私は高校時代、所謂"落ちこぼれ"というものでして医学部を目指せるような成績ではありませんでした。勉強に取り組むといったことをおろそかにし、周りの友達との差が広がっていくさまを見て見ぬふりをしていたのです。医学部に入るという幻想と、実際の成績との差から、いつしか現実逃避をしていたのですね。そんな私を救ってくれたのがメビオです。

　メビオでの生活でよかったと思うところは、生徒と教師の距離、そして生徒と生徒の距離が近いことです。どの先生もフレンドリーで、勉強面だけでなく普段の生活のことにも気にかけてくださるので、内気な私でも馴染むことができました。担任の中平先生にはよく相談に乗ってもらっていました。また、私は怠け癖があったので、小嶋先生に会うたびに「勉強頑張っている？」と声をかけられていました。モチベーションを保つことが難しい浪人生活で、尻を叩いてくれる人がいる環境は非常に良かったです。

　そして、クラスメートは自分の成績と近い人が集められるので、医学部合格という目標に向かってともに頑張ろうという連帯感が生まれました。私はクラスメートに非常に恵まれたと思います。ともに成績を競い合い、わからないことがあったら教え合える関係を築くことができました。受験勉強は自分次第なところがありますが、彼らの存在なくして、医学部合格は成しえなかったなと思います。

　メビオには医学部合格を実現できるだけの環境がそろっています。ここには背中を押してくださる先生方、ともに歩んでくれる仲間がいます。けれども良い環境にいるからと言って成長できるわけではありません。結局は自分の足で歩かなければならないのです。一年前の私のように、「医学部なんて...」と思っている方には勇気をもって最初の一歩を踏み出してほしいです。

　最後に、この場を借りてお世話になった教師の方々、事務や食堂のスタッフの方々、そして最高の仲間たちに感謝を伝えたいです。あなたたちの支えがなければ私はまた無為な一年を過ごしていたと思います。一年間本当にありがとうございました！！！