医学部コラム
  1. 医学部進学予備校メビオ
  2. 医学部コラム
  3. 受験対策
  4. 大学編
  5. 【2027年度】兵庫医科大学医学部の学校推薦型選抜・総合型選抜|入試傾向と受験対策・勉強法

【2027年度】兵庫医科大学医学部の学校推薦型選抜・総合型選抜|入試傾向と受験対策・勉強法

大学編

2026/07/27(月)

(最終更新日2026/07/27)

兵庫医科大学医学部の2027年度入試では、学校推薦型選抜として一般公募制と地域指定制、総合型選抜として一般枠・卒業生子女枠・国際バカロレア枠、エキスパート養成入試が実施されます。

この記事の要点

  • 学校推薦型選抜(一般公募制)の募集人員は、2026年度入試の約15名から2027年度入試では約23名となり、8名増加しました。
  • 総合型選抜の出願期間は2026年10月1日~10月15日、学校推薦型選抜は2026年11月1日~11月6日です。郵送書類はいずれも最終日の消印有効です。
  • 出願資格をすべて満たす場合、総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠)と学校推薦型選抜(一般公募制・地域指定制)の最大4方式で選考を受けられます。
  • 国際バカロレア枠は兵庫医科大学医学部の他の年内入試とは併願できませんが、他大学とは併願できます。エキスパート養成入試は専願制です。

目次

1.2027年度の学校推薦型選抜・総合型選抜の全体像
 1-1.2026年度入試からの変更点
 1-2.2027年度入試の募集人員と日程
2.選抜方式別の出願資格と制度上の特徴
 2-1.総合型選抜(一般枠)
 2-2.総合型選抜(卒業生子女枠)
 2-3.総合型選抜(国際バカロレア枠)
 2-4.エキスパート養成入試
 2-5.学校推薦型選抜(一般公募制)
 2-6.学校推薦型選抜(地域指定制)
3.入試制度間の併願可否
 3-1.兵庫医科大学医学部の他方式と併願できない選抜
 3-2.併願できる4方式
 3-3.総合型選抜と学校推薦型選抜を併願する場合
4.試験科目・配点
 4-1.第1次試験・学校推薦型選抜の筆記試験
 4-2.面接・書類・プレゼンテーション
5.出願書類は選抜方式ごとに異なる
 5-1.総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠)
 5-2.総合型選抜(国際バカロレア枠)
 5-3.エキスパート養成入試
 5-4.学校推薦型選抜(一般公募制・地域指定制)
 5-5.出願書類を準備するときの注意点
6.科目別の出題傾向と受験対策・勉強法
 6-1.英語
 6-2.数学
 6-3.物理
 6-4.化学
 6-5.生物
 6-6.小論文
 6-7.プレゼンテーション
 6-8.面接
7.2027年度入試に向けた学習の進め方
 7-1.出願まで
 7-2.出願期間から第1次試験まで
 7-3.第1次試験後
8.出典・情報確認日
9.兵庫医科大学医学部の学校推薦型選抜・総合型選抜に関するFAQ
10.8月16日開催「兵庫医科大学推薦特別講座」
11.著者情報

1.2027年度の学校推薦型選抜・総合型選抜の全体像

1-1.2026年度入試からの変更点

2027年度入試では、学校推薦型選抜(一般公募制)の募集人員が増えています。2026年度入試では約15名(特別選抜3名以内を含む)でしたが、2027年度入試では約23名(特別選抜3名以内を含む)となり、8名増加しました。

学校推薦型選抜(一般公募制)は、全体の学習成績の状況が4.0以上で、出身高等学校長の推薦を受けられ、合格した場合に入学を確約できる者を対象とする専願の入試です。これらの出願資格を満たし、兵庫医科大学への進学を第一志望とする受験生にとって、募集人員の増加は合格のチャンスが広がる変更といえます。

一方、総合型選抜の一般枠・卒業生子女枠・国際バカロレア枠、エキスパート養成入試、学校推薦型選抜(地域指定制)の募集人員は、2026年度入試から変更されていません。

1-2.2027年度入試の募集人員と日程

2027年度の対象方式、募集人員、出願期間、試験日は次のとおりです。

選抜方式 募集人員 出願期間 第1次試験・試験日

第2次試験

総合型選抜(一般枠) 約5名 2026年10月1日~10月15日(消印有効) 2026年11月15日 2026年12月6日

総合型選抜(卒業生子女枠)

3名以内 2026年10月1日~10月15日(消印有効) 2026年11月15日 2026年12月6日
総合型選抜(国際バカロレア枠) 約2名 2026年10月1日~10月15日(消印有効) 2026年11月15日 2026年12月6日
エキスパート養成入試(総合型選抜) 3名以内 2026年10月1日~10月15日(消印有効) 2026年11月15日 2026年12月6日
学校推薦型選抜(一般公募制) 約23名(特別選抜3名以内を含む) 2026年11月1日~11月6日(消印有効) 2026年11月15日 なし
学校推薦型選抜(地域指定制) 5名以内 2026年11月1日~11月6日(消印有効) 2026年11月15日 なし

卒業生子女枠で必要となる緑樹会の推薦書申請期間は、2026年8月25日~9月15日です。大学への出願期間とは異なるため、先に緑樹会への申請を済ませる必要があります。

総合型選抜の第1次試験合格発表と学校推薦型選抜の合格発表は2026年12月1日10時です。総合型選抜の第2次試験合格発表は2026年12月11日10時です。入学手続期限は、学校推薦型選抜が2026年12月8日(消印有効)、総合型選抜が2026年12月18日(消印有効)となっています。

試験会場はいずれも兵庫医科大学西宮キャンパスです。出願は、WEB出願システム「Post@net」での出願登録、入学検定料の支払い、出願書類の郵送をすべて行うことで完了します。Post@netでの出願登録期限は、総合型選抜が2026年10月15日15時、学校推薦型選抜が2026年11月6日15時です。郵送書類は、いずれも各出願期間最終日の消印有効です。

出願・受験にあたっては、兵庫医科大学が公表する2027年度学生募集要項(医学部)を必ず確認してください。

2.選抜方式別の出願資格と制度上の特徴

2-1.総合型選抜(一般枠)

一般枠は、次の条件をすべて満たす者が対象です。

  • 兵庫医科大学で取得できる資格を有する医療従事者から推薦を受けること
  • 推薦者が出願者の2親等以内の親族ではないこと
  • 2026年3月に高校を卒業した者、2027年3月卒業見込みの者、または募集要項に定める期間内に対象となる在外教育施設の課程を修了した者・修了見込みの者であること
  • 合格した場合に入学を確約できること

大学が示す「本学で取得できる資格」は、医師、薬剤師、看護師、保健師、助産師、理学療法士、作業療法士です。医療従事者の推薦書が必要になるため、依頼先と依頼時期を早めに確認しておく必要があります。

2-2.総合型選抜(卒業生子女枠)

卒業生子女枠では、所定の高校卒業時期等の要件に加え、両親または祖父母のいずれかが兵庫医科大学医学部の卒業生であり、兵庫医科大学医学部同窓会「緑樹会」の推薦を受けることが必要です。

また、入学後の確約事項があります。募集要項では、医師国家試験合格後に初期臨床研修を修了し、その後、兵庫医科大学の医師として通算5年以上勤務することを確約できる者を対象としています。本学指定の病院・プログラムで行う初期臨床研修期間は、2年を上限としてこの勤務期間に算入されます。

緑樹会への推薦書申請期間は、大学への出願期間とは別に、2026年8月25日から9月15日までとされています。

2-3.総合型選抜(国際バカロレア枠)

国際バカロレア枠では、主に次の条件が定められています。

  • 2025年4月1日から2027年3月31日までにIB Diplomaを授与された者、または授与される見込みの者
  • 言語Aを日本語で履修していること(HL・SLいずれも可)、または言語Bを日本語HLで履修し、成績評価6以上であること
  • 2027年3月31日までに18歳に達すること
  • 日本国内に連絡先があり、入学手続等のやり取りを国内で行えること

この枠は、兵庫医科大学医学部の総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠)、エキスパート養成入試、学校推薦型選抜(一般公募制・地域指定制)との併願ができません。

2-4.エキスパート養成入試

エキスパート養成入試は、外科または救急科の医師を志望する者を対象とする総合型選抜です。対象となる外科は、消化器外科、小児外科、心臓血管外科、呼吸器外科、脳神経外科です。

高校卒業見込み者だけでなく、既卒者、高卒認定試験合格者など、募集要項に定める大学入学資格を満たす者が対象となります。そのうえで、次の条件を満たす必要があります。

  • 兵庫医科大学の特定診療科の医師として医療に貢献する意志があること
  • 合格した場合に入学を確約できること
  • 出願者の2親等以内の親族を除く医療従事者から推薦を受けること
  • 兵庫医科大学特定診療科医師養成奨学制度の貸与契約を締結すること

奨学金は年間285万円、6年間総額1,710万円で、学費の一部に充当されます。卒業後は、医師国家試験に合格し、初期臨床研修を修了した後、兵庫医科大学の対象診療科の医師として通算5年以上勤務することが条件です。募集要項では、入学後の対象診療科の変更や途中離脱はできないとされています。出願前に、奨学制度、勤務条件、対象診療科を確認する必要があります。

エキスパート養成入試は、他の総合型選抜および学校推薦型選抜とは併願できません。

2-5.学校推薦型選抜(一般公募制)

一般公募制では、次の条件をすべて満たす必要があります。

  • 出身高等学校長の推薦を受けること
  • 2026年3月に高校を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者であること
  • 全体の学習成績の状況が4.0以上であること
  • 合格した場合に入学を確約できること

卒業者は卒業時、卒業見込み者は高校3年の第1学期までの成績が基準となります。

2-6.学校推薦型選抜(地域指定制)

地域指定制は、一般公募制と同様の高等学校長の推薦、卒業年度、学習成績、専願の要件に加え、将来、対象地域の医療に貢献する意志と、次のいずれかの条件を満たすことが必要です。

  • 出願時点で、保護者等が兵庫県内に1年以上在住していることを住民票で確認できること
  • 兵庫県内の高校等を卒業した者、または卒業見込みの者であること

地域指定制で入学しても、卒業後に兵庫医科大学で勤務する義務はありません。また、一般選抜A(4科目型)の「兵庫県推薦入学制度」とは別の制度で、奨学金を伴う入試ではありません。

3.入試制度間の併願可否

併願可否は、次のルールで整理できます。

区分 兵庫医科大学医学部内の他方式との併願 入学確約
総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠) 学校推薦型選抜と併願可能。2枠の併願も可能 必要
学校推薦型選抜(一般公募制・地域指定制) 総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠)と併願可能。2方式の併願も可能 必要
総合型選抜(国際バカロレア枠) 不可 入学確約の条項なし
エキスパート養成入試 不可 必要

3-1.兵庫医科大学医学部の他方式と併願できない選抜

総合型選抜(国際バカロレア枠)とエキスパート養成入試は、兵庫医科大学医学部の他の総合型選抜・学校推薦型選抜と併願できません。ただし、他大学との併願可否は異なります。

国際バカロレア枠の出願資格には、合格時の入学確約に関する条件がないため、他大学との併願は可能です。エキスパート養成入試は、合格時の入学確約が出願資格に含まれる専願制です。

3-2.併願できる4方式

総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠)と学校推薦型選抜(一般公募制・地域指定制)は、各方式の出願資格を満たせば併願できます。4方式すべての出願資格を満たす場合は、最大4方式の選考対象となります。

総合型選抜の2枠を併願する場合は、卒業生子女枠で出願し、緑樹会と医療従事者の推薦書を両方提出します。学校推薦型選抜の2方式を併願する場合は、地域指定制で出願すると、一般公募制の出願資格を満たす者は一般公募制でも選考対象となります。

したがって、最大4方式で選考を受けるには、総合型選抜では卒業生子女枠、学校推薦型選抜では地域指定制に出願し、それぞれの併願に必要な出願資格を満たしたうえで、所定の書類を提出する必要があります。

3-3.総合型選抜と学校推薦型選抜を併願する場合

総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠)と学校推薦型選抜(一般公募制・地域指定制)をまたいで併願する場合、出願手続は一括になりません。Post@netでの登録と書類郵送は、2026年10月の総合型選抜と2026年11月の学校推薦型選抜の2回に分けて行います。調査書や活動報告書も流用できないため、各出願時に提出が必要です。

試験日はいずれも2026年11月15日で、併願者は学校推薦型選抜の時間割で受験します。数学は学校推薦型選抜の判定に使用され、外国語・理科・小論文は両選抜の共通問題です。

総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠)と学校推薦型選抜の両方に合格した場合は、学校推薦型選抜による入学が優先されます。

4.試験科目・配点

4-1.第1次試験・学校推薦型選抜の筆記試験

科目 時間 配点 対象方式
適性検査(数学) 60分 100点 学校推薦型選抜、エキスパート養成入試
適性検査(外国語) 60分 100点 全方式
適性検査(理科2科目選択) 80分 150点(各75点) 全方式
小論文 60分 50点 全方式

数学の範囲は、数学I、数学II、数学A、数学Bの数列、数学Cのベクトルです。外国語の範囲は、英語コミュニケーションI・II、論理・表現Iです。理科は、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目を選びます。

総合型選抜の一般枠・卒業生子女枠・国際バカロレア枠だけを受験する場合、数学は課されません。一般枠・卒業生子女枠と学校推薦型選抜を併願する場合は、学校推薦型選抜の時間割となるため、数学から受験します。

4-2.面接・書類・プレゼンテーション

選抜方式 評価内容と配点
学校推薦型選抜(一般公募制・地域指定制) 個人面接・調査書・活動報告書を合わせて30点
総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠) プレゼンテーション50点、個人面接50点、調査書・活動報告書・自己推薦書30点
総合型選抜(国際バカロレア枠) プレゼンテーション50点、個人面接・自己推薦書50点
エキスパート養成入試 プレゼンテーション・個人面接・志望理由書を合わせて100点、調査書・活動報告書30点

一般枠・卒業生子女枠・国際バカロレア枠のプレゼンテーションは、数理的課題を通じて科学的・論理的思考力を評価する試験です。エキスパート養成入試では、志望診療科に関するプレゼンテーションを通じて、特定診療科の医師としての適性が評価されます。

5.出願書類は選抜方式ごとに異なる

5-1.総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠)

必要書類は、推薦書、調査書、活動報告書、自己推薦書です。

一般枠では医療従事者の推薦書、卒業生子女枠では緑樹会の推薦書を提出します。卒業生子女枠と一般枠の両方で選考を受ける場合は、緑樹会と医療従事者の推薦書をそれぞれ提出します。

活動報告書は2ページで、高校の教員のうち活動実績を証明できる人が記載し、厳封して提出する書類です。主な記載項目は、生徒会活動、体育祭・文化祭などの学校行事、クラス委員、部活動、ボランティア活動、コンクールや学会などでの受賞歴です。

自己推薦書には、自己アピールと総合型選抜の志望動機を400字以内で記入します。黒または青のボールペンを使い、本人が自筆で記入します。

5-2.総合型選抜(国際バカロレア枠)

必要書類は、自己推薦書とIB最終試験の成績証明書です。自己推薦書は、一般枠・卒業生子女枠と共通の400字以内の様式です。

IB資格取得見込み者が出願時点で最終成績証明書を提出できない場合は、学校長や進路指導担当者等が作成した取得見込み証明書とPredicted Gradesを提出します。合格後は、IB最終試験の成績証明書を2027年2月26日までに提出する必要があります(消印有効)。

国際バカロレア枠では、活動報告書の提出は求められていません。

5-3.エキスパート養成入試

必要書類は、推薦書、誓約書、志望理由書、調査書、活動報告書です。

志望理由書は2ページ構成です。1ページ目には、エキスパート養成入試で志望する診療科の志望動機と自己アピールを400字以内で記入します。2ページ目には、図・表・グラフ・イラストなどの視覚的表現を必ず含め、志望動機の裏付けや自己アピールを自由に記載します。第2次試験で使用するため、提出前にコピーを保管するよう募集要項に記載されています。

活動報告書は、一般枠・卒業生子女枠・学校推薦型選抜用の様式とは異なります。本人が自筆し、次の4項目を記入します。

  1. 高校入学以降に取り組んだ活動のタイトル
  2. 活動内容
  3. 取り組んだ理由
  4. 活動による気づきや成長

5-4.学校推薦型選抜(一般公募制・地域指定制)

一般公募制では、高校長の推薦書、調査書、活動報告書を提出します。地域指定制では、これらに加えて、自己推薦書を提出します。

地域指定制の自己推薦書は、自己アピールと地域指定制の志望動機を400字以内で本人が自筆する書類です。活動報告書は、総合型選抜の一般枠・卒業生子女枠と共通の2ページ様式で、高校教員が記載し、厳封します。

5-5.出願書類を準備するときの注意点

出願書類は、作成者、本人自筆の要否、厳封の要否を項目ごとに確認する必要があります。特に活動報告書は、一般枠・卒業生子女枠・学校推薦型選抜用とエキスパート養成入試用とで、作成者も質問項目も異なります。

兵庫医科大学は、受験者自身が作成して提出する書類について、生成AIの使用を認めていません。生成AIを使って作成したと判明した場合は不正行為とし、合格を取り消す旨が募集要項に記載されています。自己推薦書、志望理由書、本人記入の活動報告書は、大学の指示に従って受験者本人が作成する必要があります。

6.科目別の出題傾向と受験対策・勉強法

以下では、兵庫医科大学医学部の学校推薦型選抜・総合型選抜について、メビオ講師の分析をもとに、試験項目ごとの出題傾向と受験生が押さえるべき対策を整理します。

6-1.英語

過去の一般選抜やB方式に近い出題が見られるため、兵庫医科大学で用いられる英語の出題形式に慣れておくことが重要です。

長文読解では、内容理解だけでなく、和訳、指示内容、空所補充、語彙・文法など複数の形式への対応力が求められます。過去問や同形式の長文問題では、正誤だけでなく、各解答の根拠となる箇所まで検証する必要があります。60分で複数の英文を処理できるよう、設問ごとの時間配分をあらかじめ決めておくことも有効です。

6-2.数学

数学は、学校推薦型選抜とエキスパート養成入試で課されます。一般選抜と比べると、難度の高い問題は少なく、典型問題が多い傾向があります。

数学I・II・A、数列、ベクトルの典型解法を短時間で正確に使えることが重要です。難問1問に長い時間をかけるよりも、60分の中で複数の標準問題を処理する力が求められます。計算過程を省きすぎず、見直し時間を残せる時間配分も必要です。

6-3.物理

物理は、一般選抜のような難問が少なく、力学、電磁気、熱、波動、原子などの各分野から、偏りなく標準的な問題が出題される傾向があります。一方、理科2科目で80分のため、1科目に使える時間は平均40分です。

全分野の教科書の基本事項と標準問題を身につけることが前提です。公式を暗記するだけでなく、適用条件や導出過程まで理解しておくことが求められます。1科目40分を目安に標準問題を処理する速度に加え、途中で詰まった問題を保留し、解ける設問を先に進める判断力も必要です。

6-4.化学

化学は、一般選抜の高難度問題とは異なり、幅広い分野から標準問題が出題される傾向があります。

理論化学の計算、無機化学の知識、有機化学の構造と反応を偏りなく学習する必要があります。最終的な解答だけでなく、計算過程や理由を記述できることも求められます。理科2科目で80分という条件を踏まえ、複数分野の標準問題を40分程度で処理できる速度と時間配分を身につける必要があります。

6-5.生物

生物は、短い試験時間の中で、知識問題、計算問題、論述問題を処理する必要があります。論述の設問数が多く、時間配分が厳しくなりやすい科目です。

教科書レベルの重要語句を正確に理解し、理由や仕組みを指定字数内にまとめる力が必要です。論述では、必要な用語を押さえたうえで、用語同士の関係が伝わる文章にすることが重要です。計算や図表読解を含む問題にも対応しなければならないため、論述に時間をかけすぎずに処理する速さが求められます。

6-6.小論文

兵庫医科大学の小論文には、課題文を読んで答える現代文に近い設問が含まれます。医療だけでなく、社会や人文系の内容も出題対象になり得ます。

課題文の要点を把握し、短い字数での説明、本文に基づく理由の記述、400字程度の意見論述に対応する力が必要です。自分の意見を書く設問でも、課題文の論点から外れず、結論と理由の対応を明確にしなければなりません。読解問題と論述を60分で完成させる時間配分も重要です。

6-7.プレゼンテーション

一般枠・卒業生子女枠・国際バカロレア枠では、数理的課題を読み取り、科学的・論理的に説明する力が評価されます。計算結果だけでなく、前提、考え方、結論の順に口頭で説明し、質疑にも答えられることが必要です。

2026年度入試の公表例では、森林火災を題材に、燃焼による酸素消費量と植物の光合成による酸素生産量を定量的に比較・分析する課題が示されました。

エキスパート養成入試では、志望理由書と志望診療科に関する内容を説明し、質疑に答える力が求められます。志望理由書に記載した事実、志望診療科を選んだ理由、対象診療科の役割、奨学制度と勤務条件について、自分の言葉で説明できるようにしておく必要があります。

6-8.面接

メビオが受験生から得た報告では、面接は比較的穏やかな雰囲気で行われ、圧迫感は少ない傾向があります。質問は、医師を志望する理由、本学を志望する理由などの標準的な内容に加え、活動報告書、自己推薦書、志望理由書の内容に及ぶことがあります。

提出書類に記載した活動の時期、役割、具体的な行動、結果、考えたことを一貫して説明できることが重要です。書類と面接の内容が食い違わないよう、提出書類のコピーを手元に残し、事実関係と時系列を整理しておく必要があります。

7.2027年度入試に向けた学習の進め方

7-1.出願まで

英語・数学・理科は、まず全範囲の標準問題を一通り解き、未習分野と苦手分野を特定する必要があります。理科は2科目で80分のため、早い段階から2科目を続けて解き、時間配分を確認しておくことが重要です。

並行して、推薦者や高校への依頼が必要な書類を早めに確認しておくことが重要です。卒業生子女枠の緑樹会推薦書は申請期間が大学への出願期間より早く、学校推薦型選抜と総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠)の活動報告書は高校教員による作成・厳封が必要です。

7-2.出願期間から第1次試験まで

受験生は、標準問題の復習に加え、英語は60分、数学は60分、理科2科目は80分、小論文は60分という本番と同じ制限時間で問題を解く必要があります。科目別の時間配分を確認した後は、試験当日の時間割どおりに各科目の問題を続けて解き、集中力を維持できるか、休憩時間をどのように使うかも確認しておくことが重要です。

総合型選抜と学校推薦型選抜の併願者は、数学を含む学校推薦型選抜の時間割に合わせて準備する必要があります。

7-3.第1次試験後

総合型選抜の第1次試験合格後は、第2次試験に向け、出願書類の内容を確認するとともに、プレゼンテーションと面接の準備に移ります。

8.出典・情報確認日

本記事では、次の兵庫医科大学公式資料を参照しています。

情報確認日:2026年7月26日

出願・受験にあたっては、兵庫医科大学が公表する最新の学生募集要項と入試情報を必ず確認してください。

9.兵庫医科大学医学部の学校推薦型選抜・総合型選抜に関するFAQ

学校推薦型選抜は既卒者も受験できますか?
2027年度は、2026年3月卒業者と2027年3月卒業見込み者が対象です。全体の学習成績の状況が4.0以上であること、出身高等学校長の推薦、合格時の入学確約など、ほかの条件も満たす必要があります。
総合型選抜(一般枠・卒業生子女枠)と学校推薦型選抜は併願できますか?
出願資格を満たせば併願できます。ただし、出願期間が異なるため、それぞれの期間に別々に出願し、調査書や活動報告書もそれぞれ提出します。両方に合格した場合は、学校推薦型選抜での入学が優先されます。
総合型選抜でも数学を受験しますか?
一般枠・卒業生子女枠・国際バカロレア枠だけを受験する場合、数学は課されません。一般枠・卒業生子女枠と学校推薦型選抜を併願する場合は、学校推薦型選抜の時間割で数学を受験します。エキスパート養成入試では数学が課されます。
地域指定制と一般公募制は両方出願する必要がありますか?
両方の資格を満たし、併願を希望する場合は、地域指定制で出願します。資格を満たす者は一般公募制でも選考対象となり、入学検定料は60,000円です。
地域指定制には卒業後の勤務義務がありますか?
ありません。兵庫医科大学での就労義務はなく、奨学金を伴う制度でもありません。一般選抜A(4科目型)の兵庫県推薦入学制度とは別の制度です。
エキスパート養成入試には卒業後の勤務条件がありますか?
あります。奨学金貸与契約を締結し、医師国家試験に合格して初期臨床研修を修了した後、兵庫医科大学の対象診療科の医師として通算5年以上勤務することが条件です。
国際バカロレア枠にも活動報告書が必要ですか?
2027年度学生募集要項で求められているのは、自己推薦書とIB最終試験の成績証明書等です。活動報告書は提出書類に含まれていません。
総合型選抜で提出した調査書や活動報告書を、学校推薦型選抜に流用できますか?
流用できません。総合型選抜と学校推薦型選抜のそれぞれの出願時に提出します。
自己推薦書や志望理由書の作成に生成AIを使えますか?
兵庫医科大学は、受験者自身が作成する提出書類への生成AIの使用を認めていません。大学の指示に従い、本人が作成する必要があります。

10.8月16日開催「兵庫医科大学推薦特別講座」

メビオでは、2026年8月16日、兵庫医科大学医学部を志望する高校3年生・既卒生を対象とした「兵庫医科大学推薦特別講座」を実施します。

当日は、兵庫医科大学医学部の学校推薦型選抜を想定した数学のテストと解説・対策授業を行います。会場は医学部進学予備校メビオ校舎、受講料は無料です。申込締切は2026年8月15日20時です。

兵庫医科大学推薦特別講座の詳細・申込はこちら

11.著者情報

著者:医学部進学予備校メビオ講師

医学部進学予備校メビオで、長年にわたり兵庫医科大学をはじめとする難関私立医学部の入試分析と指導を担当。メビオの持つ豊富なデータと、過去の合格者からのフィードバックに基づいた指導で、多くの受験生をサポートしている。

関連記事

↓医学部受験一筋!メビオはこちら↓
↓医学部受験のことを詳しく聞くならこちら↓

無料体験授業はこちら