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30歳過ぎでも医学部に入れる?今から受験するメリットや合格のために意識したいポイントを解説

基本情報

2022/01/01(土)

(最終更新日2023/11/23)

30歳を過ぎてから自分のキャリアを考え直し、あらためて医師を志す人もいるでしょう。医師になるためにはまず医学部に入らなければなりませんが、30歳過ぎでも合格できるのか不安に思うかもしれません。

この記事では30歳を過ぎてから医学部を目指すメリットとともに、合格するために意識しておきたいポイントについて解説します。

30歳以上でも医学部に入れる?

結論からいうと30歳以上で受験し、合格している人はいます。大学を卒業して一旦社会人を経験し、あらためて医師を目指そうとするのは決して珍しくありません。ただし10代や20代の時期は勉強だけに集中できる環境が整っていますが、30歳を超えると勉強以外にやることがあるなど、受験に不利な点もあります。

具体的に日本大学医学部の入試結果を見てみましょう。2021年度の一般選抜N全学統一方式の第1期では、合格者23人中2人が31~35歳です。一般選抜A個別方式では合格者263人中、26~30歳は5人、31~35歳でも1人が合格しています。

30歳過ぎて医師になるメリット

では、高校卒業後にそのまま医学部へ進学して医師になるのと、30歳を過ぎてから医師を目指すのではなにか違いがあるのでしょうか。以下の段落では30歳を過ぎて医師になるメリットについて、2つ挙げて詳しく解説します。

社会人経験を生かせる

30歳を過ぎて医学部を目指す人には、10代や20代の受験生にはない社会経験があります。特に臨床医になった場合は大きな強みになります。例えば患者から症状のヒアリングをする際、実社会で身に付いた対人スキルを生かし、円滑なコミュニケーションが取れるでしょう。

また社会人として働き自分でお金を稼いだ経験もプラスに働く場合があります。医学部の学費はそう安いものではありません。それだけのお金をかけて医学部で勉強し、医師を目指すことに関して現役生よりも重みを感じるのではないでしょうか。そのための第一歩として受験勉強に励むモチベーションもキープできるでしょう。

これまで取得した資格や特技が役立つことも

30歳という年齢は、現役生(18歳)の1.7倍です。その分、特技や資格を得るなど、さまざまなチャレンジや努力をしてきた人もいるでしょう。例えば語学留学した経験がある人なら、外国人の患者を診るときに語学力が生かせるはずです。もともとの専攻分野で学んだ知識などが、医師として働く際に役立つこともあります。

サラリーマンとして働いて身に付いた社会人スキルなども、勤務医として働く際にそのまま役立つでしょう。このように現役生と同じスタートを切ったとしても、社会人経験がほとんどない現役生との経験の差がメリットになることもあります。

30歳を過ぎて医学部を目指す方法

30歳を過ぎてから実際に医学部を目指す方法は、大きく分けて「学士編入」と「再受験」の2つです。各方法について詳細を解説しますので、どちらの方法を選んで医学部合格を目指すのかを決めるためにも把握しておきましょう。

学士編入

すでに大学を卒業して学士の学位を取得している人なら、学士編入の制度を利用するのが可能です。学士編入に合格すれば通常2年次または3年次に編入できるため、その分早く医師になれます。もともと医師を目指していた人や薬学部の出身者など、医学に関連のある知識や経験を有している人にとっては、それまでの経歴を生かしやすい方法です。

学士編入は受験科目が少なく、勉強にかかる負担を減らせるメリットがある一方、実際には狭き門であるといわれています。編入試験対策をしてくれる予備校もあまりありません。大学によっては合格基準が不明瞭なところもあります。

再受験

再受験は編入制度を利用せず、現役生と同じように一般入試を受験して医学部合格を目指す方法です。要求されるレベルが高く、狭き門といわれる学士編入に比べると、再受験のほうが比較的易しいといわれています。

受験科目は学士編入よりも多くなるため、試験勉強に十分な時間をかける必要があります。医学部受験を専門としている進学予備校が各地にあり、活用することで効率よく必要な勉強ができるでしょう。志望大学ごとに傾向を踏まえた対策もしやすいメリットがあります。

30歳過ぎで医学部受験するときの注意点

30歳を過ぎてから医学部を目指す場合、受験にあたって現役生とは違う注意点もあります。気をつけておくべきポイントを押さえておくことで、より合格に近づくでしょう。本格的に医学部合格を目指すためにも、以下の3点に気をつけてください。

面接対策は万全に

医学部の受験では、筆記試験とともに面接も重要です。30歳で医学部を受験する人に対して、「なぜ今になって医師を目指すのか」「これまで何をしていたのか」という疑問を多くの大学が持つことでしょう。

面接官がそういった疑問をぶつけてきたとき、納得させるような答えを用意しておくことが必要です。医学部再受験を目指そうと思った動機はもちろん、これまでの経歴も含めてスムーズに伝えられるようにまとめておきましょう。

情報収集で少しでも有利に

国立・私立を問わず、大学によって再受験生への寛容度はさまざまです。大学にもさまざまな事情があり、もともと学士編入や再受験の募集枠をあまり設けていないことも珍しくありません。

30歳を超えてから医学部受験を目指すなら事前に情報収集し、寛容な大学から志望校を選ぶようにしましょう。

挑戦するのに期限を設けることも大切

医学部を受験しようとする志は大事にしたいところですが、どのくらい挑戦するのか年数を決めておくことも大切です。受験勉強のためにそれまでのキャリアを中断した場合、何年も失敗し続けた結果、社会復帰が難しくなるリスクがあります。

収入がなくなったり減ったりすれば、勉強を続けるための資金が尽きることもあるかもしれません。挑戦する期間をあらかじめ決めておくことで気持ちを引き締め、集中して再受験対策に打ち込むことができるでしょう。

30歳過ぎで医学部合格を勝ち取るためのポイント

では具体的に30歳を過ぎてから医学部合格を勝ち取るためには、どのような対策を取ればいいのでしょうか。的確な方法で受験に備えることで合格に近づきます。最後に受験する大学選びと勉強方法の2点について解説しますので、参考にしてください。

ターゲットを絞りすぎない

30歳になってから医学部の再受験を目指す人の場合、経済的な理由から費用が抑えられる国公立大学のみに的を絞っている人もいるのではないでしょうか。私立大学の医学部にかかる高額な学費は負担が大きく、諦めてしまうのは無理もありません。

ただ国公立大学の医学部は難易度が高いうえに、受験チャンスも限られます。私立大学まで選択肢に入れることで、多くの大学を併願受験することが可能です。私立大学であっても奨学金や特待生制度などを利用できる大学もあります。挑戦できる幅を狭めないよう、最初からターゲットを絞りすぎないようにしましょう。

予備校などを利用して効率的に学習を

医学部への再入学を狙っている人のなかには、社会人として働きながら挑戦しようと考えている人もいるのではないでしょうか。現役の高校生や高卒生に比べると、社会人は圧倒的に勉強にかけられる時間は少ないはずです。

合格を勝ち取るためには、医学部進学を専門とした予備校に通うことをおすすめします。勉強に充てることのできる限られた時間を効率よく使うためにも、ムダを省いて医学部の受験に必要な内容を集中して学習できる環境を整えることが大事です。

30代でも医師の夢を諦めない!

30歳を過ぎていても、医師になりたいという夢を諦める必要はありません。社会人として歩んだ経験や別の分野で得た知識もその人が持つ宝であり、医師になった後にもきっと生かせることでしょう。あとは医学部の受験に向けて、的を射た学習をすることが大切です。

効率よく実力をつけるためには、医学部受験に特化した予備校で学ぶのがおすすめです。プロの講師陣がいつでも質問に対応してくれるところなら、安心感もあります。30歳でも医師になる夢を諦めず、適切な対策を施してチャレンジしましょう。

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