藤田医科大学 各科目の講評および全体統括

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入試

メビオ講師コラム

2026/02/04(水)

(最終更新日2026/03/03)

2026年2月4日、藤田医科大学の一般選抜前期試験が実施されました。今年度は学費の大幅な値下げが発表された影響により、志願者数の大幅な増加を予想していました。実際の志願者数は1,938名と、2025年度と比較して206名の増加となりました。東京医科大学との試験日重複もあり、当初の想定よりは小幅な増加にとどまったと分析します。
以下は過去3年間の一般選抜前期試験のデータです。

年度 志願者 一次合格 正規合格 繰上合格 合格最低点
(1次)
合格最低点
(2次)
2023年度 1,488名 513名 251名 19名 309点 325点
2024年度 1,598名 501名 229名 50名 321点 335点
2025年度 1,732名 521名 242名 35名 339点 358点

※2026年度の志願者数は1,938名

以下に、2026年度入試について各科目の講評と全体統括を記します。

動画版:藤田医科大学 各科目の講評と全体統括はこちら

英語

大問数、形式、マーク数はいずれも例年通りでした。第2問の語句整序については、やや難化しました。一方で第3問と第4問の長文総合問題は標準的な内容であり、一問あたりの配点が高いと予測されるため、失点を最小限に抑える必要があります。第4問では、2025年度に続き「マイクロバイオーム(微生物叢)」が注釈付きで出題されました。日本語の訳語が与えられていても、その用語自体の意味を正しく理解していなければ、読解の助けにはなりません。過去問研究を通じて専門用語の背景を確認しておくことの重要性が改めて示された出題でした。 一次合格のための目標得点率は65%程度です。

数学

出題形式は例年通りで、問題1がマークシート形式の小問集合(10設問)、問題2と問題3が記述式という構成でした。2025年度と比較すると、小問集合は解きやすくなった一方、記述の大問は明らかに難化しました。小問集合では(6)と(8)がやや難しかったものの、他は平易な内容であり、8割程度の高得点が望まれます。記述の大問のうち、問題2は題意を把握できずに得点が伸び悩んだ受験生が多く、平均点は低くなると分析します。ただし(1)を突破できれば、それ以降は解答しやすく、ここで大きな差がついた可能性が高いでしょう。問題3は有名な数列の和をテーマにした問題でした。(1)は純粋な計算ですが、計算量が多いため慎重な処理が求められます。(2)以降は難しく、受験生の間で差はつきにくいと考えます。 一次合格のための目標得点率は60%程度です。

物理

例年通り大問4問の構成で、解答数は2025年度から5つ増加し36となりました。出題レベルは2025年度と同程度です。例年は力学から2問出題される傾向にありましたが、今回は力学、熱、波動、電磁気の各分野から1問ずつ出題されました。例年通り問題量が多く、計算も煩雑になりやすいため、制限時間内にすべての問題を解き切ることは非常に厳しい内容でした。そのため、比較的取り組みやすい大問3を手早く処理し、大問1・2・4の中から解きやすい設問を優先的に選ぶといった、要領の良い進め方が求められました。 一次合格のための目標得点率は65%程度です。

化学

2025年度と比較して大問数が一つ増加し、全6問の構成となりました。大問数は増えたものの、全体の分量に大きな変化は見られません。内容面では、第6問のような難解な設問の成否にこだわるよりも、分野を問わず取るべきところを確実に正解できたかどうかが大切な試験でした。 一次合格のための目標得点率は70%程度です。

生物

2025年度と同様の大問3題構成で、知識の有無だけでなく、問題文の精読力と思考力を総合的に問う良問が揃っていました。第1問の「真核生物の転写制御」はやや難しく、問4は類題の演習経験に加えて現場での思考が求められました。また問7は、情報処理能力と思考力の差が反映される内容でした。第2問の「糖尿病」に関する問題は、症例提示という形式こそ珍しいものの、内容は標準的です。教科書の知識を落ち着いて運用できれば、無理なく得点できるでしょう。第3問は「性と生殖」からの出題で、受験生が学習を後回しにしがちな分野であるため、知識の整理の度合いが差となって現れたはずです。全体として、思考力を要する設問に時間を割ける適切な分量であり、実力が反映されやすい構成でした。 一次合格のための目標得点率は70%程度です。

総評

2026年度の入試を総括すると、数学の記述問題や英語の語句整序などで問題が難しくなった箇所が見られたものの、全体としては例年通りの傾向を維持した試験でした。特に数学は、平易な小問集合で確実に加点した上で、難化した記述問題でいかに部分点を拾えたかがポイントとなります。理科については、科目間で若干の差はあるものの、取るべき問題を確実に処理する能力が合否に直結する内容でした。
合格ラインについては、2025年度の一次合格最低点が339点(得点率約56.5%)であったこと、および志願者数が約11%増加していることを踏まえて検討する必要があります。学費の大幅な値下げに伴い、受験生全体の学力層が厚くなっていると分析しており、一部科目の難化を考慮しても合格ラインは上昇に転じると予測します。
全体としては350点前後が一つの目安になると予想します。

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