川崎医科大学 各科目の講評および全体統括

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入試

メビオ講師コラム

2026/02/01(日)

(最終更新日2026/03/03)

2026年2月1日、川崎医科大学の一般選抜入試が実施されました。川崎医科大学は一次試験の合格最低点を公表していますが、最終的な合格最低点は非公表となっています。
以下は過去3年間の一般選抜入試のデータです。

年度 志願者 一次合格 正規合格 繰上合格 一次合格最低点
2023年度 1,284名 395名 135名 16名 206.3/350点 (58.9%)
2024年度 1,272名 412名 131名 14名 223.5/350点 (63.9%)
2025年度 1,150名 415名 100名 78名 258.5/350点 (73.9%)

2026年度の志願者数は、2025年度より減少する可能性が高いと推測されます。2025年度は正規合格者を100名に絞り、その分、繰り上げ合格者を大幅に増やしました。2026年度もこの傾向が続くと予想されるため、一次合格発表時に掲示板に番号がなくても、補欠順位が上位であれば合格の可能性は十分にあります。
以下に、2026年度の入試について各科目の講評と全体統括を記します。

動画版:川崎医科大学 各科目の講評と全体統括はこちら

英語

大問数および全体の設問数に変化は見られませんでした。全体として取り組みやすく、2025年度と同様に英文の語数が少なめであったため、試験時間に比してじっくりと取り組むことのできる構成でした。長文に対する設問数が多いのは例年通りであり、緻密な読解が求められます。しかし、粘り強く取り組むことでかなりの高得点が見込める内容でした。 一次合格のための目標得点率は70%程度です。

数学

出題形式は例年通り大問3題構成でした。出題内容については、2025年度と比較して解法の方針を立てにくい問題の割合が減り、着手しやすいセットになっています。とはいえ、全体的に分量が多いため、高得点を獲得するのは容易ではありません。制限時間の許す限り正確に処理を進める能力が求められました。また、大問1(3)は難度が高く、ここでは差がつかないと考えられます。 一次合格のための目標得点率は60%程度です。

物理

出題レベルは2025年度と同程度でした。マーク数は2025年度の24個から大幅に増加しましたが、これは数値計算の問題で桁・指数ごとにマークする形式が採用されたことによる影響が大きく、実質的な問題数は26問程度でした。また、従来の大問5題構成から、大問2題(それぞれ中問3題、中問2題を含む)の構成に変化しました。出題分野にやや偏りが見られたほか、数値計算の問題が大幅に増加するなど、傾向の変化が確認されました。作業量自体はそれほど多くありませんが、見慣れない問題や込み入った読解、慎重な作業を要する設問が含まれており、総合的な学力が求められる試験でした。 一次合格のための目標得点率は70%程度です。

化学

小問集合形式の大問3題という出題形式や、総マーク数については、2025年度と比較して大きな変化は見られませんでした。一方、出題レベルはやや上昇しており、特に「すべて選ぶ」形式の設問や、大問3で出題されたアミロペクチン中の枝分かれ数を問う問題などで差がつくと予想します。 一次合格のための目標得点率は65%程度です。

生物

2025年度と比較して出題形式や出題レベルに大きな変化はなく、全体として取り組みやすい構成でした。大問1は「平均距離法」の計算処理を正確に行えたかで差がつき、「人類の進化」に関する知識問題では大きな得点差は生じにくいと考えられます。大問2の「免疫・バイオテクノロジー」に関する設問は、確実に得点したい内容です。「動物の行動」に関する考察問題も、箱ひげ図の読み取りができれば対応は難しくありません。大問3は「腎臓」と「代謝」の基本事項が中心で、高得点を狙える内容でした。初見の設問や計算問題に対して冷静に対応できたかが合否を分けるでしょう。 一次合格のための目標得点率は80%程度です。

総評

2026年度の試験全体を俯瞰すると、英語や生物が比較的取り組みやすかった一方で、数学の分量の多さや化学の出題レベルの上昇が、得点を抑制する要素として機能しました。昨年度(2025年度)の一次合格最低点が73.9%という極めて高い水準であったことを踏まえると、これらの科目が過熱したボーダーラインを押し下げる要因となります。数学は方針を立てやすいものの、制限時間内に完答することが難しく、高得点層の平均点は落ち着くものと予想します。一方で、生物は目標得点率が8割に達するほど取り組みやすく、生物選択者がボーダーラインを一定水準に維持する形になるでしょう。
志願者数の減少が見込まれるものの、英語や数学の着手しやすさを考慮すると、2024年度以前のような6割を下回るような水準には戻りません。2025年度のような極端な高得点勝負からは数パーセント軟化しつつも、依然として精度の高い解答が求められる試験でした。 全体としては240点前後が一つの目安になると予想します。

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