神戸大学は1949年に神戸経済大学や姫路高等学校、神戸工業専門学校、兵庫師範学校などが集まり、6学部でスタートしました。医学部はもともと1869年に創立された神戸病院を祖とする兵庫県立神戸医科大学として歴史を刻んできましたが、1964年の国立移管にともない、神戸大学医学部となりました。

神戸大学は、多様性や国際性、卓越性および柔軟性に富んだ教育を重視し、現在では10学部と15の大学院研究科などを擁する国内有数の総合大学になりました。

キャンパス所在地	神戸市中央区楠町7丁目5番1号
URL	https://www.med.kobe-u.ac.jp/
6年間の学費	349万6,800円
医師国家試験合格率（2021年度新卒・既卒含めた実績）	90.8％

神戸大学医学部は医学教育によってよい医師を世に送り出すことだけではなく、優れた医学研究者の養成にも力を入れている大学です。シームレスな医学研究教育が実施できるよう、学部教育と大学院、卒後研究ポストを含めてプログラムの改革が行われました。

中でも基礎系医学講座に学部生全員を配置し、研究を体験してもらう基礎配属実習が特徴的です。これは神戸大学医学部が全国に先駆けて行っているもので、2年次後期に入ると4週間医学部の学生全員が基礎配属実習を履修し、最先端の研究を体験できる機会が与えられます。希望すればその後も2年次末まで継続して研究に携わることが可能です。

神戸大学医学部は外国語の教育を重視しているのもポイントです。医学の分野で必要とされる英語力を培うために、2003年度からはHawaii Tokai International College(HTIC)での医学英語の研修も取り入れられています。

この研修は、ハワイにおいて他大学の学生とともに寝食をともにしながら、研修を行うというものです。英語での問診の取り方やプレゼンテーションに加え、アメリカでの診療の在り方やレジデントの生活なども知ることができ、充実した医学英語の研修が受けられます。

6年次に実施される個別計画実習は学生本人が主体的に考えた実習計画に沿って行われ、貴重な経験が得られるチャンスになります。臨床実習は5年次に行われ、大学病院の診療科を回って幅広く臨床経験を積む通常の臨床実習とは異なり、学生ながら医療チームの一員として参加するクリニカル・クラークシップの形態をとります。

個別計画実習では、研究室での最先端医学に触れられる実習や、海外での実習も対象としています。海外実習は単に臨床実習を行うだけにとどまらず、異文化交流や国際的な視野を広げる経験もできるのが大きなメリットです。卒業後の進路を見据え、各自に合う実習計画が立てられます。

◎2021/12/15(水)時点でのデータ

大学入学共通テスト

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