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医学部の特徴まとめ(昭和大学・東京女子医大・愛知医科大学編)

基本情報

2022/07/17(日)

(最終更新日2022/07/19)

昭和大学医学部の特徴

昭和大学は、1946年に設置された私立大学で、医学博士の上條秀介や初代品川区長の鏑木忠正、日本病院会の初代会長である石井吉五郎によって1925年に設立された昭和医学専門学校を前身としています。

【キャンパス所在地】
東京都品川区旗の台1-5-8(2~6年次は旗の台キャンパス)
(1年次は山梨県富士吉田市上吉田4562の富士吉田キャンパス)

【URL】
https://www.showa-u.ac.jp/

【6年間の学費】
2,700万円(学費以外に1年次の寮生活費82万7,000円、年会費6年間合計34万5,000円が別途かかります)

【医師国家試験合格率】
(2021年度新卒・既卒含めた実績):95.7%

医・歯・薬・保健医療学部のある「医系総合大学」

昭和大学は医学部に加えて歯学部、薬学部、保健医療学部の4学部を擁する医系総合大学です。各学部には大学院の研究科があり、さらに専門分野を突き詰められる環境が整っています。

また、昭和大学では他にも助産学専攻科や看護専門学校も設置するなど医学に関わる分野を網羅し、8つの附属病院とクリニックも開設しています。総合病院だけではなく、地域中核病院やリハビリテーション病院、精神科病院、歯科医院まで、8つもの附属病院を擁しているのは昭和大学だけの強みといえるでしょう。

大学関連の施設で行われる病院実習や臨床実習では、きめ細かな指導が受けられるのはもちろん、チーム医療が重視される医療分野において学部の隔たりなく学ぶことができます。

全寮制を導入

昭和大学では全学部の1年生が寮生活を送りながら、富士吉田キャンパスで学びます。医学部も例外ではなく、富士山麓の自然豊かな環境の中、全医学部生が医療人となるべく基礎科目や教養科目を学習していきます。

この全寮制にはすでに50年以上の歴史があり、4学部の学生が共同生活やグループワークを通じて他者への思いやりや共生の心を育み、各職種の役割を理解していきます。

昭和大学では、課題を発見しチームで解決策を導く大学独自のPBLテュートリアルや、連携大学による授業を取り入れるなど、幅広い視野を養う取り組みも行われています。また、1年次の早期から専門科目の学習を開始するのも特徴の一つです。

海外との学術交流が盛ん

昭和大学では国際的な視野を持ち、世界で活躍できる医療人を育てることを目指す取り組みが盛んです。海外に興味を持つ学生のニーズに応えるために、大学側も全学部で国際交流プログラムや短期海外研修を充実させています。

1~6年次まで、世界各国の姉妹校や協定校などで最先端の医療に触れながら、グローバルな視野を磨ける多彩なプログラムが実施されています。6年次の選択臨床実習は、協定を結んでいる海外の大学での実施も可能です。

具体的にはアメリカのチューレン大学やミネソタ大学、ハワイ大学、オーストリアのウィーン大学やイタリアのローマ大学があります。昭和大学では、より多くの学生が国際交流の機会を得られるよう、奨学金制度を導入して費用をサポートしています。

東京女子医科大学医学部の特徴

東京女子医科大学は東京都新宿区にある私立医学部で、女子大学としての医科大学です。創始者は医師の吉岡彌生で、1900年に日本初の女医養成機関として設立された東京女医学校を前身としています。

【キャンパス所在地】
東京都新宿区河田町8-1(河田町キャンパス)

【URL】
https://www.twmu.ac.jp/univ/

【6年間の学費】
4,621万4,000円(学友会費・至誠父母会費・至誠会準会員会費の委託徴収金6年分87万4,000円を含む)

【医師国家試験合格率】
(2021年度新卒・既卒含めた実績):88.8%

国内唯一の女子医大

東京女子医科大学は明治時代から大正時代にかけて活躍した女性医師の吉岡彌生により、1900年に設立された東京女醫學校が母体です。1952年の新制大学設立時に現在の東京女子医科大学となり、1998年には看護学部も設置されました。

「至誠と愛」を理念とし、高い知識と技能、病者を癒やす心を持つ医師の育成を通して、社会に貢献する自立した女性を輩出しています。国内唯一の女子医大であることから、女性のキャリアを考えるうえでロールモデルとなる先輩が身近に数多くいます。

毎年5月に開催される吉岡彌生記念講演会や、学内や院内・院外で活躍する卒業生の働く姿を目にすることで、自分のキャリアを具体的にイメージできるでしょう。

チュートリアル教育

女性医師向けキャリア教育のほかに、東京女子医科大学の大きな特徴として挙げられるのが「テュートリアル教育」です。テュートリアル教育は最初に事例を提示して学生自身に問題を見つけさせ、分析し、解決方法を検討させます。

テュートリアル教育は、少人数のグループでの討論が行われる新しい教育法で、問題発見や解決の過程では助言を行うテュータが付きます。医師には患者が自覚していない問題も引き出し、解決する能力が求められることから、現在では多くの大学で取り入れられています。

東京女子医科大学では、1990年に日本で初めてテュートリアル教育を導入しました。現在のカリキュラムでは、1~4年次の学習のうち約4分の1がテュートリアル教育で行われています。

充実した協働教育

医療は医師だけで成り立つわけではありません。現代医療では看護師など病院内外のさまざまな専門職と協働するチーム医療が推進されています。チーム医療はそれぞれの専門分野を分担しつつも、患者の状況に合わせて互いに連携しながら医療を提供していくというものです。そのためには、一人ひとりが医療における協働とは何かを理解しなければなりません。

東京女子医科大学には医学部に加えて看護学部もあるため、1年次から5年次までの間に合同の学習機会が設けられています。例えば、4年次には院内の各職種と医療における連携を考えるワークショップ、5年次に生命倫理判断を考えるワークショップや病棟カンファレンスなどを行い、協働を体得するのに役立てています。

愛知医科大学医学部の特徴

愛知医科大学は愛知県長久手市にある私立大学で、1971年に設置されました。2000年には看護学部も新たに設置し、地域医療に貢献できる医療人を養成しています。

【キャンパス所在地】
愛知県長久手市岩作雁又1番地1(ドクターヘリが配備された愛知医科大学病院が併設)

【URL】
https://www.aichi-med-u.ac.jp/

【6年間の学費】
3,420万円(6年分の施設維持費600万円を含む)

【医師国家試験合格率】
(2021年度新卒・既卒含めた実績):90.7%

私立大学らしい高度な設備機器

愛知医科大学病院は、愛知県内で最初に高度救命救急センターとして指定を受けた病院です。加えて県内で唯一ドクターヘリを有し、救命救急の拠点となっています。

認知症疾患医療センターや地域周産期母子医療センターの指定も受けているほか、地域がん診療連携拠点病院や愛知DMAT指定病院など、数々の分野で拠点病院ともなっています。高度な専門医療を支えるのが、最高レベルの病院を目指して整備された高度な設備や医療機器です。

例えばハイブリッド手術室では高機能血管撮影装置や手術支援機器などを備え、ワンストップ、かつ低侵襲で高度な治療が行えます。また体への負担が少ない内視鏡手術ができる手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」も完備しています。

初年度に医療人としての教育

医師にとって、医学的知識の修得は重要なことに違いありません。しかし愛知医科大学では、医師としての第一歩は正しい倫理観や価値観を持ち、生涯学習の習慣を身につけることだと考えています。

そこで1年次に医師としての態度やモチベーションを高めるために取り入れているのが、「医療人入門(プロフェッショナリズムⅠa)」という授業です。この授業では、スタディスキルとソーシャルスキル、ライフスキルの3つを修得できるような内容が盛り込まれています。

さらに、より実践的に学べる「プロフェッショナリズムⅠb」や多職種連携演習、「人をみること」を学ぶ「行動科学」など、時代が求める医療人を育成するための教育も充実させています。

実践力を養う臨床教育

愛知医科大学では臨床現場で行われる診療参加型臨床教育「クリニカル・クラークシップ」にも力を入れており、初年度からスタートした医療人としての教育を、4年次からのクリニカル・クラークシップでより実践的な学びに昇華しています。

愛知医科大学のクリニカル・クラークシップでは、従来のように見学主体で臨床実習を行うのではなく、「Student Doctor」としての学生も診療チームの一員として医療に参加することが特徴です。

クリニカル・クラークシップAでは患者と主体的にかかわりながら指導医の監督のもとで診療を行い、教科書だけでは得られない臨床医学を学びます。学生が診療科を選択して学べるクリニカル・クラークシップBでは、学外の協力病院で実習を受ける機会も与えられます。

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