講師コラム

講師コラム

説明会や体験授業で感じたこと

講師の山田より以下のように説明会の感想が届きました。


英語科主任講師の山田和広です。

メビオでは、大阪天満橋の本校舎まで足を運んでいただいた方はもちろんのこと、大阪を中心に全国で行っている説明会会場でも体験授業をやらせていただいております。特に、集団の説明会だと体験授業は複数名での授業になるため、実際の授業により近いものになります。

「メビオではどのように教えているのか」「授業中の雰囲気はどんな感じだろう」といった不安を解消する一助となればと思います。


体験授業では
①メビオではどのように各科目を教えているのか見てもらいたい
ということだけではなく、
②体験授業といっても、一回受けるだけでその後の学習においても何か役に立つものを持って帰ってもらいたい!
という気持ちで授業をさせていただいています。


私自身も全国を回って説明会でお話させていただいたり、体験授業を行ったりしていますので、その中で感じたことををいくつか書きたいと思います。

まず、2/10の福岡説明会。
福岡だけではなく大分・鹿児島といった遠方からの参加者も多数おられました。

体験授業では「大阪から来た講師がどんな面白い授業をするんだろう」というハードルの高い(?)期待をされる中、たまに出る関西弁を、生徒の皆さんはとても楽しそうに聞いてくださいました。

説明会を開催していなければお会いすることもなかったかもしれない生徒さんと、短い時間ではありますが同じ空間で「先生と生徒」として過ごすという体験は、私にとっても毎回とても貴重です。
保護者様にもご遠慮なく見ていただいています。安心して子供を預けられるのか、という厳しい目線で見学される方もおられます。
およそ30分という限られた時間の中で、お互いに考え、見つめ、笑い、感動し、最後には様々な知識と思い出を持って帰っていただけるよう全力でやらせていただいております。


大阪にあるメビオ本校で行われた体験授業では、新高校3年生用の授業を、新高校1年生になる生徒さんが希望されたことがありました(ということは、2年の先取り!)。英語がとても好きな生徒さんで、「学校では受けられないような、上の学年の授業を受けてみたかった」とのこと。隣で聞いておられたお母様は心配しておられましたが、ご本人はそんな心配はなんのその!とばかりに、期待に目を輝かせて授業に参加してくれました。難しいところは隣について少しヒントをあげましたが、しっかりついてくることができました。あとで感想を聞いたときのその生徒さんの充実した表情が忘れられません。
体験授業ならではの出来事でした。私も非常に勉強になり、一講師として楽しいひとときを過ごすことができました。


個人での体験授業もありました。英文を読むのは嫌いではないけど、単語や文法の知識がうまく整理できていない、という生徒さんでした。授業でお話ししたのは、「単語と知識をどう身につけていくか」だけではなく、「読むために単語は必要。でも筆者の本当に言いたいことは、単語がいくつか分からなくたって理解できるはずだよ」ということ。その生徒さんにとっては考えたこともなかったことのようでした。嬉しいことに、体験授業後に「感動しました」というお電話をわざわざいただきました。

我々講師にとって毎回感動を与えることは最大の目標でありかつ非常に難しいことですが、体験授業という限られた時間の中でそれができたとすれば本当に良かったと嬉しく思い、そして安堵いたしました。


もし体験授業に興味を持たれて、「ちょっと受けてみたいかも…」と思ってもらえたなら幸いです。


メビオには著書や講演会で名を馳せる講師はおりませんが、実際に教壇に立ち、生徒指導にあたる講師が自分自身で考え、運営をしております。

営業専門職はおりません。実際に教えている講師が、パンフレットやホームページの中だけでは飽き足らず、説明会と体験授業に飛び出していきます。

今週末の3/3(土)は福岡で、3/4(日)は大阪のハービスPLAZAでの説明会です。
生徒とともに泣き、笑い、時には本気でぶつかり合う最高に熱い講師陣が、説明会で皆様のお越しを心よりお待ちしております。


MeBio スタッフ一同

 

講師の勝又より・・・興味深い医学英語の語源のお話

こんにちは。英語科講師の勝又泰洋です。
私は、古代ギリシア・ローマ世界の研究をしています。今回は、この私の専門分野について、メビオの指導科目である医学英語と結びつけながら、少しだけお話ししたいと思います。
今から2000年以上前の、しかも日本から遠く離れたヨーロッパ世界の話を、なぜこのコラムで取り上げるのか、と思う人も多いかもしれません。ですが、ご心配なく。実は、ギリシア・ローマ世界は、「言語」の点で、医学の世界と密接につながっているのです。
昔のギリシア世界では、「古典ギリシア語」が、ローマ世界では「ラテン語」が公用語として用いられていました。そして実はこの二言語は、現代の医学英単語の成り立ちに大きくかかわっているのです。前置きはこのくらいにして、いくつか例を見てみるのが良いでしょう。

1.autophagy(自食作用)
今年度ノーベル医学・生理学賞を受賞された大隅良典さんのお仕事で有名になった言葉ですね。これは、古典ギリシア語の二つの要素から成っています。autoは「自分自身」を、phagyは「食べる」を意味します。とても単純ですね。

2.acupuncture(鍼治療)
いわゆる代替医療のひとつに数えられるものですね。これはラテン語由来の単語です。acuは「針」を、punctは「刺す」を意味します(-ureは名詞接尾辞)。そのままなので暗記しやすいのではないでしょうか。

3.radiology(放射線医学)
古典ギリシア語とラテン語が合体したものもあり、これはその一例です。radioはラテン語で「光線」を、logyは古典ギリシア語で「学問」を意味します。どうでしょう、面白くなってきましたか。

4.Achilles’ tendon(アキレス腱)
最後は少し特殊なものを。アキレスとは、ギリシア神話の英雄です。あるところに、「その水に触れた箇所は不死になる」という河がありました。アキレスの母親は、息子を不死の存在にしようと、その河に幼い彼の全身を浸しました。しかしこのとき彼女は、息子の踵を持って(頭から)水に入れたので、水に触れなかったその踵の部分だけがアキレスの弱点となってしまうのです。アキレス腱は、比喩的に、「ネックとなっている部分」を意味しますが、その背景にはこのような神話物語があるわけです。ちなみに、tendonの方も、「伸ばす」を意味するラテン語の動詞に由来しています。

さて、いかがだったでしょう。身体部位や病名など、医学にかかわる英単語のほとんどは、もとを辿ると古典ギリシア語とラテン語に行き着くと言われています。ヨーロッパの古い世界を連想させることで、その単語に高尚な雰囲気が出る、といったところでしょうか。医学単語を覚えるのが苦手、という人は多いかもしれませんが、語源がわかれば、その単語に親しみがわく、ということもあるかもしれません。心を豊かにしながら勉強に励んでください。Disce libens!(ディスケ・リベンスと読み、「楽しく学べ」を意味するラテン語の格言です)

国語科主任講師 和田より…読書と受験生<2>

国語科主任講師の和田です。

前回に続き、短編小説をご紹介します。今年度のメビオ生にすすめて、特に評判の良かった2作です。

レイモンド・カーヴァー「大聖堂」「ささやかだけれど、役に立つこと」
村上春樹訳『大聖堂』所収

この二作は、生涯、短篇小説しか書かなかったレイモンド・カーヴァー文学の頂点を極める二作として名高い傑作です。

二作に共通するのは、「理解しあえない者たちの間に、奇跡的に通った、豊かなコミュニケーション」です。

「大聖堂」では、盲目の友人で、妻の仕事仲間だったひとが家に泊りにくることになり、その夫が疎ましい気持ちながらも応対するという話です。妻が途中で眠ってしまい、取り残された二人がなんとなく眺めていたテレビ番組で大聖堂が映し出されたとき、奇跡が起こります。
ぼくたちは、物を見ているようでいて、実はなんにも見えていないんだということを思い知らされました。同時に、盲目の世界の豊穣なことに驚きました。

「ささやかだけれど、役に立つこと」は、冒頭でいきなり一人息子が誕生日の日に交通事故に遭ってしまいます。夫婦二人で集中治療室に詰め、息子の意識の回復を待ち続けるのですが、誕生日にはケーキを予約していたんです。ケーキを準備したパン屋は、憔悴しきった夫婦に執拗に電話をかけてきます。
コミュニケーション不全による悲劇が究極まで行き当たったときに、両者を救ったものは意外なものでした。ぼくはこの短篇をもう、6回は読み返しています。


海外の小説ばかりを紹介しましたが、反応があればまた日本の小説についても書きたいとおもいます。ブログの読者で、時間のある方は『平家物語』を新潮古典集成の版で読んでみてください。時間がなければ、「義仲の最期」や「敦盛」のところだけでも。むちゃくちゃ面白いですよ。『源氏物語』なら、角川文庫から出ている、与謝野晶子訳が読みやすいです。他には、中島敦「名人伝」「山月記」、上田秋成『雨月物語』(江戸時代に書かれた幻想物語)、谷﨑潤一郎『細雪』(大阪と芦屋を舞台にした四人姉妹の物語)も生徒に好評でした。

最後に、受験生が本を読むこと、について少し書きます。

受験生には本など読んでいる時間はない、ましてや小説などもってのほか、という考えも十分成り立つでしょう。実際そう考えている受験生や保護者、指導者もたくさんいます。いや、むしろその考えのほうが一般的だろうと思います。

それに、本を読むことはいいことだ、ということについて、異論を唱えるひとはほとんどいないと思います。でも、受験生という時間の限られた生活の中で戦っているひとたちが本を読むとなると、それはそのまま勉強時間の削減を意味することになります。

ぼく自身、国語科主任として、また、単なる読書好きとして、受験生と読書の関係について、ずっと考えてきましたが、もう自分の中で結論は出ています。

それは、受験生もぜひとも本を読むべきだということです。

現代人は、大人も子どもも、コミュニケーション過剰な生活のなかに生きています。メビオ生に限らず、仕事や勉強以外の時間は、スマホを通して常に誰かとつながろうとしています。

街に出て外食していると、カップルや友人など二人連れのひとたちを見ていると、ひとりがトイレに立った途端、もうひとりは必ずと言っていいほど、すぐにスマホの確認を始めます。
通勤電車は孤独な時間ですが、多くのひとがスマホをいじっていますね。

受験生にしても状況は同じで、机に向かう時間は孤独にがんばる時間、そして、それに疲れるとスマホを取り出してLINEやTwitterで誰かとつながろうとする。一人でごはんを食べたとしても、写真を撮り、Instagramにアップしてコメントを待つ。

みんな独りになることが出来ないんです。

毎年受験生をみていると成績が良いのにもかかわらず本番には弱い生徒が必ずいます。あるいは、めでたく医学部に合格したのにもかかわらず、自分で勉強し続けることが出来ず、留年してしまう生徒、脱落して退学する生徒の話も年々増えてきています。

これは医学部の単位認定の厳しさだけが理由ではないでしょう。医者になるということは、一生自分で勉強していくということを選択することですし、これは、孤独な営為の中に身を投じることでもあります。

独りの時間を本とともに過ごすのは、本来つらいことではなく、むしろ、一人旅のように自由で気ままで静かで、後々になっても思い出せるような豊かな時間を送ることです。

物語世界の大海を鯨のように遊泳する。思索の森に冒険者のごとく分け入って、自分だけの大切な何かに辿り着く。
それが読書です。

もし、面白い本に出会い、いい時間を過ごすことが出来たら、ぜひその本のことを大事な人に薦めてみてください。

国語科主任講師 和田より…読書と受験生<1>

国語科主任講師の和田大輔です。

今日もまた、読書の話をします。

昨年、小説をいくつか紹介するブログを書いたところ、教えている生徒はもちろん、教えていない生徒から、「母が先生の紹介した本を買って読んだらしいです」との報告を受けたことも二度、三度あり、うれしかったです。

ところで、人に小説を薦めること、そして、何週間か、何ヶ月か経って、「あれ読んだよ、面白かったよ」と言う反応をもらうことが、なぜこんなにうれしいのか。その理由を考えたことがあります。

いろいろ考えましたが、結局それは、本を読む、小説を読むという行為が、読書以外の全ての作業を捨てて、埋没するものであるからだろうという思いに至りました。

自分が薦めた本を読むために、長い時間を割いて、独りだけの時間を本と共に過ごしてくれたことがうれしいんだろうと思います。久しぶりの友人と二人だけで酒を飲むのは人生の楽しみの一つですが、それに似たようなうれしさがあります。

互いに、その本を読んだ時期や、状況は違うにもかかわらず、同じ物語世界の中でそれぞれが一人旅をする――こう書いていると、そういえば、六年ほど前、ぼくが尾道にぷらりと一人旅に出かけたことを思い出しました。

ボールペンで手帳に町や島をスケッチしながら、瀬戸内海のしまなみ海道を渡っていったのですが、その話を授業中の雑談でしたところ、そのクラスにいたAくんという生徒が春休みの間に、ぼくが話したのと、全く同じルートで尾道の旧市街からレモンの島である生口島を経て、大島から今治まで旅したのでした。

Aくんにとってその春休みは、三浪目と四浪目の間のつらい時期でした。でも、いい時間だったと、彼は春になってメビオに帰ってきたときに語ってくれました。

そんなときに自分を見つめ直すために出かけた旅のあいだに、Aくんがどんな景色を見て、何に感動したのかについて、ぼくはおそらく誰よりも共感できると思います。その共感は、自分自身の尾道旅行を思い出すことでもあり、ぼく自身にとってもまた、豊かな時間なのです(Aくんはその一年後、近畿大学医学部に合格して、みんなをびっくりさせました)。

というわけで、「人に小説を薦めるのは、おすすめの一人旅のルートを紹介するようなもの、あるいは、自分の一人旅の体験を語り聞かせるようなものだ」という、考えに至ったところで(ぼく自身、いまこの文章を書きながらその考えに至りましたが(笑))、いままで生徒や友人に薦めて、「面白かった」という反応が多かった本を以下に書きます。


ガルシア=マルケス『百年の孤独』

コロンビアのジャングルに、ある夫婦がムラを作る。生まれた子どもたちはそれぞれ筆舌に尽くせないキャラクターの持ち主で、現実と幻想が混ざり合った不思議な現象が次々と起こっていきながら、更に子は子を、孫もまた子を産み、ムラは街となり、騒動と混沌は過剰を究めていく。
六代にわたる家族の物語は、文学史上たった一回しか使えないと言われる驚きのカラクリで幕を閉じますが、このラストの衝撃にぼくはしばらく動けませんでした。

新潮社のハードカバー版しか売っていないので、これを読もうとする人はおよそ3千円の出費を覚悟しなくてはなりません(笑)が、得られる読書体験は一生ものです。

カート・ヴォネガット『スローターハウス5』

ドイツ東部にドレスデンという美しい街があります。中世風の尖塔をもつ教会や木組みの美しい切妻屋根の町並みはまるでおとぎ話に出てきそうです。

1945年2月13日の未明、アメリカ空軍による焼夷弾はドレスデンの街を数時間のうちに焼き尽くし、一夜のうちにヒロシマを越えるとも言われる13万5千人が焼け死にました。

この大爆撃を生き残った数少ない人間の中に、この街の地下に抑留されていたアメリカ人捕虜として、作者カート・ヴォネガットがいました。翌朝地上に出てきた彼は、そこで目にした光景に生涯囚われることになります。

戦後、ヴォネガットはこの体験を小説に書こうと試みますが、言葉にするのに二十四年かかります。それほど、巨大な体験だったということでしょう。被災体験をどんな言葉でなら表現したことになるのか。震災を二度体験したぼくたちにとっても他人事ではありません。

ヴォネガットはコミカルなSF小説として書くことに決めます。
主人公ビリー・ピルグリムは、けいれん的時間航行者。身体のけいれんをきっかけとして、自分の意思とは関係なく、人生の様々な時代へとタイムスリップしてしまう。

例えばトイレに行こうとして扉を開けると、途端に老父として孫に囲まれていたり、ベッドに潜ったと思いきや、瞬く間に、娘の誕生日あるいは妻の死の場面へ。自分の誕生と死の瞬間も何度も経験している。悪ふざけは物語を追うごとに加速し、実は空飛ぶ円盤でトラルファマドール星に誘拐され、動物園で夫婦丸裸で見世物にされる。

そのように現実と非現実、現在・過去・未来をドタバタと駆け巡る最中、ついにドレスデンでのあの夜にタイムスリップするんです。読者はビリーと共に、現在・過去・未来、あるいは宇宙的視野の元、極限まで醒めきった目で、あの一夜を追体験します。

ビリーは人が死ぬたびにこう繰り返します。

「そういうものだ」と。


さて、長くなりそうなので今回は2つの海外小説を紹介したところで終わります。次回は、時間のないひとのために、短篇小説を紹介したいと思います。

講師の三原より、、、季節を感じる俳句の世界を紹介

こんにちは。英語・国語・小論文科講師の三原です。

今回は私の専門分野である俳句の世界観をちょっとだけ紹介させていただこうと思います。

9月9日は重陽の節句でした。昔の人たちはこの日に菊の酒を飲んで長寿を祈ったそうです。今この節句を祝う人はほとんどいないでしょうが、他の節句である1月7日、3月3日、5月5日、7月7日は今でも特別なものを食べたりしますよね(メビオ食堂でもそれぞれの日にちなんだものが出ていたと思います)。

実はそんな特別な日でなくとも、メビオの校舎の中ででも、季節を感じるものはたくさんあるんです。メビオから出ずに授業を受けている皆さんに向けて、いくつか紹介しましょう。

俳句の世界には歳時記というものがあって、これを見るとそれぞれの季節を示す言葉、すなわち季語がわかるようになっています。現代の歳時記のうち、夏の部をひもといてみると…。

白シャツ:最近だとTシャツなんかも季語扱いすることがあるようです。夏期講習中に授業をしたあるクラスで、ほとんどの生徒が白いTシャツだったときには夏だなあと感じました。

昼寝:皆さんも勉強に疲れてうとうとしてしまうことがあるかもしれませんが、誰にとっても夏の暑さは堪えるもの。昼寝で英気を養うのは、江戸時代以来続く由緒正しい行動です。

アイスコーヒー:今では年中飲む人も多いかもしれませんが、自動販売機で売っているアイスコーヒーだって夏を感じさせるもの。冬になるといつのまにかホットコーヒーに切り替えているという人もいるのでは?アイスコーヒーのほか、ソーダ水や、意外なところでは甘酒も夏の季語です(昔は暑さで発酵させて作っていたので)。

夏期講習

正確には「夏期講座」というそうですが、メビオ生にはこちらの方がおなじみでしょう。この単語はもう2度と聞きたくない!という人もいるかもしれませんが、これも実は夏の季語。なお、夏期講習につきものの「冷房」も夏の季語です。

まだまだ暑いので夏の季語を紹介してみましたが、実は暦の上ではもうとっくに秋。受験生の皆さんにとってはあっという間の夏だったと思います。メビオの中で頑張って勉強していると毎日同じ日が繰り返されているようですが、当たり前の事ながら季節はどんどん移ろっていきます。受験生活の中で「どうも代わり映えしない毎日だなあ」と感じたときには、少し周りを見渡してみるのはどうでしょうか。

英語科主任講師 山田より・・・夏期講習中のひとコマ

英語科主任講師の山田です。

大阪ではこの夏も厳しい暑さで、35℃を超える猛暑日が二十日間近く続いています。なんと昨日の最高気温は体温を超える38.1℃!すぐ近くの寮から、ほんの数分歩いてくる生徒でも汗びっしょりになってしまうほどの暑さです。

厳しい夏期講習が始まって既に1ヵ月以上が経ちました。授業中には「しんどいよー」とたびたび弱音を漏らす生徒たちですが、食事のとき、授業の合い間や終了後に質問にやって来るときは元気いっぱい。「しんどいときこそ、しっかり生徒たちを励ましてあげないと!」と思う毎日ですが、しんどいなかでのその明るさに触れると、こちらが逆にエネルギーをもらっています。

さて、夏期講習もそろそろゴールが見えてくるタイミング。メビオでは第3回実力テストが来週22日に迫っており、テストに向けて生徒たちが毎日遅くまで残って勉強しています。

今回は実力テストに向けた生徒の頑張りと心のつながりをご紹介したいと思います。

今回の実力テストで、私が担当している英文法からは「関係詞」や「比較」といった、受験生にとっては「難しい…」というイメージの強い範囲が出題されます。覚えるべきポイントも多いので、生徒たちは復習しても自力ではなかなか理解できないものを毎日のように持ってきて、質問してくれます。

そのなかで、最近あった出来事です。

私が担当しているクラスで「この範囲の復習はきっちりしておこう」という話になり、授業を1コマ追加しようということになりました。しかし生徒の時間割は実力テスト前日まで授業が1日3コマビッシリ詰まっているので、休みをつぶさず、どこかの空きコマで授業をすることは不可能です。

生徒の時間割はおよそ週1回のペースで休みがあるように組んでいますが、この1日は少し多めの睡眠をとり、たまった疲れを癒して体調を整え、残った時間は各科目の復習や宿題などをこなすだけで手いっぱい。となるのが普通です。でもクラスのみんなが集まって授業をするのであれば、そこを使うしかありません。

「君たちの休みの日しかできないと思うけど、いいの?」と尋ねると、全員から「大丈夫!」との返事がありました。

とはいっても、せっかくの休日に3時間半フルの授業を入れたのでは生徒たちの負担になってしまいます。そこで「じゃあ、朝1時間だけ使ってしよう。」と提案しました。休日の午後や夜に予定を入れてしまうと、他の科目の復習や休養のペースが乱れると思ったからです。

「休みの日なんだから、絶対に無理はするなよ。フォローはするから、来られる人だけ来たらいい。」ということは生徒全員に伝えましたが・・・そのなかで一人だけ浮かない顔をしている生徒がいました。話を聞くと、午前中はオープンキャンパスに行くので、夜しか来られないとのこと。

そのときです。それを聞いた別の生徒が「先生、夜にしてもらってもいいよ。先生が授業をやってくれるのなら、みんなで受けたほうがいいから。」と言ってくれたのです。「なんと思いやりの心がある生徒なんだろう!」これを聞いて私もうれしくなりました。

彼らはライバルではありますが、同じクラスで一緒に勉強する仲間でもあります。

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↑無事に全員そろって授業ができました。

 

テストというのはどうしても順位がついてしまうものなので、全員が思い通りになる訳ではありません。それでも、それぞれが目標を設定して結果を出そうと一生懸命に取り組んでいます。ですから、まだ入試までに時間のある現段階では順位や得点だけにとらわれず、ミスがないよう集中して自分にとっての目標を達成してほしいと思います。

実力テストまであと2日。最後まで頑張る生徒を私たち講師は全力で応援していきます!

国際医療福祉大学の説明会

先日、成田市に新たに医学部を設置される国際医療福祉大学の説明会に行ってきましたので、ご紹介します。

この大学は学生数750名の国内最大の医療系大学で、現在は薬学部をはじめ医療系学部があり、国家試験合格率は各学部で日本トップレベルを誇っています。そして2017年4月には成田キャンパスに医学部が新設される予定です。また、現在4つの付属病院を持ち、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年には国際的な附属病院をさらに1つ開設されます。

来春、開学予定の医学部においても、グローバルスタンダードに対応した国際性豊かな医学教育に力を入れる方針で、1学年140名定員のうち20名を留学生が占め、1年の後半、2年は全て英語での授業。また、日本最大面積のシミュレーションセンターでの教育、4年のはじめから取り組む臨床実習や5年でのUSMLE(アメリカ医師国家試験)の受験、6年では4週間以上の海外実習が必修という、他大学にはほとんど見られないカリキュラムが特徴的。多くの学生に門戸を開きたいということから、6年間の授業料が1850万円と私立医大の中でも最安に設定され、さらに成績上位者には授業料の減免や奨学金制度もあることも注目を集めています。

医学部入試についてですが、

●一般100名・センター利用20名・留学生枠20名
●一般1次は英語、数学、理科(物理・生物・化学から2科目)
●2次では面接を重視
●1次2次のどちらかで小論文
●大学に入ってからは英語のリスニング・スピーキング能力が必要になるが、入試ではリーディング・ライティング能力しか要求しない
●試験会場は東京、成田他

入試日程などの詳細は9月に発表予定ということでした。

レベルの高いグローバルな人材教育と医学部のなかでもリーズナブルな学費ということもあり、非常に注目を集めていることから、入試はかなりの激戦になることが予想されます。

 

 

東北・関東の医大を見学(2)

このところ雨が降る日が続き、気温も下がって一段と秋らしくなってきました。
さて、メビオでは12日・13日に第三回保護者面談を行いました。保護者面談の日は、講師と保護者の間でどんな話があるのか気になって何となく落ち着かない様子の生徒たち…褒めてもらえたことも、ちょっとダメなところも、講師や代表からのアドバイスを心にしっかり受け止めて、本科後期も頑張りましょう。

さて前回の続き、東北・関東の医大見学の様子をお伝えします。

獨協医科大学では大学の方にキャンパス・病院共に丁寧に案内していただきました。東武鉄道宇都宮線の「おもちゃのまち」駅から、徒歩約15分とのことでしたが、東武宇都宮駅とJR宇都宮駅が少し離れていたので、JR宇都宮駅から2駅南の石橋駅からタクシーで向かいます。約15分で到着しました。

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↑ (左)教育医療棟    (中)実習棟   (右)教室棟           

中心部から離れていることもあり、敷地がとても広く、古さを感じない建物は好印象。学生食堂は病院のレストランと同じ業者がやっているので、おいしいと学生の間で評判とのことでした。

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↑(左)採血自動受付 (中)診療科ごとの色分け  (右)病院の受付

病院内部もきれいで、診療科ごとに色分けされており、採血などは自動受付になっていたり、受付もホテルのフロントのようなつくりになっていました。また、こちらの病院では、ドクターヘリが1年で750回以上の出動回数と聞き、この地区の中核病院であると強く感じました。

続いて、埼玉医科大学。
毛呂山(もろやま)キャンパスは東武東毛呂山駅から徒歩20分または、JR八高線毛呂駅から徒歩5分の場所にあります。JR八高線は本数が非常に少なかったため、東毛呂山駅からタクシーを利用しましたが、ワンメーターで到着しました。

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↑(左)大学本部    (中)丸木記念館   (右)図書館

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↑(左)記念館内のレストラン (右)食堂

毛呂山というだけあって、小高い山に張り付くように大学と病院がありました。
学生証がないと入れないエリアが多く、メビオの卒業生に食堂・丸木記念館・図書館・講義室などを案内してもらいました。

2日間で東北・関東の4大学を巡るのは移動距離が多く大変でしたが、実際に見て分かることもたくさんあり、とても良い経験になりました。

東北・関東の医大を見学(1)

代表の神尾です。9月に入り、暑さも和らぎ、朝晩はとても過ごしやすくなりましたね。メビオでは夏期講習が終わって9月1日から3日までお休みのあと、4日から後期本科授業がはじまりました。

さて、私はこの休みを利用して、岩手医大、東北薬科大、獨協医科大、埼玉医科大のキャンパスを見に行ってきました。メビオのある大阪からはとても遠く、生徒が見学に行くには時間がないので、代わりにここで紹介しますね。

まずは、岩手医科大から。1年から4年までの矢巾キャンパスと、大学病院のある内丸キャンパスの2つがあります。入試課の方は内丸キャンパスにいらっしゃるのですが、あらかじめ来訪を伝えると、矢巾キャンパスに来てくださいました。矢巾キャンパスは盛岡駅から東北本線で南に約10分の矢幅駅から徒歩17分にあるキャンパスで、4年前にできたばかり。医学部だけでなく歯学部、薬学部もこの場所で学ぶそう。また1 年生は全員寮に入ることが義務づけられており、その寮もキャンパス内にあります。この日は1時間弱の滞在でしたが、5人のメビオの卒業生に会うことができました。案内してくれた入試課の方もたくさんの卒業生がいることに驚かれていた様子。2017 年には看護学部ができ、2019年にはキャンパス横に大学病院が移転新設されるそう。そのため矢巾の駅前を含めた町自体が再開発中。仙台に戻る新幹線の窓からもキャンパスは眺められました。

外観 グループ学習室 寮
↑(左)外観 (中)グループ学習室 (右)寮

盛岡で少しだけ時間ができたのでタクシーで内丸キャンパスの周りを見学しました。矢巾と違い建物が古くて大学としてはいい雰囲気。病院の入院機能は矢巾に移りますが、外来病院として再建されるそうです。

医学部 付属病院
↑(左)医学部 (右)付属病院

次に、東北医科薬科大学です。最近医学部が認可されたばかりで入試情報もまだ出そろっていません。入試日程は一次が2月1日、二次が2月13日。 入試課の方が丁寧に対応してくださいました。薬学部は小松島キャンパスにあり、医学部の学生も、最初の2 年間は小松島キャンパスで学習し、3 年次以降は福室キャンパスで学ぶそう。病院はすでにできていますが、福室キャンパス自体は現在建設中とのこと。 小松島キャンパスはJR仙山線東照宮駅、または地下鉄台原駅から徒歩15分、福室キャンパスはJR 仙石線陸前高砂駅から徒歩7 分で、2 つのキャンパスは結構離れています。実際に2次試験を受けに行くときは、仙台駅前またはホテルからタクシーが簡単で1500円ぐらいでしょう。

教育研究棟 図書館 食堂
↑(左)教育研究棟 (中)図書館 (右)食堂

小松島キャンパスは2006年以降にできたもので大変きれいです。免震構造のため東日本大震災でも大丈夫だったとのこと。図書館、食堂もきれいですが、医学部の学生が来始めると手狭になるかもしれないそうです。

 

長くなりそうなので、今回はここまで。次回は獨協医科大と埼玉医科大を紹介します。

私立医科大学合同入試説明会に参加しました。

先週、帝京大学で行われた「私立医科大学合同入試説明会」に参加してきました。帝京大学医学部のある板橋キャンパスは埼京線十条駅から徒歩10分。写真のようなきれいな建物で、中にはファーストフード店やカフェ、コンビニなどたくさんお店があり、なかなかおしゃれ。メビオ生が、「帝京大に行きたい!」と言っていたのもわかる気がしました。

帝京大2
↑医学部棟

帝京大4
↑ケンタッキーとイタリアントマト

帝京大7
↑病院

今回は23大学が参加。個別相談会も行っており、受験生とその保護者の組み合わせが多く、大変な盛況でした。この説明会は、各大学がその大学の特色や入試制度について説明するもので、平成21年度から始まり、今年で7年目。メビオでは毎年参加しています。各大学15分という短い時間の説明会ですが、入試に関することはもちろん、施設や、カリキュラムの紹介、また地方の大学はその地域の紹介をすることも。短いだけに何を説明するかは、それぞれの学校の個性が出ます。

今回の説明会で得られた情報は、早速メビオの講師や生徒に伝えました。また、秋にはメビオの教室で、川崎医科大、金沢医科大、関西医大、兵庫医大、大阪医科大のメビオ生向け入試説明会を実施する予定です。説明会に参加してナマのお話しを聞けば、印刷物やウェブサイトにはない内部情報だったり、各大学の個性が見えてきます。授業に自習に日々勉強に追われている生徒たちが、これをひとつのきっかけに、より具体的な目標を持ち、さらにやる気になってくれればと思います!
                                               代表 神尾

合唱団大阪コンソートによるモーツアルト・レクイエム

早いもので今日から6月。大阪では気温も30度以上の日が続いていて、昼間は夏のような暑さで女子は日傘が手放せなくなりました。

さて、少し前のお話にはなりますが、英語科の講師平沢と、数学・物理科講師の高橋が所属する合唱団「大阪コンソート」による演奏会が大阪カテドラル聖マリア大聖堂にて行われました。この演奏会には、メビオの講師やALもたくさん聞きに行っていたのですが、開演時間の30分以上も前から大勢の方が来られ、教会の長椅子に加えて用意されていたパイプ椅子まですべて満席となるほどでした。では平沢本人に演奏会のことを詳しく伝えてもらいますね。

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英語科の平沢です。先日大阪カテドラル聖マリア大聖堂にて、モーツァルトのレクイエムを歌わせていただきました。学生時代に大学の合唱団を指揮して、フォーレのレクイエムを弦楽アンサンブルと演奏したことはありましたが、本格的なオーケストラと全曲を演奏するのは今回が初めてで、しかも西日本最大の大聖堂で演奏に歌い手として参加できたことは大変貴重な経験となりました。講師として過ごす時間とは全く別の、人生でおそらく何度も経験することはない、非日常の空間と時間を体験できました。また、この演奏会には多くのメビオの関係者の来場もあり、この時間を共有できたことは大きな喜びであり、感謝の思いでいっぱいです。

モーツァルトのレクイエムは映画『アマデウス』でご存じの方も多いかと思います。私も中学生の時、翌年の来日を心待ちにしていた名指揮者バーンスタインが亡くなった時には、ラジカセでこの曲を聴いて涙した思い出があります。今回は個人的な思い入れに加えて、この演奏会が二つの大震災による犠牲者の鎮魂を大きな目的として企画されたものであったことも私の中で大きな意味を持っていました。震災復興のために具体的な支援活動に関わったことのない自分にとっては、教会という場で神父、牧師による祈りの言葉を聞きながら、レクイエムという楽曲を奏でる一員として参加できたこと、そして合唱団として演奏会の収益金を震災孤児への育英金に寄付できたことは、わずかながらも被災された方たちとのつながりをもつきっかけになったのではないかと思います。

また、指揮者の富岡先生は我々歌い手に音楽の楽しさ、深さ、そして厳しさを教えてくださる素晴らしい指導者です。技術はもちろん、多くの団員を引きつける人間的魅力に圧倒されます。その先生のもとで月に2回合唱をすることは、音楽的刺激のみならず、ジャンルは違っても同じく指導に携わる私にとって大いに刺激を与えられる機会となっております。心の栄養を音楽でしっかりと養って、また明日からメビオ生の英語指導に全力投球で臨んでいきたいと思います!

平沢先生 元先生

 

 

小論・面接科講師 林からのメッセージ<2>

先日は、メビオでの面接練習について紹介しました。
まだご覧になっていない方はぜひこちら↓も。
小論・面接科講師 林からのメッセージ<1>

小論文の指導についても、面接のときと基本方針は同じです。
基本的なテーマについての知識をおさえるのは当然ですが、いわゆる「模範解答」を提示することよりも、「自分の言葉」で答えられるような力を育てる指導を心がけています。

例えば「漢字」の問題について、よくあるやりとりはこうです。

「わからない漢字、辞書で調べてもいいッスか?」
「いいよ。ただし、調べた漢字は使わないこと。調べてメモした上で、違う言葉で表現する練習をしよう」

書けない漢字を書けるようにすることももちろん大切ですが、それ以上に大切なのは「漢字が思い出せない」という局面をうまく乗り切ること。自分の持っている知識でどうにかやりくりする練習をしてもらいたいわけです。
(*ちなみに、漢字が思い出せないときは、類義語を浮かべようとするよりもいっそ「一文丸ごと書き換える」くらいのつもりで考え直すのがオススメです。そもそも、類義語って同じ漢字を用いていることが多いでしょう?だから苦労して類義語を浮かべても、残念ながら漢字の問題はあんまり解決しません。)

本題に戻ると、小論文でも面接でも基本は同じ。「自分の言葉」で語れるようになること。
これは自分だけのオリジナリティを追求する、というようなこととはちょっと違います。内容的には他の人と同じようなことを言っていてもまったくかまわない。というより、過度にユニークなほうがむしろ心配なぐらいです。
そうではなくて、どんな課題が与えられても、どんな質問が飛んできても、自分の持っている知識と工夫でなんとか乗り切る、そういう力が身に着くようなアドバイスをしてあげたいと思っています。

最後にちょっとだけ余談を。

少し前のことになりますが、6年前の卒業生から「小論文を見てもらえませんか?」というメールもらいました。
6回生になると、研修先の病院を決める際に、病院によっては小論文を事前に提出したり、試験当日に作成する必要があるためです。

じつは、これまでにも卒業生からこうした相談を受けたことはあって、みんな最初はずいぶんとかしこまったメールをくれるので、「おおー、ずいぶん大人になったんだなあ……」と感慨深い気持ちになります。けれども実際に話をすると、まだまだ可愛げのあるところも残っていて、なんだかちょっとホッとしたり。

そうして相談を受けながら思うのは「6年という年月を超えて、ふたたび人生を決める大事な場面で、相談相手の一人として思い出してくれるなんて嬉しいなあ」ということ。そんな風に卒業生と話をした翌日は、いま教えている生徒たちを見ても、彼ら・彼女らの頼もしい6年後が見えるような気がする、というちょっといい話でした(笑)。

社会科講師 杉岡からのメッセージ

社会科の杉岡です。

昨日、今日と2日間、第三回保護者面談です。例年この時期は台風の影響が気になるのですが、今年は9月に入って接近する台風はまだなく、秋らしいいいお天気で面談のついでに観光…なんていう方もいらっしゃったんじゃないでしょうか。

さて、今回は、メビオでの社会科の授業について少しお話させていただこうと思います。

メビオでは国公立志望者を対象として社会(地理・倫政・日本史・世界史・現社)の授業があります。他の科目より2週遅れて5月第1週目より始まり、基幹科目(英数理)をしっかり鍛え上げていく合間を縫うようにして、少しずつ進めていきます。日本史や私の担当する世界史は、夏期講習終了時までに前近代史をなんとか固め、9月よりセンターでの得点を大きく左右する近現代史に入ります。医学部を受験する生徒が社会に多くの時間を割くことはとても無理なので、各担当講師の「もっとじっくり時間をかけて教えたい!」という思いを封印して、最小限の時間で最大限の効果を上げるよう工夫して授業を進めています。

また「少ない時間で効率的に力をつけていく」という目的で、9月15日より授業の後の時間を利用した国社選択者対象の分野別テスト(週1回のペースで全13回)が始まりました。例えば世界史では、今週の授業は「ドイツ近代史」ですが、第1回の分野別テストの範囲は「古代オリエント~地中海世界」でした。新しい範囲を学習しながら、既習の範囲を復習していくという感じです。(ちなみに地理は「水・土壌・植生」と聞いています。)受験生にとって、普段はなかなか手をつける暇のない科目ですが、このテストをうまく利用して知識の整理をしておくと、センター直前期に大いに効力を発揮しますよ。

ところで私の話になりますが、8月末にウズベキスタンへ行ってきました。受験生の皆さん、勝手にバカンスを謳歌してゴメンナサイ。(でもこれも来年度のテキストを充実させる一環で、中央アジア史の図版が少し豪華になります!そして来年度以降、私の中央アジア史の授業が少しだけ解りやすくなるはずです!?)

↑オアシス都市ブハラの旧市街地にある「カラーン・ミナール」(モスクに付随する塔)です。

では皆さん、来春合格を決めたら、世界中あちこち旅して撮ってきた写真など見せて下さい!いい写真があれば、メビオの世界史のテキストに採用しますよ!

数学の新課程入試について

数学科の橋本です。

みなさんご存じの通り、 2015年度から数学では新課程入試が始まります。一方、センター試験や大半の大学では、旧課程を勉強してきた浪人生のために1年だけ経過措置が設けられています。

では、いったいどの分野を勉強すればいいのでしょうか?

そういったことで悩んでおられる医学部受験生のみなさんの参考にしていただくために、 平成27年度医学部入試数学出題範囲一覧というものを作ってみました。その名の通り、全国の医学部入試における数学の出題範囲や、旧課程履修者に対しての経過措置についてまとめてみたものです。

表をざっと眺めるだけでも、いろいろなことが見えてきますね。まず、医学部入試においては、数学の出題範囲の大半が、「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A(全範囲)、数学B(数列・ベクトル)」となっていることがわかります。理系の最難関学部にふさわしく、高校数学で習うほぼすべての分野が出題範囲になっています。一方で、数学Bの「確率分布と統計的な推測」を明確に出題範囲としているのは、鹿児島大学だけでした。それも選択問題としての出題範囲です。ということは、大半の医学部受験生にとっては、この分野を勉強する必要がないと言うことがわかります。

旧課程履修者に対しての経過措置を見ると、各大学ごとに特徴があらわれていますね。私立大学では受験生にわかりやすく出題範囲設定してくれているところが多いです。一方、国公立大学では、お役所的な書き方が多い(そりゃそうか)。そして、何も言ってくれない大学もある・・・。

「新課程と旧課程の共通範囲から出題する」

このように言ってくれると、受験生にとってはわかりやすくていいですね。自分の勉強している分野が入試に出るのか出ないのか、もやもやした気持ちのまま勉強しなくて済みます。もちろん、分野が狭くなる分、より学習内容の深いところでの勝負となりますので、受験生にとって決して楽になるというわけではありません。それでも、わかりやすいというのはいいことです。

「高等学校旧教育課程履修者に対する経過措置は講じません」

こう言い切った唯一の大学は、東京慈恵会医科大学です。これはこれでわかりやすく、爽快でもあります。もちろん浪人生にとって受験の敷居が高くなりますので、もしかしたらチャンスになるかも!?

「新旧教育課程別に出題し、選択解答させることもあります」

このようなことが書いてあれば、現役生は新課程の学習内容を、浪人生は旧課程の学習内容を、しっかり勉強するしかありません。この場合難しいのは、旧課程の出題範囲を明示していない大学が多くあるということです。そのような大学では、旧課程にあって新課程にない「行列とその応用」をどのように扱ったらいいのか、受験生は悩むところです。

「旧教育課程履修者に配慮する」

配慮すると言っているのだから配慮してくれるのでしょうが、その配慮がどのようなものになるのかはっきりしません。以下のような配慮が考えられます。

  • 新旧課程共通範囲から出題する。
  • 新旧課程別に選択問題とする。
  • 新旧課程どちらの固有分野でも解けるものを出題する。

これらのうちいずれのものになるかは、それぞれの大学の過去の傾向や問題作成能力などから分析することになりますが、一般の受験生にとっては難しいですね。この場合においても、旧課程にあって新課程にない「行列とその応用」をどのように扱ったらいいのか、受験生は悩むところです。

先ほどから何回か出ていますが、今回の学習指導要領の改訂の数学における最大の注目点は、「行列とその応用」が無くなり、「複素数平面」が加わったことです。この状況は、旧旧旧課程(昭和53年文部省告示、一次変換有り、複素平面無し)から旧旧課程(平成元年文部省告示、一次変換無し、複素平面有り)に切り替わった1997年度入試に似ていると思います。 1997年度センター試験の数学が旧課程の科目を平行して実施したのも、 2015年度と似ていますね(そしてこの年のセンター数学は大事件となりました)。ところで、この年の大阪大学(理系)の入試問題に次のようなものがありました。

平面上において,直線 l l 上にない点Aをとる.

直線 l 上に点 B を線分 AB と直線 l が直交するようにとり,点 B を中心として直線 l θ だけ回転して得られる直線を m とする.

直線 l 上にない点 P をとり,直線 l に関して P と対称な点 Q をとる.また点 A を中心として点 Q を角度 2θ だけ回転して得られる点を R とする.

このとき線分 PR の中心 M は直線 m 上にあることを証明せよ.

ご覧の通り、平面上の回転移動に関する問題です。回転運動は、行列を用いた一次変換でも表すことができますし、複素数平面でも表すことができます。 「新旧課程どちらの固有分野でも解けるもの」 とは、まさに回転移動のことになります。

このような、かなり古い問題の分析をも可能にするために、メビオでは長年培ってきたデーターの蓄積があります。それらのデーターを参考にしながら、この混乱の2015年度入試においても、それぞれの受験生の志望や学力にあった最適な戦略がとれるように、講師間で議論を繰り返しています。

また、数学Aでは「整数の性質」というものが加わりました。そしてほとんどの教科書で「合同式」というのが掲載されています。

27 ≡ 3   ( mod 8 )

というやつです。浪人生でこれを初めて見た人は、「なんだこれは!?」と面喰らってしまうかもしれませんが、何のことはない、

27 − 3 は 8 の倍数である

ということを言っているに過ぎません。そしてこれがなかなか便利な道具なのです。たとえば2010年島根大学(医)の次の問題がありました。

数列 {an} を初項 3,公比 3 の等比数列とし,数列 {bn} を初項 11,公差 8 の等差数列とする. {an} と {bn} に共通に含まれる項を小さいものから順に並べて得られる数列 {cn} の一般項を求めよ.

この問題、合同式を用いて解くと以下のように簡単にできてしまいます。

bn = 8n + 3 となるので,ある整数 x が数列 {bn} に属しているための必要十分条件は,

x ≡ 3   (mod 8 )   かつ   x が11以上

である.一方, an = 3n であり,

32 ≡ 34 ≡ 36 ≡ 38 ≡ 310 ≡ ⋯ ≡ 1   (mod 8 )
31 ≡ 33 ≡ 35 ≡ 37 ≡ 39 ≡ ⋯ ≡ 3   (mod 8 )

となっているので, {an} の項のうち {bn} に属しているもの,すなわち数列 {cn} の項は,

33 , 35 , 37 , 39

となる.したがって、 cn = 32n + 1 である.

この問題を解くのに合同式を使わないとなると、二項展開か数学的帰納法あたりで解くことになるのでしょうが、いずれにせよ面倒なことになります。

このように、合同式はそれほど難しいものでない上に他の分野でも役に立つことがある便利な道具です。見たことがないからと言って拒絶せずに、ちょっと触ってみてもいいかもしれません。

「ゆとり教育」や「脱ゆとり」など、政治家や役人たちの気まぐれに振り回され、受験生にとってはほんとうにいい迷惑だと思います。常に進取の気概を持ち、自分を高める努力を怠らないことで、どのような制度になろうとも強い気持ちを持って目の前の困難を克服して欲しいと思います。

そしてそのように努力してきた経験が、みなさんが医師になったときにかけがえのない財産となると思います。

小論・面接科講師 林からのメッセージ<1>

林です。メビオの小論・面接の授業について紹介したいと思います。

 

夏期講習の小論文・面接の授業では、やることが盛りだくさんなのですが、生徒たちにとって恐らく一番インパクトがあるのは個人面接の練習だと思います。

 

授業では、入室・退室の仕方から具体的な受け答えをするところまで、ひととおりの練習をします。ポイントは、その一部始終を録画して、生徒自身に見てもらうこと。みんな最初は「えー」とか「マジで?!」とか大騒ぎしますけども、これがじつは効果絶大なのです。

 

「姿勢が微妙に曲がっている」とか「目線がふらふらする」とか「頑張って大きな声を出しているつもりでもまだまだ小さい」といった、いわゆる「印象」に関わることについては、自分自身の姿を見て・聞いて納得してもらうのが一番だからです。

 

また、答える内容については、いわゆる面接的な「模範解答」のようなものを教えることよりも、生徒が「自分の言葉」を紡ぎだすきっかけを作ることに力を注いでいます。

 

例えば

「高校時代のクラブ活動は?」

と尋ねると

「何もやっていませんでした」

と素直に答えてしまう生徒。そこで

「じゃあ生徒会活動とか、ボランティア活動とか、あるいは何か習い事とか、趣味のジョギングなんかでもいいんだけれど、何か勉強以外でがんばってきたことはない?」

と追加質問をすると

「あー、それなら…」と話が始まります。

 

面接の場で、先生方がもっとも知りたいと思っているのは、おそらく受験生の学力以外のパーソナリティ。だとすれば

「クラブ活動は?」

と尋ねられたからといって、厳密にクラブ活動だけに限定する必要はないように思います。

「残念ながらクラブ活動はしていませんでしたが…」

と断ったうえで、ほかに頑張ってきたことを話してもいいし、どうしても思いつかないなら

「大学では○○部に所属して、がんばってみたいと思っています」

と、今後の展望について前向きに宣言してみるのも一つの手でしょう。

 

こんなふうにして引き出された一人ひとりの「自分の言葉」がきちんと蓄積されるよう、メビオでは色々と工夫を凝らしています(このあたりの詳しい内容はちょっと秘密ですが)。

だから、そうした経験の蓄積をフルに生かして行われる二次試験直前対策では、みんな驚くほどの成長ぶりを見せてくれるんです。春には「面接はすごく苦手で…」なんて言っていた生徒が「先生!面接官の先生に褒められました!」なんて嬉しい報告をしてくれることもあります。

 

さて、ちょっと長くなってしまったので、今日はこのあたりで。

次回は小論文についてお話したいと思います。

生物科講師 富永からのメッセージ

みなさん、順調? 生物科の富永です!
今、メビオは夏期講習の真っ最中です。生物科では夏期の間に2系統で授業を進めていくのですが、一方の系統では「遺伝子の働き」の範囲を習います。

この分野は、昨今目覚ましい発展をとげている分子生物学の基礎のため、最近の入試では出題が増える傾向にあるのでしっかりと身につけてほしい分野です。

「遺伝子」という存在を仮定したのはメンデルという人物です。「メンデルの遺伝法則(優性の法則・分離の法則・独立の法則)」で有名ですよね。このメンデルさん、当時その分野の大御所であるネーゲリに論文を送ったのですが、認められませんでした。おそらく彼の失意は大変大きいものだったでしょう。そしてメンデルは「やがて私の時代が来る」と言い残して亡くなってしまいました。その後16年経って、ド・フリース、コレンス、チェルマクの3人により、各々独立にメンデルの遺伝法則の「再発見」がなされました。本当にメンデルさんの時代が来たのです(よかったね、メンデルさん!)再発見をした一人のコレンス、この人の師匠にあたるのがネーゲリというのも因縁めいて面白いところです。

最後に、東京医科大学(2008)の入試問題の一部を載せておきます。ここまで読んでいれば解けますよね。
 
メンデルは,1856年から8年間にわたるエンドウの交雑実験から,遺伝要素(遺伝子)が両親から子に伝えられると仮定して,遺伝のしくみを説明した。しかし,このメンデルの業績の重要性が認められた(メンデルの再発見)のは1900年のことである。メンデルの再発見をきっかけに,エンドウ以外の生物を材料とした交雑実験が行われ,モーガンらのキイロショウジョウバエの交雑実験から,遺伝子は染色体上に一列に並んでいることがわかった。

問1 下線部に貢献した3人の研究者は誰か。適する人名を,①~⑩のなかから,3つ選べ。 
① サットン ② コレンス ③ シュワン ④ チェルマク ⑤ マラー ⑥ ベーツソン ⑦ ラマルク ⑧ ダーウィン ⑨ ミーシャー ⑩ ド・フリース


ハードな夏期講習、タイトなスケジュールで大変だと思いますが、ここをうまく乗り切れば、「来春には私の時代が来るんだ!」と信じて頑張っていきましょう。

夏期講習に向けて講師からメッセージ・・・

英語科講師の山田です。夏が近づき、暑くなってきましたね。実力テストが終わった直後には、少し疲れがみえる生徒もちらほらいました。

メビオでは夏期講習終了後の3日間と元日以外、休みはありません。もちろん日曜・祝日も関係なく授業はあります。生徒それぞれに週1回の休みはありますが、授業がなくてもメビオにやってきて自習室で勉強している生徒も多いです。自習室にこもって一人で勉強していると、分からないことはもちろんいっぱいでてきます。質問したいけど、担当の講師が授業中…なんてこともしばしば。これは私にも経験があることなのですが、いつも教えてもらっている先生でなければ、なんとなく聞きにくいという気持ちはどうしても出てきます。

知識の定着という点においては、生徒が「聞きたい!」と思うときに質問に答えてあげるのがもっともよいタイミング。メビオでは担当講師が不在の場合でも、各科目の講師が質問に対応できるよう、テキストの内容を理解し、教える内容に統一性を持たせています。クラス編成は実力や適性に応じて変わりますが、テキストの統一性は、担当の講師が変わっても生徒の学習指導をスムーズに移行させるためでもあります。

休み時間や授業後には、普段担当していないクラスの生徒が「英語の質問いいですか…?」とやってきます。「どこまで習っているの?」と尋ねると、生徒が(しどろもどろですが…笑)必死に教えてくれます。ノートを見ていても、しっかりメモを取っており、こちらとしても教えやすく、各講師が丁寧に、熱心に教えていることがよく分かります。メビオのチームワークを感じる瞬間ですね。自分の中でチームとしての一体感が高まり、一人でも多くの生徒に合格してほしい、という思いがまた強くなります。

もうすぐ夏期講習が始まります。このブログを読んでいる現メビオ生!頑張っていきましょう。泣いたり笑ったり、(いつも)怒られたり(たまに)褒められたり…と毎日大変だと思いますが、各講師もみなさんを全力でサポートしていきます。

もうすぐ実力テストです。

化学科講師の関根です。実力テストが近づき、このところの生徒たちはテスト対策に精を出しています。連日『何やったら良いんでしょう!?』と、過去の総ざらいをしている姿が見られ、質問をしにきた生徒で講師控室が賑わいます。

先日僕のところにも、生徒が相談に来ました。

『実力テストの過去問をやってみたんですけど、時間が足りなくて点数がヤバいです!どうしましょう。』

うーん、入試本番も時間厳しいよ。と前置きした上で、かといって解くスピードは今すぐに大幅アップするものじゃない。・・・じゃあ、限られたテスト時間の中で、なるべく沢山点数を取るにはどんな解き方をすれば良いと思う?と、得点のコストパフォーマンスの話をしました。

あなたの場合、こういう問題は得意だけど、他方でこんな問題にはまだ弱みがあるよね。それならば、テスト開始直後の余裕のあるうちに、得点可能性の高い(コストパフォーマンスの良い)ところを確実に拾って行って、時間のかかる(コストパフォーマンスの悪い)問題は後にまわす方が得点率は上がるんじゃないかな?

『なるほど!それでやってみます!』
と、納得して帰ってくれました。

普段の授業では科目としての実力をアップさせることを主な目的としていますが、僕は、そこで身についた科目力とテストでの得点力というものには少しズレがあるものだと思っています。もちろん上の例はその生徒の場合の戦略であって、全ての生徒にそのまま当てはまるわけではありません。一人ひとりの抱えている問題点をきっちりと把握して戦略を考えられるのは、この環境の強みなんだろうなぁ・・・と、生徒たちとの距離の近さを改めてありがたく感じます。

そして、生徒たちの頑張ってる姿を見ると僕もやる気をもらえます!一緒に頑張っていきましょう!!!

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