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川崎医科大学 2012年入試の傾向

川崎医科大学 2012年入試の傾向

入試

2012/01/23(月)

メビオでは毎年、川崎医科大の入試当日に解答速報を作成していますが、
今年は、メビオ生物科が直前授業で予想問題を大問ごとに複数箇所的中
させるなど大いに盛りあがりました。

窒素同化、生物の変遷をはじめ、
とりわけ、細胞周期のグラフ、耳の構造、シダ植物の生活環については、
直前対策授業で掲載された図表がほとんどそのまま出題され、メビオ生に
とっては思わずニヤリとしてしまうような問題でした。

細胞周期については、生物担当でもある代表の萩原が入試前日の直前対策授業で、
「気になるのでどうしてもこれだけはやっておきたい」と、
岡山への出発時間を遅らせてまで授業を延長し、取り組ませた問題でした。
それがほとんどそのまま出題されたのですから、受験したメビオ生はもちろん、
解答速報を作成するため問題を解いていた講師も驚きました。

さて、今年度の川崎医科大入試の全体の傾向としては、非常に難化した数学の
合格ラインが3割程度にとどまる一方で、その他の科目については7割前後の
得点を要する難易度であったため、一次試験突破ラインは350満点で
200点前後に落ち着くと推測されます。

また、メビオの各科担当講師からの、川崎医科大の入試問題についての講評を
ご紹介します。

【英語】
例年出題されていた整序問題が正誤問題に変わったものの、それ以外は
形式・量ともに変化はない。

細かい知識が必要な文法問題が見られるが、長文で確実に得点して、
全体で7割以上は取りたい。

【数学】
去年より難しくなった。
大問1は方針は立つが要領と計算力が必要。
大問2は問題文を把握するのに時間を要する。
大問3は方針が立ちにくかった受験生が多かったのではないか。

平均点は去年よりかなり下がると思われる。

 【化学】
基本的な問題が占める割合が大きいとはいえ、分量も多く、計算量も多い。
計算も素直でないものがあり、時間がかかる。

時間内に解ききるのは難しいと思われる。それでも7割は欲しい。

【生物】
昨年度よりも、細かい内容まで広範囲にわたって問われており、問題数も多い。
理科2科目での時間配分が苦しかったのではないか。

【物理】
難易度は昨年度並み。
問題数は実質6問で昨年度と変わらない。

原子の出題および大問2(2)の降水量の問題が見慣れない問題で、戸惑った
受験生も多かっただろう。
計算量および問題数が多くなったが、合格には7割近くはとっておきたい。