三重大学医学部の特徴

三重大学医学部の歴史は1876年に設置された公立三重県医学校から始まり、その後、1944年開校の三重県立医学専門学校などの時代を経ながら医学教育の歴史は続きました。1949年には国立学校設置法施行規則の改正に伴って三重大学が誕生し、1972年に医学部が加わっています。

現在の三重大学医学部は、医学科と看護学科の2学科で成り立っています。附属病院は最新の設備を備え、三重県内で唯一、特定機能病院の指定を受けている総合病院です。地域に根ざしながらも国政的に活躍できる人材の育成を目指し、以下のような特色のある教育を実践しています。

充実した国際化教育

三重大学医学部では国際貢献できる人材の育成を目指し、1年生から6年生にかけて、さまざまな取り組みを行っています。例えば、1～3年生にかけ、体系的国際保健医療教育の一環として実施される海外体験実習です。6年生になるとクリニカルクラークシップの一環として、海外臨床実習も行っています。

1年生から始まる少人数による医学英語教育や英文課題を用いたチュートリアル教育、英語での臨床教育など、学年に応じた実践的医学英語教育も特徴的です。学内環境の国際化を目指し、協定を結んだ海外の大学からの留学生も積極的に受け入れ、日本人学生によるチューター制度などの支援活動も行っています。

地元と協力した地域医療教育

三重大学医学部が国際化とともに人材育成の柱としているのが、地域医療教育です。三重大学医学部では三重県や県内の市町村振興協会と協定を結び、6年間を通じて地域医療に関する教育活動を充実させています。

具体的には1～2年生時に行う地域の診療所や福祉施設での見学実習、3～4年生時に実施する診療所や病院での訪問実習などです。4年生後半から行われる臨床実習では、最低2週間、遠隔地医療機関での実習も義務づけられています。

また1年生時にグループに分かれて地域調査、2年生時には地域貢献活動を実施するなど、地域保健医療を地域で実践的に学べる体制が整備されているのも大きな特徴です。

奨学金情報

三重大学医学部では、日本学生支援機構による奨学金制度のほかに、三重県独自の奨学金制度も活用できます。三重県は人口10万人あたりの医師数が全国平均より少ないことを受け、2004年に医学生を対象とした三重県医師修学資金貸与制度を設けました。

三重県医師修学資金貸与制度には三重大学医学部地域枠の医学生を対象とした地域枠コースと、出身地や大学の所在地を問わず、医学部医学科の学生を対象とした一般枠コースがあります。入学年に151万7,800円、次年度以降は123万5,800円が貸与され、卒後に県内の医療機関で9年勤務すれば返還は免除されます。

※出典 https://www.medic.mie-u.ac.jp/med/campuslife/scholarship.php

◎2021/11/25(木)時点でのデータ

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