関西医科大学(後期) 各科目の講評および全体統括

関西医科大学(後期) 各科目の講評および全体統括

入試

メビオ講師コラム

2026/03/10(火)

(最終更新日2026/03/10)

2026年3月7日、関西医科大学の一般選抜後期入試が実施されました。2025年度は昭和大学、埼玉医科大学と同日実施でしたが、2026年度は昭和大学との同日実施となりました。志願者数は2025年度並みになると予想します。
以下は過去3年間の一般選抜後期試験のデータです。

年度 志願者 受験者 一次合格 正規合格 合格最低点
2023年度 468名 35名 3名 5名 291/400点
2024年度 419名 344名 42名 4名 269/400点
2025年度 366名 303名 40名 5名 367/500点

※合格最低点は正規合格者の得点

関西医科大学医学部は、2023年度の学費大幅値下げにより成績上位層の志願者が集まり、極めて合格が困難な大学となりました。2026年度の後期試験においても、非常に厳しい競争になることが予想します。
以下に、2026年度入試の各科目講評と全体統括を記します。

動画版:関西医科大学 各科目の講評と全体統括はこちら

英語

2026年度前期と同様に、大問3で自由英作文が出題されませんでした。この変化は前期の傾向から十分に予想できたことであり、多くの受験生が誤文訂正問題の対策を講じて臨んだと考えられます。そのため、前期試験と比較して大問3での得点率は上昇したと予想します。大問1の動詞句挿入問題は多くの受験生が苦労する箇所ですが、2026年度前期よりも空所および選択肢が各1つ減少しました。英文の内容も比較的理解しやすいものであったため、大問1も若干得点率は上昇すると予想します。一方、大問2については得点率が低下すると予想します。これまでの記述問題は抜き出しが中心でしたが、今回は記述問題そのものが増加し、自力で記述を作成する必要もあったため、この大問での得点には差がつくと予想します。一次合格のための目標得点率は65%程度です。

数学

2025年度後期および2026年度前期と比較して難化しました。大問1の理由説明や大問4のグラフ描図、グラフの読み取りを伴う数値計算など、時間のかかる設問が多く、制限時間内にすべてを解き終えることは極めて困難であったと予想します。特に大問2の問3以降は難度が高く、手が出しにくい内容でした。残りの大問に時間を割いて、取るべき箇所を確実に得点する必要があります。一次合格のための目標得点率は75%程度です。

物理

2025年度後期と比較して形式の変化はなく、大問4題の構成でした。内容面では、受験生に馴染みの薄い知識問題が混在していたものの、解法に悩むような難問はなく、大きな変化はありませんでした。全体的に問題量がやや増加しており、煩雑な計算も多かったことから、解答のスピードが強く求められる内容であったと言えます。要領よく解答できたかどうかで差がつくと予想します。一次合格のための目標得点率は85%程度です。

化学

2025年度後期と比較して形式の変化はなく、大問4題の構成でした。内容面では、受験生に馴染みの薄い知識問題が混在していたものの、解法に悩むような難問はなく、大きな変化はありませんでした。全体的に問題量がやや増加しており、煩雑な計算も多かったことから、解答のスピードが強く求められる内容であったと言えます。要領よく解答できたかどうかで差がつくと予想します。一次合格のための目標得点率は85%程度です。

生物

2025年度と比較して出題形式に大きな変化はありませんでしたが、問題の質にはややばらつきが見られました。大問1の小問集合や大問2の「真核細胞と原核細胞の構造」は、教科書レベルの知識がしっかり身についていれば十分に対応できる内容であり、高得点も狙いやすい内容でした。一方で、「光合成」をテーマとする大問3には生物学の知識をほぼ必要としない計算問題が含まれ、「生態系と環境の保全」を扱う大問4も実力差を反映しにくい設問が多く含まれていました。前期試験に見られたような知識と思考力をバランスよく問う良問は少なく、後期試験としては、受験生の実力を測るうえで疑問の残る内容であったと言えます。後期試験という募集枠の狭さを考慮すると、一次合格のための目標得点率は75〜80%程度です。

総評

2026年度の後期入試を総括すると、2025年度と比較して英語は少し易化、数学は少し難化、理科は概ね変化なしとなりました。全体的な得点率は2025年度から大きな変動はないと予想します。
配点については英語150点、数学150点、理科2科目各100点の計500点満点であり、英語と数学の出来不出来が合否を大きく左右する傾向が続いています。
2025年度の正規合格者の最低点(367点)や、志願者数の動向、および各科目の難易度変化を総合的に考慮すると、今年度の一次試験を突破するためのボーダーラインは360点前後が一つの目安になると予想します。

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