無題ドキュメント

医学部受験一筋医学部進学予備校メビオ

川崎医科大学の傾向分析2020

2020年度一般入試問題分析

英語

大問がそれぞれ昨年と比べて1題ずつ増えた。問題数の変更以外の形式面では昨年と同じ。大問1は事前の対策で高得点が可能。大問2は典型的な出題が多く、全文完成させずとも正答にたどりつける問題も多く取り組みやすい。大問3は空所を含む文のみでも文法的な観点から正答を導くことができる問題が多く、またそうでない問題も前後のみを見れば正答を導くことができるので臆せず解答したい。大問1〜3は比較的短時間で終わらせることが可能なので、大問4にしっかりと時間をかけて高得点を狙いたい。

大問 形式 難易度 内容
1 マーク ★★☆☆

【文法・語法】文法・語法、語彙力

前置詞、イディオム、動詞の語法より多く出題された。問題数が昨年より1題増えた。

2 マーク ★★☆☆

【語句整序】文法・語法

関係詞節などを用いた複雑な文構造の文はなりを潜めて、基本的な構文を用いた文の語句整序がメインとなった。問題数が昨年より1題増えた。

3 マーク ★★☆☆

【長文その他】適語補充

長時間座ることが健康に及ぼす影響に関する英文。基本的に前後の文脈で解答を導き出せるものであった。問題数が昨年より1題増えた。

4 マーク ★★☆☆

【長文総合】 内容一致・適語補充

チェックボックスの意義に関する英文。例年通り文章の順番と問題の順番が同じで取り組みやすい。

数学

昨年に比べると問題量は減少。難易度は高くないが、しっかりした理解が問われる問題が多く案外差が如実にでる出題だったと思われる。例年難易度はそれほど高くはないが問題量が多いという出題傾向であったが、本年は制限時間に対する問題量が適正になった。一つの問題にいろんな内容を盛り込もうとするために、最初で躓いても後半部分はそれとは関係なく解ける、ということが多い。数学Ⅲの微積分では特にそれが顕著である。その他、複素数、数列も頻出。制限時間内に自分が解けるところを探す練習が必要。

大問 形式 難易度 内容
1 マーク ★★☆☆

【複素数平面】複素数の図表示

複素数平面での円の問題。偏角が有名角ではないので戸惑った受験生もいたと思われるが、図を適切に描いて考えると難しくはない。また、座標平面上の問題だとして処理することも可能。

2 マーク ★★☆☆

【2項間の漸化式】Snからanを求める、無限等比級数の和

数列の漸化式の問題。第7項を境にして一般項が異なる数列に関する問題で、項数をきちんと意識しながら処理していかなければならない。後半は無限級数の問題にもなっていて、全体的に正確に処理できるかどうかが問われる出題であった。

3 マーク ★☆☆☆

【積分法】最大・最小の応用、面積の応用

数学Ⅲの微積分の基本的な計算問題。微分計算、積分計算がしっかりできれば乗り切れる。これは完答したい問題であった。

化学

細かい変化として、一昨年度と同様大問3に有機分野の問題が集められていた。大問1(2)の物質量の定義の変更についてや、近年恒例の出題形式となっている大問3(4)の長文問題で頭を悩ませた受験生は少なくなかっただろうが、総マーク数は45→33と減少したことも踏まえると、昨年度より易化したと言える。対策としては標準レベルまでの典型題を分野を限らず解けるようにしておくことと、長文問題についてはその場で正確に読解する国語力を身につけておくことが大切だろう。

大問 形式 難易度 内容
1 マーク式 ★★☆☆

【小問集合】理論・無機分野

(2)の物質量の定義の変更や、(3)の容量パーセント濃度などの問題はなじみがなく戸惑った受験生が多かったかもしれない。しかし残りの問題は基本的な内容が多く落とせない。

2 マーク式 ★☆☆☆

【小問集合】理論・無機分野

素直な問題。様々な化学用語の定義(生成熱とは?イオン化エネルギーとは?正塩とは?)などが正確に理解できていればほぼ問題なく解答できたのではないだろうか。

3 マーク式 ★★☆☆

【小問集合】有機分野

有機化学分野からの出題。ほとんど基本的な内容のものばかりだったが、(4)は最近川崎医大で毎年のように出題される長文問題で、この最後の問題だけは長文をしっかりと読まないと答えられない問いであった。差がつくとしたらこの問題と、初めの幾何異性を両方選ぶ問題くらいだろう。有機化学を基礎からしっかりと勉強した人なら悩まず解けたのではないだろうか。

物理

昨年度よりやや難化しているが、一昨年までのレベルに戻った。問題量は昨年度と同じだが、大問1と大問2の質が2018年度までの内容と酷似している。数列や級数を扱う問題が復活している。2019年は問題量が減りとても標準的な問題になったのだが、2020年は問題量が減ったまま2018年までの雰囲気に戻っている。数列や級数を用いたタイプの問題は特徴的なので、過去問や類題を扱って演習しておくと、本番では他の受験生に差をつけることができるだろう。

大問 形式 難易度 内容
1 マーク ★★★☆

【力学】運動量の保存、運動量と力積

前半問1 は鉛直方向に落下してくる雨粒と、水平方向に移動する台車の間の運動量保存則。後半問2 はロケットからの燃料の噴出による加速の問題。問1 と問2 は連続的な融合と連続的な分裂を扱うという意味では逆の問題だが、本問での扱い方は異なる。後半の分裂の問題は、ロケットから噴出する燃料の相対速度が噴出前のロケットに対するものなのか、噴出後のロケットに対するものなのかが文章から読み取れないので後半の答えが無くなり混乱した受験者は多かっただろう。

2 マーク ★★☆☆

【電磁気】電磁誘導と誘導起電力、単振動

前半問1 は磁場中を運動する導体棒に生じる誘導起電力の標準的な問題。後半問2 は単振動の問題。いずれも基本的な問題なので完答したい。

3 マーク ★☆☆☆

【原子】原子核の崩壊と放射線、電流と磁界

放射線とその性質についての基本的な知識。完答して欲しい。

4 マーク ★☆☆☆

【原子】原子核の崩壊と放射線

放射性崩壊と半減期に関する基本的な知識。完答して欲しい。

生物

構成に変更はない。昨年は問題文の読解力が問われる設問が大幅に増えて難化したが、今年はそういった設問がほとんどなくなり、易化した印象。かなりの高得点勝負になったと思われる。結論として、昨年同様、全体的に問題文は長いものの、内容的には易化した。こうした素直な出題が続くとなると、既知の問題をいかに素早く正確に処理できるかのトレーニングが重要になる。非常に広範な分野からの出題はずっと変わらない傾向なので、苦手分野を作らないようにすることが一番重要だろう。

大問 形式 難易度 内容
1 マーク ★★☆☆

【小問集合】

呼吸商の計算など、結果としてはよく知られた値が出てくるのだが、確認のために計算せざるを得ない設問が多く時間はかかっただろう。[計算あり]

2 マーク ★★☆☆

【小問集合】

大問3題の中では一番易しいが、問題文が長くやはりそれなりに時間がかかる。[計算あり]

3 マーク ★★☆☆

【小問集合】

決して新奇な問題ではないが、類題を解いた経験があるかどうかで作業時間に差がついただろう。

受験者数および合格者数推移

  受験者数 一次合格者数 二次正規合格者数 合格最低得点/満点 得点率
2020年度 1,352名 375名 データなし 253/350 72.2%
2019年度 1,244名 367名 69名 210/350 60.0%
2018年度 1,409名 404名 87名 221.5/350 63.3%
2017年度 1,533名 502名 397名 222.5/350 63.6%

医師国家試験合格率推移

  全体 新卒
2020年度 96.6% 99.0%
2019年度 87.6% 88.6%
2018年度 86.9% 89.0%
2017年度 88.9% 92.5%

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