入試 後期

一次試験は、英語・数学・理科2科目の合計400点満点で実施されます。

教科 科目 試験時間 配点
理科 「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から2科目選択 120分 200点
数学 数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列)・数学C(ベクトル) 60分 100点
外国語 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 60分 100点

一次試験合格者に対して、二次試験として小論文と個人面接が実施されます。

内容 試験時間 評価
小論文:与えられた主題について論述 40分 段階評価
面接:個人面接 1人10分程度 段階評価
項目 日程
出願期間 2027年2月1日(月)~2027年2月15日(月) 消印有効
一次試験日 2027年2月28日(日)
一次試験合格発表 2027年3月7日(日)
二次試験日 2027年3月11日(木)
二次試験合格発表 2027年3月19日(金)

1-3. 共通テスト利用方式の出願資格・配点・試験内容

共通テスト利用方式では、一般入試の出願資格のいずれかに該当し、かつ2027年度大学入学共通テストで近畿大学が指定した教科・科目を受験する者が対象となります。

共通テスト利用方式 前期

教科・科目 配点
外国語:「英語」(リスニングを含む) 100点
数学:「数学Ⅰ、数学A」「数学Ⅱ、数学B、数学C」 200点
理科:「物理」「化学」「生物」から2科目 200点
項目 日程
出願期間 2027年1月3日(日)~2027年1月15日(金) 消印有効
一次試験 大学入学共通テストで合否判定
一次試験合格発表 2027年2月17日(水)
二次試験日 2027年2月21日(日)
二次試験合格発表 2027年3月2日(火)

共通テスト利用方式 中期

教科・科目 配点
外国語:「英語」(リスニングを含む) 100点
国語・数学:「国語」(近代以降の文章)、「数学Ⅰ、数学A」から高得点1科目 100点
理科:「物理」「化学」「生物」から2科目 200点
項目 日程
出願期間 2027年1月3日(日)~2027年2月1日(月) 消印有効
一次試験 大学入学共通テストで合否判定
一次試験合格発表 2027年2月17日(水)
二次試験日 2027年2月21日(日)
二次試験合格発表 2027年3月2日(火)

共通テスト利用方式 後期

教科・科目 配点
外国語:「英語」(リスニングを含む) 100点
国語・数学・理科:「国語」(近代以降の文章)、「数学Ⅰ、数学A」、「物理」「化学」「生物」から高得点2科目 200点
項目 日程
出願期間 2027年2月3日(水)~2027年2月25日(木) 消印有効
一次試験 大学入学共通テストで合否判定
一次試験合格発表 2027年3月7日(日)
二次試験日 2027年3月11日(木)
二次試験合格発表 2027年3月19日(金)

共通テスト利用方式でも、医学部では二次試験として小論文と個人面接が課されます。二次試験はおおさかメディカルキャンパスで実施されます。

1-4. 医学部地域枠入試の概要

医学部地域枠入試制度は、国の医師不足対策に基づき、大阪府・和歌山県・静岡県の地域医療に貢献できる医師を養成することを目的とした制度です。募集人員は文部科学省への申請予定を含む内容であり、変更される場合があります。出願を検討する場合は、近畿大学医学部の公式サイトと各府県の制度内容を必ず確認してください。

区分 府県 募集人員
地域枠入試【一般前期型】 大阪府 1名
地域枠入試【一般前期型】 和歌山県 1名
地域枠入試【一般前期型】 静岡県 6名
地域枠入試【一般後期型】 静岡県 4名

地域枠入試の一次試験は、一般入試と同じく理科2科目200点、数学100点、英語100点の合計400点満点です。二次試験では小論文と面接が課されます。

複数地域への出願はできません。地域枠入試【一般前期型】は一般入試・前期との併願、地域枠入試【一般後期型】は一般入試・後期との併願が可能です。

地域枠入試の合格者はいかなる事由があっても入学を辞退できません。また、地域枠入試【一般前期型】に合格した場合、一般入試・後期、地域枠入試【一般後期型】、共通テスト利用方式(前期・中期・後期)は判定対象外となります。

志望理由書には、医学部医学科を志望する明確な意思と、大阪府、和歌山県または静岡県での地域医療等に一定期間従事し、貢献しようとする意欲を記入する必要があります。

1-5. 過去5年間の入試データから見る一般入試の推移

近畿大学医学部の一般入試は、前期・後期ともに400点満点の一次試験で合否判定が行われます。二次試験は小論文と面接で、いずれも段階評価です。

年度 区分 志願者数 受験者数 一次合格者数 二次合格者数 一次合格最低点
2026 前期 1,770 1,682 222 116 248/400
2026 後期 753 641 33 5 253/400
2025 前期 1,548 1,479 229 107 251/400
2025 後期 793 671 42 5 260/400
2024 前期 1,946 1,846 237 105 250/400
2024 後期 735 614 51 7 237/400
2023 前期 1,522 1,426 228 108 213/400
2023 後期 686 557 50 13 230/400
2022 前期 1,496 1,397 218 104 214/400
2022 後期 534 444 45 13 222/400

一般入試・前期の一次合格最低点は、2024年度以降、250点前後で推移しています。2026年度は248点で、400点満点に対して62.0%です。年度によって問題難易度や得点調整の影響を受けるため、単純に「何点取ればよい」と固定して考えることはできませんが、前期では全体として6割台前半から半ばの得点が一次合格の目安となっています。

後期は募集人員が少なく、二次合格者数も限られます。2026年度後期では、一次合格者数が33名、二次合格者数が5名でした。後期を受験する場合は、前期以上に1問の失点が合否に影響しやすい入試であることを前提に、標準問題での取りこぼしを減らす必要があります。

2. 【科目別】一般入試の出題傾向・対策と勉強法

近畿大学医学部の一般入試では、一次試験で英語・数学・理科2科目が課されます。英語と数学は100点満点、理科は2科目で200点満点、合計400点満点です。

英語・数学はマークシート方式、理科は医学部独自の記述方式で出題されます。理科は2科目を120分で解くため、各科目の内容だけでなく、時間配分も重要です。

2-1. 英語:長文読解と語彙問題を時間内に処理する

英語は試験時間60分、100点満点です。2021年度から、A〜Hの記号が付された問題構成となっています。Aは語彙、Bは熟語・文法、Cは空所補充問題です。D・E、F・Gは短めの英文、Hは長めの英文を題材とした長文総合問題です。

長文3題のうち、複数が医療系のテーマを扱っており、DNAの仕組みなど、生物の知識が問われることもあります。長文中に専門用語の注釈がないため、語義を文脈から推測する力も必要です。また、D・E、F・Gの長文では、設問の並びが本文の流れと一致しない傾向があります。一方、Hの長文は、ほぼ段落ごとに設問が用意されています。

2026年度前期入試では、形式面では2025年度と大きな違いはありませんでした。ただし、設問数を含めた全体の分量は2025年度より若干増加しました。長文の設問では、同義語選択問題が依然として難化傾向にあります。そのため、内容に関する設問のうち、判断しやすいものを確実に得点できるかどうかが重要でした。

2026年度後期入試も、形式面では2025年度と大きな違いはありませんでした。設問を含めた分量は2025年度と同程度で、文章内容、設問傾向、選択肢の分量の点では、2026年度前期試験より取り組みやすい内容でした。一方で、同義語選択問題は引き続きやや難しく、内容に関する設問にも判断に迷うものが含まれていました。

対策としては、語彙・熟語・文法の基礎を固めたうえで、長文読解の中で文脈から語句の意味を判断する練習が必要です。英問英答や内容真偽問題の正答率を高める練習も欠かせません。また、難しい設問に時間を使いすぎず、判断しやすい設問を確実に処理する時間配分の練習が重要です。

前期の一次合格のための目標得点率は60%程度と分析しています。

2-2. 数学:標準的な問題を、限られた時間で正確に処理する

数学は試験時間60分、100点満点です。出題範囲は、数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列)・数学C(ベクトル)で、数学Ⅲは含まれません。

2024年度から、前期入試の数学は全問マークシート方式で他学部との共通問題となりました。大問3問構成で、図形と方程式、三角関数、指数・対数、数列、確率、空間ベクトル、微積分(数学Ⅱ)などが出題されています。

2026年度前期入試の数学は、形式面では2025年度と同様にマークシート方式でした。2025年度よりやや解きやすい問題が増えた一方で、作業量は多く、高得点を取るのは簡単ではありませんでした。特に、大問Ⅰのデータの分析をはじめとして処理量が多く、大問Ⅱでは幾何的な直観力が得点を左右した面がありました。

2026年度後期入試の数学は、2024年度から続く医学部独自問題の形式が維持されました。大問1・2は空所補充形式、大問3は記述形式という構成です。2026年度は解きやすい問題が増え、高得点勝負になったと考えられます。大問1は経験の差で成否が分かれるものの完答が狙える内容、大問2は基本事項を組み合わせた典型問題でした。大問3では、前半の面積計算と後半の3倍角の公式を用いる処理で記述力の差が出たと考えられます。

対策としては、難問に偏るのではなく、標準的な問題を正確に、かつ短時間で処理する練習が必要です。2024年度以降の前期では、計算量の多い問題をマークシート方式で処理する力が求められます。ケアレスミスが合否を左右するため、最後の数値まで正確に処理する練習が重要です。

また、受験日が異なる他学部の過去問も、形式に慣れるうえで参考になります。後期まで受験する場合は、空所補充形式と記述形式の両方に対応できるようにしておく必要があります。

前期の一次合格のための目標得点率は70%程度と分析しています。

2-3. 物理:問題文と計算量に対応し、前半のミスを防ぐ

物理は理科2科目のうちの1科目として選択します。理科は2科目で試験時間120分、200点満点です。

2024年度から、物理は大問2題構成に変更されました。解答形式は、数値計算やグラフ描図、論述を含む記述式が中心です。2025年度前期は力学と電磁気の2題が出題され、文字式計算が中心でした。問題文が長く読解に時間を要する一方、描図がなかったため作業量はやや減少しました。

2026年度前期入試の物理は、形式面では大きな変化はありませんでしたが、2025年度入試と比べて大幅に易化しました。ただし、問題文および計算量は、60分で解く量としてはやや多く、すべての問題を解き切るには効率よく進める必要がありました。

大問Ⅰ、大問Ⅱともに、前半のミスが後半に影響する構成でした。そのため、早い段階で条件を読み違えたり計算を誤ったりすると、連続して失点する可能性がありました。また、解答形式の指定に戸惑う問題もあり、時間を取られた受験生もいたと考えられます。

2026年度後期入試の物理は、推薦入試や一般前期試験と比較して易化し、2025年度後期試験との比較ではやや難化しました。大問3題構成で、設問数は2025年度の24問から32問に増加しましたが、解きやすい設問が多く、時間的な余裕は確保しやすい内容でした。大問1は力学、大問2は熱力学、大問3は原子分野からの出題でした。

対策としては、長い問題文から必要な情報を読み取り、条件を整理する練習が必要です。前半のミスが後半に影響する問題では、最初の条件確認と計算の正確さが重要です。解答形式の指定に従って答える練習もしておく必要があります。

前期の一次合格のための目標得点率は70%程度と分析しています。

2-4. 化学:分量の多い問題を、知識と計算力で処理する

化学は理科2科目のうちの1科目として選択します。大問3題構成の記述式で出題されます。

2025年度前期入試では、化学はやや易化しました。特にヨウ素滴定では、過去に出題例の少ない反応が題材となり、初見の内容への適応力が問われました。2024年度前期は理論化学、特に滴定計算が中心で、難易度はやや高めでした。指数・対数を含む計算や描図問題も出題されるため、記述力も必要です。

2026年度前期入試の化学は、形式面・出題レベルともに2025年度前期から大きな変化はありませんでした。問題の分量が多く、知識問題のほとんどが「すべて選べ」の形式でした。このため、高得点を取るには、一定以上の計算力と処理の要領が求められました。ⅠやⅢで基礎点を確保したうえで、Ⅱの特に後半でどこまで得点できたかが勝負になったと考えられます。

2026年度後期入試の化学は、2025年度後期試験から形式面での変化はなく、大問3題構成でした。2025年度後期試験と比較して問題は易化し、標準からやや易レベルの問題が並びましたが、分量は増加しました。一つ一つの設問は典型的で短い問題文からなる単問形式でしたが、出題分野が多岐にわたるため、細部まで漏れのない学習と効率的な処理能力が問われました。

対策としては、理論化学では、知識や計算式だけでなく、計算過程を理解しておくことが重要です。化学現象や実験操作の背景を理解し、その理由を説明できるようにしておく必要があります。有機化学は元素分析から高分子化学まで、無機化学は発展的な内容や細かい知識まで幅広く問われます。

また、「すべて選べ」の形式では、曖昧な知識が失点につながりやすくなります。知識問題で正確に判断する力と、計算問題を手早く処理する力を身につける必要があります。

前期の一次合格のための目標得点率は65%程度と分析しています。

2-5. 生物:教科書レベルの知識を、問題文に合わせて運用する

生物は大問3題構成の記述式で、空所補充に加えて論述問題も出題されます。知識と考察力がバランスよく求められます。

これまでの出題では、「恒常性」「呼吸・発酵・ATP」「遺伝」といった基本分野が中心で、計算問題も標準的です。医学関連の出題が多い一方で、植物の環境応答など非医学分野も出題されるため、幅広い学習が欠かせません。グラフや模式図を描く問題にも備える必要があります。

2026年度前期入試の生物は、2025年度と比較して、形式・出題レベルともに大きな変化はありませんでした。大問3題はいずれも標準的な難易度であり、教科書レベルの知識を理解し、問題に合わせて運用できれば得点できる内容でした。

出題内容は、大問Ⅰが「遺伝子の本体」、大問Ⅱが「インスリンの分泌」、大問Ⅲが「免疫・マラリア」でした。人体・免疫を中心とした医学部らしいテーマが扱われました。大問Ⅱは、初見の受験生もいたと考えられますが、問題文から情報を丁寧に集めて整理すれば解ける構成でした。知識量と考察力をバランスよく測る出題だったと分析しています。

2026年度後期入試の生物も、前期試験と同様に、人体・免疫を中心とした医学部らしい出題内容で、標準的なレベルでした。大問1は「MSTN遺伝子の突然変異」、大問2は「酸素・二酸化炭素の運搬」、大問3は「遺伝子組換えとCAR-T療法」をテーマとしていました。大問3は論述量が多く、時間をかけられたかどうかが重要でした。

対策としては、教科書レベルの知識を正確に理解し、それを問題文の条件に合わせて使う練習が必要です。知識を覚えるだけでなく、問題文から必要な情報を読み取り、整理して考える力が求められます。また、空所補充や基本的な論述問題を確実な得点源にすることも重要です。

前期の一次合格のための目標得点率は75%程度と分析しています。

2-6. 総合分析:標準問題の取りこぼしを減らす

2026年度前期入試では、英語は分量がやや増加し、数学は作業量が多く、物理は易化したものの計算量と解答形式への対応が必要でした。化学は分量が多く、知識問題の正確さと計算力が問われました。生物は標準的な問題を通じて、知識と考察力の両方が問われました。

2026年度後期入試では、数学・化学で高得点勝負となる傾向が見られました。後期は募集人員が少なく、二次合格者数も限られるため、標準的な問題での失点を抑えることが重要です。

近畿大学医学部の一般入試では、年度や科目によって難易度は変動しますが、全体として、解ける問題を確実に得点する力が必要です。過去問演習では、正答率だけでなく、時間配分、問題文の読み取り、計算ミス、解答形式への対応を確認してください。

2027年度入試では、一般入試・前期の募集人員が2026年度の55名から50名に減少します。一般入試・前期を中心に受験する場合は、合格最低点付近の競争を意識し、各科目で取りこぼしを減らす学習が必要です。

3. 【二次試験】小論文・面接の対策

近畿大学医学部の一般入試では、一次試験合格者に対して二次試験が実施されます。二次試験では、小論文と個人面接が課されます。小論文は40分、面接は個人面接で1人10分程度です。いずれも段階評価です。

3-1. 小論文:40分で主題に対する考えを整理する

近畿大学医学部の小論文は、与えられた主題について論述する形式です。400字以内のテーマ型小論文で、4段階で評価されます。

近年は、医師としての資質を問うテーマが見られます。前期では、医師の心構えや良医についての見解が問われることがあり、特別な専門知識そのものよりも、主題に対する考えを整理して述べる力が求められます。

一方、後期では具体的な医療問題が出題される傾向があります。そのため、後期まで受験を想定する場合は、現代の医療課題について基本的な理解を持っておくことも必要です。

対策としては、40分で400字以内の文章を書き上げる練習を行います。限られた字数の中で、主張、理由、具体例、結論を整理し、主題から外れない文章を書くことが重要です。

3-2. 面接:個人面接で考え方を伝える

面接は10分程度の個人面接です。2024年度から、事前のアンケートは廃止されています。

面接では、医療現場での状況設定問題、良医についての見解、自己PRなどが頻出です。受験生の経歴そのものだけでなく、その背景にある考え方が重視される傾向があります。

対策としては、医師志望理由や近畿大学医学部を志望する理由に加えて、良医とは何か、医療現場で求められる姿勢とは何かといったテーマについて、自分の言葉で説明できるようにしておくことが必要です。

また、短い面接時間の中で質問に対して簡潔に答える練習も重要です。用意した回答をそのまま述べるのではなく、質問に応じて、自分の考えを整理して伝えられるように準備しておきましょう。

4. 【学年別】合格に向けた学習計画

4-1. 高校1年生:英語・数学の基礎を早期に固める

高校1年生の段階では、まず英語と数学の基礎を固めることが重要です。近畿大学医学部の一般入試では、英語・数学・理科2科目が課されますが、英語と数学は短期間で急に得点を伸ばしにくい科目です。

英語では、文法・語彙・英文解釈の基礎を固め、短い英文を正確に読めるようにします。数学では、学校で学習する内容をその都度定着させ、基本問題を確実に解ける状態にしておきます。

理科については、学校の進度に合わせて基本事項を理解し、用語や公式をただ覚えるだけでなく、問題で使える形にしていくことが大切です。

4-2. 高校2年生:理科を本格化し、苦手分野を残さない

高校2年生では、理科の学習を本格化させる時期です。医学部入試では理科2科目の配点が200点あり、全体の半分を占めます。英語・数学を継続しながら、理科の基礎を早めに一通り学習しておくことが重要です。

数学では、数列やベクトル、微分積分など、入試で頻出の分野を確実に理解しておきます。英語では、長文読解の練習を増やし、時間を意識して読む力をつけます。

高2のうちに苦手分野を把握し、基本に戻って修正しておくことが、高3以降の過去問演習につながります。

4-3. 高校3年生・既卒生:過去問演習と弱点補強を並行する

高校3年生・既卒生は、入試本番を意識した演習が中心になります。ただし、過去問を解くだけでは十分ではありません。過去問演習で見つかった弱点を、教科書・参考書・問題集に戻って補強することが必要です。

近畿大学医学部の一般入試では、英語と数学で時間配分が重要です。理科は2科目を120分で解くため、2科目全体での時間管理も必要です。過去問演習では、1科目ごとの得点だけでなく、どの設問で時間を使いすぎたのか、どの分野でミスが多いのかを記録してください。

直前期には、新しい問題集を広げすぎるよりも、標準問題の取りこぼしを減らすことを優先します。小論文・面接対策も、一次試験後に慌てて始めるのではなく、志望理由や医療に関する基本的な考えを整理しておきましょう。

5. 近畿大学医学部の基本情報

5-1. 医学部の概要

近畿大学医学部は、医学科を設置する私立大学医学部です。医学部および近畿大学病院は、2025年11月に大阪府堺市の南海泉北線泉ケ丘駅前へ新築移転し、「おおさかメディカルキャンパス」として開設されました。

医学部と病院が同一キャンパスに置かれることで、医学教育と臨床現場との接続を意識した学修環境が整備されています。

5-2. 教育理念とアドミッション・ポリシー

近畿大学医学部は、近畿大学の建学の精神に基づき、医学を学ぶための基礎学力、継続的に学修する姿勢、課題を発見し解決しようとする意欲、奉仕の精神、協調性、倫理観、責任感などを重視しています。

入試においては、一次試験で学力を判定したうえで、二次試験として小論文と面接が実施されます。面接対策では、医学部を志望する理由や、医師としてどのように社会に関わるかについて、自分の言葉で説明できるようにしておく必要があります。

5-3. 学費・奨学金制度

学費や奨学金制度は年度によって変更される場合があります。出願前には、近畿大学入試情報サイトの学費・奨学金ページで最新情報を確認してください。

地域枠入試を検討する場合は、近畿大学の募集内容だけでなく、各府県の修学資金制度、従事要件、卒業後のキャリア形成プログラムの内容を確認する必要があります。地域枠は、合格後の入学辞退ができない制度であるため、出願前に制度内容を十分に理解しておくことが重要です。

5-4. 所在地・アクセス

近畿大学医学部は、おおさかメディカルキャンパスにあります。

項目 内容
キャンパス名 近畿大学医学部 おおさかメディカルキャンパス
所在地 〒590-0197 大阪府堺市南区三原台1丁14番1号
最寄り 南海泉北線 泉ケ丘駅前

6.受験に役立つ追加情報

6-1.よくある質問(FAQ)

近畿大学医学部の一般入試では何科目が必要ですか。
一般入試では、一次試験で英語、数学、理科2科目が課されます。配点は、英語100点、数学100点、理科2科目200点の合計400点です。二次試験では小論文と個人面接が実施されます。
数学Ⅲは出題されますか。
一般入試の数学の出題範囲は、数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列)・数学C(ベクトル)です。数学Ⅲは出題範囲に含まれていません。
理科はどの科目を選択できますか。
理科は、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から2科目を選択します。理科2科目で試験時間120分、配点は200点です。
一般入試・前期と後期では何が違いますか。
一般入試・前期と後期は、一次試験の科目・配点は同じです。ただし、試験日程、募集人員、志願者数、合格者数が異なります。2027年度入試では、一般入試・前期の募集人員は50名、一般入試・後期の募集人員は5名です。
2027年度入試で募集人員の変更はありますか。
あります。医学部医学科全体の募集人員は、2026年度入試の108名から2027年度入試では107名に変更されます。推薦入試は25名から30名に増え、一般入試・前期は55名から50名に減少します。一般入試・後期、共通テスト利用方式(前期・中期・後期)の募集人員は変更ありません。地域枠は13名から12名に変更されます。
共通テスト利用方式でも二次試験はありますか。
あります。医学部の共通テスト利用方式では、大学入学共通テストの得点による一次判定の後、二次試験として小論文と個人面接が課されます。
地域枠入試は一般入試と併願できますか。
地域枠入試【一般前期型】は一般入試・前期との併願、地域枠入試【一般後期型】は一般入試・後期との併願が可能です。ただし、複数地域への出願はできません。また、地域枠入試の合格者はいかなる事由があっても入学を辞退できません。
 近畿大学医学部の対策では何を優先すべきですか。
まずは英語・数学・理科2科目の標準問題を確実に得点できるようにすることです。英語は長文読解と語彙問題を時間内に処理する力、数学は計算量の多い標準問題を正確に解く力、理科は知識・計算・記述を組み合わせる力が必要です。

6-2.近畿大学医学部に合格した先輩の体験談

私の体験談が、これから医学部受験に本気で挑戦する方の役に少しでも立てればと思い、この合格体験記を執筆することにしました。一昨年の入試結果は、医学部はもちろん、獣医学部や一般学部を含めてすべて不合格という惨憺たるものでした。しかし、そこからメビオでの1年間の学習を経て、1次合格を含めると10校もの大学に合格することができました。どん底にいた私が、なぜメビオを選ぶべきだと考えるのか、その理由をここに記します。

数ある医学部進学予備校の中でメビオを選んだ理由は・・・・

7. 近畿大学医学部模試

近畿大学医学部の一般入試では、試験時間内に標準問題をどれだけ正確に処理できるかが重要です。過去問演習に加えて、近畿大学医学部の出題形式を意識した模試を受けることで、現在の得点状況や時間配分、科目ごとの課題を確認できます。

医学部進学予備校メビオでは、2026年7月12日に「近畿大学医学部模試」を実施します。近畿大学医学部の受験を予定している方は、入試本番に向けた学習状況の確認にご活用ください。

8. まとめ

近畿大学医学部の2027年度一般入試では、一次試験で英語・数学・理科2科目が課され、二次試験として小論文と個人面接が実施されます。一般入試・前期の一次合格最低点は近年250点前後で推移しており、400点満点の中で標準問題を確実に得点する力が求められます。

2027年度入試では、推薦入試の募集人員が25名から30名に増え、一般入試・前期の募集人員が55名から50名に減少します。一般入試・前期を中心に受験する場合は、この変更を踏まえて、各科目の得点計画を立てる必要があります。

英語では語彙・文法と長文読解、数学では計算量の多い標準問題への対応、理科では2科目を120分で解き切る時間配分が重要です。小論文・面接は段階評価ですが、医学部志望理由や医療に対する考え方を整理しておく必要があります。

出願にあたっては、近畿大学入試情報サイト、2027年度入試ガイド、最新の入学試験要項を必ず確認してください。

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