関西医科大学(前期) 各科目の講評および全体統括
関西医科大学(前期) 各科目の講評および全体統括
入試
メビオ講師コラム
2026/01/31(土)
(最終更新日2026/03/03)
2026年1月31日、関西医科大学の一般選抜前期試験が実施されました。2025年度の一般選抜前期の志願者数は1,907名でしたが、2025年度は帝京大学、東北医科薬科大学と同日実施であったのに対し、2026年度は単独実施となったため、志願者数の増加が見込まれます。
以下は過去3年間の一般選抜前期試験のデータです。
| 年度 | 志願者 | 一次合格 | 正規合格 | 合格最低点 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年度 | 2,224名 | 352名 | 127名 | 254/400点 |
| 2024年度 | 2,297名 | 381名 | 160名 | 269/400点 |
| 2025年度 | 1,907名 | 360名 | 165名 | 305/500点 |
※合格最低点は正規合格者の得点
2025年度入試では、理科が比較的取り組みやすい出題であったことや、受験生全体の学力レベル向上を考慮し、一次合格ラインを320点と予想しました。しかし、実際の結果(正規合格者の最低点)は305点にとどまり、予想を大きく下回りました。これは、英語や数学、特に記述部分での得点率が伸び悩んだ可能性が考えられます。
以下に、2026年度の入試について各科目の講評と全体統括を記します。
動画版:近畿大学医学部 各科目の講評と全体統括はこちら
英語
大問数は2025年度と同様に3問でしたが、出題傾向に合否へ影響し得る大きな変化が見られました。大問3において、従来の自由英作文が出題されず、代わりに誤文訂正問題が新たに出題されました。この誤文訂正は、一般的な正誤問題のように下線部から誤りを指摘するのではなく、完全に自力で誤りを発見し訂正するという形式でした。いわゆる「間違い探し」と呼ばれるこの形式は近年減少傾向にあり、不慣れな受験生が多かったことを考慮すると、自由英作文と比較して得点率に大きな差が生じることはないと予想します。この変化により、大問1と大問2に割ける時間が大幅に増え、内容を吟味して解答できるようになった可能性があります。しかし、大問1の空所補充問題は依然として難度が高く、2025年度よりも空所の数や選択肢の数が増加しているため、時間的余裕が得点率の大幅な上昇に直結するとは考えにくいでしょう。 一次合格のための目標得点率は65%程度です。
数学
出題形式は2025年度と同様、大問4題構成でした。難問も見られますが、2025年度と比較して着手しやすい問題が増加しています。問題1では、解きやすい設問を見極めて手早く処理し、難解な問題には深入りしないことが肝要です。問題2は典型的な出題であるため、ミスなく完答したいところです。問題3については、(1)は単純な計算問題ですが、(2)で差がつくと考えます。問題4は、(1)は確実に正答したい一方、(2)はおそらく解法の方針に悩んだ受験生が多く、差がつきにくいと考えられます。 一次合格のための目標得点率は55%程度です。
物理
出題形式は2025年度と同様の大問4題構成で、総設問数は2025年度の29問から26問へとわずかに減少しました。2025年度まで見られた実験データやグラフの読み取りに関する出題はなく、大問4のような選択問題の割合が高い問題が出題された点が2026年度の特徴です。2025年度以前よりも解きやすい問題が増加し、出題レベルは2025年度よりも易化しました。大問1と大問4では8割程度、大問2と大問3では6割程度の得点が理想です。全体として作業量は減少したものの、制限時間内にすべての問題を解き終えることは依然として厳しいでしょう。 一次合格のための目標得点率は70%程度です。
化学
出題形式は2025年度と同様の大問4題構成でした。分量の面でも2025年度と同じくページ数が多く、時間的に余裕のない試験でした。また、各設問の出題レベルが上昇しており、その中で比較的取り組みやすい問題を見抜き、正確に処理する能力がより一層求められるようになったと言えます。 一次合格のための目標得点率は65%程度です。
生物
2025年度と比較して出題形式は踏襲されていますが、内容は大きく変化し、非常に取り組みやすいものとなりました。知識に基づいて素直に解答を導ける良問が増えたため、着実に学習を積み重ねてきた受験生は実力を十分に発揮できたと考えます。大問3の「腎臓」に関する計算問題や、大問4の「神経」に関する考察問題はやや時間と手間を要しますが、そこに十分な時間を割けるよう配慮された出題でした。全体的な解きやすさと難関校であることを考慮すると、高得点が求められます。 一次合格のための目標得点率は90%程度です。
総評
2026年度の入試を総括すると、英語と数学は2025年度よりもやや得点しやすい出題であり、点数差がつきやすい内容でした。理科については、科目による出題レベルの変動はあるものの、英数と比較して得点しやすく、高得点が必須となります。
配点は2025年度から英語150点、数学150点、理科2科目各100点の計500点満点となっており、英語と数学の出来不出来が合否を大きく左右する傾向が強まったと言えます。
志願者数の増加が見込まれる中、問題の易化傾向も踏まえると、合格ラインの上昇が予想されます。
全体としては310点前後が一つの目安になると予想します。
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