医学部受験一筋医学部進学予備校メビオ

【講評】関西医科大学[前期] 入試問題分析

【講評】関西医科大学[前期] 入試問題分析

入試

メビオ行事

メビオ講師コラム

2022/01/30(日)

2022年度 関西医科大学[前期] 講評

昨日1月29日(土)は、関西医科大学 一般入試[前期]が実施されました。

メビオでは毎年、入試当日に解答速報を実施しています。
実際に入試会場付近で当日手配りしていますが、受け取れなかった方も、メビオ公式LINEからご覧いただけますので、ぜひ友だち追加してくださいね!

今回は昨日の関西医科大学の解答速報より、メビオ講師による講評をまとめてみました。
解答の詳細が気になる方は、ぜひ解答速報をチェックしてくださいね。

↓医学部受験のことを詳しく聞くなら↓

説明会で講師に相談する

↓自宅からでも気軽に相談OK↓

オンライン相談する

英語

【第1問】 [長文] (標準)
「障がい者対応のICカードがないことによって生じる不都合」に関する英文。文章内容、各設問とも標準的だが、内容一致問題には一部判断しにくいものも含まれる。

【第2問】 [長文] (やや難)
「発酵を用いたヴィーガン食品の製造」に関する英文。問題文の語数は2021年度前期大問Ⅱに比べて大きく減ったが、文中語句挿入などの新形式、難度の高い設問もあり、高得点は難しい。

【第3問】 [長文] (標準)
「介護ロボットの長所と短所」に関する英文。語数は2021年度前期の大問Ⅰと同等。内容は平易で、出題形式もほぼ例年通り。大問3つの中では最も得点しやすい。

●総評
大問構成、分量は昨年度前後期とほぼ変わらず。しかし、設問形式には変化が見られ、問われている知識は受験レベルを超えたものも含まれており、手が出ない受験生が多いだろう。内容一致問題を確実に得点できるかどうかが合否を分ける。目標は70%

数学

サムネイル
サムネイル

【第1問】 [確率] (やや易)
3桁の各位の数字が一致すれば「あたり」となる確率の問題。やや目新しかったかもしれない。問題文が少し長く条件が複雑に見えるかもしれないが、並び替えを考慮する必要がない分計算は楽である。落ち着いて読み解けば各設問の誘導も親切であるため十分完答が狙える問題であった。ここは落とせない。

【第2問】 [数の式、整数] (やや易)
分数関数の問題。(1)は分母で場合分けしてもよいが、解答のように分母分子に(3x-2)2をかけて解いたほうが手っ取り早い。(2)の恒等式もただの計算であるため落とせない。(3)に関しても(2)で式変形をした後であるためかなり考えやすい。こちらも第1問と同様に完答を狙いたい問題であった。

【第3問】 [数学Ⅲの微分] (標準)
(1)は三角関数で表された関数 y=f(x) のグラフを増減を調べて描く問題。 (2)は(1)を用いた f(x)=0 の解の評価の問題。(3)では g'(x)の符号と f(x)の符号が一致することを用いてその値域について考察する。設定は単純だが、正確な計算が必要とされる問題だろう。

【第4問】 [線分の通過領域] (やや難)
y=x2上に三角関数で表された2点P,Qをとり、線分PQの通過領域を求めさせる問題。三角関数の基本的な変形ができれば誘導に従って(1)(2)(3)は解けるが、計算力はある程度必要である。最終的な通過領域は答案が作成しにくい。定石通りx、yを定数とみてパラメータtが範囲内に解をもつ条件を求めると直線の通過領域は求められるのだが、求めたいのは線分の通過領域なので、図形的に考えて面倒な議論を避けるのが現実的であろう。

【第5問】 [空間図形、数学Ⅲの積分] (やや難)
座標空間内で、直円柱を平面で分割したときの立体の体積を求める問題。(1)(2)は典型的であるため是非正解したいところである。(3)では、x軸に垂直な断面(台形となる)の面積を考えて積分すればよいが、図を正確に把握するのが難しかったかもしれない。実は(1)と(2)の結果がそのまま利用でき、それに気づけると大幅に時間が短縮できる。

●総評
例年だと計4問で第1問が小問集合であったが、今回は小問集合がなくなり大問5問となった。ただし第1問と第2問を合わせて小問集合程度の分量ではあった。これでここ5年間は出題形式に何らかの変化が起こり続けていることになる。今回のセットはほぼ易しい順に問題が並んでいる。第1問〜第3問を完答に近いところまで仕上げ、第4、5問で半分以上は得点したいところ。例年よりは得点しやすい。目標は75%

物理

【第1問】 [力学:浮力による物体の運動] (やや難)
底面積の異なる2つの直方体を重ねた物体の運動を扱う問題。問3までは標準的なので得点したい。問4以降はやや難しい。問4は問3で描いたグラフを用いて解くことができるが難易度は高い。問5は単振動の周期なので、問4と関係なく解けるが問4を飛ばして解いた受験者は少ないかもしれない。

【第2問】 [電磁気:整流回路] (やや難)
問1はダイオードを含む直流回路の標準的問題。問2以降はダイオードブリッジ整流回路の問題。一度解いたことがあるかで差がつくが、難易度は高い。最後はコンデンサーによる平滑化の問題であるが、ここまでカバーできている受験生はかなり少ないだろう。

【第3問】 [波動:ニュートンリング] (やや難)
問1、問2は標準的なニュートンリングの問題だが、後半は光の3原色の話となり、グラフや図と計算を組み合わせて、色を求める難易度の高い問題。

【第4問】 [原子:陰極線] (やや難)
陰極線の研究から電子の発見およびX線の発見までの話をテーマにした問題。空欄補充の問題は類題を解いたことがある受験者は少ないと思うが、できれば完答したい。問3は問1の空欄補充ができていれば解ける。問2や問4は複数選択問題だが、自信をもって正解を出せた受験者は少ないだろう。

●総評
総じて昨年度前期よりも難化している。グラフの読み取りや、図の解釈、数値と図の対応関係などを考える問題が複数あり、新傾向を意識した出題となっている。第1問は6割程度、第2問は4割程度、第3問は5割、第4問は7割程度得点しておきたい。第4問が比較的点数をとりやすいので最初に手をつけておきたいが、時間切れで手が回らなかった受験生も多かったことだろう。目標の得点率は50%

化学

【第1問】 [窒素、アンモニア、硝酸の製法] (標準)
窒素からアンモニアの、さらに硝酸の工業的製法に関する問題。問1、2は易しい。問3は熱化学の問題で、アンモニアの完全燃焼でNO2が生成すると考えないといけない。問4、5はオストワルト法の各段階の反応および総合反応がわかっていないといけない。

【第2問】 [酸塩基、エステルの構造推定] (やや難)
問1は電離度が十分小さいとして近似してよいか悩ましい。近似して計算すると0.06になり有効数字2桁で計算するのにはやや大きい値なので近似しない値をのせた。出題者の意図が知りたい。問2は平易な問題だった。問3は加水分解平均の問題で状況もやや煩雑だったので少し解きにくかったと思われる。問4、5のエステルの構造推定は慣れている受験生とそうでない受験生で差がついたと思われる。全体としてはやや難とした。

【第3問】 [浸透圧、ヨウ素滴定、電気分解] (やや難)
半透膜を有するU字管の両側に溶液を入れ浸透圧を測る。入試問題ではよく見る設定だが、それと電気分解・ヨウ素滴定を組み合わせた。小問集合のような出題だった。問1〜問4は比較的解きやすい問題だったが、問5はやや難しい。半透膜を通過できる分子やイオンの厳密な設定について記述がないので、問5は陽極で過剰なKも陰極で生成するOHも通過できるものとして解答した。問4までをしっかりと解答したい。

【第4問】 [小問集合] (やや易)
丁寧な読解が求められる問題が並んだが、問われている内容自体はあまり難しくない。問1は物質の沸点に関しての問題。沸点と分子間力の関係が整理できていれば容易に正答できただろう。問2はアボガドロ定数の定義変更に関する問題。深い思考が必要な問題ではないが、読解力で差がつきそう。なお、気体の溶解度の定義は『一定溶媒量に溶ける気体の標準状態換算の体積』として解答した。問3は物質量の比較。短時間で確実に正答したい難易度だが、アボガドロ定数を与えるべき設問だろう。問4は二酸化炭素の状態に関する問題。状態図をかけば解きやすい。問5は原子量に関する計算問題。各同位体の相対質量を文字式で表すことができれば、あとは定義どおりに計算するだけ。

●総評
傾向としては昨年度から大きな変化はなかったが、解きづらい出題が多かった。また、どの大問でも問題の解釈により解答がブレる出題があり、戸惑った受験生が多いかもしれない。そのこともあり、2021年度と比べるとやや難化か。1次合格のボーダーは65%程度だろう。

生物

【第1問】 [小問集合] (標準)
「誤ったものをすべて選べ」や「順番を並び替えよ」といった設問がなくなり、「正しいものをすべて選べ」という設問が中心になったぶん、例年よりは得点しやすいだろう。

【第2問】 [被子植物の生殖、胚乳・種皮の遺伝] (標準)
最後の問いは遺伝の計算に慣れていないとミスしやすいが、それ以外の設問は取り組みやすい。

【第3問】 [半保存的複製] (やや易)
問4がやや意表を突く内容となっているが、それ以外の設問は取り組みやすい。

【第4問】 [心臓] (やや易)
類題を経験していれば得点しやすい。

●総評
昨年も易化傾向にあったが、さらに易化して取り組みやすくなった。努力した結果が反映されやすい良問になったと言えるだろう。目標は80%

↓医学部受験のことを詳しく聞くなら↓

説明会で講師に相談する

↓自宅からでも気軽に相談OK↓

オンライン相談する

お電話によるお問い合わせはこちら 0120-146-156 (9:00〜21:00土日祝可・携帯可)