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【高1生の理科選択】物理か生物か?

【高1生の理科選択】物理か生物か?

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メビオ講師コラム

2022/10/07(金)

物理か生物か?

今日は,理科の選択科目についてお話したいと思います。
進路の選択で物理か生物かを迷っている高校1年生のみなさんに読んでいただけたらと思います。

まず最初に,みなさんがもっとも気になっていることにお答えしておきましょう。
「医学部受験において,物理と生物,どちらが有利なのか?」
答えは
「どちらかが一方が常に有利ということはない」
です。

もちろん,特定の大学の特定の年度に限ってみれば,物理のほうが平均点が高かったとか,生物のほうが平均点が高かった,ということはあります。けれども,医学部受験全体で見れば,どちらかの科目が明らかに有利である,ということはありません。

重要なのは適性です。物理のほうが向いているのか?生物のほうが向いているのか?
高校では,「医学部受験をするならば物理」という指導を受けることも多いようですが,一概にそうとは言い切れません。そもそも,大学入学後のことまで視野に入れて考えるなら,生物のほうが医学との関連性は高いという考え方もできます。

以下では,「物理を選択しようとしているけれど,じつは生物のほうが自分には向いているんじゃないか?」と思っている方に向けて,生物を選択した場合のメリットやデメリット,どんな人が生物に向いているのか?というお話をしていきたいと思います。

まずは生物を選ぶメリットを3つ挙げたいと思います。

 

生物を選ぶメリット

1 基礎点が安定する
まず1つ目は,「基礎点が安定する」ということです。生物の問題の何割かは知識問題や典型題で占められているため,真面目に勉強すれば,おおむねどんな試験でも60点以上は確実に取れるようになります。よほど難しい問題を除いて,得点が30点になったり40点になったりする,ということはふつうありません。メビオの生物選択者からは「入試のときに,理科の時間になるとちょっとほっとする」という声をよく聞きます。それくらい,生物は安定して点が出しやすい科目であると言えます。

2 伸び悩みは起こりにくい
覚えることが嫌いでないなら,生物はある水準まではぐんぐん伸びます。それがさきほどの60点ラインです。そこから先は,読解力や考察力,経験値など色々な要素が必要になってきますが,そこまではとにかくまずは暗記です。覚えれば覚えただけシンプルに点数の出る科目なので,初心者であっても,すぐに手応えを感じることができ,モチベーションも維持しやすいといえます。

3 化学や英語にもプラスになる
生物は,慣れてくるとかなり早く解けるようになります。とくに,知識のアウトプットのスピードは,演習を積めば積むほど上がります。医学部の入試問題は「理科2科目で2時間」という制限時間が設けられていることが多いため,生物にかける時間を短縮できるようになれば,その短縮分を化学に回すことができます。すると,これまで「時間がかかりそうだから」と諦めていた化学の計算問題などもこなせるようになります。つまり,トータルで理科の点がアップするわけです。
 また,英語の長文読解に役立つ場面も多いです。長文の内容が医学系や生物学系だった場合,その内容を非常に予測しやすくなるからです。特に「免疫」に関わる話ではそれが顕著だと言えるでしょう。仮に,英文そのものが十分に理解できなかったとしても,「きっとあの話だな」と予測がつくわけです。

と,ここまでは生物を選択した場合のメリットを紹介してきましたが,もちろんデメリットもあります。ここからは,生物を選択した際のデメリットについてお話しておきます。いずれも,メリットの裏返しという感じの話です。

生物を選ぶデメリット

1 基礎点をとらないと勝負にならない
まず,生物では基礎点を取れないと勝負になりません。メリットのところで述べたように,真面目に努力すれば,多くの受験生が60点前後は取れるようになるため,その中で例えば自分が50点しか取れなかった場合,10点のビハインドとなってしまうわけです。

2 暗記量が多い
2つ目は,覚えなくてはならないことが多いことです。とはいえ,生物の暗記事項には,いわゆる「丸暗記」が必要な部分は少なく,ほとんどの暗記事項にストーリーや理屈があります。ですから,覚えることが苦手でなければそこまで辛くはないのですが,それでも覚えるべきことがたくさんあるのは間違いありません。ですから,サボりぐせがあったり,暗記が嫌いだったり,一夜漬けはできるけれどすぐに忘れてしまう,といった人は苦労することになります。

3 勉強時間の確保は必須
3つ目は,2つ目と連動するのですが,覚えることが多いために,暗記や演習の反復にはそれなり時間を掛ける必要があります。ただ,この点については,高校1年生のみなさんであれば,まだまだそうした時間を確保する余裕はあると言えるでしょう。

 

こういった生物を選択した場合のメリット/デメリットや自分の適性をしっかりと見極めて,物理/生物の選択をしましょう。「そうは言っても,自分ではよくわからない」という人は,メビオの生物の体験授業(無料)を受けてみて下さい。その後,生物に向いているかどうかのご相談にも乗ります。

 

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