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【2025年度版】西日本の私立医学部一覧|偏差値・学費・入試科目を比較

基本情報

2022/01/05(水)

(最終更新日2025/12/16)

医学部合格を目指す上で重要なのは、どの大学を目指すのかを早めに決定することです。特に私立大学の医学部は、教育方針や入試傾向に独自の特徴があり、自分の学力や目標に合った大学を選ぶことが合格への近道になります。

今回は関西・西日本エリアで医学部進学を目指している方に向けて、私立大学医学部の特徴や基本情報をまとめました。志望校選びや受験対策を進める際の参考にしてください。

※2025年12月時点の情報です。情報は変更になる可能性があるため、最新情報については必ず各大学の公式サイトをご確認ください。

西日本の私立医学部の特徴と傾向

西日本の私立医学部では、地域性や大学ごとの特色が色濃く反映されています。ここでは西日本の私立医学部で知っておきたい特徴をまとめ、共通する入試傾向や志願動向のポイントをご紹介します。

偏差値上位校は関西圏に集中

西日本では関西圏に私立医学部が集中し、大阪府内に大阪医科薬科大学、関西医科大学、近畿大学の3校、兵庫県に兵庫医科大学の1校があります。これら計4校が西日本私立医学部の難易度上位を占めており、受験生の多くがこれらを中心に志望校を設定する傾向があります。

都市部にある医学部は、交通アクセスの良さや臨床実習先の充実など、学習環境としての魅力がありますが、その分競争の激化も避けられません。さらに同じ地域内で受験日程が重なる大学もあり、その年によって志願者数や倍率が大きく変動する隔年現象が発生する可能性があるため、受験スケジュールの戦略的な組み立てが必要です。

詳細な偏差値や大学ごとの難易度序列については、下記の記事も参考にしてください。

>>西日本の医学部における序列は?偏差値ランキングや将来への影響

学費は3,000万円以上のところが多い

西日本に限らず、私立医学部の学費は全国的に高額な傾向にあります。特に関西の大学では6年間で総額3,000万円を超えるケースが一般的で、国公立医学部との費用差が大きいのが現状です。

一部の大学では、学費の引き下げや特待生制度・奨学金制度の充実を進めていますが、それでも入学時には100万〜200万円程度の初期費用が必要となることが多いです。

そのため受験の準備段階から学習面だけでなく、学費・施設費・生活費などの経済的負担も含めた総費用を比較検討し、家族と十分に話し合った上で志望校を選ぶことが大切です。

私立を併願する傾向が強い

多くの医学部受験生は、国公立大学を第一志望にしながら私立医学部を併願するスタイルを取っています。全国に約50校ある国公立大学医学部のうち西日本に34校あり、地域的にも国公立志向が強いエリアです。

私立医学部を受験する際は、試験日程の重複や受験会場の移動負担などを踏まえ、現実的かつ戦略的なスケジュール設計が求められます。また地方の大学では、地元出身者に加えて合格の可能性を求めて流入してくる都市部の受験生も多く、結果として倍率が高くなります。

こうした状況を踏まえると、私立医学部の併願は単なる保険ではなく、医学部合格をつかみ取るための重要な戦略といえるでしょう。

入試形式に記述を採用する大学が多い

東日本の私立医学部(慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学など)では、マークシート方式の入試が主流です。一方、西日本の私立医学部では記述式や論述形式の問題を多く採用しています。

この違いは知識の正確さだけでなく、思考力や論理的な表現力を重視する教育方針の表れです。特に数学や英語では、記述問題が得点差を生みやすく合否を左右するポイントとなっています。

そのため西日本の私立医学部を志望する受験生はマーク中心の問題集に加えて、記述力を鍛える対策を早期から取り入れる学習が大切です。論理的に説明する練習や答案構成力を磨くトレーニングが、合格への大きな一歩となるでしょう。

関西の私立医学部

関西地方の私立大学医学部は「大阪医科薬科大学」「関西医科大学」「近畿大学」「兵庫医科大学」の4つで、兵庫医科大学を除く3校は全て大阪府内にあります。4校のうち近畿大学は総合大学で他学部の多くは東大阪にキャンパスがありますが、医学部は2025年11月に堺市に移転しました。以下の段落では関西の私立大学医学部4校について詳しく紹介していきます。

 

大阪医科薬科大学 医学部

大阪医科薬科大学は、2021年に大阪医科大学と大阪薬科大学が合併して誕生した医療系総合大学です。前身となる大阪高等医学専門学校は1927年に設立され、その後1952年の教育制度改革を経て現在の医学部として再編されました。

現在は医学部・看護学部・薬学部が揃い、専門職連携教育(IPE)が実践的に行われている点が大きな特色です。

カリキュラム面では、国際基準に対応する合計64週におよぶ臨床実習時間を確保しています。

1年次は患者目線で現場を学ぶ「早期体験実習」、2年次にはナースステーションでチーム医療の実際を学ぶ機会が設けられ、4~6年次には診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)で段階的に実践力を高められるように設計された教育体制が特徴です。

  • キャンパス名(医学部のあるキャンパス):本部キャンパス
  • 所在地:大阪府高槻市大学町2番7号
  • 公式サイト:https://www.ompu.ac.jp/index.html
  • 学費:6年間総計2,841万円
  • 入試科目:

    数学・理科【1次試験】(3科目から2科目選択)・外国語・小論文(2次試験の判定に使用)【2次試験】面接

関西医科大学 医学部

関西医科大学は、1928年に大阪女子高等医学専門学校として創立され、1954年に男女共学の医科大学として再編されました。現在でも女性医師のキャリア支援に力を入れている大学として知られています。

自由・自律・自学の教育理念のもと、クラスアドバイザー制度やメンター制度が整備された手厚いサポートが特徴です。

1・2年次は基礎固め、3・4年次は専門分野の講義や実習を行います。その後はすべての診療科を1〜3週間ずつ経験した上で、自ら選んだ診療科での選択制臨床実習へ進むという、6年間を通した一貫教育が特徴です。

また国際的な視野を持つ医師を育成する体制が整っており、分子遺伝学をはじめとする研究分野で成果を上げている附属生命医学研究所を有するなど、研究活動にも積極的に取り組んでいます。

  • キャンパス名(医学部のあるキャンパス):枚方キャンパス
  • 所在地:枚方市新町2丁目5番1号
  • 公式サイト:http://www.kmu.ac.jp/
  • 学費:6年間総計2,100万円(通常の学生)・1,910万円(特待生)
  • 入試科目:

    【1次試験】数学・外国語・理科(3科目から2科目選択)【2次試験】面接

近畿大学 医学部

近畿大学は、大阪専門学校と大阪理工科大学により1949年に創設され、1974年に医学部が新設されました。

近畿大学は私立の総合大学系医学部です。他学部や研究所との連携により最新設備を備えた教育・研究環境が整っている点や、先端機器を用いた高度な研究に取り組める点が大きな強みとなっています。

教育面ではスモール・グループ方式を取り入れ、医療現場で求められる「確かな技術」と「思いやりのある姿勢」を併せ持つ医師の育成を重視している大学です。さらにテュートリアル・システムやクリニカル・クラークシップなど、主体的に学ぶ姿勢を育てる教育手法を組み込んでいます。

なお2025年11月からのキャンパス移転でアクセスなど利便性が向上するとされており、2026年度入試あたりからは偏差値が上昇する可能性が指摘されています。また2026年4月には看護学部も新設される予定です。

  • キャンパス名(医学部のあるキャンパス):おおさかメディカルキャンパス
  • 所在地:大阪府堺市南区三原台1丁14番1号
  • 公式サイト:https://www.kindai.ac.jp/medicine/
  • 学費:6年間総計3,582万7,000円(校友会終身会費・別途3万円)
  • 入試科目:【1次試験】数学・外国語・理科(3科目から2科目選択)2科目【2次試験】小論文・面接

兵庫医科大学 医学部 

兵庫医科大学は、2022年4月に兵庫医療大学と統合し、医学部に加えて薬学部・看護学部・リハビリテーション学部を持つ医療系総合大学として新たな体制でスタートしました。

1年次前期には早期臨床体験実習を実施、さらに3〜4年次にはより実践的なチーム医療演習を行うなど、段階的にIPE(多業種連携教育)を取り入れたカリキュラムが組み込まれています。

またモデル・コア・カリキュラムを採用し、病理学・法医学・救急/災害医学など幅広い分野を選択できるレベルアップ科目を設置するなど、学びの選択肢を広げる教育も特徴です。

第119回(2025年)医師国家試験の合格率は、99.1%でした。全国平均の95.0%を大きく上回っており、高い教育成果をあげている大学といえます。(※)

  • キャンパス名(医学部のあるキャンパス):西宮キャンパス
  • 所在地:兵庫県西宮市武庫川町1番1号
  • 公式サイト:https://www.admission.hyo-med.ac.jp/
  • 学費:6年間総計3,700万円
  • 入試科目:【1次試験】外国語・数学・理科(3科目から2科目選択)・小論文(2次試験での判定に使用)【2次試験】個人面接・調査書

※出典:兵庫医科大学「国家試験結果」

中国地方の私立医学部

中国地方には医学部のある国公立大学が5大学ある一方、私立大学で医学部を擁しているのは川崎医科大学の1校のみです。もし私立大学受験を希望するなら、この1校以外にも他地域の大学を受験するのがおすすめです。

川崎医科大学

川崎医科大学は1970年に開学しました。仲間の大切さや豊かな人間関係を築くため、1年次は全寮制での生活を送るのが特徴の一つです。また幅広い知識と技能を有し、患者に寄り添う全人的医療と研究マインドを併せ持つ医師の輩出を目的に、良医育成支援センター(※)を設立。 モデル・コア・カリキュラムに準拠した専門の臨床研修プログラムを取り入れている点が特徴です。

具体的には、基礎医学と臨床医学を切れ目なく学べるよう、統合型の講義を取り入れたカリキュラムが組まれています。また、少人数による学年担任制に加えて個別指導のチューター制度も設けられており、丁寧な指導や相談ができる環境が整っています。

国家試験の対策まで、継続してサポートを受けられる体制が用意されている点もメリットです。

  • キャンパス名(医学部のあるキャンパス):特に名称なし
  • 所在地:岡山県倉敷市松島577
  • 公式サイト:https://m.kawasaki-m.ac.jp/
  • 学費:6年間総計4,550万円・寮費80万円・食費36万円(1年次は必ず教育寮に入寮)
  • 入試科目:【1次試験】外国語・数学・理科(3科目から2科目選択)・小論文(2次試験合格判定用に使用)【2次試験】面接

※出典:川崎医科大学「良医育成支援センター」

九州・沖縄の私立医学部

九州・沖縄地方で医学部のある国公立大学は8大学であるのに対し、私立大学で医学部があるのは3大学です。しかも全てが福岡県内の大学で、沖縄県には医学部を持つ私立大学がありません。

さまざまな附属研究施設を持つ久留米大学と福岡大学、産業医の育成を目的として設立された産業医科大学など、それぞれの大学に特色があります。

久留米大学

久留米大学医学部は、1928年に創設された九州医学専門学校を前身とし、久留米医科大学を経て1952年に現在の形となりました。「国手の理想は常に仁なり」という理念を掲げ、優れた医療技術だけでなく、人間性を備えた医師の養成を重視しています。

1年次からコミュニケーション力や協調性など、医師に求められる基本的な資質を育む教育が行われているほか、3年次以降の実習や診療参加型実習(クリニカル・クラークシップ)では、自ら学びに向かう姿勢やチーム医療に主体的に関わる学習カリキュラムが整備されています。

さらに6年次には、学内外のさまざまな診療科から選択できる実習科目が用意されており、より実践的な臨床経験を積むことが可能です。

  • キャンパス名(医学部のあるキャンパス):旭町キャンパス
  • 所在地:福岡県久留米市旭町67
  • 公式サイト:https://www.kurume-u.ac.jp/site/med/
  • 学費:3,637万8,000円
  • 入試科目:【1次試験】外国語・理科(3科目から2科目選択)・数学【2次試験】小論文・面接

福岡大学 医学部

福岡大学は、1934年に創立された福岡高等商業学校を前身とし、1956年に現在の名称へ改称しました。医学部は1972年に新設され、以来、医療人育成の拠点として発展を続けています。

教育の中心にはモデル・コア・カリキュラムに基づく連携教育があり、1年次の早い段階から専門科目の学習や看護体験など、医療に触れる機会が設けられているのが特徴です。

3年次からは、基礎医学と臨床医学を結びつけた短期集中型の統合教育を展開し、第4学年で実施される全国共用試験「CBT(医学知識試験)」や「OSCE(臨床技能試験)」への対策を進めていきます。

第5学年からの臨床実習では、学内にある3つの関連病院で多様な症例に触れながら実践を積んでいく体制となっています。

  • キャンパス名(医学部のあるキャンパス):七隈キャンパス
  • 所在地:福岡市城南区七隈八丁目19-1
  • 公式サイト:https://www.fukuoka-u.ac.jp/
  • 学費:6年間総計3,773万8,260円
  • 入試科目:【1次試験】外国語・数学・理科2科目・小論文(2次試験時に資料として使用)【2次試験】面接

産業医科大学 医学部

産業医科大学は、日本で唯一の産業医学に特化した医学部で1978年に設立されました。

医師免許とともに産業医資格も取得できる点が大きな特徴で、働く人々の健康を守るための専門知識と実践力を養う独自のカリキュラムが組まれています。

6年間で約3,000万円と高額な学費が必要ですが、その一部を修学資金として借りられる制度があり、卒業後に定められた期間(9〜11年)を指定の医療機関で勤務すれば返還が免除されます。

イギリスの新聞社タイムズが発行する高等教育専門誌「THE(Times Higher Education)」の「THE世界大学ランキング2025」によると、世界2,092校で産業医科大学は日本のランクイン数119校中20位、西日本の私立大学では6年連続1位でした。

  • キャンパス名(医学部のあるキャンパス):特になし
  • 所在地:北九州市八幡西区医生ヶ丘1番1号
  • 公式サイト:https://www.uoeh-u.ac.jp/
  • 学費:3,049万円(※学費自体は6年間で3,049万円だが、入学者全員に貸与される修学資金貸与金が6年間で1919万3,200円あるため、実質的な負担額は1,129万6,800円となる。)
  • 入試科目:

    一般選抜Aの場合【大学入学共通テスト】国語・地理歴史公民(内1科目選択)・数学・理科(2科目選択)・外国語【2次試験】数学・理科(3科目から2科目選択)・外国語・小論文・面接

※出典:産業医科大学.「THE世界大学ランキング2025」

西日本の私立医学部の偏差値・学費比較

西日本の私立医学部は、同じ地域内であっても大学ごとに偏差値や学費の差がかなり大きいのが特徴です。難易度だけでなく、経済的な負担も含め早めに比較・検討することが重要になってきます。

西日本8大学の偏差値・学費一覧|令和6年度版

以下に西日本の私立医学部8大学の2025年度入試予想偏差値と、6年間総学費を一覧にまとめました。
大学名 偏差値 6年間の総学費
関西医科大学 68.5 2,100万円(通常の学生)/1,910万円 (特待生)
大阪医科薬科大学 68.0 2,841万円
産業医科大学 67.5 3,049万円(修学資金制度により実質負担額は1,129万6,800円)
近畿大学 64.5 3,582万7,000円
兵庫医科大学 64.5 3,700万円
福岡大学 63.5 3,773万8,260円
久留米大学 63.0 3,637万8,000円
川崎医科大学 61.5 4,550万円(1年次寮80万+食費36万円は別掲)
同じ西日本エリアでも、偏差値が高くて学費が比較的抑えられた大学と偏差値がやや下がるが学費が大きくかかる大学が混在しているのが分かります。

偏差値だけでなく学費と環境のバランスを考える

次に偏差値や学費といった客観的なデータを踏まえ、将来のキャリアや学びの環境とのバランスを考慮することが重要です。同じ偏差値帯に属する大学であっても、その教育の質や内容は臨床実習の充実度、研究施設のレベル、そしてアクセスといった立地条件によって大きく異なります。

 

例えばアクセスの良い都市部キャンパスであれば学費は高めになるものの、臨床実習や講義・研究機会が豊富になる傾向があり、一方で地方の場合は学費が安めでも実習内容が異なり、移動・生活負担も増える可能性があります。

自分にとって学びやすく成長できる環境を見つけることが、志望校選びには大切です。

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