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近畿大学医学部各科目の講評および全体総括

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入試

メビオ講師コラム

2024/01/30(火)

1月28日に近畿大学医学部一般選抜前期入試が行われました。

大学の発表によれば、今年度の前期入試には2つの変更点があります。

  • 数学の出題形式が「医学部独自問題(記述式)」から「全学部共通問題(マーク式)」に
  • 試験の順序が「数学・英語・理科」から「理科・数学・英語」に

注目すべきは1つめの変更です。おそらく数学の問題は点数が取り易くなるでしょう。その影響も多少はあるのか、今年度の志願者は1,994名と昨年度に対して約3割増加しました。

では、実際の出題はどうだったのか、メビオ講師による各科目の所感を紹介します。

英語

例年通り、前半は文法・語法・語彙からの出題、後半は長文3題の出題でした。形式自体に変化はありませんでしたが、分量が若干増加しました。全体的な難易度は昨年度と同程度です。長文の設問に関しては同義語選択問題が難化傾向にあります。長文の内容に関する設問でしっかり得点できたかどうかがポイントとなるでしょう。目標は65%です。

数学

大問数自体は3題と例年通りです。今年は「全学部共通問題」となり、予想通り易化しました。やや難しかったのは、大問1の後半の図形問題と、大問2(2)(3)の抽象的な数列の扱いくらいで、残りは標準かそれより易しい問題でした。マーク形式なのである程度計算ミス防止にもなったかと思います。高得点勝負となるのは間違いなく、75%以上は得点したいところです。

物理

昨年度の前期入試に対して出題形式に変化が見られました。大問数は3題から2題に減りましたが、各大問が2つにわかれており、実質4つのテーマについての出題となりました。また、例年出題されていた「グラフを描く問題」がなくなり、作業量が減りました。とはいえ、問題を解き始めるまでの問題文が大幅に増加し、解きづらくなったと感じた受験生も多かったことと思われます。難易度に大きな変化はなく、目標は60%となります。

化学

例年通り大問3題構成です。出題の特徴としては、大問1が2つに分かれており、実質4つの内容について出題される、ということが挙げられますが、こちらも例年と同様の形式でした。昨年度より難化しました。全体を通して知識問題は易しいため、ここでの失点は避けたいところです。大問2の問題文を丁寧に読めたかどうか、大問3の計算問題では、同じような問題に過去触れたことがあったかどうかで差がつくでしょう。目標は55%です。

生物

例年通り大問3題構成です。全体的に標準レベルの良問が多く、実力差が点数差として反映されやすいセットとなりました。高校生物の範囲内で、持っている知識を的確に運用する力が求められています。大問3は論述量が多いため、手際よくまとめられたかどうかがポイントとなるでしょう。目標は65~70%です。

総評

理科が若干難化した一方で、数学は大幅に易化され、志願者は約3割増となりました。これらを踏まえると、一次合格突破ラインは昨年度一次合格最低点(213点)より大きく上がり、ズバリ240点と予想します。

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