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医学部の特徴まとめ(藤田医科大学・金沢医科大学・岩手医科大学編)

基本情報

2022/07/03(日)

(最終更新日2022/06/30)

藤田医科大学 医学部の特徴

藤田医科大学は愛知県豊明市にある大学です。1964年に医学者の藤田啓介によって設立された藤田学園をルーツとしており、数度の改称を経て2018年に藤田医科大学の名前となりました。

【キャンパス所在地】
愛知県豊明市沓掛町田楽ケ窪1番地98

【URL】
https://www.fujita-hu.ac.jp/

【6年間の学費】
2,980万円(学友会費・同窓会費・父母の会費など委託徴収金が1年次29万6,000円、2年次以降8万6,000円が別途必要)

【医師国家試験合格率】
(2021年度新卒・既卒含めた実績):95.7%

アセンブリ教育の導入

藤田医科大学の教育で特に際立っているのは、アセンブリ教育に力を入れていることです。アセンブリ教育とは、「専門職連携教育(IPE:Interprofessional Education)」を指し、各専門職がお互いにリスペクトし合いながら連携して患者の健康問題に取り組むというものです。

藤田医科大学のアセンブリ教育では1年次にコミュニケーション、2年次にチームワークを身につけ、3年次からは患者中心の考え方を学びます。

2018年には、他大学の学生も含めて約900人が参加する大規模なチーム基盤型学習(TBL)が行われました。4年次(医学部は5年次)になると大学病院内の専門職混成チームで職種間の連携を学ぶことができます。

教育施設が充実

学生が快適に医療を学ぶことができるよう、教育施設を充実させている点も藤田医科大学の特徴の一つです。具体的には、130台以上のパソコンを備えたIT学習室や、臨床技能を学ぶために高性能シミュレーターを完備したスキルラボ、優れた換気装置によって学習に集中できる解剖実習室などの施設・設備を備えています。

日々の学習に役立つ自習室も充実しており、1~4年生用には予約なしで気軽に利用できる学習室が、5年生・6年生にはそれぞれ学年ごとの自習室が用意されています。特に6年生の自習室は、医師国家試験に向けての勉強をサポートするため学生一人に専用の机が与えられていることが特徴です。

国内外の電子ジャーナルを3,300タイトル提供する図書館や、学生が自由にパソコンで検索できる情報検索室もあり、学生の学びを支援しています。

充実した藤田医科大学病院での臨床実習

4年次から開始する藤田医科大学のクリニカル・クラークシップでは、医師としての総合的スキルが求められるER実習と、患者の看護を経験できる夜勤実習が特に充実しています。

併設の藤田医科大学病院はドクターカーの基地病院であり、2021年4月には3次救急にも対応する高度救命救急センターの指定を受けました。

ER実習では年間約9,000台の救急車を受け入れる藤田医科大学病院のERで、救急症例における適切な処置やアセスメント能力を学びます。実習は少人数のグループ単位で実施するので、より指導医と近い状況で学ぶことが可能です。

夜間実習では病棟の看護師に付くことで看護を経験し、患者の気持ちや看護師の職責を学び、医療チームの一員としての心構えを培います。

金沢医科大学医学部の特徴

金沢医科大学は1972年、北陸地方の医師不足解消のために設立されました。建学の精神は「倫理に徹した人間性豊かな良医の育成」で、アットホームな雰囲気の中で医学を学ぶ土壌ができています。

【キャンパス所在地】
石川県河北郡内灘町大学1丁目1番地

【URL】
https://www.kanazawa-med.ac.jp/

【6年間の学費】
3,950万円(入学時に医学生総合保険料・北辰同窓会費・学友会費等の委託徴収金94万3,000円、2年次以降毎年学友会費2万円が別途必要)

【医師国家試験合格率】
(2021年度新卒・既卒含めた実績):86.7%

北陸地方唯一の私立医学部

金沢医科大学は日本海側の北陸地方にある、唯一の私立医学部です。1972年の設立以来長い歴史があり、1973年には附属の看護学校が開校、1974年には金沢医科大学病院が開院しています。

大きく科学が進歩するなか、金沢医科大学では医学や医療技術の進歩に取り組むとともに、心の教育も大事にしてきました。「良医を育てる 知識と技術をきわめる 社会に貢献する」という建学の精神のもと、体験学習を中心とした医療教育システムを取り入れています。

キャンパスや併設の大学病院は海に面した高台に位置し、自然に恵まれた環境です。本部棟はもちろん研究室や医局が入る臨床研究棟や再生医療センターなどの研究機関も集まっています。

学生サポートが充実

金沢医科大学では学年主任と副主任が各学生の学習状況の把握や指導を行うことに加え、「指導教員制」も導入しています。指導教員制は、学生数人に対して教員一人が担当し、学習指導はもちろん日常生活の指導も行うなど、充実したサポート体制が特徴です。

将来医師となり、患者やコメディカルスタッフと接する際は、コミュニケーションスキルも求められます。指導教員制は人間同士のふれあいを経験し、コミュニケーション態度を磨くためにも有意義だと考えられている制度です。

教員が学生と自由に面談できる時間をさらに確保するために、「オフィス・アワー(教員の学生専用時間)」も設けられています。オフィス・アワーの時間中ならば予約の必要はなく、勉強に関する内容はもちろん、個人的な問題の質問も相談できます。

アクティブラーニングを重視

金沢医科大学では、学生が主体的に学習を進める「アクティブラーニング」を初年度から取り入れています。日々進歩し、より複雑化する医療の世界では、膨大な情報の中から患者の状況に合った最善の治療方法を導き出さなければなりません。また、医師になってからも生涯にわたって学び続け、さまざまなシチュエーションで適切に対処しつつ、問題を解決する能力を身につけておくことが大切です。そのために学生のときからアクティブラーニングを習慣とし、問題解決能力を育成することを重視しています。

必要な知識を整理し、問題を直視しつつ解決しようとする研究心や創造性を培うことは、医師としてだけではなく社会人としても大事なスキルだと考えられています。

岩手医科大学医学部の特徴

岩手医科大学は1947年に設置された私立大学で、そのルーツは同大学の創始者でもある三田俊次郎が1897年に開設した私立岩手病院です。

【キャンパス所在地】
岩手県紫波郡矢巾町医大通一丁目1番1号(矢巾キャンパス)

【URL】
https://www.iwate-med.ac.jp/education/gakubu_in/med/

【6年間の学費】
約3,400万円(入学時に学生傷害保険団体加入保険料、学友会費、圭陵会費(同窓会)、父兄会費が別途かかるほか、医学部1年生は全寮制のため寮費等が必要)

【医師国家試験合格率】
(2021年度新卒・既卒含めた実績):90.2%

「医」「歯」「薬」「看」の医療系総合教育

岩手医科大学は「医療系総合大学」として、日本で初めて「医学」と「歯学」、「薬学」、「看護学」という医療系の4学部が同一キャンパス内に設置された大学です。学部の垣根を越えた教育カリキュラムが組みやすいなど、医療系総合教育が充実しています。

1年次から「多職種連携のためのアカデミックリテラシー」で多職種(専門職)連携教育が始まります。3年次には「チーム医療リテラシー」で、さらにチーム医療の必要性について理解を含められるのも医療系総合大学ならではの強みです。

6年次に行われる「4学部合同セミナー」では、他学部との共同で問題解決型学習を行い、チームで協力してより実践的な課題に取り組みます。

一年次は寮生活

医学部の1年次は全寮制で、全員が学生寮「ドミトリー圭友館」に入ります。個室でプライバシーの確保ができるものの、食事や入浴、洗濯などは共用の共同生活です。

歯学部と薬学部、看護学部は希望制での入居になりますが、医学部の学生以外とも良好な人間関係を築けるチャンスになるでしょう。異なる立場の人とも理解を深め、人間関係を築くことは、チーム医療の一員を担う医療従事者として大切です。

寮はICカードによる入退室管理や常駐の管理人などセキュリティが整っており、食事は栄養士によってしっかり健康面での配慮がされています。学生同士のコミュニケーションを取るのに役立つ共有スペースも充実しています。

地域医療や災害医療に注力

広い面積を有する岩手県では医療過疎地の問題を抱えています。そのため、岩手医科大学では、地域医療に力を入れている点も特徴です。医学部の学生は1年次から地域医療の現場に赴き、その実態を知る貴重な機会が与えられます。

さらに3年次で地域医療研修や救急医療の当直研修、救急車への乗務体験で経験を積んだのち、6年次には大学病院外での臨床実習でプライマリケアを学びます。

東日本大震災を機に、岩手医科大学では地域医療に加えて災害医療にも積極的に取り組むようになりました。大学内に設けられた災害時地域医療支援教育センターは、災害発生時に拠点としての役割を担うのはもちろん、他の都道府県で発生した災害への支援も行います。

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