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【講師監修】大分大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部予備校メビオ

基本情報

2025/06/05(木)

(最終更新日2025/06/09)

医学部付属病院が併設されている大分大学医学部は、座学に加えて実践的な臨床経験が積める点が魅力です。合格を目指すには、入試の情報収集や出題傾向の分析、科目ごとの対策が欠かせません。
本記事では、大分大学医学部の入試傾向を深掘りし、合格のために必要な勉強法や受験対策を紹介します。

大分大学医学部の概要

大分大学医学部の歴史は、昭和49年に大学内に国立医学教育機関創設準備室が設置されたことに始まります。その後、昭和51年に大分医科大学として正式に開学し、昭和56年には附属病院が設置されました。
昭和59年には大学院医学研究科(博士課程)が開設され、平成6年には看護学科が新設。さらに平成15年には医科学専攻(修士課程)が設置され、大分大学との統合により現在の医学部となりました。平成16年に大分大学は国立大学法人化し、現在に至ります。

大分大学医学部の入試情報

【所在地】大分県由布市挾間町医大ケ丘1丁目1番地
【学生数】970名 ※2024/05/01現在の医学部学生数
【公式サイト】https://www.oita-u.ac.jp/index.html
【アドミッション・ポリシー】

  1. 医師として人の健康と福祉及び科学の進歩に貢献したいという確固たる決意を持っている人
  2. 患者の痛みを分かち合い,患者に対する思いやりに満ちた温かい心を正しく体得しようとする志を持っている人
  3. 日進月歩の医学・医療に対応する知識と技術を修得するため,たゆまぬ努力と地道な研鑽を重ねることができる持続力と忍耐力を持ち合わせている人
  4. 他者の意見を良く聞き,協調して物ごとを進めることができる社会性とコミュニケーション能力を備えている人
  5. 大分県の地域医療に貢献したいという強い意志と,地域医療に対する適応力を持っている人(一般選抜地元出身者枠,総合型選抜地域枠)

【6年間の学費】3,496,800円
【奨学金情報】
入学料免除・徴収猶予および授業料免除制度
大分大学入学料・授業料奨学融資制度
大分大学修学支援事業基金
日本学生支援機構奨学金
国の教育ローン
大分大学医学部の基本データはこちら

大分大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

高校1年生では、数学・英語・物理・化学・生物の基礎を徹底的に固めましょう。医学部合格には高度な応用力が求められますが、必要なレベルまで学力を高めるためにも基礎問題・標準問題を繰り返し解き、基礎力を向上させるのが鍵です。
また、この時期は比較的余裕があるため、医療施設の見学をしたり、医学に関する書籍を読んだりしておくと良いでしょう。医学部を志望する意識は高められ、面接対策としても有効です。

高2生

高校2年生では、高1での基礎固めを踏まえ、大分大学医学部の出題傾向を意識した学習に移行する時期です。ただし、完全に志望校対策にのみ特化するのではなく、基礎力の定着と応用力の強化の両方に取り組む必要があります。
共通テスト対策では、模試を活用して理解度を確認しながら安定的に得点を稼げるように学習していきましょう。この時期に基礎を盤石にしておけば、受験本番で必要な応用力も身に付きやすくなります。

高3生・高卒生

高校3年生・高卒生は、これまでの学習を継続しながら、面接対策や苦手科目の克服にも注力していきましょう。模試を活用し、学力の伸びや弱点を確認しながら対策を強化するのも効果的です。また試験本番を意識して、ストップウォッチを使った時間配分の練習もしておきましょう。

大分大学医学部の科目別受験対策・勉強法

大分大学医学部の入試は、共通テストと二次試験で構成されています。共通テストでは、国語(100点)、数学(100点)、理科(100点)、英語(100点)、社会(50点)、情報(50点)の6教科8科目が課され、合計500点満点です。
二次試験は、数学(100点)、理科(200点)、英語(100点)の学科試験に加え、面接(150点)が行われ、合計550点です。二次試験の配点の方が大きく、より重視されているといえます。
また面接試験の配点も高く設定されているため、しっかりとした対策が必要です。各科目ともに、基礎的な問題から応用的な問題まで幅広く出題されるため、バランスの取れた学習が求められます。

英語

傾向分析

大分大学医学部の英語試験は、試験時間120分で、大問4問が出題されます。主に長文読解問題3題が中心で、内容説明・英文和訳・同意表現・語句整序・欠文挿入・空所補充(文法・語法)など多様な設問形式が含まれます。解答形式は、記述式が中心で選択問題もあります。
全体的な難易度は標準レベルとされていますが、出題量が多いため、時間配分と読解スピードが鍵です。自由英作文では、与えられたテーマに対して、自分の意見を論理的に述べる力が求められます。

受験対策・勉強法

大分大学医学部の英語試験では、和訳問題が頻出するため、正確かつ自然な日本語に訳す練習が不可欠です。難易度の高い並び替え問題にも備え、文法や構文の理解を深め、論理的に文を組み立てる力を養いましょう。
読解力を向上させるには、英字新聞やニュースサイトを日常的に読むことが有効です。特に時事問題や経済分野の記事を読んでおくと、試験のテーマが頭に入りやすくなります。また過去問演習から出題傾向を分析し、効率的な解答方法の習得を目指しましょう。

数学

傾向分析

大分大学医学部の数学二次試験は、試験時間80分で大問3題が出題されます。全問記述式で、出題範囲は数学I・Aから数学IIIまでの広範囲にわたります。特に微分積分、数列、確率、ベクトルの問題が頻出で、計算量が多く応用力を試される内容が多いです。
問題の形式は標準的で、具体的な数値計算を必要とする問題が多い傾向にあります。解法の過程を求められる論述問題が出される場合もあります。「難易度は中程度で、標準的な問題にしっかり対応できる力が求められます。

受験対策・勉強法

広範囲な出題範囲と標準的な問題形式に対応するため、基礎力の強化が合格への近道です。特に微分積分、数列、確率、ベクトルの分野は頻出なので、これらの基礎的な問題に繰り返し取り組み、解法を確実に身に付けましょう。出題傾向や試験の時間配分を把握するために、模擬試験を活用することも受験対策として有効です。
記述式の解答に慣れるためには、途中式や論理的な説明を丁寧に書く練習が大切です。標準問題を完璧に解ける実力を付けてからは、周囲との差を広げるために難易度の高い問題にもチャレンジしていきましょう。

化学

傾向分析

大分大学医学部の化学試験は、無機化学、有機化学、物理化学、生化学の広範囲にわたる内容が出題されます。特に化学反応、酸・塩基、化学平衡、熱化学、反応速度などの基礎的なテーマが頻出です。
試験時間は理科2科目(化学、物理、生物の3科目から選択)120分で、1科目あたり60分です。問題形式は大問3題の構成で、記述式と選択式が組み合わされていますが、計算問題や説明を求められる記述式問題が中心です。

受験対策・勉強法

化学試験においては、無機化学、有機化学、物理化学、生化学の全般的な知識が必要です。特に化学反応、酸・塩基、化学平衡、熱化学、反応速度などの基本テーマをしっかりと理解し、頻出問題に対応できるようにしましょう。記述式問題対策のために計算過程を正確に記述する学習が重要です。
また、選択問題の場合は単位や記号を適切に使えることが鍵になるので、繰り返し演習に取り組み、知識の定着を図りましょう。日頃から過去問を解くことで出題傾向を把握し、実践的な解答力を養うことも大切です。加えて、計算問題のスピードや正確さを意識して取り組む姿勢も重要です。

物理

傾向分析

大分大学医学部の物理試験は、大問3問の構成で出題され、出題範囲は無機化学、有機化学、物理化学、生化学の広範囲にわたります。特に化学反応、酸・塩基、化学平衡、熱化学、反応速度などの基本テーマが頻出します。
試験時間は理科2科目(化学、物理、生物の3科目から選択)120分で、1科目あたり60分です。選択式と記述式の問題が出題され、記述式では計算過程の説明を求められます。

受験対策・勉強法

力学、電磁気学、熱力学、波動などは頻出であるため、これらの分野をしっかり理解しましょう。計算過程を示す記述回答が多いので、論理的な解答表現のスキルを磨いておきましょう。記述では単位や記号にミスが出やすいため、注意が必要です。
過去問を解くことで出題傾向や時間配分を確認し、模擬試験で練習を積むと効果的です。また問題を解いた後には復習を行い、分からない点を徹底的につぶしておきましょう。

生物

傾向分析

大分大学医学部の生物試験は、分子生物学や生態学に関する問題が頻出する一方、細胞・代謝、遺伝、生殖・発生、恒常性、反応・行動など、幅広い分野からも出題が予想されます。ただし、植物や遺伝に関する問題は頻出ではないため、優先的に学習する必要はありません。
試験時間は理科2科目(化学、物理、生物の3科目から選択)120分で、1科目あたり60分です。出題形式は大問4問で構成され、すべて記述式の問題です。出題内容は基本的な知識を問うものが中心で、専門的な知識に加え、概念や用語の正確な理解が求められます。

受験対策・勉強法

生物試験対策では、まず基礎知識の習得が重要です。主要な分野の基本概念や用語をしっかり理解し、幅広い範囲の知識を身に付けることが求められます。過去問を解くことで、出題傾向や問題の形式を把握し、試験のポイントをつかめます。記述式問題に対応するため、解答プロセスや理由を明確に記述する練習を繰り返し行い、論理的かつ簡潔な表現力を養いましょう。
限られた試験時間内に全問を解答するために、時間配分の練習も欠かせません。

面接

傾向分析

大分大学医学部の面接試験は、受験生4〜6人に対し面接官3人による集団面接形式で実施されます。試験時間は約60分で、配点は150点です。面接の形式や所要時間は年度や受験生の状況によって変動する可能性があります。
質問内容は、志望動機、将来の展望、自己評価、高校生活での取り組み、医療に関連する時事問題への意見、地域医療への関心などが挙げられます。

受験対策・勉強法

まず志望動機や将来の展望を明確にし、論理的で分かりやすく伝えられるよう、あらかじめ準備しておくことが大切です。自己評価や高校生活は、具体的なエピソードを交えて説明できると良いでしょう。医療に関する時事問題や地域医療の課題への理解も深め、自分の意見を持つことが重要です。
集団討論では、資料を的確に読み取り、自分の意見を述べるだけでなく、他の受験生の意見を尊重しながら建設的な議論を行う姿勢を心掛けましょう。

大分大学医学部の受験対策についてよくある質問

大分大学医学部の特徴は?

大分大学医学部は、地域医療に特化したカリキュラムが特徴であり、地域の医療課題に対応できる医師の育成を重視しています。附属病院が併設されており、講義だけでなく実践的な臨床経験を積む機会も豊富です。
地域医療学センターでは、自治体や医療機関と連携し、内科・外科分野を中心とした実習やセミナーを実施しています。研究面でも優れた成果を挙げており、ピロリ菌に関する研究は国際的にも高く評価されています。

大分大学医学部の難易度はどれくらい?

大分大学医学部の難易度は一般的なレベル(標準レベル)に位置します。特別に高難度ではありませんが、しっかりとした入試対策が必要な水準です。求められる学力は標準的と言えますが、出題範囲が多岐にわたり、問題の難易度の幅も広いため、基礎学力の強化が合格への鍵となります。

大分大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

大分大学医学部の入試対策では、基本的な知識の習得と難易度の高い問題への応用力をバランスよく身に付けなければいけません。そのために重要なのは、自分の現在の学力を正確に把握することです。自分の得意・不得意分野を分析した上で、これまで解説してきた勉強法を実践し、弱点を補強していきましょう。

大分大学医学部の受験対策なら大学別模試の受験がおすすめ

大分大学医学部に合格するためには、自分の実力を客観的に把握した効率的な学習が必要です。メビオでは、独自の分析に基づく大学受験模試や、医学部合格に特化した学力診断テストを提供し、受験生をサポートしています。大分大学医学部への合格率を上げるために、受験結果の精度が高いメビオの大学受験模試をぜひご活用ください。

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