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【講師監修】日本医科大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部進学予備校メビオ

基本情報

2026/02/20(金)

(最終更新日2026/02/20)

日本医科大学医学部の受験を目指す人に重要なのは、入試の出題傾向を知ること、出題傾向に合わせて十分な対策を取ることです。

この記事では、日本医科大学医学部の入試情報、科目別の出題傾向や勉強法など、受験に向けて知っておきたい情報をご紹介します。

日本医科大学医学部の概要

日本医科大学の前身は、1876年に越後長岡藩軍医の長谷川泰によって創設された済世学舎でした。「済世救民」を建学の精神とし、学是を「克己殉公」として設定しています。私心を捨て、全ての方を分け隔てなく救う精神が、現代の日本医科大学にも受け継がれています。創立から140年以上たつ、国内の私立医科大学で最古の歴史を誇る大学です。

日本医科大学医学部の入試情報

【所在地】東京都文京区千駄木1-1-5
【学生数】757名 ※2025年5月1日現在
【公式サイト】https://www.nms.ac.jp/
【アドミッション・ポリシー】
【求める学生像】
本学の学是は「克己殉公」、すなわち“己に克ち、広く人々のために尽くす”ことであり、教育理念として「愛と研究心を有する質の高い医師、医学者の育成」を掲げ、多くの臨床医、医学研究者、医政従事者を輩出してきました。この学是、理念、そして歴史ある私立医科大学という特長を基盤に、最新の医学を教育・研究し、広く国際的な視野に立った見識と豊かな人間性を備えた医師、医学研究者の養成に努め、人々の健康の維持・増進、社会に貢献することを使命と考えています。本学では、この学是、理念そして使命を理解・尊重し、豊かな資質を持った次のような人を求めています。

  1. 医学を学ぶ目的意識が明確で、医師、医学者となるに必要な知識・技能の獲得のために自ら努力する人
  2. 生命倫理を尊重し、医学を学ぶための知識・知性および科学的論理性と思考力を備えた人
  3. 病める人の心を理解し、相手の立場で物事を考えることができ、主体性を持ちつつ協働して学ぶことのできる人
  4. 社会的な見識を有し、周囲との協調性を尊重しながら、自らを表現し、判断できる人
  5. 世界の医学・医療の進歩と発展に貢献する強い意欲のある人

 【6年間の学費】2.200万円
【奨学金情報】
日本医科大学新入生奨学金
日本医科大学奨学金
日本医科大学父母会奨学金
日本医科大学特別学資ローン制度
福島県へき地医療等医師確保修学資金
千葉県医師修学資金貸付制度貸与募集枠
静岡県医学修学研修資金貸与募集枠
日本学生支援機構の奨学金
地方公共団体および民間の奨学団体による奨学金制度

日本医科大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

日本医科大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。

まずは高い学力を身に付けるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。特に英語と数学は重要で、早いうちから英会話や英語の読解力を磨いておくことが推奨されます。

また医学に関連する本やWebサイトを読んで知識を広め、幅広く教養を身に付けることも大切です。さらにボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります

高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。

まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。単語や文法の基礎だけではなく、リーディングや英作文などの応用力も強化します。予習・復習も徹底して行い、定期的な模試で志望校に対する現在位置や自分の理解度を確認しましょう。

また学校の進路指導や受験情報を活用して、志望する大学の入試科目や出題傾向を把握することも大切です。具体的な目標を定めることで、必要な準備や対策が明確になります。

さらに医療に関連するボランティア活動や研修プログラムへ積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。

高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。特に英語はリーディングや英作文の精度を最後まで高める必要があります。過去問題や模擬試験を通じて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないことが大切です。

また志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類の準備や面接・小論文対策の準備を行いましょう。同時にこれまでのボランティア活動や病院見学などでの経験を振り返り、自身の意志や目的を確固たるものにしてください。これは受験を乗り切る原動力や、面接での説得力につながります。

日本医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

英語は「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」「論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」などから出題されます。試験時間は90分で配点は300点です。大問構成は3~5題と、年度によって異なりますが、2021年以降は3題となる傾向が続いています。

特徴は1800〜2000語規模の超長文が出題される点です。長文を軸に発音・語彙・アクセント・文法正誤問題などが幅広く出題されます。

解答はマークシートと記述式で、記述式には選んだ選択肢の理由を述べるものが問われます。自由英作文の内容は、本文の内容に関連したものが出題される傾向が強いです。

受験対策・勉強法

日本医科大学の英語長文問題は、1800〜2000語規模の超長文を時間内に処理する速読と、精読のバランスがカギとなります。一語一句を和訳するのではなく、段落ごとの要旨や論理展開を掴むパラグラフリーディングを徹底しましょう。

特に内容一致問題などで頻出する正解を全て選ぶ形式は、曖昧な理解では正答できません。本文の該当する箇所を根拠として明確に特定する厳密さが求められます。

英作文問題における近年の傾向を踏まえ、本文の要約と、自身の意見を記述する形式への対応が求められます。長文の論旨を的確にまとめる要約力と、100〜150語程度で論理的に自身の意見を展開する表現力を養いましょう。

数学

傾向分析

数学は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」「数学A(図形の性質、場合の数と確率)」「数学B(数列)」「数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)」から出題されます。試験時間は90分で配点は300点です。

2019年度以降は大問4題構成が続いています。出題形式は答えのみを記入する空所補充と、導出過程も含めて記述する論述式の併用です。

日本医科大学の数学は数学Ⅲからの出題が多く、中でも微分積分は毎年出題されています。極限や複素数平面、式と曲線といった単元も頻繁に扱われており、確率や数列、空間図形(ベクトル)などと組み合わされた融合問題としての出題傾向が強いです。

受験対策・勉強法

教科書に書かれている公式・定理がスラスラと出てくるように、入試標準レベルの解法を完全にマスターします。特に数学Ⅲ(微積分・複素数平面・極限)は計算練習を徹底し、迅速かつ正確に処理できる力を養う必要があります。図を描いて情報を整理したり、具体的な数値を代入して実験したりするアプローチも有効です。

難問が多いため、90分で全て完答するのは困難です。過去問は最低5年分挑戦して、解ける問題と時間がかかり過ぎる問題を見極める取捨選択の判断力を養ってください。完答が難しくても、記述式部分で中間点を稼ぎ、全体で6割以上の得点を目指す戦略が重要です。

 

化学

傾向分析

理科は化学・物理・生物のうちから2科目を選択します。試験時間は2科目で120分、配点は1科目につき200点です。化学は、化学基礎・化学から出題され、全問記述式で大問4題構成になっています。

理論・有機・高分子が絡み合った融合問題が多いです。特に有機化学では、医薬品や染料など、教科書では見かけない発展的なテーマが題材になることが頻繁にあります。

解答形式は、計算問題や構造式の描画、論述、グラフ作成など多岐にわたります。無機分野で細かい知識が問われたり、標準的な問題で高得点勝負になったりする年もあるため、基礎の穴をなくしておくことが重要です。

受験対策・勉強法

教科書レベルの基本問題はなるべく早く習得し、頻出問題の反復練習をしていきましょう。基本問題は問題集に掲載された問題が解けるようになることに留まらず、扱われている内容を自分なりに興味を持って調べたり覚えたりすることも含みます。

その上で、長いリード文を読み解く訓練が必要です。一問一答的な知識だけではなく、実験の流れや結果の考察、初見の物質の構造決定など、その場で考えて解答を導き出す力が問われます。

なぜその反応が起きるのかという理由を言語化する練習や、グラフ・図表を読み取る演習を行い、過去問を通じて解くべき問題と時間がかかる問題を見極める取捨選択の感覚を磨きましょう。

物理

傾向分析

理科は化学・物理・生物のうちから2科目を選択し、試験時間は2科目で120分、配点は1科目につき200点です。

物理は、物理基礎・物理から出題されます。以前は大問4題構成でしたが、2022年度以降は大問3題構成が続いています。出題形式は記述式ですが、導出過程を書かせるものは少なく、計算結果や式などの答えのみを記入する形式が中心です。

分野としては力学・電磁気が必出で、残りの1題は熱力学か波動から選ばれる傾向にあります。ただし、原子分野が大問や小問のテーマとして扱われることもあります。

受験対策・勉強法

教科書や標準的な問題集は最初から最後まで熟読し、全ての例題や問題を解いておきましょう。問題を見た瞬間に解法が思い浮かぶようになるまで、基礎問題に取り組み解法をひたすらインプットすることが重要です。

問題は図での解説が少なく、長いリード文から物理的状況を自分で読み取る能力が求められます。普段の演習から、図を描いて整理する習慣を身に付けるのがおすすめです。

部分点が期待しにくいため、素早く正確な計算力が合否を分けます。過去問演習では、難問の取捨選択を考えるよりも、標準問題をいかにミスなく完答できるかに主眼を置き、8割以上の得点を目指してトレーニングを積んでください。

生物

傾向分析

理科は化学・物理・生物のうちから2科目を選択し、試験時間は120分、配点は1科目につき200点です。

生物は近年の前期・後期ともに大問3題構成が続いています。細胞・分子生物学、遺伝、発生、体内環境など、医学と関連の深い分野が中心です。

教科書知識を問う小問と、実験結果・データを読み取って考察する問題が組み合わされており、計算問題(呼吸量・ろ過量など)が出る年もあります。

植物・生態分野は出題比率として高くはありませんが、進化や系統を含め問われる可能性は十分あるため、極端な学習の偏りは避けたいところです。

受験対策・勉強法

まずは教科書と基礎〜標準問題集で、細胞・分子、生理・代謝、遺伝、発生といった頻出分野の知識を確実に身に付けます。知識問題は確実に得点する必要があるため、用語や基本概念は反射レベルまで仕上げましょう。

実験考察問題では、実験の流れと目的、結果の読み取りと因果関係の説明が求められます。日頃からグラフ・図を読み取り、考察文を書く練習をしておくと本番での対応力が上がります。

試験時間は短く感じやすいため、過去問演習では知識問題を素早く完答し、考察に時間を回す戦略を徹底してください。2024年度も3題構成で実験考察が出ており、基礎固めと論理的思考のバランスが合否を分けます。

小論文

傾向分析

小論文は60分・600字で1題が課されます。課題文だけではなく、統計データ・グラフ・絵画・写真などの資料を踏まえて論じる形式が多いのが特徴です。資料に書かれている事実を整理し、社会や医療に関わる論点へつなげて意見を述べる力が問われます。

テーマとしては、医療・福祉に関する課題(地域医療・人口減少・高齢社会など)が軸ですが、AIや文化、国際問題、倫理といった幅広い領域からの出題も見られます。年度ごとに資料の形や題材が変わるため、柔軟な思考力が必要です。

受験対策・勉強法

600字という限られた字数で、簡潔かつ論理的に主張をまとめる構成力が求められます。過去問を用いて、文章だけではなく図表や写真、絵画などから論点を読み取る練習が欠かせません。

また日頃からニュースや日常の出来事、芸術作品に対して「自分はどう思うか」を言語化することが重要です。医療倫理や最新の社会時事について、自分なりの視点を整理しておくと良いでしょう。

面接

傾向分析

日本医科大学では、グループ討論と個人面接の二段構成で面接が行われます。グループ討論は複数名の受験生で20〜30分ほど実施され、テーマに沿って意見を出し合うのが特徴です。医療や社会に関する課題が扱われることが多く、発言内容だけではなく、他者の意見を受け止めながら議論を深める姿勢が評価されます。

個人面接は10〜15分程度で、志望理由や将来像、出願書類に関する質問など、医学部入試として標準的な内容が中心です。丁寧に対話が進むことが多く、雰囲気は比較的落ち着いています。

受験対策・勉強法

志望理由や医師を志す背景について、具体的な体験と結びつけて整理しておきましょう。短い時間でも、自分の言葉で簡潔に伝えられるよう準備しておくことが大切です。

グループ討論では、正しい結論に導くことよりも、議論の流れを理解しながら適切に発言する姿勢が重視されます。相手の意見を踏まえて、議論を前に進めることを意識するだけで、評価は大きく変わります。

医療・福祉、AI、働き方、地域課題などの時事テーマに触れ、自分はなぜそう思うのかを日頃から言語化しておくと、どのようなテーマでも落ち着いて対応しやすくなります。

【2025年最新】日本医科大学医学部の各科目講評と全体統括

日本医科大学の2026年度入試では、一般選抜の前期で76名、後期で33名、グローバル特別選抜で10名の計119名を募集しています。日本医科大学は慶應義塾大学・東京慈恵会医科大学と並ぶ私立医学部御三家の一つであり、合格には高い学力と処理能力が必要です。

全体統括として、全科目を通じて制限時間に対する問題分量が多く、圧倒的なスピードと正確な事務処理能力が合否を分けます。

科目別講評では、英語は総語数が非常に多い超長文が出題され、高度な速読力が必須です。数学は数Ⅲの微積分を中心とした計算量の多い出題が特徴です。

理科は化学が理論・有機の融合などで難度が高く、物理は標準的ですが高得点勝負、生物は実験考察問題がカギとなります。

日本医科大学医学部の受験対策についてよくある質問

日本医科大学医学部の特徴は?

日本医科大学は世界医学教育連盟(WFME)のグローバルスタンダードに基づく教育を実践しています。2024年2月には日本医学教育評価機構(JACME)より、2巡目の適合認定を取得するなど、世界基準の教育体制を堅持している点が特徴です。

全国の大学に先駆けて2014年度より国際認証基準に対応したカリキュラムを導入し、参加型臨床実習は約70週に及びます。

また世界で活躍する医学者・医師を養成するために医学英語教育にも注力しています。6年次にはハワイ大学やジョージワシントン大学など、海外の提携大学での臨床実習の機会が与えられている他、医学留学など海外との交流も盛んです。

日本医科大学医学部の難易度はどれくらい?

日本医科大学医学部は、多くの受験情報機関で偏差値70前後とされており、私立医学部の中でもトップクラスの難易度に位置付けられています。英語・数学・理科の全てで高度な思考力とスピードが求められ、基礎が固まっている受験生でも合格には入念な対策が必要です。

国公立大学の医学部とは入試方式が異なるものの、難関国公立医学部志望者との併願が多く、医学部受験者の間では最難関層に含まれる私立医と認識されています。

特に前期試験は志願者層のレベルが高く、他大学では合格可能な学力があっても、不合格となるケースが珍しくありません。出題分量が多いため、正確さに加え短時間で高得点を取り切る処理能力が合否を左右します。

>>メビオ「【2025年】私立大学医学部偏差値・難易度ランキング予想」

日本医科大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

日本医科大学は私立医学部の中でも最難関に位置するため、各科目における得意分野と不得意分野を把握し、不得意分野を克服していくことが大切です。

全科目共通して試験時間に対する問題量が非常に多く、圧倒的な情報の処理速度と、解答の正確性が求められます。特に英語では2000語レベルの超長文読解、数学では数Ⅲ(微積分)を中心とした煩雑な計算を完遂する力が必須です。

基礎問題の抜けや漏れがないことは大前提ですが、受験に勝てる応用力を身に付けることが欠かせません。早期から過去問演習に取り組み、時間配分の戦略や、難問・融合問題に対する実戦的な記述力を養うことが合格へのカギとなります。

受験対策ならメビオの大学別模試の受験がおすすめ

私立大学医学部は大学ごとに出題傾向が異なります。日本医科大学は、網羅的に各教科の基本知識を修得しておくことが不可欠です。自分の得意分野と不得意分野を把握し、取捨選択できるようなトレーニングも必要といえます。

日本医科大学医学部の受験対策として大学別模試を受験し、その時々の習熟度や理解度を図り、受験勉強の道しるべにすることがおすすめです。

医学部進学予備校メビオでは、日本医科大学医学部を対象とした模試を行っています。ぜひ受験勉強に活用してみてください。

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