大阪医科薬科大学(前期) 各科目の講評および全体統括
大阪医科薬科大学(前期) 各科目の講評および全体統括
入試
メビオ講師コラム
2026/02/10(火)
(最終更新日2026/03/03)
2026年2月10日に大阪医科薬科大学の一般選抜前期入試が行われました。
2025年度の一般前期の志願者は1,950名と、過去3年間微増を続けています。2026年度についても、他大学との試験日の重複がないことから、志願者数は前年度と同程度の規模になると予想します。以下に一般選抜前期の入試データをまとめます。
| 年度 | 志願者数 | 一次合格 | 正規合格 | 合格最低点 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年度 | 1,802人 | 200人 | 163人 | 252点 |
| 2024年度 | 1,886人 | 200人 | 177人 | 260点 |
| 2025年度 | 1,950人 | 181人 | 131人 | 267点 |
※合格最低点は正規合格のものです。
今年度の出題内容について、各科目の分析結果を報告します。
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英語
大問構成は例年通り3題でしたが、設問内容には2025年度からのさらなる変化が見られました。前半2題の長文問題では、和訳問題と説明問題がそれぞれ1問のみとなり、他は空所補充などの記号選択問題が中心となりました。英文の内容や設問に際立った難所はなく、差がつきにくい内容です。そのため、前半2題については失点を最小限に抑える必要があります。一方で、最後の大問である英訳問題は得点がしにくい内容でした。今回は「禅における庭園の意味」を論じた日本語文が出題されており、これまでの傾向とは異なります。適切な語彙を選択できたとしても、それらを組み合わせて自然な英語表現として完成させるには高い学力が求められました。この大問での高得点は難しいと予想します。 一次合格のための目標得点率は70%程度です。
数学
大問4問、全問記述式という形式はここ2年間の傾向を踏襲しています。出題内容は2025年度と比較して解きやすくなっており、計算量も控えめで取り組みやすいセットでした。大問3(2)や大問4(1)で一部の受験生が戸惑う可能性はありますが、全体としては高得点を目指したい内容です。出題分野は、本学で頻出の確率や数学Ⅲの微積分など、例年通りの傾向でした。 一次合格のための目標得点率は80%程度です。
物理
出題形式に変化はありませんが、2025年度と比較して出題内容はやや難化しました。大問1および大問2のレベルはそれほど高くありませんが、いずれもミスが連鎖しやすい構造です。また、大問3の後半では運動方程式の立式が難しい問題が出題されました。大問4の小問集合では、2021年度以前に頻出であった電力損失や凸面鏡に関する問題など、受験生が対策を疎かにしがちな分野から出題されており、得点しづらい内容でした。理想的な得点配分としては、大問1で8割、大問2で7割、大問3と4でそれぞれ5割を確保したいところです。 一次合格のための目標得点率は60%程度です。
化学
2025年度からの形式変更はなく、大問4題の構成でした。出題レベルについては、大問2に一部解きづらい設問が含まれていたものの、全体としては標準的な内容が中心であり、2025年度よりも易化しました。そのため、化学については高得点での争いになると予想します。標準的な問題をいかに正確に処理できたかが合否を分けるでしょう。 一次合格のための目標得点率は80%程度です。
生物
2025年度と比較して、出題レベルに大きな変化はありませんでした。知識を問う問題が増加し、論述・考察問題が減少したため、思考力があっても知識の欠如により解答できない設問が一部見受けられました。大問1・2は受験生が対策を後回しにしがちな「動物の行動」や「細胞の構造と細胞小器官」からの出題となり、分野に偏りなく学習を積み重ねてきたかどうかが得点を左右しました。大問3の「脊椎動物の神経系」は暗記事項が多いものの設問自体は標準的です。大問4の「遺伝子の発現」は取り組みやすく、確実に得点を重ねて全体を底上げしたい内容でした。 一次合格のための目標得点率は75%程度です。
総評
2026年度の入試全体を振り返ると、英語、物理、生物は前年度の傾向を概ね維持、あるいは一部で難化したものの、数学および化学が前年度と比較して易化しました。全体としては「基礎から標準」レベルの事項をいかに正確に習得し、記述解答としてまとめ上げる力が備わっているかを問う出題でした。
合格ラインについて検討します。2025年度の一次合格最低点は267点でしたが、今年度は数学と化学の易化が全体の平均点を押し上げると予想します。また、志願者数が高止まりしている現状を考慮すると、合格ラインは前年度を上回る公算が大きいです。
全体としては275点前後が一つの目安になると予想します。
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