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医学部のセンター利用の基礎知識!利用して受験チャンスを増やそう!

基本情報

2019/05/28(火)

(最終更新日2022/06/30)

センター試験を利用した医学部受験は私大医学部の一般入試・国立大学の2次試験と並ぶ非常に重要な受験のチャンスです。受験の機会が増えるということはそれだけ入学のチャンスが増えますし、上手く利用すると受験の負担を軽くすることができる有力な受験手段になります。新制度でのセンター試験が2021年1月から実施されることも含めて、受験生が知っておきたいセンター利用入試の基本をご紹介いたします。

センター利用入試ってなに?

センター利用入試というのは、私大の一般試験や国立大学の2次試験のような形式の試験ではなく、センター試験と2次試験の小論文・面接を合わせて受験生を選別する試験の形式です。

センター利用の試験は一般的に各大学によって指定されたセンター試験の科目を受験し、その後面接と小論文の試験を経て合否が決まります。受験の科目は国立大学と同じような5教科7科目型(英語・数学IA IIB・国語・理科2科目・社会(地歴公民))から、指定された2科目のみを選択する試験形式までと幅広く、大学によっては自分が得意な2科目だけで受験することができるので、センター試験が得意な受験生にとってかなり有力な受験の機会になるのです。

センター利用の特徴は?

センター利用の入試は一般の受験と異なり、かなり特殊な試験といえます。ここでは、センター利用入試の特徴をいくつかご紹介します。

まず、センター試験はマーク試験のみで、毎年出題される分野こそ異なりますが、形式は基本的に同じで、高得点を狙った対策を立てるのが非常に容易な試験です。

このため、「大学にこだわりはないが、とにかく医学部に入りたい」という受験生にとっては、得意な科目に絞って対策を立てることができる可能性があるセンター利用は、非常に便利な受験手段といえるでしょう。

また、国立大学と私立大学の併願を希望する受験生にとっても大きなメリットがあります。国立大学を第1志望に据えながら私立の滑り止めの医学部を受験するというのは、肉体的にもかなり厳しく、複数の医学部を同時に受験するとかなりの時間と体力のロスが出てしまいます。

受験日の前日から受験校の近郊のホテルまで移動し、そこで受験を行うというのは想像しているよりも負担が大きく、国立大学受験のための勉強時間も大きく削られてしまいます。

このため、学科試験をセンター試験で済ませることができるというのは、国立大学の受験生にとっても非常に大きなメリットになるのです。

センター利用の2次試験は面接と小論文だけなので、小論文の対策をしっかりと綿密に立てておくだけで、勉強にかなりの余裕ができます。私立の医大は学校によって問題の傾向に差があり、各大学別に対策を立てながら国立大学を併願するのは非効率になりがちです。そのため、センター利用で負担を減らしながら受験をするのは大きなメリットだといえるでしょう。

センター利用の科目選びはどうするの?

センター利用の科目選びは、かなり頭を悩ませる要素ではないでしょうか。そんな時は、いくつかのコツを押さえておくとセンター試験の科目をスムーズに選ぶことができます。

国立大学を受験する場合

国立大学を受験する場合には、理科と社会の組み合わせに注意することが重要です。数学が得意な場合には生物ではなく、物理を受験科目に据えるとよいでしょう。物理は数学的に問題が回答できる科目なので、しっかりと訓練をすると満点を狙うことも可能な科目です。一方、暗記に慣れるチャンスが少ないためどうしても暗記の技術は生物受験の受験生に引けを取ってしまうことがあります。暗記の分量が少ない倫理・政経・現代社会を中心に科目の設定を行うと都合がよいでしょう。

一方で、数学に不得手を抱えている学生は生物を中心とした科目設定を行うと都合がよいことが往々にしてあります。生物受験生は暗記に慣れている学生が多いので、短期間で情報を頭にインプットし、問題に回答していく能力が高くなります。社会科では地理が生物のバイオームなどの分野と関連するので、勉強も都合よく進めることができます。

私大のセンター利用のみを検討する場合

私大のセンター利用のみを利用するときには得意な科目に的を絞ることが重要です。受験校によってセンター試験に必要な科目が異なるので、大学優先で受験校を選定するのか、医学部に入ることを優先して受験校を選ぶのかによって変わるのですが、私大のセンター利用入試では、埼玉医科大学(4教科)・近畿大学(3教科)など大学や入試方式によって受験に必要な教科数は異なります。あらかじめ英語の能力を高めておいたり、数学・理科の対策を立て、トータルで92〜95%の得点を取得できれば確実に合格のチャンスがあるので、科目選びを行うときには得意科目を活かせる受験校を選ぶようにしましょう。

センター利用のスケジュールは?

センター利用の受験を考えたら、とにかく早めの対策を立てることが非常に重要です。

まず、文系科目の対策ですが、やや長めに9月位から本格的に演習の数を重ねておくことでセンター利用でかなり有利に受験対策を練ることができます。

一般的に多くの受験生が本格的に国語・社会などの科目を進めるのが10月以降になってからになるのですが、社会科や国語などの科目は早めに着手しておくと知識を固めることができます。さらに、センター試験の直前期に英語や数学などの点数配分が大きな科目にエネルギーを注ぐことができる余力を作っておくと落ち着いて受験までのスケジュールを組むことができるので、文系科目にしっかりと意識を向けることが非常に重要な要素になってくるのです。

まとめ

センター利用は学校によって受験に必要な科目が変わってきますが、東京医科大学・順天堂大学・大阪医科大学(前期)・大阪医科大学(後期)愛知医科大学(公募・愛知県地域枠)・藤田保健衛生大学・兵庫医科大学(前期)・関西医科大学・福岡大学など全国の数多くの大学で利用されている制度です。しっかりと対策を練り、合格を勝ち取れるように計画を立てていきましょう。ただし、現行のセンター試験は2020年1月の実施が最後となり、翌年の受験からは大学入学共通テストと改められます。そのため、自身が受験する年に合わせて、各大学の入試方式を確認することが大切です。
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