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【講評】藤田医科大学[前期] 入試問題分析

【講評】藤田医科大学[前期] 入試問題分析

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メビオ講師コラム

2022/01/21(金)

2022年度 藤田医科大学[前期] 講評

昨日1月20日(木)は、藤田医科大学 一般入試[前期]が実施されました。

メビオでは毎年、入試当日に解答速報を実施しています。
実際に入試会場付近で当日手配りしていますが、受け取れなかった方も、メビオ公式LINEからご覧いただけますので、ぜひ友だち追加してくださいね!

今回は昨日の藤田医科大学の解答速報より、メビオ講師による講評をまとめてみました。
解答の詳細が気になる方は、ぜひ解答速報をチェックしてくださいね。

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英語

【第1問】 [文法・語法4択] (標準)
総じて標準的な良問。しっかり得点したい。

【第2問】 [語句整序] (標準)
一見易しく見えるが、形容詞の位置や和文と英文とのギャップに注意が必要な問題が含まれる。応用力を問う良問。

【第3問】 [長文総合] (やや易)
「アマゾン川流域での環境保護の取り組み」に関するインタビュー記事を基にした長文。2022年度ふじた未来入試における出題形式と同じで、内容や話題となっている状況に関する推察能力が問われる。

【第4問】 [長文総合] (やや易)
「脳トレゲームに効果はないことを示した研究」に関する英文。2022年度ふじた未来入試における出題形式と同じで、文章内容も比較的平易で取り組みやすい。

【第5問】 [長文総合] (標準)
「医療用AIが備えるべき性質」に関する英文。設問は何を答えるべきか明瞭に示されている。要約的な要素がかなり薄まり、設問も減ったことで、昨年度前期より大幅に取り組みやすくなった。

【第6問】 [長文中英訳問題] (標準)
「ゴリラの70%が右利きであったこと」に関する英文中の英訳問題。下線部中の日本語表記の多くは英文中にヒントがあるので、主に英文構造を正確に構成する力が問われている。設問はこれまでの4ヶ所から3ヶ所に減った。

●総評
マーク部分、記述部分ともに、昨年度前期よりも取り組みやすい。記述部分の出来で差がつくだろう。1次合格のための目標は60%

数学

【第1問】 [小問集合]
例年通り、小問集合であった。設問数が11個というのも想定内。難易度は昨年度と同程度のものが多いが、とくに難しい問題がない分、やや易化していると言える。典型的処理を淀みなく押し進めてほしいところ。ここは高得点が欲しいが、処理の精度の差により受験生の得点はばらつくだろう。

【第2問】 [場合の数] (やや難)
基本的には順列の問題である。原点から出る3辺の長さをまず考え、符号はあとから決めればよい。最終的には、x,y,z 軸方向の辺の長さはすべて区別することになるので、◯と仕切りの並べ方として考えると非常にシンプルに解くことができる。

【第3問】 [数学Ⅲの微積分] (難)
(1)(2) 通常のパラメータで表された曲線の描画なので問題はないだろう。

(3) y=mxと連立させて解の個数を数えるのは素直な発想であるが、(0,0)と(x(θ),y(θ))を結んでできる線分の傾きが単調であるという発想でも解くことができる。

(4) Iを部分積分で計算してみればSとの関係は見える。そこで誘導に従ってIを求めにいけばよいのだが、g(x)=f(x)ーxf'(x)をパラメータに関する微分として正確に計算する技術が必要となる。難易度は高いので正答率は低いであろう。

●総評
問題1はなるべく正確に解ききりたいところである。その上で問題2、問題3でどれだけ立ち回れたかの勝負となるが、問題3については難易度が高くあまり大きな差はついていないだろう。2021年度前期と比べると、問題1はやや易化、問題2、3は全体的にはやや難化している。1次合格のための目標は55%。

物理

【第1問】 [力学:段差のある斜面での連続衝突] (やや難)
問題2で漸化式が正しく作れたかどうかで大きく差がつく。ここができれば、問3以降の誘導は丁寧なので完答することができるだろう。

【第2問】 [熱:球体容器における気体分子運動論] (標準)
今回の大問の中では最も解きやすい問題。球体容器での気体分子運動論を扱ったことがあれば完答できる問題。問2までは定番の答えなので、計算せずに解答を出した受験者もいることだろう。できれば完答したい。

【第3問】 [電磁気:ダイオードを含む回路] (標準)
類題を扱ったことがあれば完答も可能。非オーム抵抗と同じように、ダイオードにかかる電圧と電流の間の関係式と与えられたグラフの式を連立する。できえれば完答した。

【第4問】 [力学+電磁気:電場・磁場内における摩擦のある平面上での物体の運動] (標準)
摩擦のある平面上を運動する電荷をもつ小球の運動を考える新傾向の問題。設定が複雑なので、問題文から正確に状況を把握する必要がある。内容はそれほど難しくないが、情報の多さに戸惑った受験者も多かったのではないだろうか。

●総評
総じて昨年度前期よりもやや易化している。とはいえ難易度は高い。全体での目標は55%

化学

【第1問】 [反応速度] (易)
水素とヨウ素からヨウ化水素が生成する反応の反応速度と化学平衡に関する問題。グラフも含めて基本的なので落としたくない問題。

【第2問】 [理論分野小問] (易)
理論分野の小問4題からなる。いずれも平易で頭を悩ますような問題はない。あえて言えばタリウム(TL)が何なのかということぐらいか。

【第3問】 [気体の製法] (易)
問われている内容はいずれも基本的で難しいものはない。気体発生の反応原理がしっかりと理解できていれば、容易に完答できただろう。短時間で満点を狙いたい内容である。

【第4問】 [酸化還元反応] (標準)
典型的な酸化還元反応に関しての設問であり、濃度や量が文字式で与えられているため計算すべきところもなかった。差がつくとすれば問4で二クロム酸カリウムと過マンガン酸カリウムの電子の係数の関係だけを用いて処理できたかどうかの処理時間の差ぐらいだろう。

【第5問】 [エステルの構造決定] (やや難)
典型的な構造決定問題である。問題文に書かれた順に考えていくと混乱するだろう。わかりやすいところから考えるべきである。本問では無水フタル酸がナフタレンの酸化でできることあたりから攻めるとやりやすいだろう。A,Dの分子式がわかるので、B,Cの分子式の合計がわかる。あとは不斉炭素原子を持つ条件からBが決まる。ほぼ全問正解するか、ほとんど全滅するか、差がつきやすい問題なので注意が必要。

【第6問】 [イオン交換樹脂、ペプチド、セルロース] (標準)
(1) イオン交換樹脂からの出題。イオン交換樹脂の働きが分かっていれば容易に解くことができる。

(2) リシンが塩基性アミノ酸なのでアミノ基が2つあることに注意したい。

(3) セルロースに関する問題。分子の構造や性質に関する設問で標準的な内容。反応式は日頃から高分子の計算問題に慣れていないと書きにくかったかもしれない。

●総評
2021年度から大問が1つ増えて6題となったが、全体的にはやや易化か。理論分野については差のつきにくい出題が並び、有機分野については差のつきやすい出題が並んだので、そのあたりの得意不得意の影響が大きく響く内容だろう。1次合格の目標は70%。

生物

【第1問】 [遺伝子] (難)
高校生物を超える知識が求められており、手がつかなかった受験生が多かっただろう。

【第2問】 [酸素解離曲線] (標準)
知識よりも読解力が問われる出題で、リード文の内容と設問の意図を正しく読解できたかどうかで差がついただろう。

【第3問】 [発生] (標準)
論述がややまとめにくい以外は標準的な出題だといえるだろう。

【第4問】 [個体群] (標準)
個体群に関する知識があれば得点しやすい。

●総評
第1問が非常に得点しにくいため、第3問・第4問で基礎点を固めた上で、第2問に落ち着いて取り組めたかどうかで差がついただろう。目標は60%

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