愛媛大学医学部の特徴

愛媛大学は1949年に松山高等学校と愛媛師範学校・愛媛青年師範学校、新居浜工業専門学校を包括し、新制国立大学の一つとして創設されました。当初は文理学部と教育学部、工学部でスタートし、医学部は1973年に設置されています。

1976年には医学部附属病院が開院、1979年には大学院医学研究科も設置されました。1994年には医学部看護学科が設置され、その後もさまざまな施設や設備を充実させながら現在に至っています。

愛媛大学医学部と大学院医学系研究科の理念は「患者から学び、患者に還元する教育・研究・医療」です。地域医療の中核的役割を担う医師を育成するための教育も充実しています。

一年次の基礎医学展望と医科学研究

愛媛大学医学部では、独自の教育体制が特徴的です。まず、高校での学習から本格的な医学の専門教育への橋渡しとして、1年生の早い時期に基礎医学展望を受講します。

能動的な学習姿勢を培うのに役立つ医科学研究も、ユニークな取り組みです。研究マインドを醸成し、研究者や医学教育者の育成を目指して、1～4年生の学生が入学直後から希望に沿った研究室に所属して研究を進めています。

研究室では学部の生徒はもちろん、大学院生も在籍しているため、先輩の研究姿勢を学んだり研究方法を教え合ったりできる環境です。1年生のときから学会で研究を発表できるチャンスもあります。

地域医療教育に注力

愛媛大学医学部では地域医療に力を入れ、地域貢献もしています。医療現場を直接経験し、患者や家族の気持ちを理解するのに役立つ5日間の早期医療体験実習もその一つです。1年生の9月で必須となっているのに加え、1年生の3月や2・3年生でも希望すれば地域の拠点病院での実習に参加できます。

深刻化する医師不足への懸念から、地域医療学や地域医療再生学、地域小児・周産期学などの地域医療に関する戦略型寄附講座も充実させています。2017年に愛媛県ドクターヘリ事業が開始したことを受け、愛媛県中央病院との協働で設置された救急航空医療講座も他ではみられない実践的な講座です。

奨学金情報

愛媛大学医学部の学生が利用できる奨学金に、愛媛県地域医療医師確保短期奨学金があります。対象は3～6年生で、一般枠が月額10万円、特定診療科枠（産科）が月額20万円です。貸与期間と同じ期間を知事指定の医療機関で勤務すれば、全額返還が免除されます。

将来、愛媛県八西地区を中心とする南伊予地域で医師として働く意思のある学生に対し、月額15万円貸与される愛媛県南伊予地域医師確保奨学金もあります。対象は原則1年生で、貸与期間は大学在学期間です。卒後3年以内に医師免許を取得、7年間指定の医療機関で勤務すれば返還は免除されます。

他にも愛媛県内では随時奨学金の募集をしている団体があるため、詳細は確認してください。

※出典 https://www.m.ehime-u.ac.jp/medical/tuitionandscholarships/

◎2021/11/25(木)時点でのデータ

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