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講師の勝又より・・・興味深い医学英語の語源のお話

こんにちは。英語科講師の勝又泰洋です。
私は、古代ギリシア・ローマ世界の研究をしています。今回は、この私の専門分野について、メビオの指導科目である医学英語と結びつけながら、少しだけお話ししたいと思います。
今から2000年以上前の、しかも日本から遠く離れたヨーロッパ世界の話を、なぜこのコラムで取り上げるのか、と思う人も多いかもしれません。ですが、ご心配なく。実は、ギリシア・ローマ世界は、「言語」の点で、医学の世界と密接につながっているのです。
昔のギリシア世界では、「古典ギリシア語」が、ローマ世界では「ラテン語」が公用語として用いられていました。そして実はこの二言語は、現代の医学英単語の成り立ちに大きくかかわっているのです。前置きはこのくらいにして、いくつか例を見てみるのが良いでしょう。

1.autophagy(自食作用)
今年度ノーベル医学・生理学賞を受賞された大隅良典さんのお仕事で有名になった言葉ですね。これは、古典ギリシア語の二つの要素から成っています。autoは「自分自身」を、phagyは「食べる」を意味します。とても単純ですね。

2.acupuncture(鍼治療)
いわゆる代替医療のひとつに数えられるものですね。これはラテン語由来の単語です。acuは「針」を、punctは「刺す」を意味します(-ureは名詞接尾辞)。そのままなので暗記しやすいのではないでしょうか。

3.radiology(放射線医学)
古典ギリシア語とラテン語が合体したものもあり、これはその一例です。radioはラテン語で「光線」を、logyは古典ギリシア語で「学問」を意味します。どうでしょう、面白くなってきましたか。

4.Achilles’ tendon(アキレス腱)
最後は少し特殊なものを。アキレスとは、ギリシア神話の英雄です。あるところに、「その水に触れた箇所は不死になる」という河がありました。アキレスの母親は、息子を不死の存在にしようと、その河に幼い彼の全身を浸しました。しかしこのとき彼女は、息子の踵を持って(頭から)水に入れたので、水に触れなかったその踵の部分だけがアキレスの弱点となってしまうのです。アキレス腱は、比喩的に、「ネックとなっている部分」を意味しますが、その背景にはこのような神話物語があるわけです。ちなみに、tendonの方も、「伸ばす」を意味するラテン語の動詞に由来しています。

さて、いかがだったでしょう。身体部位や病名など、医学にかかわる英単語のほとんどは、もとを辿ると古典ギリシア語とラテン語に行き着くと言われています。ヨーロッパの古い世界を連想させることで、その単語に高尚な雰囲気が出る、といったところでしょうか。医学単語を覚えるのが苦手、という人は多いかもしれませんが、語源がわかれば、その単語に親しみがわく、ということもあるかもしれません。心を豊かにしながら勉強に励んでください。Disce libens!(ディスケ・リベンスと読み、「楽しく学べ」を意味するラテン語の格言です)

近畿大学医学部 推薦入試の講評

11月20日に近畿大学医学部の推薦入試が行われました。
以下、メビオ講師陣からの講評です。

英語
・時間が90分→60分になったことに伴い小問数が50→42と減少。
内訳は大問Ⅱ~Ⅴがそれぞれ10→8。誤差の範囲かもしれないが長文もやや短くなった。

・難易度は例年通り。推薦と言うこともあり本試験よりはやや易しめだが、大問Ⅰ以外は正解の選択肢がはっきりとしているものが多く、比較的取り組みやすい。ただ大問Ⅰの語彙レベルが一般受験生にはやや高く、全体としては6割後半から7割がボーダーとなりそう。

実際には英語は大きな差は出ないであろうと思います。50中盤から60中盤までに密集しており大きくコケなければ理数勝負でしょう。

 

数学
大問1
素数の目を持つ「素数さいころ」と合成数の目を持つ「合成数さいころ」を作り、それらを投げたときに出る目に関する確率の問題。やることは単純で何も難しくはないのだが、「合成数」の定義を知らなかったり、「素数」に1を入れてしまうと0点になってしまうだろう。「合成数」の定義は数研の教科書には載っているが啓林館の教科書には載っていなかったりと、出題してよいかどうかもグレーである。
実際メビオの生徒でも過半数の生徒が出来ていなかったようだ。知っていればほぼ満点、知らなければ0点という差のつく出題は、入試問題としていかがなものかと思う。

大問2
フィボナッチ数列の問題。(1)~(3)はフィボナッチ数列を4で割った余りに関する出題で、合同式を使い慣れていて周期性に気付けば容易。(4) はフィボナッチ数列の一般項を表せという問題で、それまでの内容と関連がない独立した問題。
皆何度か解いたことがあるはず。

大問3
絶対値のついた放物線と直線の交点に関する問題。グラフを書けば問題の意味をつかむのは簡単だが、計算がやや煩雑で、答となる数値もきれいではなく、ここを正確に解いたかどうかは大きな差になるだろう。

大問2、大問3は、演習量によって差の出そうな出題ではあるが上位層では高得点が望める難易度である。結局、大問1でさいころの目を正確に把握できたかどうかが合否に大きく影響しそう。

物理
大問1:万有引力
大問2:ソレノイドの作る磁場
大問3:液体中の圧力

大問1の万有引力の問題は標準的な内容だが、分量が多く時間がかかる。
大問2の磁場の問題は、内容はそれほど難しくないが、問題文が長くかつ定性的な考察力が要求されるので、全く手が出ない受験生もいただろうが、これは是非得点しておきたい。
大問3の液体中の圧力の問題も標準的な内容ではあるが、問われている物理量を要求された形で答えるのは慣れていないと手間取るだろう。受験生がやや手薄になる分野なので点は取りにくい。

全体としては、分量・レベル共に例年通り。大問1の計算に時間を取られてしまうと、最後までたどり着くのは難しい。分量が多く手際良い処理が要求される。
6割~7割程度は取っておきたい。

化学
Ⅰ 問(1)緩衝液計算 問(2) 化学反応式
Ⅱ 問(1)理論計算 問(2)沈殿のできる中和滴定
Ⅲ 問(1)異性体 問(2)合成高分子

Ⅰの緩衝液はよくあるタイプの問題だが、今の時期にしっかりできていたかどうかが問題。反応式は基本的。
Ⅱ問(1)は数値が大きく単純なかけ算、割り算力が必要だが、基本的計算問題。問(2)は回路を図示するなど新傾向。
Ⅲの有機は基本的知識を問うのみで易しい。

全体に例年より計算量も少なめで易しい。高得点勝負だろう。

生物
大問1:呼吸(+少し発酵)
⇒問1の空欄補充はやや入れにくい(例年に比べるとやりにくい)。
問3のワールブルグ効果についての記述(50字)は、現時点でも研究段階にある現象であり、答えが定まらない。奇問。

大問2:ホルモン
⇒問1の空欄補充に始まり、知識問題が並ぶ。
問5は記述(バソプレシンの分泌低下による尿量の説明:20字)だが、標準的難易度。

大問3:DNA(遺伝子発現)
⇒問1の空欄補充に始まり、問2、3も知識で解ける問題。
問4(複数のコドンが同じアミノ酸を指定する場合があることに関する説明:75字)
問5(核内の遺伝子DNAとcDNAの違いに関する説明:50字)
問6(原核と真核の遺伝子発現の違いに関する説明:75字)
の3つの記述があるが、問題の意図さえ読み取れれば、標準的難易度の問題。

大問4:植物の反応(重力屈性)
⇒問1は空欄補充だが、光屈性の「フォトトロピン」の関与や重力屈性の「根冠」、「アミロプラスト」などやや細かな知識まで問われている。
問2(傾性と屈性の違いの説明:40字)→ 易しい
問3(PINタンパク質のトランスロケーションの説明:20字×2)
→ やや難。高校生物では習わない。
問4(重力とオーキシン濃度の関係の説明:40字×2)→ 説明する文章が書きにくい。

去年に比べて空欄補充がやや解きにくくなった。記述問題は大問1のワールブルグ効果に関する問題と大問4のPINタンパク質のトランスロケーションに関する問題以外は標準的難易度であった。去年よりはやや難しく合格点は下がったと思われる。記述の配点次第になるが、合格点は7割5分~8割になるだろう。

 

証明写真の撮影をしました

毎年恒例の願書用証明写真の撮影会を、7・8・9日の3日間で行いました。
カメラマンの方に来ていただき、納得のいく一枚を撮影してもらいます。
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着慣れないスーツ姿がとても新鮮な生徒達。先生や友達から褒められて少し嬉しそうな表情で、しっかりネクタイは結べているか、寝癖はついていないか、お互いの服装をチェックしながら撮影に臨んでいました。たかが写真?そうじゃありません。証明写真1枚にしても、入試までの大切なステップ。こうしてしっかり気持ちを込めることで、モチベーションを高める効果もあるのです。
 
写真の注文は随時受け付けています。生徒は注文表にチェックをつけるだけで、写真屋さんがサイズ通りにカットして必要枚数をメビオに届けてくれます。各自出願校の締切日を必ず確認して、日数には余裕を持って注文してくださいね。
 
すっかり冬を感じる寒さになり、メビオでも「風邪っぽい」「喉が痛い」と、マスクをしている生徒が目立ちます。各教室の加湿器を入れはじめましたが、各自食事前や帰宅後の手洗い・うがいはしっかりと行い、体調をしっかり整えて冬期講習に備えましょう!
 

 

今年度最後の実力テスト。そして冬期講習へ!

11月も気付けばもう半分が過ぎました。一ヶ月前には夏のように暑い日もありましたが、すっかり秋が深まって北大江公園の木々も色づきはじめています。

北大江公園といえば、メビオ生にも、そして天満橋界隈で暮らす人々にも憩いの場所なのですが、最近NHKのとある人気番組でこの公園をはじめメビオ周辺が紹介されました。それは『なぜ大阪は日本一の商都になったか』を探るために欠かせない場所、というのが理由でした。というのも、豊臣秀吉はメビオの北側に流れる大川(旧淀川)を瀬戸内海や奈良・京都を結ぶ交通の拠点とし、大阪城を中心に北大江公園から南に広がる上町台地を使い、うまく町づくりをしていくことで大阪を日本一にしようとしていたようです。授業や自習で忙しく、この番組をみたメビオ生は少なかったようですが、身近な風景が歴史的背景とともに紹介されていたので、とても興味深く見入ってしまいました。

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↑北大江公園にて。銀杏がきれいに色づいています。

さて、メビオでは11月3日に今年最後の実力テストを行いました。
テスト後は「終わったー!」「疲れたー!!」という声があちらこちらで聞こえましたが、大事なのはここから。目標である大学合格のために、メビオにおける今の位置をしっかり確かめて、試験直前まで伸ばしていきましょう!!

一方、講師はすぐに採点に取り掛かり、12月5日にスタートする冬期講習~入試直前講習の時間割作成ミーティングに入りました。生徒一人ひとりにあわせた時間割を作るのは、いつものことながら大変。既に基本的なクラス編成や時間割の枠組みはできましたが、講師はさらにミーティングを重ね、並行して行っている保護者面談で決めた受験のスケジュールを踏まえて微調整を加えている段階。そんな手作りの時間割は月末に配布予定なので、もうしばらくお待ちくださいね。

そして、今年度最後の保護者面談とは?
過去3回の保護者面談は面談日として2日間を設定し、各科の担当講師が出席してお話ししていましたが、今回は11月5日以降、週3日のスケジュールで、代表の神尾が生徒の詳細な情報を集約し、本人はもとより保護者の意向も踏まえたうえで受験校を決めることがメインになります。

受験校を決めるための判断材料は、一般的な全統模試などの偏差値より、むしろ重視するのはメビオが長年の経験から積み重ねてきたデータ。それは春からの成績の伸び具合、各大学の出題傾向やその問題への対応力であったり・・・加えて大学によっての入試日程の変化や、入試方式のバリエーション、新設の医学部など、様々な要因を把握した上で合格の可能性が最大になるようアドバイスをします。なかには、春にはとても手が届かないと思っていた大学が志望校として現実味を帯びてきた生徒もおり、アドバイスにも一層力が入ります。この作戦会議ともいえる最後の面談を経て受験校が決まれば、あとは入試まで一直線!

食堂でも、「入試まであと○日か・・・」などといった会話をよく耳にするようになりました。ここにきて髪が黒くなったこともあり??生徒たちの顔つきも引き締まってきたように感じます。この先は今までにも増して一日いちにちを大切にしていきましょう!

国語科主任講師 和田より…読書と受験生<2>

国語科主任講師の和田です。

前回に続き、短編小説をご紹介します。今年度のメビオ生にすすめて、特に評判の良かった2作です。

レイモンド・カーヴァー「大聖堂」「ささやかだけれど、役に立つこと」
村上春樹訳『大聖堂』所収

この二作は、生涯、短篇小説しか書かなかったレイモンド・カーヴァー文学の頂点を極める二作として名高い傑作です。

二作に共通するのは、「理解しあえない者たちの間に、奇跡的に通った、豊かなコミュニケーション」です。

「大聖堂」では、盲目の友人で、妻の仕事仲間だったひとが家に泊りにくることになり、その夫が疎ましい気持ちながらも応対するという話です。妻が途中で眠ってしまい、取り残された二人がなんとなく眺めていたテレビ番組で大聖堂が映し出されたとき、奇跡が起こります。
ぼくたちは、物を見ているようでいて、実はなんにも見えていないんだということを思い知らされました。同時に、盲目の世界の豊穣なことに驚きました。

「ささやかだけれど、役に立つこと」は、冒頭でいきなり一人息子が誕生日の日に交通事故に遭ってしまいます。夫婦二人で集中治療室に詰め、息子の意識の回復を待ち続けるのですが、誕生日にはケーキを予約していたんです。ケーキを準備したパン屋は、憔悴しきった夫婦に執拗に電話をかけてきます。
コミュニケーション不全による悲劇が究極まで行き当たったときに、両者を救ったものは意外なものでした。ぼくはこの短篇をもう、6回は読み返しています。


海外の小説ばかりを紹介しましたが、反応があればまた日本の小説についても書きたいとおもいます。ブログの読者で、時間のある方は『平家物語』を新潮古典集成の版で読んでみてください。時間がなければ、「義仲の最期」や「敦盛」のところだけでも。むちゃくちゃ面白いですよ。『源氏物語』なら、角川文庫から出ている、与謝野晶子訳が読みやすいです。他には、中島敦「名人伝」「山月記」、上田秋成『雨月物語』(江戸時代に書かれた幻想物語)、谷﨑潤一郎『細雪』(大阪と芦屋を舞台にした四人姉妹の物語)も生徒に好評でした。

最後に、受験生が本を読むこと、について少し書きます。

受験生には本など読んでいる時間はない、ましてや小説などもってのほか、という考えも十分成り立つでしょう。実際そう考えている受験生や保護者、指導者もたくさんいます。いや、むしろその考えのほうが一般的だろうと思います。

それに、本を読むことはいいことだ、ということについて、異論を唱えるひとはほとんどいないと思います。でも、受験生という時間の限られた生活の中で戦っているひとたちが本を読むとなると、それはそのまま勉強時間の削減を意味することになります。

ぼく自身、国語科主任として、また、単なる読書好きとして、受験生と読書の関係について、ずっと考えてきましたが、もう自分の中で結論は出ています。

それは、受験生もぜひとも本を読むべきだということです。

現代人は、大人も子どもも、コミュニケーション過剰な生活のなかに生きています。メビオ生に限らず、仕事や勉強以外の時間は、スマホを通して常に誰かとつながろうとしています。

街に出て外食していると、カップルや友人など二人連れのひとたちを見ていると、ひとりがトイレに立った途端、もうひとりは必ずと言っていいほど、すぐにスマホの確認を始めます。
通勤電車は孤独な時間ですが、多くのひとがスマホをいじっていますね。

受験生にしても状況は同じで、机に向かう時間は孤独にがんばる時間、そして、それに疲れるとスマホを取り出してLINEやTwitterで誰かとつながろうとする。一人でごはんを食べたとしても、写真を撮り、Instagramにアップしてコメントを待つ。

みんな独りになることが出来ないんです。

毎年受験生をみていると成績が良いのにもかかわらず本番には弱い生徒が必ずいます。あるいは、めでたく医学部に合格したのにもかかわらず、自分で勉強し続けることが出来ず、留年してしまう生徒、脱落して退学する生徒の話も年々増えてきています。

これは医学部の単位認定の厳しさだけが理由ではないでしょう。医者になるということは、一生自分で勉強していくということを選択することですし、これは、孤独な営為の中に身を投じることでもあります。

独りの時間を本とともに過ごすのは、本来つらいことではなく、むしろ、一人旅のように自由で気ままで静かで、後々になっても思い出せるような豊かな時間を送ることです。

物語世界の大海を鯨のように遊泳する。思索の森に冒険者のごとく分け入って、自分だけの大切な何かに辿り着く。
それが読書です。

もし、面白い本に出会い、いい時間を過ごすことが出来たら、ぜひその本のことを大事な人に薦めてみてください。

国語科主任講師 和田より…読書と受験生<1>

国語科主任講師の和田大輔です。

今日もまた、読書の話をします。

昨年、小説をいくつか紹介するブログを書いたところ、教えている生徒はもちろん、教えていない生徒から、「母が先生の紹介した本を買って読んだらしいです」との報告を受けたことも二度、三度あり、うれしかったです。

ところで、人に小説を薦めること、そして、何週間か、何ヶ月か経って、「あれ読んだよ、面白かったよ」と言う反応をもらうことが、なぜこんなにうれしいのか。その理由を考えたことがあります。

いろいろ考えましたが、結局それは、本を読む、小説を読むという行為が、読書以外の全ての作業を捨てて、埋没するものであるからだろうという思いに至りました。

自分が薦めた本を読むために、長い時間を割いて、独りだけの時間を本と共に過ごしてくれたことがうれしいんだろうと思います。久しぶりの友人と二人だけで酒を飲むのは人生の楽しみの一つですが、それに似たようなうれしさがあります。

互いに、その本を読んだ時期や、状況は違うにもかかわらず、同じ物語世界の中でそれぞれが一人旅をする――こう書いていると、そういえば、六年ほど前、ぼくが尾道にぷらりと一人旅に出かけたことを思い出しました。

ボールペンで手帳に町や島をスケッチしながら、瀬戸内海のしまなみ海道を渡っていったのですが、その話を授業中の雑談でしたところ、そのクラスにいたAくんという生徒が春休みの間に、ぼくが話したのと、全く同じルートで尾道の旧市街からレモンの島である生口島を経て、大島から今治まで旅したのでした。

Aくんにとってその春休みは、三浪目と四浪目の間のつらい時期でした。でも、いい時間だったと、彼は春になってメビオに帰ってきたときに語ってくれました。

そんなときに自分を見つめ直すために出かけた旅のあいだに、Aくんがどんな景色を見て、何に感動したのかについて、ぼくはおそらく誰よりも共感できると思います。その共感は、自分自身の尾道旅行を思い出すことでもあり、ぼく自身にとってもまた、豊かな時間なのです(Aくんはその一年後、近畿大学医学部に合格して、みんなをびっくりさせました)。

というわけで、「人に小説を薦めるのは、おすすめの一人旅のルートを紹介するようなもの、あるいは、自分の一人旅の体験を語り聞かせるようなものだ」という、考えに至ったところで(ぼく自身、いまこの文章を書きながらその考えに至りましたが(笑))、いままで生徒や友人に薦めて、「面白かった」という反応が多かった本を以下に書きます。


ガルシア=マルケス『百年の孤独』

コロンビアのジャングルに、ある夫婦がムラを作る。生まれた子どもたちはそれぞれ筆舌に尽くせないキャラクターの持ち主で、現実と幻想が混ざり合った不思議な現象が次々と起こっていきながら、更に子は子を、孫もまた子を産み、ムラは街となり、騒動と混沌は過剰を究めていく。
六代にわたる家族の物語は、文学史上たった一回しか使えないと言われる驚きのカラクリで幕を閉じますが、このラストの衝撃にぼくはしばらく動けませんでした。

新潮社のハードカバー版しか売っていないので、これを読もうとする人はおよそ3千円の出費を覚悟しなくてはなりません(笑)が、得られる読書体験は一生ものです。

カート・ヴォネガット『スローターハウス5』

ドイツ東部にドレスデンという美しい街があります。中世風の尖塔をもつ教会や木組みの美しい切妻屋根の町並みはまるでおとぎ話に出てきそうです。

1945年2月13日の未明、アメリカ空軍による焼夷弾はドレスデンの街を数時間のうちに焼き尽くし、一夜のうちにヒロシマを越えるとも言われる13万5千人が焼け死にました。

この大爆撃を生き残った数少ない人間の中に、この街の地下に抑留されていたアメリカ人捕虜として、作者カート・ヴォネガットがいました。翌朝地上に出てきた彼は、そこで目にした光景に生涯囚われることになります。

戦後、ヴォネガットはこの体験を小説に書こうと試みますが、言葉にするのに二十四年かかります。それほど、巨大な体験だったということでしょう。被災体験をどんな言葉でなら表現したことになるのか。震災を二度体験したぼくたちにとっても他人事ではありません。

ヴォネガットはコミカルなSF小説として書くことに決めます。
主人公ビリー・ピルグリムは、けいれん的時間航行者。身体のけいれんをきっかけとして、自分の意思とは関係なく、人生の様々な時代へとタイムスリップしてしまう。

例えばトイレに行こうとして扉を開けると、途端に老父として孫に囲まれていたり、ベッドに潜ったと思いきや、瞬く間に、娘の誕生日あるいは妻の死の場面へ。自分の誕生と死の瞬間も何度も経験している。悪ふざけは物語を追うごとに加速し、実は空飛ぶ円盤でトラルファマドール星に誘拐され、動物園で夫婦丸裸で見世物にされる。

そのように現実と非現実、現在・過去・未来をドタバタと駆け巡る最中、ついにドレスデンでのあの夜にタイムスリップするんです。読者はビリーと共に、現在・過去・未来、あるいは宇宙的視野の元、極限まで醒めきった目で、あの一夜を追体験します。

ビリーは人が死ぬたびにこう繰り返します。

「そういうものだ」と。


さて、長くなりそうなので今回は2つの海外小説を紹介したところで終わります。次回は、時間のないひとのために、短篇小説を紹介したいと思います。

関西医科大学入試説明会

9月末から行ってきたメビオでの大学入試説明会ですが、10月27日に行った関西医科大学が最後となりました。

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今回は大学事務部の高橋さんにお越しいただき、カリキュラムや入試制度の紹介をはじめ、たくさんの写真を使ってキャンパスの様子も紹介していただきました。


開校87周年という伝統ある関西医科大学の枚方学舎は、京阪本線の枚方(ひらかた)市駅より徒歩3分という立地。大阪駅からでも電車で30分以内の場所にあります。

関西医科大学は6年を通してバランスの取れたカリキュラム構成となっています。
その特徴のひとつに、基礎知識を学びながら行われる様々な実習があげられます。医療の現場を早い段階から体験するため、1年次から早期体験実習や早期医療実習、また模擬人体に触れるシミュレーション実習が行われます。3年次の3学期には国内外の研究室において1ヶ月にわたる配属実習が実施され、4年次には完全型PBL(課題解決型学習)チュートリアルが4週間かけて行われます。ここでのグループ討議において、より高いコミュニケーション能力とディスカッション能力を養い、5年次に始まる附属3病院でのStudent Doctorとして参加する、実際の臨床現場での活躍に繋げていきます。さらに、最終学年には学外での臨床実習はもちろん、国外での長期実習にも参加し、卒業試験・総合試験合格を目指します。
充実した教育内容と実習、そしてサポート体制が、全国平均である94.5%を上回った2015年の国家試験の合格率96.1%という数字にも表れていますね。
 
入試制度は推薦、センター、一般前期・後期と多様に展開されています。
推薦入試は全て特別枠対応となっており、卒後10年間を医師不足地域や診療所で活躍する医師になるための特別カリキュラムが実施されます。センター枠は定員15名。2次試験の面接は1対3で約10分間行われます。
 
そして、一般前期の1次会場は東京、名古屋、福岡、大阪の4会場。大阪以外の会場は定員があるので、早めの出願をお願いします、との注意がありました。2次試験の面接と一般後期の会場は、本学 枚方校舎で行われます。
 
それぞれの入試説明会に参加したメビオ生達は、有益な情報を得てさらに受験突破への気持ちが強くなったのではないでしょうか。今月は志望校を決定する保護者面談が毎週実施され、いよいよ入試のシーズンが近づいてきたなと感じます。
朝晩の冷え込みも厳しくなってきましたので、今後の体調管理はしっかりとしていきましょう!
 

大阪医科大学入試説明会

10月26日,大阪医科大学の入試説明会を行いました。今回は入試広報部の岩井氏にお越しいただき、学校紹介やカリキュラム、入試のについてパンフレットやホームページだけではわからない耳寄りな情報も含め、様々なお話を伺うことができました。

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大阪医科大学は1927年(昭和2年)に日本で最初の5年制医学専門学校「大阪高等医学専門学校」として創立された歴史ある大学です。その長い歴史もあり、医師として活躍する卒業生がいない都道府県はないそうです。キャンパスは阪急高槻市駅の目の前にあり、大阪市内や京都市内までそれぞれ15分圏内とアクセス良好です。関西大学など大学が多い地域なので、学生アパートや商業施設なども充実していて、学ぶにも住むにも適した環境です。また、多くのメビオ生が進学している大学でもあります。

最近、新病院を開設したことで、急性期から慢性期、回復期までの全てを担える病院が揃い、大阪府の北摂エリアにおいての地域医療包括システムを確立しました。また、創立100周年に向けて、附属病院のタワー化や次世代のがん治療の拠点となる施設の建設を計画しており、さらに手術室やICUの増設などハード、ソフト共に急ピッチで充実が進んでいます。

続いてカリキュラムの特徴です。1年次から附属病院の外来での体験実習が始まり、3年次からはグループになり、様々な症例に対しての検査方法や治療方法などをディスカッションしながら解決していくアクティブラーニングを中心に学んでいきます。ご覧になっている方もおられるかもしれませんが、NHKで放送されているいる「ドクターG」のようなイメージだそうです。

次に来年度の入試会場についての注意点です。前期日程は立命館大学いばらきキャンパスで行われますが、最寄駅はJR茨木駅です。阪急茨木市駅と間違うとかなり遠くなってしまうので気をつけてほしいとのことでした。また、後期日程の大阪会場は前期日程とは別の会場となり、昨年とも違います。当然のことながら受験会場は各自間違えないよう、事前にしっかり確認しておきましょう。

そして入試の具体的な内容の一部ですが、小論文は医科学系と時事のテーマから1つを選ぶ形式です。面接は、一問一答形式で小論文の内容から質問されることもあるそうです。ポイントは自分の考えをしかりと相手に伝えることができるかどうか。知識を問われている訳ではなく、コミュニケーション能力を判断する目的なので、分からないことはちゃんと分からないと答えられるかが大切。また、なぜ大阪医科大学を志望するのか、といったことを聞かれる可能性もあるので、当然のこととはいえ大阪医科大学のことをしっかりと理解しておく必要があります。

さて、メビオでは11月3日に今年度最後の実力テストを行います。その日のうちに採点した後、すぐに冬期講習・入試直前講習のクラスと時間割の編成にとりかかります。ここまで来ればもう入試は目前です。気を引き締めて頑張りましょう!!

兵庫医科大学説明会

10月19日はメビオで兵庫医科大学の説明会を行いました。 今回は学務部入試課の谷氏にお越しいただき、大学の紹介や入試ついて様々なお話をしていただきました。

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兵庫医科大学は大阪と神戸の中間に位置する西宮市にあってアクセスがとても良いうえ、すぐ近くには武庫川、南は大阪湾、北西には六甲山系と自然豊かな立地で過ごしやすい環境でもあります。

カリキュラムの特徴としては実習など体験型の授業が早くからあること、他大学との交流が多いことが挙げられます。1年次の途中には教養科目を終え、年明けからは人体解剖実習や臨床実習が始まります。早い段階で実習を始めるのは自らが医学部で学んでいる、という意識づけをするといった目的もあるそうです。

また、兵庫医科大学は単科大学でありながら、総合大学である関西学院大学と学術交流包括協定を結んでおり、教養的基礎科目において関西学院大学で履修科目を選択受講します。3年次からはグループ校である兵庫医療大学と連携し、1つの症例にチームとして対処しながら学び、5年次からは本格的に医療チームの一員として臨床実習に取り組んでいきます。

国試対策としては学力別に何度もクラス分けをし、サポートが必要な学生には合宿などの機会も設けています。また、医学教育センターでは教員が積極的に学習支援も行っているそうです。ちなみに今年行われた国試の合格率は95.1%。こういった大学の手厚いサポートが高い合格率をたたき出しているのだと思います。

印象的だったのは、研究医の育成にも力を入れている点です。選抜されれば3年次からは研究医コースとして進むことも可能で、講義や試験を免除し、その間研究室に配属されるといった内容です。最大600万円の奨学金制度もあるので、研究医を考えている受験生にとってはとても魅力的だと思います。

そして現時点でいちばんの関心事である入試について。
大きく変わったのは一般入試の1次試験の日程が例年より1週間ほど遅くなった点。出願期間の締切がセンター試験よりも後なので、センター試験を受ける受験生は、その出来を判断してから出願するか考えることが可能です。

注意点としては大阪以外の地方会場での受験を希望する場合は、定員に限りがあるので早めに出願してほしいとのことです。

また、補欠の繰り上げについても詳しくお話ししていただきました。補欠が回ってきた場合、少しでも早く連絡を受ける方法としては、やはり一番連絡の取りやすい携帯電話の番号が記入してあるのがベストなのですが、繋がらなかった場合の為にできるだけ複数の番号を記入。それでも繋がらなかった場合は書類を送付するのですが、そうなると手続き期限がかなり迫っていることになるので注意が必要です。また、特に補欠についてはSNSなどで間違った情報が出回ることもあるので十分気をつけてください、とのことでした。その他、小論文や面接についても貴重なお話しを伺うことができました。

さて、先日メビオでは今年度初のAO入試の合格者が出ました!そして11月に入ると3日には最後の実力テスト。6日からは受験校を決定するための保護者面談が始まり、願書用の証明写真の撮影も予定しています。さまざまな行事からも入試が迫ってきたことを実感します。

最近、特に朝晩の気温が下がったこともあってメビオ生の間でもマスク姿が目立ってきました。これから寒くなるにしたがい、風邪をひきやすくなり、インフルエンザの流行も予想されます。入試本番では100%の力を発揮できるよう、ここから先は今まで以上に積極的な体調の管理を心がけましょう。

たそがれコンサート2016

メビオのある天満橋 北大江地区はバイオリンやマンドリン、ハープやアコーディオンなど、様々な弦楽器やリード楽器のお店や工房が立ち並んでいる「楽器の街」でもあります。そういった土地柄であることから、毎年秋になるとメビオ周辺では「北大江たそがれコンサートWeek」が開催されます。

今年も10月9日~15日までの1週間開催され、期間中は周辺の楽器工房やカフェ、レストランなどで各ジャンルで活躍しているアーティストよる演奏会が開かれました。最終日にはメビオのすぐ近くにある北大江公園で恒例の野外コンサートが開催され、今年もメビオの数学講師 丸山が出演しました!

161015① ←出番前の丸山先生です

普段は周辺の住民や近くに勤める人たち、そしてメビオ生たちの憩いの場であり、子供たちのにぎやかな声が聞こえる北大江公園ですが、この日は普段とはまるで景色が違っていて、コンサートにやってきた多くの聴衆で賑わっていました。そして、運よく?授業がなかった生徒たちも丸山先生が演奏する姿をひと目見ようと公園に集まってきました。

出番前の丸山先生にインタビューしたところ、、、「緊張しますよ~」とひと言。丸山先生はヴィオラを始めて20年になるベテランですが、それでもやっぱり本番前には緊張するのですね。

コンサートではバッハやモーツアルトなどのクラシックから朝ドラ「とと姉ちゃん」や大河ドラマ「真田丸」の主題歌など馴染みのあるものまで幅広い楽曲が演奏され、秋らしい爽やかな空気のなか、あたりにはオーケストラの音色が広がり、多くの人たちが聞き入っていました。                                            

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丸山先生には演奏直後にもインタビューしてみましたが、「緊張したけど、こうやって多くの方々、そして何より生徒たちが聴きに来てくれてうれしかった!」とのことでした。生徒たちも普段メビオで見る先生とはひと味違う一面を見れてうれしそうでした。残念ながら、授業があって見にいけなかった生徒もたくさんいましたが、来年は是非大学生になって聞きに来てくださいね!!

近畿大学入試説明会

10月14日、近畿大学医学部教育グループ学務課の吉田氏にお越しいただき、入試説明会を行いました。近畿大学医学部の入試説明会をメビオで行うのは今回が初めてとなりますが、和やかな雰囲気のなかカリキュラムとその特徴、入試の変更点、その他にも幅広く興味深いお話を伺うことができました。

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まずはカリキュラムについて。2年次から始まる解剖実習、4年次に全員が受験するOSCEやCBTという全国医療系大学共用試験、そして5年次から始まる国家試験対策に関する説明では、ビデオ講座を利用することや勉強合宿を行うなど各種対策が充実していることを強調されていました。

次に入試の主な変更点について。ひとつ目は一般入試の後期試験が医学部独自の問題に変更になるという点です。二つ目は配点の見直しがなされた点。英語の配点を全ての入試方式で100点に変更し、一般入試の理科は2科目で300点だった配点が2科目で200点になります。ここから全ての科目の配点を同じにすることによりフラットな評価をしたいという大学の意図がうかがえます。そして三つ目の大きな変更点が後期の2次試験で面接を取り入れた点です。近年ほとんどの医学部入試において課される面接ですが、近畿大学でも医師になるにあたって、コミュニケーション能力の高さを重要視されているようです。

新しく導入されることになった面接試験を含む2次試験についてのアドバイスもいただきました。小論文はたとえ出題された問題の内容が難しく、知らない用語があったとしても、諦めずに、きちんと「論文を作る」ことを意識して書くこと、そして面接は「用意されたものではなく自分の言葉で話す」ことを意識してほしいと仰っていました。

また、一般入試、推薦入試それぞれについて、どれだけ得点すれば合格ラインを越えることができるのか、というデータも伺うことができました。具体的な点数を知るとリアルに目標が見えるだけに、真剣に聞き入る生徒たちの姿が印象的でした。

今回の説明会に参加した生徒からは「過去問を頑張って解いて出題傾向に慣れようと思った」「近畿大学に行きたい、という気持ちが強くなった」という感想や、初めての入試となる高校生からも「説明が分かりやすくて、とても参考になった」という声を聞くことができました。

さて、今後のメビオでの入試説明会は、残すところ兵庫医科大学・大阪医科大学・関西医科大学の3回となりました。積極的に説明会に参加してモチベーションを上げていきましょう!

金沢医科大の入試説明会を行いました。

10月7日は金沢医科大学入学センターの吉川氏にお越しいただき、メビオ8階の教室で入試説明会を行いました。

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ご存知の通り、金沢医科大学は金沢駅から北に約10km。日本海に面した石川県河北郡内灘町にあります。2015年3月には北陸新幹線が金沢まで延伸したこともあり、関西圏だけでなく東京からも陸路で2時間半程で行けるようになりました。雪が多い地域なので冬期はダイヤが乱れる、、、といったイメージを持っている方もおられるのですが、雪への対策は万全で、交通ダイヤが大きく乱れることはほとんどないそうです。

今回の説明会では金沢医科大学におけるカリキュラムの特徴や入試、奨学金などについてパンフレットに載っていないことを中心に詳しく説明して頂きました。

受験生にとって入試を突破することはもちろんですが、やはり入学してからの6年間、どのような大学生活を過ごすことになるかを知ることは、大学を選ぶうえでの大きな要素。熱心に聞き入る生徒たちの表情が印象的でした。

金沢医科大学では、早い段階から現場により近い環境で体験できることがカリキュラムの特徴のひとつです。具体的な内容としては「早期臨床体験実習」があり、医師の立場からの直接的な医療行為だけでなく福祉や看護などを含めた幅広い現場を1年生から体験します。かつては現場を見学する、といったスタイルだったそうですが、現在は「診療参加型」になっており、卒業後の研修により近いかたちで学ぶことに力を入れているそうです。

3年生からは講義を聞くだけではなく少人数のグループになり、実際に症例に取り組み、学生自らが問題を発見して解決していくといった「能動型学習」にも力を入れています。その活動のためにグループ学習専用のスペースも完備されているとのこと。語学力も重視しており、1~2年生では夏季休暇を利用した語学研修、5年生では海外の医学部で学ぶことも可能であるなど、非常に充実しています。

また、国家試験合格率は96.3%という高い合格率を維持。5年生になると全員に机とイス、ロッカーが完備された専用の自習スペースが与えられるのですが、なんとこの自習室は24時間利用可能とのこと。そして留年率も昨年は全体で4.2%。10%を越える大学もあるそうなので、これはかなり低いといえますね。こういった学習環境が国家試験の高い合格率や低い留年率に繋がっていることは容易に想像できます。

気になる入試についても詳しくお話しいただきました。AO入試以外の推薦入試や一般入試で行われるグループ面接は前もって与えられた課題文を読み、自分の考えを発表した後にディスカッションをするという流れです。年齢なども考慮してグループ分けされるそうなので、そういった点では話しやすいのではないでしょうか。説明会会場のスクリーンには模擬面接の際の写真も映し出されていたので、実際の面接がどういったものか、生徒たちは具体的なイメージが持てたようです。

さて、実際に受験するにあたっての注意点です。北陸新幹線が開通したことで観光客が増加しており、とにかくホテルの予約が取りづらい状況です。金沢での受験を考えている方はお早めに。金沢駅前から直通の送迎バスが出ているので、駅周辺のホテルが便利だそうです。

なお、2次試験は必ず金沢に行かなければなりませんが、メビオでは1次合格した生徒には一括でホテルを予約しますのでご安心を。

説明会では質問タイムも設けられ、パンフレットやホームページだけではわからない多くの情報を得ることができ、疑問に思っていたことを解決するいい機会になりました!次回はメビオでは初めてとなる近畿大学医学部の説明会です。興味があるメビオ生は是非参加してくださいね!

川崎医科大学入試説明会

ついこの間、夏期講習が終わったかと思えば、あっという間に1カ月が経ち、今年も入試説明会の時期がやってきました。そして今年、メビオで行う最初の入試説明会は9月29日の川崎医科大学。例年多くのメビオ生が受験する大学で、実際に教鞭をとる先生から直接、ナマの情報が得られる機会であるため、多くの生徒が参加しました。

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説明会では川崎医科大学のある岡山県倉敷市を中心とした地域の紹介に始まり、理念、特徴、具体的な教育方針や入試について幅広く、詳しくお話しいただきました。全ての内容をここでお伝えすることはできませんが、私が印象に残ったことをいくつかご紹介したいと思います。

そのなかのひとつ。川崎医科大学では同学年だけでなく他学年とも交流できる教育環境をつくっていることが特徴とのことです。その例として「小コン」と呼ばれる、各学年縦割りの7~8名で形成される小グループを作るシステムがあり、このグループで遊びに出かけることもあるそうです。違う学年とのコミュニケーションが密になることにより、学習面での情報を得られるだけでなく、より広い視野を持つことができますから、医師を目指すうえでとても有意義なことだと感じました。

そういえばこの夏、川崎医科大学に進学した卒業生が遊びに来てくれた時、学年を超えたメビオ出身者を含んだ学生同士のつながりを話してくれましたが、こういったシステムがあることもひとつの要因なのかもしれません。

そして気になる入試について。
今年春に実施された一般入試は志願者約1500名に対し正規合格が71名。補欠繰り上げを含めると140名弱が合格となりました。合格者の割合としては、現役10名、1浪33名、2浪23名、3浪17名、4浪以上18名となっています。現役生の厳しさを感じる反面、4浪以上であっても18名の合格者が出ていることから、確実に実力をつければ入試を突破できることがデータで示され、多浪生にとっては心強いのではないでしょうか?また、このところ関東からの入学者が増加する傾向が強まっているようです。

そして今回の説明会では、医師過剰といわれる時代に向かうなかでの様々な問題点、医療業界・医療教育の展望、展開についてのお話がありました。川崎医科大学が単に自校のことだけでなく、医療という視点から社会全体、地域のなかでの取り組みや役割など非常に広い視野を持って取り組んでおられることがとても印象に残り、この大学の魅力だと感じました。

単に大学の説明や入試情報に留まらず、こういったお話が聞けたことはメビオ生にとって改めて医療に携わることの意義を再認識すると共に、厳しい医学部入試に立ち向かう強い気持ちを持つことができたのではないでしょうか?生徒からは早速、「いろいろな意味ですごく大変そうだけど、気持ちが引き締まったし、受験勉強をがんばろうと思った!」などといった前向きな感想を聞くことができました。

このあとメビオでは金沢医科大学・近畿大学・兵庫医科大学・大阪医科大学・関西医科大学の説明会を予定しています。実際に大学で医療教育に携わっておられる先生にお会いすることは、ホームページやパンフレットだけではわからないことを知る貴重な機会。毎日の学習の場であるメビオで説明会に参加することによって入試に向けてのモチベーションも上がってくるというもの。こういった貴重な機会を逃さないよう、是非出席してくださいね!

9月20日 台風16号の接近により授業を中止します。

本日9月20日は、台風16号の接近により全ての授業を中止します。

全館を閉じるため、自宅で自習をするようにしてください。

なお、明日9月21日はAから通常通り授業を行う予定です。

講師の三原より、、、季節を感じる俳句の世界を紹介

こんにちは。英語・国語・小論文科講師の三原です。

今回は私の専門分野である俳句の世界観をちょっとだけ紹介させていただこうと思います。

9月9日は重陽の節句でした。昔の人たちはこの日に菊の酒を飲んで長寿を祈ったそうです。今この節句を祝う人はほとんどいないでしょうが、他の節句である1月7日、3月3日、5月5日、7月7日は今でも特別なものを食べたりしますよね(メビオ食堂でもそれぞれの日にちなんだものが出ていたと思います)。

実はそんな特別な日でなくとも、メビオの校舎の中ででも、季節を感じるものはたくさんあるんです。メビオから出ずに授業を受けている皆さんに向けて、いくつか紹介しましょう。

俳句の世界には歳時記というものがあって、これを見るとそれぞれの季節を示す言葉、すなわち季語がわかるようになっています。現代の歳時記のうち、夏の部をひもといてみると…。

白シャツ:最近だとTシャツなんかも季語扱いすることがあるようです。夏期講習中に授業をしたあるクラスで、ほとんどの生徒が白いTシャツだったときには夏だなあと感じました。

昼寝:皆さんも勉強に疲れてうとうとしてしまうことがあるかもしれませんが、誰にとっても夏の暑さは堪えるもの。昼寝で英気を養うのは、江戸時代以来続く由緒正しい行動です。

アイスコーヒー:今では年中飲む人も多いかもしれませんが、自動販売機で売っているアイスコーヒーだって夏を感じさせるもの。冬になるといつのまにかホットコーヒーに切り替えているという人もいるのでは?アイスコーヒーのほか、ソーダ水や、意外なところでは甘酒も夏の季語です(昔は暑さで発酵させて作っていたので)。

夏期講習

正確には「夏期講座」というそうですが、メビオ生にはこちらの方がおなじみでしょう。この単語はもう2度と聞きたくない!という人もいるかもしれませんが、これも実は夏の季語。なお、夏期講習につきものの「冷房」も夏の季語です。

まだまだ暑いので夏の季語を紹介してみましたが、実は暦の上ではもうとっくに秋。受験生の皆さんにとってはあっという間の夏だったと思います。メビオの中で頑張って勉強していると毎日同じ日が繰り返されているようですが、当たり前の事ながら季節はどんどん移ろっていきます。受験生活の中で「どうも代わり映えしない毎日だなあ」と感じたときには、少し周りを見渡してみるのはどうでしょうか。

本科 後期授業がスタートしました!

台風1号の発生が異例に遅かった今年ですが、8月後半は北日本を相次いで台風が襲い、今日未明には長崎に台風12号が上陸。被害に遭われた地域の方には心よりお見舞い申しあげます。一方、大阪では8月29日から30日にかけて最高気温が30℃に達しませんでしたが、そのまま秋に向かうことはなく、31日からは暑さが戻って9月に入ってもまだまだ暑い日が続いています。

そんななか、メビオでは夏期講習終了後、3日間のお休みをはさんで9月4日から後期の本科授業が始まりました。残暑の厳しさもあって、まだ夏期講習が続いているかのような感覚ですが・・・本科後期からは新しいクラスが編成されて授業が再スタート。ある生徒からは「初めて同じクラスになる人がいるので、ちょっと緊張してるんですよ」という声が。一緒に学ぶメンバーが変わると、新鮮な気持ちになりますよね。

さて、8月22日の実力テスト終了後は自習室に空きが目立ちましたが、後期授業がスタートしてからは、特に講師ルームのすぐ隣にある地下の自習室は朝から全席が埋まっています!やはり新学期が始まるとみんな気合が入ってます。

そしてメビオではセンター試験の願書の配布を始め、いよいよ入試本番が実感できる季節となってきました。

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まだまだ夏が続くかのような暑さですが、入試本番まであと4ヵ月あまり。ここからは時間の流れが加速していくかのように感じられます。本科スタートを区切りに気持ちをリセットして頑張っていきましょう!

 

 

第三回メビオ実力テストを実施しました。

まだ暑い暑い日々が続く大阪ですが、8月も残すところあと10日となりました。夏期講習もいよいよ大詰め。ぎっしり詰まったスケジュールに、生徒からは「忙しい!」「疲れたー!」という声も聞かれますが、本当にみんなよく頑張っています。特にお盆を過ぎたこの1週間。授業の合い間に自習をしたり、講師ルームに来て質問をする生徒がとても多くなりました。それもそのはず…今日22日は第三回実力テストの実施日でした。

今回の実力テストは夏期講習の成果を見るものであると同時に、9月以降のクラス分けの大切な指針となり、そのあとに控える入試に向けての課題も見えてきます。

今はメビオで学ぶおよそ10ヵ月の、およそ半分を終えたところですが、その間にどれだけ伸びたか、弱点をどこまで克服できたかがが試される大事なテストだけに、みんな必死にわからないところを質問したり、閉館ぎりぎりまで自習したりと頑張っていました。また、授業のない日にも質問を受けるためにメビオにやってくる講師の姿もありました。メビオの実力テストは復習をちゃんとやってくれているか、そして教えたことがどれだけ身についているか、講師にとってもドキドキなのです。

テストは終了と同時に、待ち構えている講師により即時採点。受ける生徒も採点する講師も真剣そのものです。
↓↓いつもは出入り自由で、質問にくる生徒で賑わう地下の講師ルームですが、実力テストのあった今日は立ち入り禁止でした。
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この結果が出ると、その日のうちに9月から始まる本科後期のクラス分けがはじまり、時間割をつくります。ただ成績順にクラスを決めるのではなく、一人ひとりの現状と課題を担当する講師全員で情報共有し、指導方針を話し合うミーティングが数日に渡って続きます。

夏期講習が終わった9月1日~3日は生徒にとって、少し遅い夏休み。3日間しかないお休みですが、すこしゆっくりして気持ちを新たに後期授業に臨んでもらえたらと思います。あと少し。夏期講習を精一杯走り抜けましょう!

英語科主任講師 山田より・・・夏期講習中のひとコマ

英語科主任講師の山田です。

大阪ではこの夏も厳しい暑さで、35℃を超える猛暑日が二十日間近く続いています。なんと昨日の最高気温は体温を超える38.1℃!すぐ近くの寮から、ほんの数分歩いてくる生徒でも汗びっしょりになってしまうほどの暑さです。

厳しい夏期講習が始まって既に1ヵ月以上が経ちました。授業中には「しんどいよー」とたびたび弱音を漏らす生徒たちですが、食事のとき、授業の合い間や終了後に質問にやって来るときは元気いっぱい。「しんどいときこそ、しっかり生徒たちを励ましてあげないと!」と思う毎日ですが、しんどいなかでのその明るさに触れると、こちらが逆にエネルギーをもらっています。

さて、夏期講習もそろそろゴールが見えてくるタイミング。メビオでは第3回実力テストが来週22日に迫っており、テストに向けて生徒たちが毎日遅くまで残って勉強しています。

今回は実力テストに向けた生徒の頑張りと心のつながりをご紹介したいと思います。

今回の実力テストで、私が担当している英文法からは「関係詞」や「比較」といった、受験生にとっては「難しい…」というイメージの強い範囲が出題されます。覚えるべきポイントも多いので、生徒たちは復習しても自力ではなかなか理解できないものを毎日のように持ってきて、質問してくれます。

そのなかで、最近あった出来事です。

私が担当しているクラスで「この範囲の復習はきっちりしておこう」という話になり、授業を1コマ追加しようということになりました。しかし生徒の時間割は実力テスト前日まで授業が1日3コマビッシリ詰まっているので、休みをつぶさず、どこかの空きコマで授業をすることは不可能です。

生徒の時間割はおよそ週1回のペースで休みがあるように組んでいますが、この1日は少し多めの睡眠をとり、たまった疲れを癒して体調を整え、残った時間は各科目の復習や宿題などをこなすだけで手いっぱい。となるのが普通です。でもクラスのみんなが集まって授業をするのであれば、そこを使うしかありません。

「君たちの休みの日しかできないと思うけど、いいの?」と尋ねると、全員から「大丈夫!」との返事がありました。

とはいっても、せっかくの休日に3時間半フルの授業を入れたのでは生徒たちの負担になってしまいます。そこで「じゃあ、朝1時間だけ使ってしよう。」と提案しました。休日の午後や夜に予定を入れてしまうと、他の科目の復習や休養のペースが乱れると思ったからです。

「休みの日なんだから、絶対に無理はするなよ。フォローはするから、来られる人だけ来たらいい。」ということは生徒全員に伝えましたが・・・そのなかで一人だけ浮かない顔をしている生徒がいました。話を聞くと、午前中はオープンキャンパスに行くので、夜しか来られないとのこと。

そのときです。それを聞いた別の生徒が「先生、夜にしてもらってもいいよ。先生が授業をやってくれるのなら、みんなで受けたほうがいいから。」と言ってくれたのです。「なんと思いやりの心がある生徒なんだろう!」これを聞いて私もうれしくなりました。

彼らはライバルではありますが、同じクラスで一緒に勉強する仲間でもあります。

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↑無事に全員そろって授業ができました。

 

テストというのはどうしても順位がついてしまうものなので、全員が思い通りになる訳ではありません。それでも、それぞれが目標を設定して結果を出そうと一生懸命に取り組んでいます。ですから、まだ入試までに時間のある現段階では順位や得点だけにとらわれず、ミスがないよう集中して自分にとっての目標を達成してほしいと思います。

実力テストまであと2日。最後まで頑張る生徒を私たち講師は全力で応援していきます!

暑い夏こそ健康管理☆

今年は梅雨明けの発表後もしばらくは不安定な天候が続きましたが、7月末あたりからはカンカン照りの日が続き、8月3日以降は35度を超える猛暑日が続いています!

夏期講習も中盤を過ぎて疲れを感じる頃。そのうえ連日こんなに暑いと、食べたいと思うものも、あっさりした冷たいものに偏ってしまいがちですが、こんな時期だからこそスタミナのある食事を摂って乗り切りたいものです。

そこで、今日は先週の夕食に別メニューとして出した、『サムギョプサル』を紹介しましょう。サムギョプサルはメビオ食堂の人気メニューの一つで、今回も前日から注文が殺到していました。私たちALは普段、厨房に入ることはありませんが、この日は調理担当のスタッフがお肉をバーナーで炙っていて、まるでレストランのような光景が見え、とてもいい香りが漂ってきたので、特別に撮影させてもらいました。
 

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↑お肉をバーナーで炙っている様子です☆

注文した生徒はとても満足そうでした。

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↑夕食準備の様子です。サムギョプサルがずらり!野菜もたっぷり。彩りもとてもきれいでした。

少し話は変わりますが、生徒からメビオの食事について貴重な意見をいくつかもらったので、その一部を紹介しましょう。

・メビオに来てからは3食、つくりたてのご飯を食べられるから、健康になったように感じる。
・お味噌汁をはじめ、発酵食品が多く出されるのでお腹や肌の調子が良くなった。
・おかわりメニューがあるのが嬉しい。チャーハンなどのご飯ものが多いので、グラタンやお惣菜系のメニューも増やしてほしい。
 
メビオ食堂では、直接の意見も聞いている他、生徒、講師、スタッフがいつでも自由に書ける「食事アンケート」を用意しています。皆さんからいただいた意見や希望は厨房スタッフにきちんと伝え、メニュー考案に生かしているので、食べたいメニューがあればなんでもリクエストしてくださいね。

天神祭

このブログでも例年お伝えしている通り、今年も天神祭が7月25日に本宮を迎え、なんと105万人もの人出!夜には奉納花火が打ち上げられて華やかに幕を閉じました。

天神祭といえば、花火があがる7月25の印象が強いですが、実は6月から約一ヶ月にわたって様々な神事やイベントが行われます。そのクライマックスである本宮では、大阪天満宮に祀らている菅原道真公の御神霊に市内の繁栄ぶりを見ていただき、さらなる繁栄を祈願するために氏地を巡行します。この巡行で有名なのが陸渡御(りくとぎょ)と船渡御(ふなとぎょ)。陸からも水路からも街全体を見渡していただくための神事なのです。

今年も、このたくさんの船渡御の船が行きかう大川の河川敷から約4000発の花火が打ち上げられました。船がすれ違うたび、“大阪締め”という独特の手締めが聞こえてきます。手締めと言えば、一本締めや三本締めなどが一般的ですが、大阪締めはちょっと長くて…「打ちましょ」でチョンチョンと2回手を打ち、「もうひとつせー」でチョンチョン、 最後に「祝うて三度」でチョチョンチョンと打って締めます。これが船からだけでなく河川敷にいる花火の見物客の中から聞こえてきて、とても一体感があり、盛り上がりを感じました。こういったことを知っていると、よりお祭りを楽しむことができますよね。
天神祭花火2016天神祭花火2016

夏期講習真っただなかのメビオ生。教室からは花火のあがる音が聞こえども見ることはできず、ホワイトボードに向かうのは辛かったでしょうが・・・「天神さん」は言わずと知れた学問の神様。メビオから大阪天満宮までは、なんと歩いて15分。ほんとうにご近所です。お祭りに行けなくても、こんなに近くで見守ってもらっている、とありがたさを感じて勉強に励んでもらえると嬉しいですが・・・そして来年は菅原道真公に「合格しました!ありがとうございました!」という思いを込めて、天神祭を楽しむのも感慨深いものがあるかもしれませんね。

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