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脱、丸暗記!~化学用語攻略のコツ~/化学科 講師 小嶋

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入試

メビオ講師コラム

2021/06/03(木)

化学が苦手な人、必見!!!!

こんにちは、メビオ化学科講師の小嶋です。

先日、第一回全統共通テスト模試の結果がメビオに返ってきました。みなさん、結果はどうでしたか?

化学科講師としては特に化学の結果が気になります。
模試はこれまでに勉強したことがしっかりと身についているか否かを判断する大切な材料になります。まず出来なかった問題はしっかりと復習しましょう。
そして模試の成績が良かったのであればこの調子で、そうでなければこれまでの勉強の仕方を見直していく必要があります。

化学の勉強法のコツとは?

さて、模試に関連して、ひとつ勉強に関するアドバイスを書きたいと思います。

みなさん化学は覚えることが多くて大変だと思っていませんか?
「化学の用語を試験の時に覚えたけれどもすぐに忘れてしまった!」という経験をした人は多いと思います。

たしかに化学という科目は覚えることが多いのは事実です。

そこで覚えるべきことは覚えていく必要があるのですが、ただ単に丸暗記するのと、「どのような現象が起きているのか」とか「どのような原理でそのようなことが起こっているのか」ということを理解してから覚えるのでは、記憶の定着が圧倒的に違います。

さらにその際、関連する用語を知っていると記憶が強化されたり、いざ何かを忘れた時に思い出すきっかけになったりします。

そこで今日は、先日の模試の問題にも登場していた「第一イオン化エネルギー」という用語を例にとって、化学の勉強方法のコツをちょっとだけ紹介したいと思います。

たとえば、以下の文章から正しいものを選んでみてください。
ア.
第一イオン化エネルギーとは気体状態の原子から1つ目の電子を取り去る時に放出されるエネルギーである。
イ.
第一イオン化エネルギーとは気体状態の原子から1つ目の電子を取り去る時に必要なエネルギーである。
ウ.
第一イオン化エネルギーとは気体状態の原子に1つ目の電子をつける時に必要なエネルギーである。
エ.
第一イオン化エネルギーとは気体状態の原子に1つ目の電子をつける時に放出されるエネルギーである。

定義をしっかりと覚えている人はすぐに正解が「イ」であることがわかりますね。
用語の定義は人に説明できるようにしておきましょう。

この問題で戸惑ってしまった人は「用語の雰囲気だけを何となく覚えている」、もしくは「用語の意味やイメージを理解しないまま丸暗記している」可能性が高いです。覚える際にひと工夫していきましょう。

この問題で必要な3つのポイント

ポイント①

この問題を理解するのに必要なことを順にあげていきます。
まず、

  • 正の電荷と負の電荷がひきつけあう

ということは知らねばなりません。

俗っぽい言葉でいうなら「プラスとマイナスは引き合う!」ということを知っておく必要があります。
この時にイメージをつかんでおくことも大切。2つの磁石の間に働く力が電荷の間に働く力と似ています。
たとえばS極とN極を近づけるとひきつけあいますが、同様にして正と負の電荷を近づけるとひきつけあいます。逆にS極同士やN極同士を近づけると反発しますが、同様にして正の電荷同士、負の電荷同士を近づけると反発しあいます。

ポイント②

次に、

  • 原子は陽子と中性子からなる原子核と電子でできている

ということも知っている必要があります。これもイメージが大切。
球の中心に原子核があり、周りに電子が飛んでいる、この電子は負の電荷を持っているため、原子核の中にある正の電荷をもつ陽子とひきつけあっているイメージです。

ポイント③

そして最後に、以下に示す第一イオン化エネルギーに関連する用語を二つ知っていると、いざ細かい定義を忘れていても正解にたどり着けます。(この二つの用語を覚えている人は第一イオン化エネルギーのことも忘れていないかもしれませんが…)

  • 「電気陰性度」・・・結合したときにその結合(電子)を引き付ける尺度
  • 「電子親和力」・・・電子を1つ与えた時に放出されるエネルギー

先ほどの問題を解く際、これらの前提知識やイメージがあれば次のように考えることが出来ます。

原子や分子に関する用語はいくつかあるが、「電気陰性度」や「電子親和力」という用語は電気的に陰性になるか否か→負の電荷を帯びた電子を引き付ける尺度、電子と親和するか否か→負の電荷を帯びた電子がくっついた時に関係する用語。どちらも原子が負の電荷を帯びるときの話でした。

という事は、イオン化エネルギーというのは原子が正の電荷を帯びる事に関連する用語なはず。(負の電荷を帯びる時の用語は他に二つもある、とか電子親和力や電気陰性度と逆の電荷に関する話と考えて思い出すわけです。)

そこで負の電荷をもつ電子をとることで正の電荷が残ることから、選択肢の中の前半の部分は「気体状態の原子から電子を取り去る」が正解であることがわかります。

次に、後半に関しては電荷の間の力を考えたら自明ですね。
S極とN極がくっついた磁石を引き離すためには力を加える必要がありますね。同様にして、原子の中で中心にある陽子とひきつけあっている電子を取り去るにはエネルギーが必要なわけです。

ということで、正解が「イ」と思いだせるのです。

エネルギーが放出されるのか必要なのかを丸暗記しているといざ忘れてしまったときは思い出しにくいですが、理解していることは忘れにくいだけでなく、忘れたとしても考えれば思い出せます。

つまり、日ごろから用語を学ぶ時にはその現象を理解しながら学習に取り組むことが記憶を定着させるコツの一つといえるでしょう。

化学特別講座を開講します!

最後に宣伝を一つ、きたる6月20日に開講される化学の特別講座では上記の「原子と化学結合」について扱います。(高校2年生向けには、今回の講座と同様の内容のものを7月に開講する予定です)

原子」や原子が結合してできる「分子」はというのは、まさに化学を学ぶ上での基本中の基本、そして、今後学ぶすべての範囲に登場するとても大切な概念です。これらの用語とその関連事項についてしっかりと理解しておくことは今後の学習効率の向上に必ず役に立ちます。

この分野の理解があやふやなままでは化学の学習が丸暗記になりがち、現時点で化学が分からないと感じている受験生は是非参加していただけたらと思います。

※化学特別講座は終了いたしました※

医学部進学予備校メビオ 化学科 講師 小嶋

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