医学部受験一筋 医学部進学予備校メビオ

取材協力書籍のご案内【いざ、医学部!】

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メビオへの取材を基にした書籍が
幻冬舎から刊行されます

トップクラスの医学部合格者数を誇る「医学部進学予備校メビオ」への取材を基に、受験生たちのリアルを描く群像劇。
2年余の執筆を経て、ついに刊行。

英進館メビオ2021年2月開校

いざ、医学部!
日本一おせっかいな講師がいる医学部受験予備校の話

最高倍率162・6倍。苛烈を極める医学部受験。

プレッシャー…上がらない成績…進路への迷い…
それでも合格を諦めたくない予備校生の葛藤と、 講師との熱い闘い。

 

ただいま発売中です。
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著者

[ 作家・ジャーナリスト 鷲尾一彦 ]
医学部の受験事情に詳しい。
​普段はあらゆる医学部予備校を日々調査し、予備校生やその親などに向けて情報を発信している。
本書は医学部進学予備校メビオに3年間の密着取材を経て書き上げた。

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本書内あとがきをご紹介!

私が「医学部進学予備校メビオ」を訪ねたのは、今からもう2年以上前のことだ。

 幻冬舎の編集者に同行し、大阪・天満橋にある重厚な10階建ての校舎の中に入ったのだが、そこは「予備校」というイメージからはほど遠い、家庭的で、濃密な空気をもつ場所だった。

 現代日本の寄宿学校とでも言おうか。

 校舎裏にメビオ生しか住んでいない専用寮が3棟も建っていて、7割近くの生徒がそこに住んでいる。教室に荷物を置くや、まず校舎の2階にある大食堂にいき、朝ごはんを食べている。昼になると、講師が生徒たちと一緒に食事を取っている。事務スタッフの女性が受付の前を通り掛かる生徒の名前をすべて覚えている。夜は10時の閉館まで自習室に詰めて勉強して、また寮に帰る(もちろん近隣からの通学者もいる)。朝から晩までずっと勉強という、フルサポートにして、猛烈な学習環境である。

 圧巻なのは授業だ。

 1学年100人以上いるというのに、1クラスに7、8人しか生徒がいない、徹底した少人数クラス。となると、必然的にクラス数は20にも30にもなる。この校舎には、いったいどれだけの講師がいるのか。

 しかも、授業は1コマ3時間半!

 年間にすると1800時間、これは通常の予備校の3倍ほどにあたるという。医学部専門予備校でも、ここまで授業時間が多いのは珍しい。

 私は、化学科講師、関根先生の授業を生徒に交じって受講させていただいたのだが、正直、この授業の長さは受験から遠く離れた著者の身と脳にはつらかった。だが周りの生徒たちは黙々と集中を切らさない。それは、紛れもなくこの関根先生の、スピード感と思いやり、そしてユーモアに満ちた授業運びにあった。――彼こそ、本書で大活躍する最強の医学部受験講師「関目大介」のモデルとなった人物だ。

 生徒の成績や学習能力を一人ひとり把握し、各自の興味と成長を見てピンポイントに発問を投げ掛ける。抑揚をつけて語られる講義は噺家のように面白いが、生徒の演習中、机間巡視しながら生徒たちの答案を眺めるその視線は優しくも厳しい。しかも、彼のような主任講師はメビオに40人は在籍しているという……。

 私は、面白い、と思った。この小説の芽が生まれた瞬間である。

 だが、実際に本書が書かれるためには、そこから2年以上にわたる長期取材を余儀なくされた。
医学部入試の世界はあまりにも深く険しく、マニアックで、通常の大学受験とは趣を異にする。
この30年間で2倍以上の志願者となった学部も医学部しかない。偏差値は、どんな医学部でも、いまや早慶レベル以上。

 しかも、受験生にとって大学受験がそのまま職業選択の意味合いももっている。18、19の若者たちが、自分自身の全生活、全能力を試験に賭ける。

 私は、メビオのクラス分け作業から始まり、授業見学、講師だけでなく、受験生への直接のインタビューも試みた。実際に医学部入試の会場にも足を運び、現場で生徒に最後の応援をする講師たちにも会った。東京受験では、試験前日の品川プリンスホテルで敢行される名物「直前授業」にも同行し、連日続く入試に疲れた顔を見せながらも、夜遅くまでホテルの会議室で授業に励む生徒たちの姿を目の当たりにした。

 こうした取材を経てできた本書だが、ここで一つ断っておきたい。

 本書に登場する講師は、メビオ講師の誰かをモデルにしているとはいえ、すべて架空の人物である。また、本書に登場する受験生に至っては、誰かをモデルにしているということさえなく、彼らが引き起こす事件も、私のまったくの創造物である。このような生徒たちが実際にいたわけではない。では、なぜ実録にしなかったのか。それは、実際にメビオで起きている講師と生徒のやり取りが、あまりに個人的な物語だからと思ったからだ。まさに一人ひとりに受験物語があり、生徒たちはそれぞれの課題を乗り越えて、医学部に合格していくのである。その数や、40年で、なんと総勢のべ5000人であるという。私は、取材ノートを基に、人物を一人ずつ創り上げていった。このようにして出来上がった本書のなかの「メビオ」とは、もはや、私のイメージを投影した、かなり戯画化されたものとなったかもしれない。あくまで、架空の人物による、架空の予備校で起きた、架空の事件であることをここに明記しておきたい。それに、実際のメビオで日々、生徒たちに向き合っている講師や職員、それに自分の夢に向けて努力しているメビオ生たちに対しては、心から敬意を表したい。

 まだ右も左も分からない若者たちにとって、「なぜ自分は医師になるのか」という問題への解を見つけることは簡単なことではない。ましてや、開業医の家庭に生まれ、家を継ぐことを使命のように感じている子弟に至っては、自分なりの理由を見つけることはなかなか難しい。

 それなのに、メビオ生たちは、受験に立ち向かう入試本番までには、本書のように、それを自分なりに見つけていくのである。それを可能にしているのは、この予備校の環境の力――すなわち、医学部受験について、本当の意味で精通した大人たちが、長時間、生徒を見守ってくれるからだろう。

 本書の執筆・取材にあたっては、メビオの高橋先生をはじめとする講師陣の皆さま、事務スタッフの皆さま、それに広報室の皆さまに多大なご協力をいただいた。忘れられない受験生たちとの対話もあった。このコロナ禍で、医療の世界に邁進していく彼らの決意と努力、勇気と責任感、それに、自分自身の人生を愛する心にエールを送りたい。

2021年1月吉日

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