医学部人気は今後どう変わる? 2027年の定員削減と難易度の行方を解説
基本情報
2026/02/20(金)
(最終更新日2026/02/20)
近年、大学全体では志願者数の減少が続いているにもかかわらず、医学部だけは依然として高い人気を維持しています。そして2027年度から開始される医学部定員の削減により、受験は今後さらに厳しくなると予想されています。
この記事では「なぜ医学部はこれほどまでに選ばれ続けているのか」「定員削減で何が変わるのか」「将来の難易度はどうなるのか」といった受験生が今知りたい疑問に答えていきます。医学部志望者にとって、進むべき方向を見極める判断材料としてぜひ活用してください。
目次
1.医学部人気はなぜ続くのか?5つの要因を紹介
1-1.職業としての安定性
1-2.女子志願者が増えている
1-3.私立の学費減少・奨学金拡大
1-4.社会貢献の側面
1-5.保護者の支持が強い
2.定員削減の全体像|2027年度から医学部はどう変わる?
2-1.なぜ定員を減らすのか
2-2.地域枠・臨時定員の見直しで起こること
3.医学部受験は難化する? それとも一部は狙い目?
3-1.医学部受験は難化傾向にある
3-2.地域や大学によって受けやすくなるケースもある
4.医学部受験生が今やるべきことは? 2027年問題を踏まえた実践的ロードマップ
4-1.併願する大学の選び方を見直す
4-2.科目別の得点戦略を固める
4-3.模試と弱点の分析を基に計画を立てる
5.医学部受験は戦略の精度が合否を決める! プロの講師が必要とされるわけ
5-1.ズレのない戦略を立てることが難しくなっているから
5-2.医学部専門のデータ分析で戦略の精度が変わるから
6.まとめ|医学部受験の難化時代を勝ち抜くにはメビオがおすすめ
医学部人気はなぜ続くのか? 5つの要因を紹介
文系・理系の学部で志願者減少が続く中、医学部は例外的に高い人気を保ち、最難関の座にとどまり続けています。 なぜ医学部はこれほど多くの受験生に人気があり続けるのか。その理由を5つの視点から詳しく解説します。
職業としての安定性
医師は国家資格によって専門性が保証され、社会情勢に左右されにくい安定した職業です。高い知識と臨床スキルを持つ医師は、人命に関わる責任ある仕事を担うため、社会的信頼と収入の両面で将来性が高いとされています。
現在の日本は超高齢社会が進行し、医療ニーズは急速に拡大しています。高齢患者の増加や救急医療、在宅医療の強化など、医療現場が抱える課題は複雑化しつつあります。また都市部と地方の医師偏在や、特定診療科の不足といった構造的な問題も依然として解決されていません。
これらの課題に対応し、地域の医療体制を維持・発展させるためには、専門性の高い医師の存在が不可欠です。医師は社会の変化に応じて活躍の場が広がる職業であり、今後も高い需要が見込まれるでしょう。
※参考:厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会 医師需給分科会(第4回)」女子志願者が増えている
医学部人気を支える要因として、女子志願者の増加も見逃せません。文部科学省の調査によると、2024年度入試(2024年4月入学者選抜)において、医学部医学科の女性受験者数は5万2,363人に達し、2019年度の調査開始以降初めて5万人を超えました。志望者が全体として増えていることを示す象徴的な数字です。
女性医師を取り巻く環境は、院内保育の整備や働き方改革の推進によって改善が進み、医師というキャリアがこれまで以上に現実的な選択肢となっています。また医療分野における女性の活躍が可視化されたことで「自分も医療に貢献したい」という志向が強まっている側面もあります。
こうした社会的な変化が受験人口を底上げし、医学部人気を後押ししているといえるでしょう。
※参考:文部科学省「令和6年度医学部(医学科)の入学者選抜における男女別合格率について私立の学費減少・奨学金拡大
私立大学の医学部では、6年間で数千万円と高額な学費が大きなハードルとなっていました。しかし近年は、一部の大学で学費の引き下げが進んでいる他、学費減免措置や奨学金制度の拡充により、従来よりも進学しやすい環境が整いつつあります。
公的支援として利用されているのは、日本学生支援機構(JASSO)の給付奨学金などです。また卒業後に指定の地域や医療機関で一定期間勤務することを条件に、貸与された奨学金の返済が免除される地域枠制度を導入する自治体や大学も増えています。
こうした経済的支援策の広がりにより、私立医学部への進学ハードルは下がってきました。その結果受験生が増え、私立を含めた医学部全体の人気を押し上げる要因となっているのでしょう。
※参考:独立行政法人日本学生支援機構.「給付奨学金(返済不要)」社会貢献の側面
新型コロナウイルスの感染拡大を経験し、医療の重要性が社会全体の共通認識として強く残りました。連日報道された医師をはじめとする医療従事者の姿に触れ「自分も医療現場を支えたい」と考える受験生が増えたといわれています。
さらに災害時医療や感染症対策の高度化など、社会を守る仕事としての側面が可視化され、医師という職業が従来にも増して尊敬を集めるようになりました。将来、誰かの健康や命を支えたいという思いが、医学部を志望する大きな動機になっている可能性があります。
保護者の支持が強い
医学部人気を支えているのは、受験生本人だけではなく保護者世代からの強い期待です。就職氷河期や雇用不安を経験してきた多くの親世代にとって、医師は景気に左右されにくい専門職であり、将来の職業安定性が高い職業だと考えられています。
さらに医師は人の命に直接関わり、社会に大きく貢献できる仕事であるため「手に職を付けてほしい」「社会に役立つ道に進んでほしい」という保護者の価値観とも合致しやすい職業です。
実際に医学部進学を見据えた高校選びや、中高一貫校における理系強化の動きが支持されるなど、家庭の教育投資にも大きな影響を与えています。こうした期待が、医学部人気の背景として存在しています。
定員削減の全体像|2027年度から医学部はどう変わる?
厚生労働省は、2027年度から医学部の入学定員を段階的に削減する方針を示しました。この定員削減は、ハイレベルな競争が続く医学部受験の環境を大きく変えることになります。ここでは、なぜ定員が減らされるのか、そして受験生にどのような変化が起こるのかを解説します。
なぜ定員を減らすのか
医学部定員削減の理由は、中長期的な医師需要の適正化です。厚生労働省の将来推計では、医師の働き方改革などを踏まえたシミュレーションにおいて、2029年頃に全国の医師需給が均衡する可能性が示されています。
また現行の医学部定員が続いた場合、2050年には18歳人口の約85人に1人が医学部へ進学する試算もあり、医師数の過剰が見込まれています。
ただし今回の定員見直しは、単に医師数を減らすことが目的ではありません。日本では地域や診療科による医師偏在が深刻であり、地域医療を支えるため2008年度以降の暫定増員が続いてきました。
医師養成には多額の公費が投じられることから、必要な地域に必要な医師を確保できる仕組みへの転換が政策の狙いとされています。
※参考:厚生労働省「医学部臨時定員について」地域枠・臨時定員の見直しで起こること
2027年度からの定員削減は、一律に定員をカットするものではありません。まず地域医療を担う医師の確保を目的とした地域枠について、都道府県ごとに見直しが進む可能性があります。縮小されるケースだけではなく、制度を再編してより効果的に運用しようとする自治体もあり、全て減少するわけではありません。
これまで医師不足への対応として拡大されていた臨時定員(特例的に増員された枠)については、医師数が一定水準に達してきたことを受け段階的に縮小する予定です。ただしこの削減幅は大学によって志願者数や地域枠の比率などにより異なり、定員が大きく減る大学もあれば、ほとんど影響を受けない大学など差が出る可能性があります。
医学部受験は難化する? それとも一部は狙い目?
では実際に定員削減により、入試は今後さらに難化するのか、それとも易化するのか疑問を持つ方もいるでしょう。ここでは最新の動向を踏まえ、医学部受験の難易度と戦略的に狙うべきポイントについて解説します。
医学部受験は難化傾向にある
医学部受験の難易度は年々上昇しており、現在ではほとんどの医学部で最低でも偏差値60以上、ランクが上の大学では70以上が求められます。私立医学部では10倍前後の高倍率となるケースもあるなど、競争は依然厳しい状況が続いているのが現状です。
さらに2027年度以降の定員見直しにより、合格できる枠が縮小すると考えられています。医学部志望者の増加により、受験者全体の学力レベルが底上げされている点も、難化の一因といえるでしょう。
こうした要因が重なり、今後の医学部受験はより戦略性が求められる入試となっていく見込みです。
地域や大学によって受けやすくなるケースもある
医学部受験は、全ての大学が一律に難しくなるわけではありません。大学や地域によっては、偏差値や倍率が比較的易化するケースもあります。
特に地方大学では都市部との二極化が進んでおり、アクセス面や生活環境の違いから志望者が集まりにくく、年度によって倍率が下がるのも事実です。また地方の国公立医学部では、地域枠や推薦型選抜の枠組みを多く用意し、一般枠よりも難易度が低くなる可能性もあります。
総括すると、医学部入試は全体としては難化傾向にある一方で、一部には狙い目となる大学も存在します。難易度は大学・地域・年度によって変動するため、受験戦略を立てる際は注意が必要です。
医学部受験生が今やるべきことは? 2027年問題を踏まえた実践的ロードマップ
医学部受験は競争が激しく、従来型の学習では合格を勝ち取ることが難しくなっています。そのため戦略的な学習へ切り替えることが重要です。ここでは医学部受験生が意識すべきポイントを分かりやすく解説します。
併願する大学の選び方を見直す
先述の通り2027年以降は医学部の定員見直しが進み、東京・大阪といった都市部の大学では競争がさらに激化する可能性があります。そのため従来の志望校選びを見直し、都市部と地方の大学をバランスよく併願する戦略が必要です。
また私立医学部では、入試日程や出願期間、納付期限が大学ごとに異なり、試験日が重なるケースも多く見られます。繰り上げ合格の時期によっては、複数校の出願や入学手続きの判断が難しくなることもあるでしょう。
過去の偏差値や倍率だけで判断するのではなく、募集枠・地域枠の有無・試験日の重なりといった条件を踏まえてスケジュールを整理することが、合格の可能性を上げるカギとなります。
科目別の得点戦略を固める
医学部入試は大学ごとの特徴が強く、科目配点や出題形式、内容が異なります。そこで全ての科目を均等に勉強するのではなく、どの科目で点を取るべきか、どの科目を落としてはならないかを明確にすることが大切です。
例えば数学と理科の配点が高い大学では、そこを得点源にできるかどうかが合否の大きな分岐点になります。さらに英語の難易度が高い大学では、読解力を早めに強化しておく必要があります。
ただし小手先のテクニックや暗記に頼る学習では合格には届きません。近年は面接での評価も重視され、知識だけではなく医療者としての資質やコミュニケーション力といった総合力が問われます。土台となる学力を磨きつつ、大学ごとの傾向を把握した上で戦略を積み上げていきましょう。
模試と弱点の分析を基に計画を立てる
計画的な学習には模試の活用が有効です。模試の結果は偏差値だけで判断するのではなく、どの単元が弱点なのか、改善に必要な時間はどのくらいかを分析し、その後の学習計画に落とし込みます。
医学部受験は、同じ偏差値帯であっても得意・不得意の傾向が受験生によって異なり、画一的な勉強法では不十分です。闇雲に勉強時間を増やすのではなく模試の解き直しを行い、単元別に弱点を可視化して、どの科目にどれだけの時間を配分するかを決めていきましょう。
自分の弱点を正確に把握し、それを補強する計画を継続的にアップデートしていくのは、医学部合格に向けた実践的なアプローチといえます。
医学部受験は戦略の精度が合否を決める! プロの講師が必要とされるわけ
医学部受験は単なる知識の詰め込みではなく、いかに精度の高い戦略を立てるかが合否を左右する時代となっています。そこで重要となるのがプロの講師によるサポートです。ここではその必要性を具体的に解説します。
ズレのない戦略を立てることが難しくなっているから
大学選びでは偏差値だけではなく入試方式、科目配点、地域枠の比率、学費など多くの条件を同時に判断しなければなりません。2027年以降は定員削減の影響で大学間の難易度差が広がると予想され、より精度の高い情報分析が求められます。
全国に81ある医学部の情報を受験生や保護者だけで正確に整理し、最適な併願ルートを組むのは簡単ではありません。試験日程の重複、繰り上げ合格の動きなど、医学部入試特有の複雑さも障壁となります。
そこで力を発揮するのが、医学部専門予備校メビオです。当校は、大学ごとの最新データを踏まえたズレのない戦略を設計いたします。志望校合格から逆算した最短ルートで、合格の可能性を高めます。
>>メビオの特長
医学部専門のデータ分析で戦略の精度が変わるから
メビオには、長い指導経験の中で蓄積された膨大な合格データがあります。大学ごとの併願傾向や科目配点の影響、合格者の学力推移まで、一般には公開されていない情報を丁寧に分析し、戦略の精度を高めています。
このような専門データを活用することで「どの大学をどの順番で受ければ合格しやすいか」「どの科目を得点源にするべきか」といった判断ができるようになります。
自己流では見えない勝てる方程式を形にできるのが、メビオの強みです。一人ひとりの状況を踏まえ、無駄を減らした受験プランを設計することで、最短距離で合格へ向かえる環境を整えます。
>>動画で見るメビオ
まとめ|医学部受験の難化時代を勝ち抜くにはメビオがおすすめ
医学部入試は、志願者の増加と定員削減の動きにより、今後も高水準の競争が続くと予想されます。この難化時代を勝ち抜くには日々の学習で着実に実力を付け、自分に合う戦略を立てることが重要です。
医学部専門予備校メビオは、医学部を目指す受験生を長年支えてきた専門予備校です。10年以上の指導経験を有するベテランの専門講師が多数在籍し、学習の質と量を考慮しながら生徒一人ひとりの目標達成を全力でサポートしています。
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