千葉大学医学部の特徴

千葉大学医学部の歴史は1874年に設立された共立病院が2年後の1876年に公立千葉病院となり、医学教場が付設されたことに始まります。その後は県立千葉医学校や千葉医学専門学校などの名称を経て、大正時代の官立医科大学官制改正では千葉医科大学に昇格しました。

1949年の国立大学設置法の公布によって千葉大学が設置され、千葉医科大学を母体とした医学部が誕生しています。千葉大学医学部は治療の理論的背景を明らかにしつつ、新規治療法を開発するための研究・実践にも力を入れる「治療学」を重視しながら医療人・研究者の育成を行っています。

キャンパス所在地	千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1
URL	https://www.m.chiba-u.ac.jp/
6年間の学費	413万9,760円
医師国家試験合格率（2021年度新卒・既卒含めた実績）	96.0％

研究医養成プログラム（スカラーシッププログラム）の導入

千葉大学医学部では卒業時に到達すべき目標として掲げている「科学的探求」を達成するためのカリキュラムとして、2008年から研究医養成プログラム（スカラーシッププログラム）を設けています。

1・2年次のベーシックから選択した研究室での研究などに参加でき、3・4年次のアプライトではチームの一員として、より基礎医学的な知識やスキルを高めていきます。アドバンストでは研究活動を継続しつつ、研究発表や論文の作成を行う6年一貫研究医養成プログラムです。

6年次までに研究成果を発表し、成績優秀者は大学院進学時に授業料免除や奨学金貸与などの特典を受けられるチャンスがあります。

充実した海外留学・交流制度

千葉大学医学部では医学教育の国際化を図るとともに、学生の国際的視野を広げるために海外の大学や医療機関との連携に力を入れている点も特徴の一つです。アメリカやドイツなどの欧米諸国だけではなく、韓国やタイなどのアジア諸国も含め、10校以上の医学部や大学病院と協定を結んでいます。

千葉大学は、2020年以降すべての学部入学者に対して、普遍教育科目または専門教育科目のいずれかで海外留学が必須となりました。他にも基礎研究や臨床研究、クリニカル・クラークシップ（診療参加型実習）など、さまざまな機会に海外留学の道が開かれています。

奨学金制度

千葉大学医学部では日本学生支援機構奨学金や民間団体の各種奨学金制度を利用できるほか、千葉県独自の修学資金貸付制度も活用できます。その一つが将来千葉県で医師として働く意思がある医学生に対して実施されている、「千葉県医師修学資金貸付制度」です。

千葉大学で学ぶ医学生を対象としているものに長期支援コース（地域枠）と長期支援コース（一般枠）があります。貸付額は月額15万円で、医師免許取得後貸与期間の1.5倍定められた病院で勤務すれば返還免除の奨学金です。キャリアコーディネーターがキャリア形成や専門医取得のサポートをしてくれるメリットもあります。

◎2021/11/25(木)時点でのデータ

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