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【講評】福岡大学医学部 入試問題分析

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メビオ講師コラム

2022/02/04(金)

2022年度 福岡大学医学部 講評

昨日2月2日(水)は、福岡大学医学部 一般入試が実施されました。

メビオでは毎年、入試当日に解答速報を実施しています。
実際に入試会場付近で当日手配りしていますが、受け取れなかった方も、メビオ公式LINEからご覧いただけますので、ぜひ友だち追加してくださいね!

今回はこちらの福岡大学医学部の解答速報より、講師による講評をまとめてみました。
解答の詳細が気になる方は、ぜひ解答速報をチェックしてくださいね。

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英語

【Ⅰ】 [英文和訳] (やや易)
下線部は昨年度同様やや長いが、文構造自体は標準的である。使われている語彙も難解なものはないので、文章全体の内容を理解した上で正確に訳出することが求められる。

【Ⅱ】 [長文内容一致] (やや易)
「ベーシックインカムと労働のあり方」に関する英文。文章内容・選択肢ともに平易で迷うところはない。

【Ⅲ】 [文法語法四択] (標準)
2020年度、2021年度は「適していない」選択肢を選ぶ形式だったが、3年ぶりに「適している」選択肢を選ぶ形式である。

【Ⅳ】 [発音アクセント] (やや易)
受験生にとって見慣れない単語はほとんどないと言ってよい。アクセントの正確な知識と、(b)(c)においては-o-の正確な発音を知っているかどうかが正解のカギとなる。

【Ⅴ】 [語句整序] (易)
語彙の難易度は標準的で、基本的な文法の理解で一部の熟語も消去法で導き出せる。

●総評

全体的に易化した。目標は80%

数学

【1】 [小問集合] (やや易)
(ⅰ)α+1/α=3を利用して、2乗や積の値を求める。典型問題。 (ⅱ)原点から直線や平面に下ろした垂線の足を求める基本問題。 (ⅲ)勝ち残る人数で場合分けすればよい。3人のじゃんけんなので計算は楽。後半は条件付き確率。

【2】 [小問集合] ((ⅰ)易 (ⅱ)標準)
(ⅰ) (1)は連立するだけなので、確実に解答したい。 (2)は点Pにおける接線の傾きがlの傾きと等しいことを利用する。または、点Pを媒介変数で表し、直接距離を式にしてもよい。

(ⅱ) 対数不等式を解いて、(x,y)の満たす領域を求める。放物線と円の位置関係や等号の有無に注意して解答しよう。

【3】 [数Ⅲの積分法] (標準)
(ⅰ) 勿論、Cがx軸と接するという条件を正しく言い換えることができるかがポイントとなる。ここでは、「dy/dx=0を満たすtでy座標が0となる」とした。媒介変数表示された曲線については、あまり解いた経験がないのではないだろうか。差がつきそうである。

(ⅱ) 増減表を用いてCの概形を描き、題意の領域や積分区間を正しく把握することが必要である。計算もやや煩雑で慎重にやらないと簡単にミスしてしまいそうである。

●総評
昨年に引き続き、【1】と【2】は典型問題を中心に出題された。さまざまな単元を聞かれるので、苦手単元なく基本事項を理解していることが重要。【2】(ⅱ)を完答するのは難しい。【3】は、パラメータで表された曲線がx軸に接する、というのに戸惑ったかもしれない。計算も多少煩雑である。目標点数は65%

物理

【1】 [力学:鉛直面体の非等速円運動・斜方投射] (標準)
Ⅲまでは典型問題であり、状況を見慣れている受験生は多いだろう。Ⅳは計算量が多く、落ち着いて対処する必要がある。

【2】 [熱力学:ピストンで力を及ぼしあう2室の気体の状態変化] (標準)
2つのシリンダーの断面積が異なるため、ピストンが自由に動く間は2室の圧力比が一定であることに気づく必要がある。状態を図にしっかりまとめながら解くと良いだろう。

【3】 [電磁気:電磁誘導] (標準)
Ⅰは、ファラデーの法則に対する理解があれば解きやすいだろう。Ⅱは、3つのコイルと2つのコイルの起電力が逆向きになること、抵抗値が5Rになることに注意する必要がある。

●総評
総じて、2021年度前期よりやや難化。2021年度前期同様、各大問の前半をほぼ正解することが求められ、各大問の最後で差がつくだろう。座標設定・正負の扱い・問題で要求されるものなど、独特の設定が複数箇所にあるため、落ち着いてしっかり読む必要がある。その上で素早く計算できる力が求められる。目標は70%。

化学

【1】 [小問集合] (易)
基本的な問題がほとんどであるが、(1)でCとCuの最外殻電子数が1であることは覚えておきたい。

【2】 [飽和蒸気圧・熱化学・混合気体] (標準)
出題されている内容はいずれも標準的なものであるが、(6)の記述がやや難しい。

【3】 [14族元素と化合物] (標準)
(2)のスズと鉛の安定な酸化数や(7)の鉛化合物については教科書には記載されていることが多いが、やや細かな知識である。

【4】 [脂肪族化合物] (標準)
化合物Bについては意見の分かれるところではあるが、「単体のナトリウムと反応しない」の一文を「アルコールではない」との意味と判断して解答している。分子式が決定しない形の出題であり、分子量だけから構造式を求めることに慣れていない受験生は難しく感じたかもしれない。

●総評
昨年、一昨年と同様にいずれも易から標準レベルの問題で、時間的な余裕はあまりないが合格点は高いと考えられる。【2】の計算問題の出来がカギを握りそうである。1次通過には75点程度を目指したい。

生物

【1】 [PCR法] (やや難)
DNAの構造とPCR法の原理を知っていれば得点しやすい。それぞれの記述を字数内にまとめるのは難しい。

【2】 [ホルモン・神経伝達物質] (標準)
問5、問6の読み取りを落ち着いて解答できたかで差がついたであろう。

【3】 [酸素解離曲線] (標準)
問3の計算、問4の論述は定番であるため、ここを対策していたかで差がついたと言える。

【4】 [眼] (やや易)
基本事項を中心に問われているので、しっかり得点しておきたい。

●総評
【3】の問1、問2のような解答しづらい問題はあるものの、全体としては昨年よりも取り組みやすい問題が増えていた。得点すべき問題でしっかり得点しておきたい。目標は80%

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