「環境」を与えられた1年。厳しい時期をチャンスと捉えよ
第8回 メビオOB 先輩医師からのメッセージ
メビオでは不安を感じなかった
井石智也
(いせき ともや)
- 2003年春 兵庫医科大に合格、進学
- 2009年 卒業、愛仁会 千船病院で2年間研修医
- 2011年 兵庫医科大 整形外科入局
- 2016年 ペンシルベニア州ピッツバーグ大学(University of Pittusburgh School of Medicine)に2年間留学
- 2019年 John J. Joyce Award (First place)受賞
私は現在、兵庫医科大学付属病院整形外科の関節外科医(助教)として勤務しています。主にスポーツで関節を傷める疾患、加齢と共に膝を傷める変形性疾患が専門です。
浪人時代は一般の予備校に通ったあと、メビオで1年を過ごしました。それまでは漫然と受験勉強に取り組んでいた感じでしたが、メビオに入学すると期間ごとに目標設定があり、刺激の多い「環境」を与えられてスイッチが入りました。ハードだけれど、やり始めるとノッてきて、モチベーションが上がったのを覚えています。何より、不安がありませんでした。メビオが有する知識や経験といったものが、自分のいる段階を客観的に示してくれたおかげです。
メビオでは男だけのクラス編成で、高橋元講師のもとで学び、得意・苦手科目の傾向が似たメンバーと過ごしました。「目の前のことにしっかり取り組めば大丈夫」という高橋先生の言葉を信頼して過ごすことができました。苦労を共にした仲間や講師とは今でも仲が良く、一緒にスノーボードに行くことも、飲みに行くこともあります。
ハードな「環境」に意味がある
医師になってからもハードな時間は続きます。
私は、平成28年からピッツバーグ大学で整形外科の客員研究員として2年半を過ごしました。研究員の間は給料も出ません。人によっては、この環境をデメリットや遠回りと捉えることもあるでしょう。ですが、私はポジティブに受け止めて、実際多くのことを学びました。浪人自体も同じ。うまくいかず遠回りした期間にこそ、意味があったと感じています。皆さんも厳しい時をチャンスと捉えて、頑張ってください。
※記事の誤植に関しまして(2020/5/20記載)
文面に一部間違いがございましたので訂正いたしました。
誤:兵庫医科大学付属病院整形外科の関節外科医(助教授)→正:兵庫医科大学付属病院整形外科の関節外科医(助教)
また、元記事となります、「医歯薬進学2020年4月号」にも同様の間違いがございます。
井石智也先生をはじめ関係者の皆様にご迷惑をおかけしました事をお詫び申し上げます。