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医学部の推薦入試制度について知っておきたい3つのポイント

基本情報

2019/05/28(火)

(最終更新日2022/06/30)

医学部を受験する時には一般受験が当たり前と思われがちですが、実は一般受験以外にも医学部に入学するチャンスは数多くあるため、一般入試以外の受験手段もしっかりと熟知することが重要です。医学部を受験する際に知っておきたい、一般入試以外の受験手段について解説していきます。

ポイント1:国公立と私立どちらにも推薦入試はある

医学部の入試についてあまりよく理解していない方にとっては意外なことかもしれませんが、実は医学部には推薦入試制度があり、国公立・私立を問わず数多くの大学で推薦入試が行われています。推薦入試を利用すると一般入試に先立って受験することができるため、入学のチャンスを広げることができますし、制度によっては一般入試では入学が難しいようなレベルの大学に入学することができる可能性もあります。

志望する医学部に入れるチャンスが増えるのは非常に大きな魅力です。しっかりと推薦入試を活用できるよう検討してみましょう。

ポイント2:推薦入試4つの種類

推薦入試はいくつかの方式に分けることができます。それぞれの特徴を押さえておきましょう。

AO入試とは?

AO入試というのは大学にある入学管理局(admissions office)による選考で入学する制度で、面接や小論文、高校での成績や面接などで人物評価を行う入試スタイルです。学生の能力を多面的に評価する受験の仕組みで、医学部でも北海道大学や東北大学などの国立大学だけでなく、杏林大学や獨協医科大学などでこのような入試が行われています。

医学部地域推薦枠とは?

地域医療の担い手を集めるために行われる入試で、全国の様々な大学で行われています。特定の地域を指定し、その地域に居住している高校生を対象にした入試が行われており、評価の方法も様々なので、各大学別に調べる必要があります。

公募制とは?

全国から現役生・浪人生を問わず優秀な学生を集める目的で行われるのが公募推薦です。私立の医学部では愛知医科大学や藤田保健衛生大学などで取り入れられています。受験する際は、大学によって「現役生のみ」「2浪まで」「不問」など受験資格が異なるため、自身が条件を満たしているかどうか必ず確認しましょう。

指定校推薦とは?

特定の高校に推薦枠を設け、規定の人数を採用するのが指定校推薦です。私立の医学部で特に多く行われていて、高校の内部で優秀な成績を収めた学生を対象としています。私立の医学部では、北里大学などで取り入れられています。

ポイント3:医学部推薦入試の選抜方法

医学部の推薦入試では、様々な試験を組み合わせて入試が行われます。推薦入試で受験する前に、どのような種類の試験があるのかしっかりと把握しておきましょう。

センター試験

センター試験を利用する推薦入試では、学校によって指定された科目数を受験する必要があり、大学によっては非常に少ない科目で受験をすることができます。その場合は自分の得意な科目だけで受験ができるので、受験の計画を立てやすいスタイルです。

学力試験

個別学力試験を課されるケースもあります。一般的な科目別の試験ではなく、大学独自の総合的な学力を問われる試験が課されるケースもあるので、しっかりと大学別に対策を練ることが重要です。学力試験でどのレベルの受験生が受験してくるか、事前に有力なデータを手に入れるのは非常に難しく、予備校などで蓄積されているデータ以外から情報を得るのは難しいものです。情報収集には予備校の利用をお勧めします。

面接

面接にかんしては、一般入試の面接と同じように行われるのが一般的です。学生のコミュニケーション能力を測る試験だということをよく理解しておく必要があります。面接でどのような内容が聞かれるのか、どのような雰囲気だったのかといった情報を集めて受験に臨むのが一番の対策です。

小論文

小論文の試験は大学によって非常に多様性があり、それぞれの大学別に練習を繰り返す必要があります。文字数やテーマの設定が大学によって異なるので、各大学の傾向を把握し、即座に問題へ対応できるように練習しておきましょう。

評定平均値

高校時代の成績をもとに判定をします。各大学ごとに判定の方法が異なっているので、募集要項などを確認しておく必要があります。

書類審査

志望理由書・取得した資格などの情報をもとに判定をします。

まとめ

医学部の推薦入試は情報をしっかりと集めることが重要です。一般入試とは異なり、受験校の問題の特徴、面接の仕組みや内容などは医学部受験に特化した予備校などで情報を集めるようにしましょう。

推薦入試はだいたい11月に1次試験が行われ、その後2月中に2次試験が行われることが一般的です。

推薦入試を利用するときには情報を事前に集め、適切な対応をした学生がより受験で有利に立つことができます。情報収集を入念に行い、万全の対策を立てて受験に臨むように心がけておきましょう。
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