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医学部って楽しいの?世間では勉強漬けと思われている学生生活を調査

基本情報

2019/09/18(水)

(最終更新日2022/06/09)

世間では医学部の生活は忙しいと言われますが、大学生活をエンジョイすることは出来ないのでしょうか。授業・試験・実習・国家試験など、学年ごとの情報、アルバイト・サークル・部活など学生生活全般に触れていきます。

医学部進学過程、教養過程での授業・試験・学生生活

1年生

基本的に数学、物理、生命科学、外国語、一般教養等の教養科目を履修します。他学部と比べ取得しなければならない単位数が多いので時間割はつまっていますが、授業後に遊ぶ時間や部活、アルバイトの時間は充分とれるでしょう。一般的に教養科目は難易度が高くはないと言われていますので、普通に授業にでていれば、試験もほぼ通ると思われます。この時期は、授業、部活、アルバイト、食事会等、他学部と同じように大学生活をおくれます。人によっては、ほんとうに大学生活を楽しむことができて、医学部は忙しいというのは嘘ではないかと思えるかもしれません。

医学部専門課程での授業・試験・実習・国家試験・学生生活

2年生〜3年生前期

基礎医学といって、人体の構造や機能について基礎となる授業を履修します。具体的には、解剖学、生理学、生化学、薬理学、病理学、細菌学などを学びます。ここでようやく、医学部に入ったんだなと思えることでしょう。この基礎医学の分野で特につらいと言われるのは人体解剖実習です。非常に忙しく、夜中や休日まで実習して毎日終わる時間が不規則です。この期間だけは遊んだりアルバイトしたりする暇はないでしょう。また基礎医学の試験はかなり厳しく、点数が足りずに追試験を受ける人もいます。追試験でも十分な点数が取れなければ留年となってしまいます。

3年生後期〜4年生前期

医療現場で患者を診る知識を学ぶ臨床医学を学びます。具体的には、外科学、内科学、小児科学、産婦人科学、整形外科学、精神医学、脳神経外科学、眼科学、皮膚科学、泌尿器科学、耳鼻咽喉科学、麻酔科学、放射線医学などです。授業は座学が中心で、試験も控えています。しかし、終了時刻が遅い実習はそれほどなく、比較的時間のやりくりは可能です。他学部生ほどではないですが、都合をつけてクラブ活動やアルバイトに精を出すことはできます。

4年生後期

臨床医学の講義が終わると、CBT(Computer Based Testing)という試験受けることになります。コンピューター上で行う基礎医学と臨床医学のテストです。試験範囲が非常に広いため、対策で長時間勉強する必要があるでしょう。その後、待ち受けるのがOSCE(Objective Structured Clinical Examination)です。客観的臨床能力をチェックする試験で、模擬診察テストの形式をとります。患者役への問診、聴診を行い口頭試問に答えます。これらの試験に合格しないと臨床実習に進むことができないため、試験が近づいてくると、まわりもみんな勉強に打ち込む雰囲気になっていくのが一般的です。

5年生〜6年生前期

ポリクリと呼ばれる病院実習が始まります。数週間ごとに、指導医の先生について診療科を渡り歩いて外来診療や病棟を見学し実際の現場に接することで、診察の基本や診療の手法を学びます。場合によっては一般患者の診療に参加する場合もあるため、十分な予習、復習をしておく必要があるでしょう。患者の検査結果や画像を見ての実践的な課題をこなさなければならないことも多く、勉強量も多いほか、早朝や夜の診療カンファレンスへの参加等もあるため、比較的時間の都合がつけにくい時期です。そのため、学年があがり臨床実習が始まる時期や卒業試験、国家試験が近づいてくる時期には、アルバイトや部活に取り組む医学部生はほとんどいなくなります。

6年生後期

他の学部では卒業時に卒業論文を書くのが一般的ですが、医学部にはありません。しかしその代りに課されるのが、卒業試験です。6年生では授業や講義がほぼなくなり生活リズムは崩れがちですが、きちんとした生活の中で猛勉強をしなくてはなりません。かなりの量ですがひたむきに自習を繰り返したり、数人のグループ勉強会で手分けして重要な項目をまとめたりするのが一般的です。それが終わると医師国家試験にむけて朝から深夜まで勉強漬けです。この時期はとにかく医者になるための最大の関門である医師国家試験をクリアするために全力を尽くしている時期です。非常に大変な時期ではありますが、のちに振り返ってみると勉強が楽しかった時期だと思えるでしょう。

サークル・部活、アルバイト・など授業実習以外の時間の使い方

忙しいと思われる医学部でもクラブ、サークル活動は活発に行われています。医学部生のみの部活を作っていることが多く、部活に参加すると先輩後輩のタテのつながりが作れます。その結果、広い人脈を得られて、学生時代には試験や授業の情報を得られることや、医師として働き始めてからは診療科を越えて相談したり患者を紹介したりと、この時のつながりが役に立つでしょう。医学部生のクラブ活動参加率は8〜9割です。特に運動系では「東医体」「西医体」という、それぞれ東日本と西日本の医学部生のみが参加し競う体育大会があります。

医学部生のなかには、裕福な学生も多く生活に不自由していない学生も少なくありませんが、社会勉強あるいは小遣い稼ぎとしてアルバイトをしている同級生は多くいると思います。塾講師、家庭教師などは他学部の学生よりは比較的高時給をもらえ、受験勉強の知識やスキルが活かせるため医学部生に人気のアルバイトの1つです。部活やアルバイトでコミュニケーション能力が養われれば、将来患者や同僚と意思疎通を取る際に活かせるでしょう。

まとめ

世間のイメージと違って、医学部生は勉強だけの学生生活を送るわけではなく、学業とプライベートを両立させることは可能です。むしろ、アルバイト、部活に精を出した上で成績もよく医学部生活をエンジョイしている学生もいます。もちろん、解剖実習、 CBT試験、OSCE試験 、臨床実習、国家試験と学年ごとに集中して取り組まなければならないことはあります。しかし、4年間しかない他学部学生生活より長く学生生活を楽しめる医学部ならではと言えるような忙しさとおもしろさがあるでしょう。
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