医学部志望の高1生へ──「物理」と「生物」どちらを選ぶべき?
受験計画
2025/08/06(水)
(最終更新日2025/11/25)
こんにちは。今回は、理科の選択科目──物理か生物か?──についてお話しします。 進路を考え始めた高校1年生のみなさんに、ぜひ読んでいただきたい内容です。
医学部受験に有利なのは「物理」?「生物」?
「どちらかが常に有利ということはありません」
確かに、特定の大学・特定の年度では物理の平均点が高い年もあれば、生物の方が得点しやすいこともあります。ですが、医学部受験全体で見れば、一方だけが有利とは言い切れないのです。
大切なのは「自分の適性」
よく「医学部を目指すなら物理」と指導されることがありますが、それがすべてではありません。 実際には、自分の適性──つまりどちらが自分に向いているか──が最も重要です。
また、大学入学後のことまで見据えれば、医学との関連性が深いのは生物と考えることもできます。
そこで今回は、
「物理を選ぼうと思っているけど、実は生物の方が向いているかも……」
という方のために、生物を選択することのメリット・デメリットをわかりやすく整理してみましょう。
生物を選ぶメリット3つ
- 安定して点が取れる
生物では、知識問題や典型的な出題が多く、真面目に勉強すれば60点以上は確実に取れるようになります。 極端に点数がブレにくいため、「入試本番で理科の時間になるとほっとする」と話す受験生もいるほどです。
- ある程度まではスムーズに伸びる
暗記が苦でなければ、生物は初心者でも短期間で点が伸びやすい科目です。 まずは暗記。そこから少しずつ考察力や読解力を鍛えていく構成なので、勉強の成果を感じやすく、モチベーションも保ちやすいのが特徴です。
- 化学・英語にも良い影響が
生物は、慣れてくると短時間で解けるようになります。 医学部入試では「理科2科目で2時間」といった形式が多いため、生物にかける時間を短縮できれば、化学にその分の時間を割けるようになります。
また、生物の知識があると、医学系・生物系の英語長文が読みやすくなるという副次的効果も。 特に「免疫」などのテーマでは、内容を予測しやすくなります。
生物のデメリットにも要注意
もちろん、良いことばかりではありません。 生物には以下のようなデメリットもあります。
- 基礎点が取れないと不利
多くの受験生が60点前後を取ってくる中で、自分だけが50点しか取れないと10点ものビハインドになります。 確実に基礎点を取れる努力が必要です。
- 暗記量は多め
ストーリー性や理屈のある暗記が中心とはいえ、覚えるべき内容はかなりの量。 暗記が苦手な人、すぐに忘れてしまう人にはつらい面もあります。
- 勉強時間の確保は必須
反復と記憶の定着に時間が必要です。 ですが、高校1年生のうちに選択できれば、時間には比較的余裕があります。
自分に合った選択をするには?
| 観点 | 生物の特徴 |
|---|---|
| 点の安定性 | ◎ 安定して基礎点が取れる |
| 伸びやすさ | ○ 暗記で伸びる(初心者向け) |
| 暗記量 | △ 多いが理屈もある |
| 応用力 | ○ 経験で伸びるが時間は必要 |
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おわりに:最初の一歩が未来を変える
高校1年生の今、自分の得意・不得意や志望校の傾向をしっかりと見据えて、自分にとって最適な科目選択をすることが、これからの受験勉強を大きく左右します。
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著者:医学部進学予備校メビオ 現役生コース担当講師





