東京科学大学（旧東京医科歯科大学）医学部の特徴

東京科学大学の医学部は、旧・東京医科歯科大学の歴史と伝統を受け継ぐ学部です。東京医科歯科大学は、1928年に設立された東京高等歯科医学校を起源とし、1944年に旧制東京医科歯科大学が誕生、1951年には国立学校設置法により新制大学として再編され、同時に医学部医学科が設置されました。

2024年10月には、東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、新たに『東京科学大学』が発足。医療系と理工系の専門性を融合させた、国内初の「医理融合型」国立大学として、次世代の教育・研究体制が始動しています。

キャンパス所在地	東京都文京区湯島1-5-45
URL	https://www.tmd.ac.jp/
6年間の学費	349万6,800円
医師国家試験合格率（2025年度新卒・既卒含めた実績）	93.2％

医療と科学技術が融合する全学教育 ― 医歯理工融合プログラム

旧・東京医科歯科大学では、2011年より医学部と歯学部の学生が協働して学ぶ医歯学融合教育が行われてきました。これは、ハーバード大学の教育理念に倣い、医師・歯科医師が連携すべき領域（頭頸部や老年医学など）を共同で学ぶ実践的カリキュラムで、包括的医療に必要な視点と協働意識を育むものでした。

この融合教育は、東京科学大学において医歯理工融合プログラムへと進化しました。2025年度より本格的に始動するこのプログラムでは、医歯学と理工学を横断する知識とスキルを体系的に学ぶことができます。学士課程から大学院課程まで一貫した教育体系の中で、異分野の研究室体験や課題探究型の学修が用意されており、学際的な医療人材の育成が進められています。

国際的にも評価される教育・研究水準

東京科学大学 医学部の前身である東京医科歯科大学は、世界的な大学ランキングでも高く評価されてきました。その実績は、統合後の東京科学大学においても継承されています。
 

• THE世界大学ランキング2025：世界401～500位、医学・健康分野で世界151～175位
• THE日本大学ランキング2025：教育資源部門 国内1位、総合ランキング 国内18位
• QS世界大学ランキング（歯学）2024/2025：世界4位、国内1位、アジア2位
• THEインパクトランキング2024（SDG3：保健と福祉）：世界35位、国内3位（国立大学中1位）

充実した奨学金制度

東京科学大学 医学部では、経済的に修学が困難な学生に対し、多様な奨学金制度が整備されています。

• 小橋晶一奨学金：旧・東京医科歯科大学の医学部生の父親からの寄附をもとに設立された給付型奨学金で、月額5万円を原則1〜2年間支給。
• 研究者早期育成コース奨学金：将来の医学研究者を志す学生向けの給付型制度で、月額8万円を原則3年間支給。
• 研究者養成コース奨学金：大学院進学を含む研究志向の学生を対象とした貸与型奨学金（月額10万円）。
• 修学支援基金：経済的に修学が困難な学部生に対する給付型支援（月額3万円程度）。
• 緊急支援制度（菊川奨学基金）：予期せぬ出費に対して、最大3万円までの一時貸付が可能。
• そのほか、日本学生支援機構（JASSO）や地方公共団体による奨学金、民間・財団による支援制度の案内・推薦も行われています。

こうした制度は、学びの機会を経済的な事情で妨げられることのないよう、万全の支援体制を整えることを目的としています。

◎2025/08/01(金)時点でのデータ

大学入学共通テスト

個別

大学入学共通テスト

個別

大学入学共通テスト

個別

大学入学共通テスト

個別