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関西医科大学各科目の講評および全体総括

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入試

メビオ講師コラム

2024/01/28(日)

1月27日に関西医科大学の一般選抜前期入試が行われました。

近年、注目度が高まっている大学です。昨年度には学費の大幅な値下げを発表し、一般選抜前期では1,775名から2,224名と志願者が大幅に増加しました。今年度は2次試験が大阪医科薬科大学の1次試験と同じ日となったため、受験生の出願に影響を及ぼす可能性があります。

まず、データから見ていきましょう。以下は一般選抜前期のデータです。

  • 2022年:志願者 1,775名 一次合格 313名 正規合格 110名 合格最低点 250点
  • 2023年:志願者 2,224名 一次合格 352名 正規合格 127名 合格最低点 254点

※ 合格最低点は正規合格のもの

直近2年間の合格最低点から見て、一次試験を通過するためには 6割前後の得点が必要となると予想されます。

さて、今年度の出題はどのようだったのでしょう。以下、メビオ講師による各科目の所感をお伝えします。

英語

例年通りの大問3題構成で、難易度はやや易化しました。大問1と2は文章も平易で、設問も標準的でした。大問3の自由英作文では、グラフに関する英語表現に慣れているかどうかが大きく左右しそうです。目標は65%です。

数学

2年連続で大問4題構成となりました。難易度は非常に高かったです。大問1と3はほとんど誘導がなく、手が出せなかった受験生も多かったでしょう。また、微積分からの出題がなく、完全に思考力を重視した出題となりました。得点しやすい問題は1(1)、2(1)(3)くらいで、残りはすべて一筋縄ではいかない問題です。大問3と大問4では、いずれか一方で半分くらいをとれれば上出来ではないでしょうか。得点できるところをなんとかかき集めて、得点率35%を目指したいところです。

物理

例年通りの大問4題構成で、難易度は変わりませんでした。2022年度、2023年度に続き、表やグラフを扱う問題が複数出題されました。どの大問も前半は平易に解き進められますが、後半は解きにくい設定となっていました。問題を読み解く能力と計算処理力の両方が高く求められ、時間内に解き切ることは非常に難しそうです。目標は55%です。

化学

例年通りの大問4題構成で、昨年度に比べて難問が減り、全体として難易度は易化しました。ただし、一見易しく見える問題でも注意深く取り組まないと間違えてしまう設問があったり、正答にたどり着くまでに時間を要する設問も多数ありました。素早く正確な処理力が試される出題で、大いに差がつきそうです。目標は70%です。

生物

例年通りの大問4題構成で、昨年度に比べて難化しました。受験生にとって馴染みの薄い古いテーマからの出題があったり、読解に時間の要する問題、答に確信の持ちにくい問題も多く、全体的に取り組みにくかったです。目標は 55~60%です。

総評

数学は難しかったため、大半の受験生は似たような低い点数で、あまり差がつかないでしょう。英語、化学は標準的な内容から出題となったので、これらのでき具合が合否を左右しそうです。

全科目の目標得点率は昨年度から大きく下がりそうです。一次通過ラインは、ズバリ200点!

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