【講師監修】東京女子医科大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部進学予備校メビオ
基本情報
2023/10/25(水)
(最終更新日2026/04/24)
東京女子医科大学医学部の受験を目指す方に重要なのは、入試の出題傾向を知ること、そして出題傾向に合わせて十分な対策を取ることです。この記事では、東京女子医科大学医学部の入試情報、科目別の出題傾向や勉強法など、受験に向けて知っておきたい情報をご紹介します。
目次
1.東京女子医科大学医学部の概要
2.東京女子医科大学医学部の入試情報
3.東京女子医科大学医学部合格に向けたロードマップ
3-1.高1生
3-2.高2生
3-3.高3生
4.東京女子医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法
4-1.英語
4-2.数学
4-3.化学
4-4.物理
4-5.生物
4-6.小論文
4-7.面接
5.【2026年最新】東京女子医科大学の各科目講評と全体統括
6.東京女子医科大学医学部の受験対策についてよくある質問
6-1.東京女子医科大学医学部の特徴は?
6-2.東京女子医科大学医学部の難易度はどれくらい?
6-3.東京女子医科大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?
7.東京女子医科大学の受験対策なら大学別模試の受験がおすすめ
東京女子医科大学医学部の概要
東京女子医科大学は、1900年に吉岡彌生が設立した東京女醫學校を母体としています。東京女醫學校は、当時まだ低かった女性の社会的地位を向上させ、経済的能力を与えることを目的として建学されました。
創立者の吉岡彌生が学んだ男女共学の済世学舎は風紀が乱れ、女子の入学が拒絶されたことも、創立者が女子のみの医育機関を必要と考えるに至った動機の一つです。東京女子医科大学は、日本で唯一の女子医科大学として歩み続けています。
東京女子医科大学医学部の入試情報
【所在地】東京都新宿区河田町8-1
【学生数】670名 ※2025年4月1日時点
【公式サイト】https://www.twmu.ac.jp/univ/
【アドミッション・ポリシー】
自らの能力を磨き、医学の知識・技能を修得して自立し、「至誠と愛」を実践する女性医師および女性研究者となるために、学修者自身が問題意識をもち、自らの力で知識と技能を発展させていく教育を行います。 医師を生涯続ける意志を持ち、幅広い視野を身につけ、自ら能力を高め、問題を解決していこうとする意欲に燃えた向学者で、以下のような人材を求めます。
【求める学生像】
- きわめて誠実で慈しむ心を持つ人
- 礼節をわきまえ、情操豊かな人
- 独立心に富み、自ら医師となる堅い決意を持つ人
- 医師として活動するために適した能力を有する人
【6年間の学費】約4,621万円※2026年度、委託徴収金含む
【奨学金情報】
東京女子医科大学 特別奨学生
日本学生支援機構(第一種・第二種)
公益財団法人小林育英会
財団法人颯田医学奨学金
一般財団法人楠田育英会
その他、各都道府県育英奨学生・公衆衛生修学生など
【入試区分と募集人員】
令和8年度入試の募集人員は、一般選抜が約72名、学校推薦型選抜(一般推薦)が約38名の合計約110名です。なお、過去に実施されていた学校推薦型選抜の「卒業生子女」推薦は令和8年度入試から廃止されており、学校推薦型選抜は一般推薦のみとなっています。
東京女子医科大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら
東京女子医科大学医学部合格に向けたロードマップ
高1生
医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身に付けるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に特に力を入れることが必要です。また、医学に関連する本やWebサイトを読んで知識を広めることも大切です。
さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。英語力を向上させるために英会話や英語の読解力を磨くこともおすすめです。
高2生
高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認してください。
また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握します。さらに、医療に関連するボランティア活動や研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。
英語力を高めるために英会話やリーディングにも時間を割きましょう。共通テストの問題に触れるのも良いでしょう。最後に将来の進路や大学選びについての情報収集を始め、必要な準備や対策を進めることも大切です。
高3生
高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにします。
また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行うことも大切です。同時に、継続的なボランティア活動や病院見学など医療現場での経験を積み、自身の意志や目的を深めてください。
英語力の向上も忘れずに取り組み、英語のリーディング、簡単な英作文の練習を行います。図やグラフを読み取るビジュアル問題に慣れるために、共通テストの問題を利用するのもよいでしょう。
東京女子医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法
英語
傾向分析
令和8年度一般選抜の英語は、出題範囲が「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ」、試験時間60分、配点100点です。募集要項では学科試験の全教科で「思考力・判断力・表現力」を評価するために記述式問題を出題すると明記されており、解答形式は記述・マークの混合とみられます。 近年は大問4題構成が続いており、英問英答形式で出題される傾向があります。段落・脱文挿入、図やグラフを読み取って空所を補充するビジュアル問題、対話文に加え、長文問題では英文和訳や25語程度の自由英作文が課されることが多いようです。 長文のトピックは人文社会系から自然科学系まで幅広く、医療系や食品・AIなど身近なテーマが取り上げられる傾向です。問題数に対して試験時間がタイトなため、速読力と設問処理のスピードが求められます。受験対策・勉強法
出題範囲から考えると、特定の出題形式に依存しない基礎固めが最も合理的な対策です。語彙・文法・読解の土台が薄いとどの形式でも得点が崩れやすいため、まずは学校で扱う内容を「なぜそうなるか」まで説明できる状態に引き上げましょう。 また試験時間が60分と長くないため、状況を素早くつかむ力や速読力の向上も欠かせません。図やグラフの内容を読み取って解答する問題や段落挿入問題が出される傾向があるため、過去問を通じて問題形式や特有の表現に慣れておくことが大切です。 記述式への対応としては、「根拠を1文で言い切る」「言い換えで説明する」「主語・動詞を立てて短く書く」の3点を普段からセットで意識してください。自由英作文は比較的容易ですが、日頃から身の回りのことについて自分の考えを英文で表現する練習を重ね、定型表現を身に付けておくと本番で慌てずに済みます。演習時は必ず時間を計り、最後に1〜3分の見直し時間を残す配分で取り組む習慣を付けておきましょう。数学
傾向分析
令和8年度一般選抜の数学は、試験時間60分、配点100点です。出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A(図形の性質/場合の数と確率)、数学B(数列)、数学C(ベクトル/平面上の曲線と複素数平面)と明記されています。募集要項では学科試験の全教科で記述式問題を出題するとされており、途中の論理や表現を含む答案が前提となります。近年は大問4題構成が続いており、頻出分野は場合の数・確率、数学Ⅲの微積分、図形問題、数列などです。典型問題もあれば解法が思い付きにくい応用問題もあり、出題内容に決まった型がないのが特徴といえます。
受験対策・勉強法
60分で大問4題の記述式のため、標準問題を素早く正確に解き切る力が合否に直結します。場合の数・確率、数学Ⅲの微積分、ベクトル・図形は頻出で、これらに数列や整数、複素数平面が絡む思考力を要する問題も出題される傾向があります。特に複素数平面は初見で手が止まりやすいため、距離・回転・平行移動といった基本操作を整理してから演習に入ると失点を防ぎやすくなるでしょう。
試験時間に対して内容が重いことから、過去問演習では時間配分に慣れ、解きやすい問題から着手する判断力を養う力が必要です。
メビオの過去問・解答ページでも東京女子医科大学の解答・解説を確認できます。
化学
傾向分析
令和8年度一般選抜の理科は、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」の3科目から出願時に届け出た2科目を選択し、試験時間は2科目で120分、配点は1科目につき100点です。化学の出題範囲は「化学基礎・化学」で、募集要項では全教科で記述式問題を出題するとされています。近年は大問4題構成が続いており、前半がマークシート方式、後半が記述式という形式で出題される傾向があります。
理論化学・無機化学・有機化学・高分子化合物など高校化学の幅広い分野から出題され、基本から標準的なレベルの問題が中心です。有機化学の構造を決定する問題は頻出分野として定着しており、重点的な対策が求められます。
受験対策・勉強法
東京女子医科大学の化学は、1つの分野だけでなく複数の知識を関連付けて解く問題が出題される傾向があります。幅広い分野からの出題に備えて、高校化学の全範囲の標準的な問題を解ける力をまず固めましょう。教科書準拠の問題集で基本問題を全て解き、間違えた問題は正解できるまで繰り返すことが土台になります。基礎が固まったら発展的な問題にも取り組み、過去問演習で出題傾向をつかんでいきましょう。
募集要項では記述式問題の出題が明記されているため、演習の際は条件を整理して式に落とす→計算する→結果を確認する→根拠を短くまとめる、という手順を固定し、途中の考え方を見える形で仕上げる練習を重ねることが大切です。
物理
傾向分析
令和8年度一般選抜で物理を選択する場合、出題範囲は「物理基礎・物理」です。試験時間は2科目で120分、配点は1科目に付き100点です。募集要項では全教科で記述式問題を出題すると明記されています。近年は大問3題の構成が続いていますが、2024年度以降は各大問で複数の分野が扱われるなど出題構成に変化がみられ、物理の全分野から幅広く問われる傾向が強まっています。
基本から標準レベルの問題が中心で、導出過程を記述する問題や描図問題など、解答形式にも多様性があるようです。問題文中にない物理量を使う際は定義を求められるなど、丁寧な記述力が問われるのも特徴です。
受験対策・勉強法
教科書に載っている公式は完全にマスターし、例題を見たらすぐに解き方が分かるレベルまで理解を深めましょう。近年は物理の全分野から幅広く出題される傾向があるため、特定の分野に偏らず満遍なく学習することが重要です。募集要項で記述式問題の出題が明記されているため、公式や用語を覚えるだけでなく「なぜその式になるか」を短く言語化できる練習を普段から取り入れてください。導出過程を記述する問題や描図問題にも対応できるよう、途中式や図を丁寧に書く習慣を付けることも大切です。
入試レベルの問題集を最低2周、できれば3周して標準問題を確実に解ける力を固めたうえで、過去問演習で時間配分を把握しておきましょう。記述の解答は添削してもらい、減点されない答案づくりを目指してください。
生物
傾向分析
令和8年度一般選抜で生物を選択する場合、出題範囲は「生物基礎・生物」です。試験時間は120分、配点は1科目に付き100点です。募集要項では全教科で記述式問題を出題すると明記されています。近年は大問4題構成が定着しており、解答形式は記述・マークの混合です。各大問は標準的な知識問題と考察問題がバランスよく構成される傾向が続いています。2025年度では循環に関する計算や遺伝に関する考察など、やや踏み込んだ思考を要する出題も見られました。
受験対策・勉強法
出題範囲は「生物基礎・生物」の全範囲にわたるため、用語を暗記で終わらせず、自分の言葉で説明できる状態まで理解を深めることが土台になります。実験考察問題がほぼ毎年出題されており、教科書に載っている実験の目的・手順・結果・考察を正確に整理しておくことが重要です。募集要項で記述式問題の出題が明記されているため、根拠を短くまとめる答案練習を普段から取り入れましょう。マークシート形式の問題でも消去法が通用しない出題があるため、明確な根拠をもって選択肢を選ぶ習慣を付けておくことが大切です。過去問演習では理科120分(2科目)を想定して時間配分を決め、本番と同じ条件で解く練習を重ねてください。
小論文
傾向分析
一般選抜の第1次試験では、適性試験と小論文が合わせて60分間で実施されます。募集要項には「医師としての適性を判断する」と明記されており、評価は第1次合格者の選抜には使用せず、第2次合格者の選抜時に使用するとされています。適性試験はマーク形式で出題される傾向があり、小論文は論述形式です。近年は医療系のテーマが取り上げられることが多いようですが、過去には小説を題材とした出題も見られるなど、テーマの幅には注意が必要です。適性試験と合わせて60分と試験時間が短いため、時間配分が重要になります。
受験対策・勉強法
小論文は、適性試験と合わせて60分のため、実質的に使える時間は30〜40分程度です。限られた時間で書き切るには、結論→理由(2〜3点)→まとめという構成を固定し、論理の流れが一目で追える答案を繰り返し練習しましょう。募集要項では「思考力・判断力・表現力」の評価が示されているため、主張→根拠→具体例→結論を短い段落で積み上げる書き方が有効です。
面接
傾向分析
第2次試験では面接が実施されます。従来は面接官3名・受験生1名の個人面接(10〜15分)が1回でしたが、2026年度から個人面接が2回行われる形式に変更されました。1次試験で実施された適性試験・小論文も2次選抜の評価対象となります。配点は非公表です。受験対策・勉強法
面接では短い時間でも回答の一貫性が重視されます。結論→理由(2点)→具体例(経験・学び・将来像)の順で話す練習を重ねましょう。建学の精神「至誠と愛」やアドミッションポリシーを理解した上で、学び続ける姿勢・他者への配慮・責任感を自分の経験と結びつけて説明できるよう準備することが大切です。【2026年最新】東京女子医科大学の各科目講評と全体統括
2026年度一般選抜(2月1日実施)の各科目の傾向をまとめました。数学は大問4題・記述式で、計算量は少なめながら取り組みにくいテーマも含まれ、1次突破ボーダーは55%程度と見られています。
英語は大問4題・記述マーク混合で、図表絡みの問題やテーマ型英作文が引き続き出題されています。化学は大問4題で前半マーク・後半記述、有機構造決定が頻出。生物も大問4題で知識問題と考察問題がバランスよく出題されているのが特徴です。
物理は大問3題・基本レベルが中心で、全分野から満遍なく問われる傾向です。全体として近年の合格最低点は50%前後で推移しており、難問を追うよりも標準問題を確実に得点する力が合否を分けるといえます。
東京女子医科大学医学部の受験対策についてよくある質問
東京女子医科大学医学部の特徴は?
東京女子医科大学の特徴は、「女性の医療人育成」を大学の根幹に据えていることです。1900年創立の東京女醫學校を母体とし、建学の精神では「医学の蘊奥を究め兼ねて人格を陶冶し社会に貢献する女性医人を育成する」ことが掲げられています。
教育面では、学生自身が問題を発見し、考え、議論しながら学ぶテュートリアル教育を1990年に日本で初めて導入したという実績があります。現在も少人数で討論しながら学ぶ教育が取り入れられており、大学案内では医学部のテュートリアルは1年生前期に実施されるのが基本です。
臨床の学びの場としては、東京女子医科大学病院をはじめ、附属足立医療センターや附属八千代医療センターなど複数の医療施設を有しており、高度医療から地域医療まで幅広い臨床経験を積める環境が整っています。
東京女子医科大学医学部の難易度はどれくらい?
東京女子医科大学医学部は、私立医学部の中では比較的入りやすいとされていますが、毎年多くの受験生が集まる人気校です。2025年度の偏差値は60.0(Eランク)で、一般選抜の入試倍率は12.7倍、学校推薦型選抜(一般)は1.9倍となっています。
一般選抜の一次試験科目は、数学(100点)・英語(100点)・理科2科目(200点)の合計400点満点で、近年の合格最低点は50%前後(2025年度は203点)です。標準的な問題を確実に得点する力が求められる一方、二次試験の小論文・面接・適性試験も合否に影響するため、学科試験と二次対策の両立が重要です。
東京女子医科大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?
東京女子医科大学医学部に合格するためには、まず試験構成を正確に把握することが重要です。一般選抜の第1次試験では、数学・英語・理科の学科試験に加え、適性試験・小論文も同日に実施されます。ただし、第1次合格者の判定は学科試験(400点満点)の成績のみで行われ、適性試験・小論文の評価は第2次選抜で使用されます。
つまり、まず学科試験で確実に得点する力が最優先で、その上で小論文・面接・適性試験の対策を並行して進める計画が求められます。
これまでこの記事でご紹介してきた勉強法を取り入れる他、自分の実力や課題を知るためにメビオ実力テストを受けるとよいでしょう。
東京女子医科大学の受験対策なら大学別模試の受験がおすすめ
東京女子医科大学の受験を検討しているなら、周到な準備をして本番の試験に臨みたいものです。メビオでは現在の学習の習熟度を知り、医学部合格までの距離を測れる模擬試験や実力テストを行っていますので、自分が今どの位置にいるのか確認するために、受けてみてはいかがでしょうか。


