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【講師監修】東京慈恵会医科大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部進学予備校メビオ

基本情報

2023/10/17(火)

(最終更新日2025/12/16)

東京慈恵会医科大学は難易度が高く、偏差値は70を超えます。合格するためには、試験傾向を見極め、早い時期から適切な対策を開始することが欠かせません。

この記事では、東京慈恵会医科大学の概要や基本的な入試情報、科目別の入試傾向・対策について詳しく解説します。東京慈恵会医科大学を志望している方は、受験勉強の参考にしてください。

東京慈恵会医科大学医学部の概要

東京慈恵会医科大学は、海軍軍医総監の高木兼寛が1881年に創立した成医会講習所を源流としています。翌年には医学教育の場や慈善病院としての役割を持つ、有志共立東京病院も発足させました。その後1903年に日本で最初の私立の医学専門学校として東京慈恵医院医学専門学校となり、1921年には東京慈恵会医科大学となりました。

東京慈恵会医科大学医学部の入試情報

【所在地】東京都港区西新橋3-25-8
【学生数】647名 ※2025年6月現在
【公式サイト】http://www.jikei.ac.jp/univ/
【アドミッション・ポリシー】
【求める学生像】
カリキュラムポリシーに則った教育課程を通して、ディプロマポリシーに示す資質と能力を卒業時までに獲得できる学生として、次のような力を日々の多様な学習と経験の中から、主体的に身に付けてきた人の入学を求めます。

  1. 自らを省察して、多様な人の情緒を察する想像力
  2. 文化や個性の違いを超えて対話し、協調し合う力
  3. 汎用的な数理・論理的思考力・表現力、問題解決能力
  4. 倫理性を希求して判断する力

 【6年間の学費】2,250万円

  • 慈恵大学関係奨学金
  • 慈恵医師会海外選択実習奨学金
  • 静岡県医学修学研修資金
  • 千葉県医師修学資金 貸付制度(一般貸与奨学金)
  • 公益財団法人ピジョン奨学財団奨学金
  • 学校法人慈恵大学提携教育ローン
  • その他 日本学生支援機構の奨学金

東京慈恵会医科大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

東京慈恵会医科大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身に付けるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に特に力を入れることが必要です。 また、医学に関連する本やWebサイトを読んで知識を広めることも大切です。 さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。 英語力を向上させるために英会話や英語の読解力を磨くこともおすすめです。

高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。 予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認しましょう。 また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握しましょう。さらに、医療に関連するボランティア活動や研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。 英語力を高めるために英会話やリーディングにも時間を割きましょう。最後に将来の進路や大学選びについての情報収集を始め、必要な準備や対策を進めることも大切です。

高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。 過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにしましょう。また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行いましょう。同時に、継続的なボランティア活動や病院見学など医療現場での経験を積み、自身の意志や目的を深めてください。英語力の向上も忘れずに取り組み、英語のリーディングやリスニング、英作文の練習を行いましょう。

東京慈恵会医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

英語の試験時間は60分間、解答形式は記述式・論述式です。例年、長文読解形式の大問が3題出題されます。題材として医学や医療、自然科学系の文章が選ばれているのが特徴です。以前は出題されていた語彙や文法を問う問題はなくなり、ここ数年は和文英訳も出題されていません。

空所補充問題や選択式の英問英答の他、必ず1問は長文の内容を踏まえて英語で自分の意見を述べる自由英作文が出題されます。語彙レベルが非常に高く、注釈は付きません。高度な語彙力と長文を短期間で読み解く高い力が必要です。

受験対策・勉強法

早い段階から、医療や自然科学系の長文に数多く目を通し、構成や言い回し、語彙に慣れておくことが必要です。特に語彙・イディオムのレベルが高いため、医療や自然科学系の用語を中心に、高難度の単語もしっかり押さえておきましょう。

同時に、自由英作文の練習も必要です。文法的に間違いのない文章を書くだけでは不十分で、主張・理由・主張(まとめ)の流れを意識して文を組み立てるようにしましょう。

実際に主張したい事柄を英語で説明するのが難しければ、書きやすく論理を展開させやすい堅実な内容を選ぶのも戦略の一つです。可能であれば、医学部の指導経験がある講師に添削を受けて、ブラッシュアップすることが望ましいでしょう。

数学

傾向分析

数学の試験時間は90分で、例年、大問が4問出題される構成です。大問1は空欄補充形式で難易度は基本~標準レベル、大問2~4は記述形式で難度の高い問題が出ます。頻出傾向にあるのは、確率、整数、数列、極限・微分積分です。

空欄補充の大問1はケアレスミスに十分注意し、きっちり対策して確実に点を取るようにします。大問2~4は問題の難易度に差があるため、点が取れる問題を優先し、解くのに時間がかかる問題は一旦パスすることも有効です。解ける問題を確実にこなしていきましょう。

受験対策・勉強法

90分の試験時間で難度の高い大問を4題解く必要があるため、早く正確に計算できる力が求められます。頻出傾向にある分野を中心に、数学の基礎を十分に固め、徹底的に問題集を解いて実力を養いましょう。

過去問に挑戦し、東京慈恵会医科大学の数学の傾向や特徴に慣れることも重要です。過去問に挑戦するときは実際の試験時間通りに解く練習もしましょう。適切な時間配分の感覚がつかめ、解ける問題・パスする問題を見極める目を養うのにおすすめです。

化学

傾向分析

理科は、物理・化学・生物から2つを選択します。試験時間は2科目で120分です。化学は2023年までは大問4題が出題されていましたが、2024年度・2025年度は大問3題になりました。

高校化学を超えるレベルの問題が出るなど、全体的に難度は高めです。解くために必要なデータや情報は問題文中に示されているため、落ち着いて読み解きましょう。教科書レベルの基礎知識は十分に頭に入れた上で、文章読解力、洞察力、論理的な思考力が求められます。

解くのに時間がかかる難問は一旦保留し、解ける問題を確実に押さえましょう。

受験対策・勉強法

標準的な問題と難度が高い問題が混在しており、高校化学では扱わないマイナーな物質について問う問題が出ることも多いのが、東京慈恵会医科大学の化学の特徴です。

まずは教科書の内容の理解を深めるよう努めましょう。ただ暗記するのではなく、人に説明できるレベルまで内容を把握することが必要です。

基礎が固まったら、問題集と過去問に挑戦します。東京慈恵会医科大学の化学は問題文が長いため、素早く読んで正確に理解する練習を重ねることがポイントです。計算問題にも繰り返し取り組み、ミスなく解答できる正確性とスピード力を磨きましょう。

物理

傾向分析

試験時間は理科2科目で120分です。物理は、2023年以降大問2題の形式が続いています。2題とはいえ内容は濃く、高校物理を超えるレベルの問題も多く出題されます。頻出傾向にあるのは、力学や電磁気、熱力学、波動、原子などです。

全体として難度は高いものの、段階的に考えさせる構成で小問が出題されており、誘導を正しく読み取ることで解きやすくなります。

なお問題用紙には注意書きとして「記述問題では筋道立てて他者に伝える姿勢を重視する」と記されています。丁寧かつ論理的に意見を展開する力が必要です。

受験対策・勉強法

まずは教科書レベルの知識を定着させ、載っている例題は全て完答できるようにしましょう。ただし丸暗記するのではなく、導出過程を解説できる段階まで自分の中に落とし込むことが大事です。

基本を固めたら、標準的な問題集を徹底して解き、ついで発展レベルの問題集に挑戦します。問題を見たら解法が浮かぶレベルでやり込みましょう。過去問題にも繰り返し取り組み、問題形式に慣れてください。また東京慈恵会医科大学以外に、難関国立大学の過去問も解くと良いでしょう。

生物

傾向分析

試験時間は理科2科目で120分で、毎年生物は大問4題の形式で出題されます。標準レベルの問題が多いものの、読解量や問題量が多く、他の科目との兼ね合いもあるため、時間的な余裕があるとはいえません。

試験は論述問題や計算問題、空欄補充、考察問題など出題形式が多様で、出題範囲も広いのが特徴です。特に考察問題は難度が高めで、知識はもとより、グラフから必要なデータを読みとる力や問題文を早く正確に読解する力が求められます。

受験対策・勉強法

幅広い分野から出題されるため、特定の苦手分野を作らないことが重要です。まずは教科書を読み込んで、基礎知識をしっかりと定着させましょう。人に説明できるレベルで理解を深めることが目標です。

次に問題集を解いて知識の定着を目指します。特に頻出される考察問題は、重点的に取り組みましょう。解けなかった問題は教科書や参考書で納得するまで確認し、苦手分野は徹底的につぶしてください。

過去問は、本番の試験時間を意識して理科の他科目と一緒に解き、時間配分や取捨選択の感覚をつかむことが大切です。

小論文

傾向分析

小論文は第一次試験の合格者のみに実施されます。年度によって異なりますが、2026年度は試験時間90分で、課題文を読んで300文字以内で要約し、課題文に対する論述を1200文字以内で執筆する試験が課されます。

医学や医療にあまり関係のない文章が、課題文として出題される傾向にあります。また、論述テーマは自分で設定することが必要です。

1200文字と長いこともあり、読み手に分かりやすく伝わる構成を意識して意見を組み立て、論理的に展開する力が求められます。文字数制限は守り、短すぎないよう注意しましょう。

受験対策・勉強法

小論文では自分の主張を客観的な視点で展開し、相手に分かりやすく伝える必要があります。そのためには思いつくまま文章を連ねるのではなく、まずは構成を作成することが欠かせません。一般に分かりやすいとされているのは、序論(テーマや結論・意見)・本論(序論の裏付けとなる根拠や例)・結論の3段階の構成です。

受験対策として、文章を読んで要約し、自分の意見をまとめ、構成を作成して執筆する練習を重ねましょう。慣れてきたら、90分で文章読解・要約・構成作成・執筆・推敲までできるように練習します。

東京慈恵会医科大学の小論文ではさまざまな分野の文章が出されるため、日頃から幅広いジャンルの文章に触れておくことも大切です。新聞社説や科学解説記事などを利用すると良いでしょう。

面接

傾向分析

小論文同様、第一次試験の合格者のみに実施されます。東京慈恵会医科大学の面接はMMI(Multiple Mini Interview)形式です。MMI面接は異なる面接官と異なるテーマで語り合うスタイルで、受験生は複数の面接会場を周り、面接官と対話します。

MMI面接を通し、受験生に倫理観やリーダーシップ、コミュニケーション能力などの医師として必要な能力があるかどうかを総合的に判断します。

受験対策・勉強法

面接では、志望理由や調査書の記載内容に関することなど、一般的な質問もされます。受験対策として、大学や医師を志望する理由、理想の医師像、長所や短所といったよくある質問に対する回答を整理し、準備しておくと良いでしょう。

また自分の考えを分かりやすく論理的に伝える練習も必要です。教師や家族など周囲の人に面接官になってもらい、模擬面接を重ねることも有効です。本番で焦らず対応できるでしょう。

【2025最新】東京慈恵会医科大学医学部の各科目講評と全体統括

東京慈恵会医科大学は、私立大医学部の中でも難関校の一つです。受験生は、教科書の知識は確実に身に着けた上で応用や発展問題もこなし、高い学力を養う必要があります。過去問をこなし、大学独自の問題スタイルにも慣れておきましょう。

各科目の傾向をまとめると、以下の通りです。

  • 英語:長文読解力、語彙力をともに高水準が求められる
  • 数学:問題量が多く難易度も高い
  • 化学:高校化学を超える知識を問われることも多い
  • 物理:物理に対する深い理解が必要、誘導に乗ってしっかり解く。
  • 生物:考察させる問題が多い

一次試験の合格発表日から二次試験までは数日しかありません。小論文・面接は、早い時期から対策を始めた方が安心です。メビオでは、オンラインでも受講できる小論文・面接対策講座を実施しています。

東京慈恵会医科大学医学部の受験対策についてよくある質問

東京慈恵会医科大学医学部の特徴は?

東京慈恵会医科大学の建学の精神は、「病気を診ずして病人を診よ」です。医学的な力量だけでなく、人間的な力量も兼ね備えた医師の養成を目指しています。患者さまに寄り添う医療を習得するため、臨床実習36週、診療参加型臨床実習40週と実習が多いのは、本学の特徴の一つといえるでしょう。

1年次は調布市にある国領キャンパスで学び、2年次以降は港区の西新橋キャンパスに移って専門教育を受けます。少人数グループでの教育を実施し、学生60名に対し40名の専任教員が指導に当たる体制です。医学科の国家試験の現役合格率は高く、2025年度は99%でした。

東京慈恵会医科大学医学部の難易度はどれくらい?

東京慈恵会医科大学は難易度が高く、慶応義塾大学、日本医科大学と並ぶいわゆる私立医学部御三家の一角を占めます。臨床も研究もハイレベルで、卒業後は医師だけでなく、教育や研究、医療行政の道に進むケースも少なくありません。

例年、募集人員は105名です。偏差値は例年70を超え、私立医学部の中でもトップクラスの高さを誇ります。

以下は、2023〜2025年度の受験者数と合格者数です。

東京慈恵会医科大学医学部に合格するためには、まず自分が現在どのくらいの実力なのか知っておく必要があります。なにが苦手か、なにが得意なのかを正確に把握しつつ、ここまで解説してきた勉強法を取り入れて受験対策を取っていくことが重要です。

  受験者数(男性・女性) 合格者数※(男性・女性)
2025年度 1730名(1098名・632名) 227名(158名・69名)
2024年度 1644名(1032名・612名) 230名(158名・72名)
2023年度 1740名(1071名・669名) 233名(140名・93名)

※合格者数は正規合格者と繰上げ合格者の総数。入学者数はすべて105名

例年1600名を超える学生が受験し、合格するのは13%程度です。医学部の中でもかなり難易度が高いといえます。

>>【2026年度入試】私立医学部 難易度ランキング

東京慈恵会医科大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

東京慈恵会医科大学の医学部合格を目指すなら、まずは科目ごとの出題傾向や配分を把握しましょう。頻出分野や大問構成、合格最低点や合格ラインを調べ、各科目の最低でも取るべき点数と目指す点数を明確にします。

次に徹底した基礎固めを行いましょう。教科書に書かれている内容はしっかり頭に入れ、入試標準レベルの問題はすらすら解けるようにします。発展レベルの問題集にも取り組み、教科ごとに目標として定めた点数が取れる実力を養いましょう。また本番の試験時間を意識しながら過去問を何度も解き、大学固有の試験の特徴に慣れることも必要です。

合格に必要な学習時間はトータルで5000時間といわれます。可能であれば受験勉強は高1からスタートし、着実に知識を積み重ねましょう。実績のある医学部特化の受験予備校に通えば、効率良く学べます。

勉強する方法やスケジュールの立て方などを知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

>>医学部合格に必要な勉強時間は5,000時間?スケジュール例や勉強時間を確保する方法まで徹底解説!

東京慈恵会医科大学医学部の受験対策なら大学別模試の受験がおすすめ

東京慈恵会医科大学は、私立医学部の中でも難易度が高い医学部です。合格に向けては各科目の出題傾向を踏まえながら、勉強を進めていく必要があるでしょう。模試は自分の習熟度や理解度を、その都度確認することが可能です。受験勉強の道標にもなるため、医学部進学予備校メビオの模試をぜひ活用してください。

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