北海道大学医学部の特徴

北海道大学は1876年に発足した札幌農学校が始まりです。その後、1907年に東北帝国大学農科大学、1918年に北海道帝国大学となり、1919年に医学部が設置されました。北海道大学は獣医学部や理学部、工学部、文学部や教育学部なども擁する総合大学で、医学部には医学科と保健学科があります。

 理念に「世界をリードする先進的医学研究を推進し、高い倫理観と豊かな人間性を有する医学研究者・医療人を育てる」と掲げているように、外国語能力向上への取り組みが充実しています。幅広い教養を身につけられるよう、リベラルアーツを学べる環境も整っている医学部です。

キャンパス所在地	北海道札幌市北区北15条西7丁目
URL	https://www.med.hokudai.ac.jp/sch-med/
6年間の学費	349万6,800円
医師国家試験合格率（2021年度新卒・既卒含めた実績）	91.5％

1年次は総合教育部に配属

北海道大学医学部では豊かな人間性を磨き、生涯医学徒である土台を築くために1年次では総合教育部に配属され、医学教養コースで教養科目を学びます。医学以外の理系科目や文系科目は、一見医学とは関係ないと思われるかもしれません。しかし、幅広い視野を養うことは、将来医師になったとき役に立ちます。

他学部の学生と一緒に学習することで、豊かな人間関係を育める機会にもなります。実際に医師になれば、さまざまな価値観を持つ患者や家族と接することになるでしょう。そのとき豊かな人間愛で向き合うために、必要なスキルを身につけておく大切なステップです。

研究者養成プログラムとCLARC（クラーク）プログラム

将来医学研究者や研究指向型医師を目指す人のために、北海道大学医学部では大学院特別プログラムを用意しています。

研究者養成プログラム（MD-PhDコース）は6年次のカリキュラムを履修しながら大学院博士課程必修科目（共通コア科目8単位）と大学院共通授業科目（2単位まで）を履修できるものです。もちろん医師国家試験を受験することやPhD取得後卒後臨床研修も可能で、大学院博士課程の入学料・授業料相当分の奨学金（原則的に返還の必要はなし）をもらいながら学ぶことができます。

臨床指向型研究者や研究指向型医師を目指す人向けに用意されているのは、CLARC（クラーク）プログラムです。臨床研修2年目に大学院に入学し、臨床研修と大学院でのカリキュラムを並行して行えるものです。あくまで臨床研修が主体で、大学院の講義・研究指導は平日17時以降受けることになります。

奨学金情報

北海道大学では日本学生支援機構奨学金や、民間・地方自治体などの奨学金で募集中のものがあれば申請できます。（※）大学独自の奨学金では、ひとり親家庭で経済的に困窮し、就学に支障がある学部学生に対する「きのとや奨学金」があります。月額4万円が標準修業年限にわたって給付される、返還の必要がない給付型の奨学金で、他の奨学金との併給も可能です。

また大学院進学時の奨学金になりますが、元職員の故小島三司氏の遺志により、アルツハイマー病を研究する大学院生に対する小島三司奨学金もあります。

◎2022/12/11(日)時点でのデータ

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