九州大学医学部の特徴

九州大学医学部の歴史は、1903年に京都帝国大学福岡医科大学が開設されたことに始まります。その後、九州帝国大学医科大学や九州帝国大学医学部の時代を経て、1947年に九州大学医学部となりました。九州大学は他にも歯学部や薬学部など、医学に関連する学部も擁する総合大学です。

入学して1年間は伊都キャンパスで学び、2年生からの5年間は九州大学病院のある九州大学病院キャンパス（馬出キャンパス）で本格的な医学のカリキュラムが開始します。入学後の早期から臨床実習を行う時期まで、臨床医の育成にとどまらず、医学研究者の育成にも力を入れている点が特徴の一つです。

医学研究の道が開けるMD-PhDコース

臨床が専門の医師であっても、基礎医学研究に理解のあることが望ましいと考えから、九州大学医学部では2007年からMD-PhDコースが設けられました。MD-PhDコースは、卒業時にMD（医学士）とPhD（医学博士）の両方を取得できるコースです。

4年生を終了した時点で学部を休学して博士課程に進学し、基礎医学研究でPhDを取得したのち、5年生に復学します。その後は学部の残りの課程を修了、医師国家試験に合格すれば医師免許の取得が可能です。

卒業後は研究職を極めるのか、研修医となってPhDコースで培った知識を臨床医学に役立てるのか、進路は各自の希望で選べます。

低学年から医学に触れられるウォーミングアッププログラム

九州大学では1年生では主に基幹教育と呼ばれる一般教養科目を中心に学習し、2年生から基礎的な医学教育を行います。しかし、研究室配属や本格的な臨床実習などはまだ先になるものの、医学科および生命科学科の1、2年生を対象としたウォーミングアッププログラムが開催されています。

セミナーや訪問会、論文輪読会などを通して、低年次から医学に触れる機会を持つことが目的です。具体的には医局や各研究室の研究などで得られた最新の成果を視聴したり、実験の見学や体験ができたりなど、毎年興味深いプログラムが用意されています。週1回など、通年開催されているプログラムもあります。

奨学金情報

九州大学では九州大学基金をもとに、さまざまな独自の奨学金制度を設けています。例えば、学業優秀で経済的に困窮している学部生を対象とした九州大学修学支援奨学金や、中本博雄賞修学支援奨学金などです。

九州大学修学支援奨学金は授業料免除が認められた学部のうち、年間30名程度に月額3万円が給付されます。中本博雄賞修学支援奨学金は返還不要の奨学金が月額8万円給付されるほか、授業料も6年間免除です。

優秀学生の学習活動を支援する奨学金として、1年次の成績が優れている50名に35万円が給付される九州大学基幹教育奨励賞、2、3年次生を対象に年額100万円を給付する山川賞など、入学後に実施される奨学金もあります。

※出典 https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/education/fees/scholarship/kyushu-u/

◎2021/11/25(木)時点でのデータ

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