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医学部の受験科目は? 国立医学部と私立医学部の違いも紹介

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医学部の受験科目は? 国立医学部と私立医学部の違いも紹介

うんちく・小ネタ

入試

2021/05/04(火)

大学受験に臨むときは、希望する大学の傾向を踏まえた上で対策を立てることが大事です。医学部入試は他学部の受験とは異なる点もあり、また国公立大学と私立大学では受験科目にも違いがあります。

目標とする大学の医学部がどのような受験科目を実施しているのか把握し、しっかり計画を立てて勉強しなければ合格は難しくなります。この記事では医学部受験の特徴を説明するとともに、特に受験科目について掘り下げて解説しますので、医学部合格を目指して勉強する際に役立ててください。

医学部受験の特徴

どの大学を選んだとしても基本的に医学部受験は他学部の受験に比べて合格ラインが高く、合格するには高い学力が求められます。国公立大学と私立大学では受験科目にも違いがあるうえ、大学によっても細かく異なるところがあります。

国公立大学と私立大学のどちらを狙うかによって特に秋以降は学習計画も変わってくるため、各大学の入試傾向を把握しておかなければなりません。まずは国公立医学部受験と私立医学部受験の特徴について、他学部受験との違いにも触れながら解説します。

 

国公立医学部受験の特徴

国公立大学の医学部受験の特徴のひとつは、毎年1月に全国一斉に行われる「大学入学共通テスト」を受けなければならないことです。大学の共通入学試験として長年実施されてきた共通一次試験が大学入試センター試験に次ぎ、2021年1月からは大学入学共通テストとして新たにスタートしています。

医学部に合格するためにはセンター試験で85%以上、難関といわれる大学では90%以上を得点しなければならないとされてきました。今後も同程度の得点率が求められることに変わりはないでしょう。

一次試験となる大学入学共通テストでは5~7科目、その後に行われる二次試験では筆記試験に加えて小論文や面接が必要な大学も多く、広範囲の勉強をしなければなりません。大学入学共通テストの結果によって第一次選抜が実施されることがあります。基準となる点数を下回れば二次試験に進むことができないため、合格するためには幅広い科目の基礎学力を身につけておくことが大切です。

私立大学では個別試験だけを実施している大学が多く、筆記試験はほぼ外国語と数学、理科が必須科目になっています。それぞれ独自に行われるため内容や配点は大学によって違いがあり、志望校の傾向は早めに把握しておきたいところです。

私立大学でも大学入学共通テストを利用するところがありますが、国公立大学のように5教科7科目とは限りません。国語や社会の科目が受験科目に入っているケースもあるものの、多くは外国語と数学、理科が中心です。大学入学共通テストを使う入試では個別試験で小論文と面接だけを実施することが多く、個別に筆記試験が実施されない分、大学入学共通テストで高得点を取っておくことが求められます。

2021年からスタートした大学入学共通テストでは、従来のセンター試験に比べて思考力や判断力、表現力などが求められる問題が出題されるようになりました。私立大学の医学部試験についても、今後はその傾向を踏まえた試験問題が増えることが予想されています。

一次試験

そもそも一次試験を突破できなければ、二次試験に進むことができません。医学部の合格を目指すために、まずは一次試験の対策をしっかり立てることがポイントのひとつです。国公立大学と私立大学に分けてそれぞれ説明しますので、確認しておきましょう。

一次試験の特徴

大学入学共通テストを活用する国公立大学以外の私立大学では、地域や大学によって一次試験の特徴に多少違いがあります。東日本では慶応大学や慈恵会医科大学、日本医科大学などの難関大学は記述形式の出題が多い一方、それ以外の大学ではマークシート方式で行われる傾向があります。

マークシート方式の試験では記述式のように部分点が与えられないうえに、設問数が多くなりがちです。点数を取るためには解答するスピードを鍛えておく必要があります。それに対して、西日本の大学は全体的に記述式を採用している大学が多く、学力がそのまま結果に表れるような素直な問題が多く出題されています。

国公立大学の受験科目

大学入学共通テストは国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語の6教科あり、数学と理科はそれぞれ「1」と「2」に分かれています。医学部では国語と外国語、数学2科目と理科2科目に加えて、地理歴史・公民の社会科から1科目の5教科7科目の受験を課すことがほとんどです。

国語は近代以降の文章と古文・漢文を含む内容が出題される国語総合の1科目しかありませんが、外国語は英語のほか、ドイツ語とフランス語、中国語、韓国語から選択することが可能です。数学1には「数学Ⅰ」と「数学Ⅰ・数学A」の2科目、数学2には「数学Ⅱ」と「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」の4科目のうち、2科目を選択します。

理科の科目は理科1に「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の4科目、理科2に「物理」「化学」「生物」「地学」の4科目あります。医学部では合計8科目のうち、理科2のなかの2科目が選択必須科目となっているのが一般的です。

社会科は地理歴史の「世界史A」と「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」公民の「現代社会」と「倫理」「政治・経済」「倫理,政治・経済」の10科目あります。そのうちから1科目を受験しなければならないことがほとんどです。選択必修科目に含まれる科目は大学によって異なるため、確認しておく必要があります。

私立大学の受験科目

私立大学の場合は、大学入学共通テスト利用選抜や一般選抜、学校推薦選抜など複数の方式があります。2021年の入試で大学入学共通テストを活用すると発表したのは半数程度ですが、取り入れ方には違いもあります。

たとえば産業医科大学の場合、一般選抜の一次試験として大学入学共通テストを利用しているため、一般選抜で受験する際は必ず受験しなければなりません。大学によって、必須科目や選択必須科目として指定されている科目が異なる場合もあります。たとえば東京医科大学や国際医療福祉大学は国公立大学と同じ5教科7科目ですが、獨協医科大学では国語や社会は課されず、英語と数学2科目、理科2科目だけです。

一般選抜では3教科4科目で行われるのが主流です。数学は大学入学共通テストの数学1と数学2のように分かれておらず、多くは1科目として実施されます。理科は複数の科目から2科目選択して受験するのが基本ですが、選択できる科目の詳細は大学によって違いがあります。

二次試験

二次試験の科目や内容、試験方式は大学によってかなり違いがあります。合格するためには各大学の傾向を把握し、それに沿った対策を立てる必要があります。二次試験についても国公立大学と私立大学に分けて説明しますので、参考にしてください。

国公立大学の受験科目

国公立大学の二次試験は前期と後期の日程で行われます。前期日程の筆記試験では英語と数学に加えて、理科から1科目または2科目選択する方式が大多数で、大学入学共通テストと二次試験の配点が大学によって大きく異なるという特徴もあります。それに対し後期日程では大学入学共通テストの結果と、小論文と面接のみで選抜を行う大学もあります。

なかには理科が選択科目として選べるようになっておらず、佐賀大学や九州大学のように最初から「物理基礎・物理」と「化学基礎・化学」の2科目が必須科目として設定されているところもあります。ほかにも山形大学では国語(近代以降の文章)が前期日程の試験科目に含まれているところがあるなど、詳細は確認が必要です。

小論文を課される大学では、やはり医療分野にかかわるトピックが取り上げられることが多いものの、医学部だからといってほかの分野のトピックが出題されないわけではありません。自然科学系や人文系などのテーマも出題されることが多く、幅広い分野に興味を持ち、志望する大学の出題傾向を踏まえて準備をしておく必要があります。またすべての医学部で面接が実施されています。これは医師になる覚悟、人間性、コミュニケーション能力などの資質を見られるからにほかなりません。しっかりと準備して試験に臨む必要があります。

私立大学の受験科目

私立大学では二次試験時に小論文と面接を実施しているところがほとんどです。なかには大阪医科大学や関西医科大学、近畿大学、日本医科大学、埼玉医科大学、杏林大学のように後期日程を実施し、定員は少ないものの受験チャンスが2度ある大学もあります。

小論文に関しては実施されない大学もあれば、英語力が問われる問題が出題される大学、一次試験時に実施される大学もあります。一次試験で小論文が課される大学の場合、試験自体は一次試験で行われるものの、一次試験時の評価には利用されません。ただし二次試験を受けた際の判定には使われるため、一次試験を受けるまでに小論文に対する対策もしておく必要があります。

2021年から大学入学共通テストが開始されたことにより、私立大学独自の試験内容にも影響が及んでいます。従来のように知識や技術を問う学力重視ではなく、思考力や判断力、表現力が重視されるようになりました。小論文や面接においても、人間性や社会性、倫理観などもみられるようになっています。

医学部の受験科目は? まとめ

医学部の受験科目は基本的に英語と数学、理科2科目の3教科4科目が必須です。国公立大学の医学部を目指す場合は、大学入学共通テストで数学と理科を2科目ずつ、外国語と国語および地理歴史・公民から1科目を選び、5教科7科目を受験しなければなりません。私立大学でも大学入学共通テストを利用した試験を実施しているところがあるなど、詳細は大学によって異なることもあります。

国公立大学の二次試験は前期と後期の日程で行われ、前期日程の筆記試験では英語と数学に加えて、理科から1科目または2科目選択する方式が大多数です。

なかには理科が選択科目として選べるようになっておらず、佐賀大学や九州大学のように最初から「物理基礎・物理」と「化学基礎・化学」の2科目が必須科目として設定されているところもあります。ほかにも山形大学では国語(近代以降の文章)が前期日程の試験科目に含まれているところがあるなど、詳細は確認が必要です。