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医学部生はどれくらい留年する?大学ごとの留年しやすさとそのリスク

留年

2019/01/09(水)

(最終更新日2021/11/10)

医学部に入ってから問題になることの一つに留年があります。アメリカのECFMGによる通告、いわゆる2023年問題によって、カリキュラムがアメリカのメディカルスクールと同じような条件で実習を行う必要があり、臨床研修の期間が長くなってしまいました。このため、座学の履修期間が短くなり勉強の負担が大きくなり、高偏差値の大学以外は留年が増えつつあります。

また、医学部は他の学部学科と異なり、必修の科目ばかりのため、一つでも試験を落としてしまい単位の取得ができないようであれば留年してしまうという、一つひとつの試験が非常に重い世界です。しっかりと進級するためにも、医学部の留年事情を知っておきましょう。

医学部の留年率は増加傾向にある

他の学部と異なり、実は医学部の留年というのは近年徐々に増加傾向にあります。なぜこのようなことが起こるのか、と疑問に思われるかもしれませんが、その一因は学生が大きな環境の変化に適応できていないことだといわれています。

医学部というのは、入学した瞬間に非常に多くの情報を浴びるようにぶつけられる世界で、大きな環境の変化に適応できなくなってしまう学生は少なくありません。

平成20年度の医学部定員増以来、医学部では1・2年次での休学率が増加しており、医学部という環境に馴染めない問題を抱えている学生が数多くいることが伺えます。医学部は入学してすぐに基本的な生物学を学ぶことから始まり、早い場合では1年生の後期から基礎医学科目の履修が行われます。この基礎医学に入るタイミングが、一つのハードルになっています。

基礎医学というのは非常に多くの内容を効率よく暗記する必要がある分野で、解剖学に代表される実習用の体力も必要で、暗記が膨大にある科目を受けなければいけないタイミングでは留年のリスクが非常に高くなります。一度に取り扱う内容が非常に膨大になり、コツを掴めない場合には勉強につまずいてしまうことになるので、コツをつかめるかどうかが留年するかどうかを大きく左右しているのです。

また、医学部を受験する際に物理学を選択していた学生は注意しなければいけません。医学の世界ではほぼ大半の内容が生物学に関連する内容で、入学直後から専門的な知識を膨大に提示される生活が始まります。生物をしっかりと理解した状態でも理解が難しいことがあるので、医学部合格後に生物の教科書レベルの内容を把握しなければ留年の危機にさらされてしまいます。

最近では環境に馴染めずうつ病を発症してしまう学生が出てきたり、基礎的な学力がそもそも不足している学生が医学部に在籍していることなども、留年してしまう学生が増えつつある要因の一つだといわれています。

CBT/OSCEという全国一律で受験することが義務付けられている試験が導入されて以来、限られた時間に多くの科目が詰め込まれ、学生自身の学習意欲の低下が起こってしまう環境があるのも一つの原因だという声もありますが、やはり学生本人がしっかりと勉強するコツを見つけ出すことが何よりも肝心なのです。

大学ごとの医学部留年しやすさを比較

医学部の中でも特に留年しやすい医学部はあるのか、皆さん気になるのではないでしょうか。実は医学部において、留年しやすさにはいくつかの傾向があり、その傾向をもとに分析をしていくと、医学部の留年しやすさを予測することができます。

国立大学と私立大学を比較してみてまず気がつくのが、私立大学の医学部の方が留年する可能性が高いことです。国立大学の医学部では、最低修学年限で卒業をする学生が大半の割に、国家試験の合格率が全国の平均を下回っている医学部もあります。一方で、私立大学の医学部では、留年して卒業する学生の割合が高いにもかかわらず、国家試験の合格率が全国平均よりもかなり上回る医学部が存在しています。

医師国家試験の合格率が低いと、その大学の医学部の資質が問われる非常に大きな問題になるので、国家試験に合格できないような学生を留年させる仕組みがあると予想できます。そして、この傾向は私立の医大でより顕著に見られます。一方で、私立の医大の中には自治医科大学や慶應義塾大学、順天堂大学や東京女子医科大学のように、留年率が低いにもかかわらず、国家試験の合格率が非常に高い医学部があります。

このような医学部は内部での教育が非常に行き届き、環境の整備が行われている、非常に優良な医学部と判断できます。一方で、国家試験の合格率が全国平均を下回るにもかかわらず、留年率も高い医学部には注意が必要です。国家試験の合格率と留年率との関係に注目しておきましょう。

留年を繰り返してしまい、2年連続の留年をしてしまったがために放校処分(自主退学)を課されるケースが増えています。このような事情で大学を退学することになってしまうと、そもそも再受験できる大学が少なくなってしまい、中にはこのような再受験生を避ける大学があるといわれています。留年のしやすさに十分に注意をして大学選びをするように心がけておきましょう。

医学部を留年した場合のリスク

実際に、医学部で留年してしまうとどのようなリスクがあるのか詳しく見てみましょう。

授業料が余分にかかってしまう

一番の問題点は、何と言っても費用の問題です。私立の医学部ではどうしても授業料が高額になり、その費用が1年余分にかかってしまうのは非常に大きな負担です。医学部に入学した後に留年することは、費用との戦いです。国立大学であっても、学費とは別に一人暮らしの生活費がかかっている方は、それだけで年間にかなりの費用が余分にかかることになってしまいます。

時間を持て余してしまう

時間も深刻な問題です。留年することで学年が変わり、新たに見ず知らずの後輩の中に混ざって生活をすると、どうしても時間を持て余してしまうことがあり、そのような状態で生活を送るのはかなりの負担となります。持て余した時間を使って勉強するような、しっかりとしたモチベーションを維持できなければまた留年する可能性がでてきます。時間の問題にもしっかりと向き合いましょう。

まとめ

医学部は、長い期間在籍していると必ずどこかで留年に不安を覚えるタイミングがやってくる世界です。留年に対する不安を少しでも軽減できるよう、安心して学ぶことができる医学部を選んで受験をするようにしましょう。

 

 

 

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