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【講師監修】筑波大学 医学群の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部予備校メビオ

基本情報

2025/11/14(金)

(最終更新日2025/11/14)

筑波大学の中でも、医学類と医療科学類、看護学類の3学類からなる医学群への入学を目指す方に向けて、科目別の入試傾向や受験対策・勉強法を解説します。入学を検討している方は、参考にしてみてください。

筑波大学 医学群の概要

筑波大学の前身は、1872年(明治5年)に設立された師範学校を源流とする東京教育大学です。1973年(昭和48年)、従来の大学の在り方を抜本的に見直す「開かれた大学」という新構想に基づき、東京教育大学を母体としながら、筑波研究学園都市に新たな総合大学として筑波大学が創設されました。

筑波大学医学群は、大学の創設と同時に「医学専門学群」として設置された組織の一つです。医師を養成する医学類だけでなく、看護師や保健師を養成する看護学類、臨床検査技師や診療放射線技師などを養成する医療科学類を含んだ「学群」として構成されています。

筑波大学 医学群の入試情報

【所在地】〒305-8577 茨城県つくば市天王台1-1-1
【学生数】823名(医学類) ※2025/05/01現在
【公式サイト】https://www.tsukuba.ac.jp/
【アドミッション・ポリシー】求める人材
自然科学, 語学等の十分な基礎学力と豊かな創造性, 探究心を有し, 高い倫理観, 協調性, コミュニケーション能力を持って, 生涯にわたり人類の健康と福祉に貢献する強い意志を持つ人材。
【6年間の学費】349万6,800円
【奨学金情報】筑波大学では、日本学生支援機構(JASSO)や民間団体の奨学金に加えて、大学独自の「つくばスカラシップ」制度を設けています。支援内容には、研究者養成を目的としたコース支援や、学業成績優秀者への給付型奨学金などがあり、対象・金額・応募条件は年度によって更新されます。
最新の募集要項や詳細な条件については、筑波大学公式の奨学金情報ページをご確認ください。
また筑波大学医学部の詳しい情報や2026年度の入試情報については、以下の記事をチェックしましょう。
2026年度全国医学部情報

筑波大学 医学群合格に向けたロードマップ

高1生

高校1年生は、医学部受験に向けた土台を築く重要な時期です。単なる暗記ではなく「なぜそうなるのか」を常に考え、本質的に理解しようとするための学習が欠かせません。特に英語・数学・理科の基礎を固めておくことが重要で、教科書レベルの内容を自分の言葉で説明できるだけの知識が求められます。

大学によっては共通テストで科目選択が可能です。早い段階で自分の得意科目を模索しておくことも、医学部合格に向けた重要な戦略の一つとなります。時間に余裕のあるうちにオープンキャンパスへ参加してモチベーションを高め、学習習慣を確立しましょう。

 

高2生

高校2年生は、1年次に固めた基礎を応用できるようになるまで、学力を引き上げる重要な時期です。教科書レベルの知識を十分に理解した上で、標準的な問題集や過去問演習へ移行して思考力の向上や、問題解決する方法の選択肢を増やしましょう。

特に数学や理科の頻出分野、英語の長文読解など、より実践的な問題への対応力を高めることが求められます。また英作文や小論文などの記述対策も開始し、論理的な表現力を養うことが大切です。模擬試験で現状を把握し、夏休みや冬休みなどを利用して苦手分野を克服するなど、計画的な学習を心掛けましょう。

高3生・高卒生

高校3年生は、これまで培った基礎力と応用力を総動員し、医学部合格を目指す総仕上げの時期です。夏までに全範囲の学習を終え、秋以降は志望校の過去問演習に集中できるよう学習計画を立てましょう。

過去問や問題集、模擬試験などを積極的に活用し、時間配分を意識した実践的な演習を繰り返すことで、得点力を付けることが重要です。また学力向上と並行し、面接や小論文といった二次試験対策にも早い時点で着手し、表現力や論理的思考力を磨き上げましょう。心身の健康管理も万全にし、本番に備えることが欠かせません。

筑波大学 医学群の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

筑波大学医学群における英語の試験時間は、120分です。出題形式は、700〜800語程度の長文読解が2題と、100語程度の自由英作文1題の大問3題で構成されています。他学群と共通の問題であるため、出題範囲は医学系の内容に留まらず、社会科学や自然科学など多岐にわたります。

解答形式は記述式が中心となり構成されていますが、内容一致や空所補充、語句整序などの問題も設けられています。年度によって変動はある点に留意しましょう。試験時間に対して英文量が非常に多いため、高度な速読即解能力が求められるのが大きな特徴です。

受験対策・勉強法

英語の試験は、基礎力を高めておくことが重要です。標準レベルの英語につまずくことなく解答できるよう、語彙の土台を固めましょう。医学系の内容以外にも出題されるため、さまざまなジャンルの長文問題集を数多くこなし、速読力を高める訓練が欠かせません。

自由英作文は、基本的な構文を覚えた後、さまざまなテーマで100語程度の文章を要約したり、意見を述べたりする練習を繰り返し行うのがおすすめです。医学系の英文専用の単語帳等も活用して、医学系の知識も身に付けておきましょう。速読力と記述力をバランスよく鍛えることが合格の鍵となります。

数学

傾向分析

筑波大学医学群における数学の試験時間は、120分です。2021年度以降は出題形式が改められ、大問6題のうち4題を選択して解答する方式となっています。出題は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲの各分野から幅広く行われますが、特に数学Ⅲの比重が高めである点が特徴です。すべて記述式であり、答案の解答過程も評価対象となります。

出題範囲は、数列・微分積分・極限・複素数平面といった定番分野から出題されるケースが多く、難易度は標準レベルが中心です。特定分野に偏らず幅広く問われる一方で、数Ⅲを含む問題の割合が高い傾向があるため、この分野を重点的に学習しておくことがポイントとなります。

受験対策・勉強法

数学試験の勉強法としては、教科書の内容を完璧に理解しておくことが大切です。網羅系の参考書を用いて、全分野の典型問題の解答方法をマスターしましょう。筑波大学医学群の数学試験では、標準的な問題が多く出題されるため、ケアレスミスなく確実に得点できるよう、日頃から計算練習を丁寧に行いましょう。高得点を目指すためにも、難易度の高い数Ⅲの問題演習も行うことが重要です。

また「思考力」と「答案構成力」が求められるため、自分の考えを論理的に答案にまとめる記述式の練習は欠かせません。偏りのない学習で基礎力と計算力を高めた上で、論理的な答案作成の能力を身に付けることが求められます。

化学

傾向分析

筑波大学医学群の理科科目は2科目で120分のため、化学は約60分で解答する必要があります。出題形式は大問3題で構成されており、理論化学2題、有機化学1題という組み合わせが一般的です。出題範囲は理論・有機が中心ですが、無機化学の知識も問われる傾向にあります。

解答形式は記述式で、計算問題の割合が多いだけではなく、字数制限のある論述問題も出題されるのが特徴です。その他にも空所補充や有機の構造決定問題など、幅広く出題されます。全体的な難易度は標準レベルです。

受験対策・勉強法

化学の受験対策として、出題割合の高い理論化学を中心に勉強を進めましょう。反応速度や化学平衡なども抑えておくと、他の受験生と差を付けられることが多いです。標準的な問題集を繰り返し解き、全ての分野をムラなく習得してください。 有機化学は構造決定が頻出のため、問題演習を重ねてさまざまな解法パターンを身に付けます。計算問題が多く、普段から時間を意識して迅速かつ正確に計算する練習が欠かせません。1題当たり20分を目安に回答を目指しましょう。

また論述問題に備え、教科書や資料集の重要事項を自分の言葉でまとめる練習も行います。計算力と知識の応用力を高めることが重要です。

物理

傾向分析

筑波大学医学群の理科科目は、2科目で120分です。物理にかけられる時間は60分程度だと考えておきましょう。出題形式は大問3題で、出題範囲は力学と電磁気から1題ずつ、残りの1題は、波動、熱力学、原子のいずれかから出題されます。

解答形式は記述式で、計算過程の記述に加え、現象を説明させる論述問題やグラフの描画問題も出題されます。問題の難易度は標準的で、基本的な物理法則の深い理解を問う問題が中心です。

受験対策・勉強法

筑波大学の物理で点を取るためには、まず教科書を熟読しましょう。公式を丸暗記するのではなく、その導出過程や物理的な意味を根本から理解することに時間をかけることが重要です。その後、標準レベルの問題集を1冊選び、繰り返し解いて完璧に仕上げることを目指してください。

特に頻出である力学と電磁気は、より重点的に演習へ取り組みましょう。過去問を利用して、論述や描図といった筑波大学特有の形式に慣れておくことが大切です。苦手分野を作らず、物理現象を体系的に理解するように心掛けてみてください。

生物

傾向分析

筑波大学の生物における試験時間は約60分が目安となります。理科は2科目で120分なので、時間配分には気を付けましょう。出題形式は大問4題で、知識問題と実験考察問題がバランスよく配置されています。出題範囲は、進化・系統、生態、動物の反応、遺伝情報など幅広いです。

解答形式は記述式で、特に20字〜100字程度の論述問題が数多く出題されるのが特徴といえます。教科書の範囲を少し超えたテーマを扱う、実験考察問題が出題される可能性も高いです。

受験対策・勉強法

筑波大学の生物で高得点を目指すための第一歩は、教科書と図説を用いて、用語や現象を隅々まで、網羅的に理解することです。知識の土台を築いたら標準的な問題集で実験考察問題に取り組み、データの読み取り方や考察の進め方を学びます。

筑波大学の生物試験で特徴的な論述問題については、指定された文字数内で、重要語句を含めながら簡潔に説明する練習を繰り返しましょう。答案を学校や塾の先生に添削してもらうと、表現力を効果的に高められます。知識の正確性に加え、思考力と記述力を徹底的に鍛えることが重要です。

小論文

傾向分析

筑波大学医学群の個別学力検査では、小論文による試験は実施されませんが、推薦入試では、小論文を2回(小論文(1)、小論文(2))行い、適性試験を併用する方式となっています。

ただし、具体的な科目構成は年度ごとに変動する可能性があるため、必ず最新の「入学試験案内」や「学生募集要項」を確認してください。

受験対策・勉強法

筑波大学の公式サイトには過去の小論文問題が公開されており、出題傾向を把握する上で大いに役立ちます。推薦入試の過去問演習を繰り返し行い、問題に慣れておきましょう。

面接

傾向分析

筑波大学医学群の入試では面接を実施しており、形式は面接官2人に対し、受験生1人の個人面接です。時間は約10分で、2回行います。雰囲気は比較的和やかで、圧迫面接のような厳しい質問は少ない傾向です。

質問内容は大学の志望理由や医師を志す理由、高校時代の活動といったオーソドックスなものが中心です。特に提出した調査書の内容から深く掘り下げて質問されることが多いため、自身の経歴をしっかり説明できる必要があります。

受験対策・勉強法

「なぜ医師になりたいのか」「なぜ筑波大学なのか」という根本的な問いに対し、自身の経験に基づいた明確な答えを準備することが不可欠です。調査書に記載した内容は隅々まで把握し、具体的なエピソードを交えて話せるようにしておきます。

学校や予備校で模擬面接を繰り返し、客観的なフィードバックをもらうことが効果的な対策です。また医療系のニュースは意識的にチェックし、情報を集めておきましょう。

筑波大学 医学群の受験対策についてよくある質問

筑波大学 医学群の特徴は?

筑波大学は、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」に選定されている日本を代表する国立大学の一つです。医学群医学類は、2024年9月18日付で日本医学教育評価機構(JACME)による分野別評価に適合認定されており、国際基準に準拠した医学教育を行っていることが正式に認められています。その教育水準は、国内外から高く評価されています。
教育カリキュラムは、PBL(問題基盤型)チュートリアル方式による臓器別統合カリキュラム、臨床実習であるクリニカルクラークシップ、医療概論の3つを柱としています。特に「医療概論」は、従来の枠組みでは修得が難しい医療倫理やチーム医療、地域医療といった7つの重要テーマを全学年で体系的に学ぶために設けられています。
またディスカッションを中心とした少人数でのチュートリアル教育や、学生一人ひとりをサポートする担任制の導入など、きめ細やかな教育体制も整えられています。

筑波大学 医学群の難易度はどれくらい?

筑波大学医学群は、国公立大学医学部の中でも平均〜やや高い偏差値だといえます。入試問題は他学類と共通の場合が多く、奇問・難問は少なく標準的な良問が中心です。その一方で、特に一般入試は定員が限られているため、全国からトップレベルの受験生が集まり合格最低点は高くなる傾向にあります。

一つのミスが命取りになる「高得点勝負」を勝ち抜かなければならないという点で、筑波大学医学群の入試は難易度が高いといえるでしょう。

筑波大学 医学群の受験対策や勉強法はどうすればよい?

筑波大学医学群への合格を目指す上で、最初のステップは自分の学力を客観的かつ正確に把握することです。何が得意で、どこに課題があるのかを分析し、苦手分野の克服と得意分野の得点力強化に、計画的に取り組んでみてください。

ここまでで紹介した勉強法や合格までのロードマップを参考に計画を立てて、合格に向けて着実に前進しましょう。

筑波大学 医学群の受験対策なら大学別模試の受験がおすすめ

筑波大学医学群への合格を目指すなら、入試傾向を理解することに加えて、一つひとつの問題でミスなく、確実に得点するための対策が欠かせません。

医学部進学予備校メビオでは、現時点での自分の学力を正確に把握できる模擬試験や学力診断テストを実施しています。筑波大学医学群合格に向けて、計画的に学習を進めたい方は、ぜひ活用してみてください。

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